ブラックスコーピオン


キングコング』で知られるウィリス・オブライエン氏が特撮を担当した、1957年公開のアメリカのモンスター映画『黒い蠍』に登場する怪獣
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複数体登場しており、サイズは個体によってバラつきがあるが、
一番巨大な個体は戦車の数倍の体躯を誇る。
武器はハサミと尾の毒針。また、外皮は固く機関砲すら受け付けない。
肉食性で、性質は凶暴。夜行性で動きは緩慢だが、獲物を見つけると途端に猛烈な速さで動く。

元々はメキシコの地下で休眠状態にあった絶滅種の古代生物だったが、
火山活動の活発化により目覚め、火山活動の影響で起きた地震で空いた割れ目から地上に進出。
人間を襲いまくっていた所を、調査に訪れていた地質学者のヘンリー・スコットとアーサー・ラモスに発見された
(2人を演じるのは『大アマゾンの半魚人』出演のリチャード・デニング氏と『原始怪獣ドラゴドン』出演のカルロス・リヴァス氏)。
前述の通り銃や砲弾は効かないので、毒ガスによる一斉駆除が提案されるも、
調査の結果、こいつらが巣穴としている地下空洞は広すぎる上に隠れ場所もあり、
毒ガスでの駆除は難しいと判断され、人間サイドは止むを得ず爆弾で割れ目を塞ぎ閉じ込めるという手段を取った。

ところがその地下空洞はメキシコ市まで20マイルまで伸びているチャミルパ洞窟の一部であり、
餓えたブラックスコーピオンの群れは長旅の末にメキシコ市に辿り着き大暴れ。
死者129人、行方不明100人以上の大惨事を起こす。
ところが電車に衝突され錯乱したのか、それとも餌を独占したかったのか、
ボス格と思われる最も巨大なブラックスコーピオンが、
尺と予算の都合で仲間割れの末に他の個体達を殺し、ブラックスコーピオンはこの1匹だけになる。
これを機に軍は巨大なスタジアムに牛の生肉を用意してこのブラックスコーピオンを誘き出し
60万ボルトの電流が流れる電線ケーブル付のアンカーを用いて、ブラックスコーピオンの唯一の弱点である喉にアンカーを撃ち込み、
内部に電流を流して感電死させる計画で打倒を試みる。
誘き出されたブラックスコーピオン相手に戦車、ジープ、ヘリが懸命に応戦して隙を作るが、
ワシャワシャ動くこいつを狙うのは難しく、一射目は深く刺さらずに失敗。
ただちに二射目の用意をするべくケーブルをたぐる狙撃兵だったが、電流のスイッチを消さずにうっかりアンカーに触れて感電死(オイ)。
万事休すかと思いきや、アドバイザーとして同行していたヘンリーが代わりに二射目を発射して見事喉に命中。
ブラックスコーピオンは喉から体内に高圧電流を流され感電死したのであった。

本作は『海獣ビヒモス』と並んで特撮の変遷期に生まれた作品として知られる。
オブライエン氏は技術の流出を危惧して弟子を取らない主義であった事や(唯一の例外がレイ・ハリーハウゼン氏)、
当時は時間がかかるストップモーションよりも『極地からの怪物 大カマキリの脅威』のようなアニマトロニクスや、
『人喰いネズミの島』のように実在の動物を用いた特撮を使用した作品の方が主流になり始め、
1962年にオブライエン氏が他界したことがトドメとなり、
この時期を境にストップモーション特撮は無くなりはしなかったがトレンドから大きく勢いを落としたためである。
ただし節足動物の複雑な動きをストップモーションで表現したが故の迫力も素晴らしく、
後半はいくつか粗が見られるが良作として評価されている。


MUGENにおけるブラックスコーピオン

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
近接戦中心の性能だが、「地底潜行」により迎撃を気にせずに距離を詰めやすい。
また、相手のゲージを減らす特殊技「唾液」も存在する。
超必殺技は1ゲージ消費で、「必殺唾液」「突撃」、
オートで動くライフ400のサソリを画面上に一体まで召喚して戦わせる「仲間召喚」がある。
なお、12Pは常に画面上に1体サソリが召喚される。
AIもデフォルトで搭載されている。
プレイヤー操作(3:20~)
参考動画2。サソリVSカタツムリ(6:26~)

出場大会

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プレイヤー操作



最終更新:2023年09月27日 21:26