平時継

平時継


承応元(1222)~永仁二(1294)年7月10日
 父は参議平有親。二位尼時子・権大納言時忠らを出した家の正統である。蔵人・弁官を経て建長七(1255)年に参議。以後なんと十五年間参議を務めて文永六(1269)年に権中納言。『官職秘抄』に「中納言 有五道、(四道省略)参議労十五年以上輩也」とある規定通りに昇進したのだろうか。同年のうちに官を辞す。不遇であった後深草上皇に仕え、第一の側近となった。弘安十(1287)年に後深草院政が始まると重く用いられ、院執権、伝奏、評定衆となった。正応二(1289)年には権大納言に進み、翌年辞退して出家した。

(本郷和人)
最終更新:2009年05月27日 11:45