五代陽子


「鉄仮面に顔を奪われ(とお)七歳(ななとせ)…。
 生まれの証さえ立たんこのあてぇが、何の因果かマッポの手先。
 けんどなぁ、こんなあてぇでも愛する事の尊さは忘れちょらんき!」

「二代目スケバン刑事(デカ)、麻宮サキ!
 愛を忘れ、人の心の弱さに付け込む悪党共!

     おまんら、絶対に許さんぜよ!」

フジテレビ系列で放送された東映の特撮ドラマ『スケバン刑事』シリーズの第2作、『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』の主人公。
2000の技を持つ男生ける伝説のプリキュアとは無関係。演者は2023年のライダーに出たが(挙句冬映画ではヨーヨー持っちゃうし…)
演者は南野陽子女史。幼少時代は片桐尚美女史。
原作は白泉社が発行する少女漫画雑誌『花とゆめ』で1976年に連載された和田慎二氏の漫画作品だが、現在ではこちらの方が有名だろう。
エンディングでは一貫して「麻宮サキ」マミヤではなくあさみやと読む)と表記されており、一般的にはそちらの名前で知られているが、
本項目ではシリーズ第1作で斉藤由貴女史が演じた初代麻宮サキとの混同を避けるため、便宜上こちらの表記で記載する
(そもそも原作には二代目(および三代目)なんて存在しない。と言うか、初代ドラマ版でさえ「名前と設定を借りた別物」である)。

本名は早乙女志織で、コードネームである麻宮サキどころか五代陽子さえ偽名。四国出身で、冒頭の名乗り口上の通り土佐弁で話す
とある事情から命を狙われており、素性を隠すために幼少の頃よりジャギそっくりな鉄仮面を付けたまま生活していた。
(たまに勘違いされるが、『スケバン刑事II』放送開始時(85年11月)には『北斗の拳』の原作はおろかアニメでもとっくにジャギの出番は終わっており、
 北斗側がオマージュしたわけではない)。
この鉄仮面はいかなる時も外す事を許されなかったため、小・中・高と鉄仮面を付けたまま通学しており、
それが原因で酷い虐めを受けた事から、四国全体のスケバングループから「スケバン鉄仮面」として恐れられるほどにやさぐれてしまう。
身元を隠すための鉄仮面なのにかえって目立ちまくってるじゃねーか!
しかし17歳のある日、自分の父親と盟友であった「暗闇機関」の幹部・西脇の手によって鉄仮面を外された(ヨーヨーで鉄仮面を割られた)。
この時の、いかつい鉄仮面が真っ二つに割れた下から黒髪がぶわっと広がり、頬に風を感じて呆然と佇む姿は第一話のハイライトである。
第1作で生死不明となった初代麻宮サキの後を継ぐ2代目スケバン刑事「麻宮サキ」の候補として暗闇機関から名を受け継ぐ事を要請される。
当初は2代目スケバン刑事(麻宮サキ)の襲名を拒んでいたが、自身の過去の真相を解明するため最終的に受け入れ「桜の代紋入りのヨーヨー」を渡された。
そして、茶道の袱紗や琴の爪で戦う財閥令嬢の矢島雪乃や、ビー玉の指弾が得意技の「ビー玉のお京」こと中村京子をはじめとする仲間達と共に、
全国の学園を支配しようとする組織「青狼会」に立ち向かう。

割られた鉄仮面は母の形見のペンダント同様大事な思い出の品として以後も自室に大切に飾られており、
たまに戦いでも使用され、ある回では鉄仮面ヘッドバットを披露した他、最終話でも印象的な活躍をする事になった。

なおドラマ三部作の中では原作者の一番のお気に入りらしい。
一方で『III』の「忍者がスケバンのふりをしている」と言う設定に激怒して、
まだ人気があったにもかかわらずシリーズを打ち切らせてしまった(『III』自体は打ち切られずに1年間の放送を完遂している)。

そのため『IV』は『少女コマンドーIZUMI』という別作品に改編されたのだが、こちらは人気が出ずに4ヵ月で打ち切りという憂き目に…。
その後も諦めずに別の放送枠で『花のあすか組!』(ただし内容は不良同士の抗争)を制作したが、こちらも6ヵ月で打ち切り(原作漫画は継続中)
実際本作がシリーズ人気のピークと言ってもよく、同時期の他局(日本テレビ)も対抗してセーラー服の三人娘がケバいメイクで正体を隠し、
腐敗したエリート校の悪徳教師達に立ち向かうドラマ『セーラー服反逆同盟』を制作していたりする。

本編の後日談にして二代目から三代目へのバトンタッチ作品として制作された劇場版『スケバン刑事』においては、
日本転覆を企むテロリストの支配する学園(通称「地獄城」)に殴り込むため、かつての仲間達と飛び入り参戦の三代目を率い、
4倍の重量、16倍の破壊力を持つ必殺の超合金ヨーヨーで己の身を削りながらの二代目麻宮サキ最後の死闘が描かれた。
重さが4倍なのに破壊力がその更に4倍ってどういう計算だよと言ってはいけない。多分投げる速さも2倍になってるんだよ

(以上、Wikipedia及びピクシブ百科事典より引用・改変)

余談だが『スケバン刑事II』ヒットの影響でか、1987年当時にコナミの発売した原作映画の存在しない続編『グーニーズ2』において、
主人公マイキーの初期装備が何故か原作に無関係のヨーヨーになっており、抽選で特製ヨーヨーが当たるキャンペーンまで打っていた。
同年発売の『月風魔伝』といい、当時のコナミのパクリ流行を取り入れる事への嗅覚と貪欲さは流石である。

パロディ作品としては安永航一郎氏の下ネタギャグ漫画『火星人刑事』が存在する。
ただしヨーヨーでは無く、上半身をスカートで包み込む所謂茶巾寿司状態で足技を駆使して戦う「火星人殺法」と言う拳法の使い手。
その正体を隠すための茶巾姿が火星人のようだから火星人刑事なのであって本物の火星人ではない。
当然顔は隠せてもパンツは丸出し……『けっこう仮面』の亜種かな?
ついでに主人公は30歳(若作りなのを良い事に10年以上高校生刑事をやらされているが、本人は婚期を逃す事に焦りを感じている)。
師匠兼ラスボスは42歳(主人公以上に童顔で高校生を演じているが、有能な格闘家を逆レイプして子供は数人居る)。


MUGENにおける五代陽子

googoo64氏によるものが存在。
名義は「麻宮サキ」、ディスプレイネームは「Asamiya Saki X」となっている。
スプライトはバンダイから発売されたフィギュアを実写取り込みしたもの。

操作方法は6ボタン方式で、原作同様のヨーヨーを用いた攻撃に加え、前述の仲間達をストライカーとして召喚可能。
基本的に原作を意識した技が多いが、巨大な鉄仮面に乗り込んでビームを撃ちながら飛び回るというシュールすぎる超必殺技も所持している。
また、勝利時には原作ドラマのエンディング曲「なぜ?の嵐」が流れる。


「おまんら、気合入れんかい!」

出場大会

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最終更新:2024年01月20日 20:14