マガタノゾーア


「夜になおざわめくものよ、いにしえの名状しがたき神よ…

   怪獣たちのパワーを喰らい、悠久の眠りより目覚めよ!」

円谷プロの特撮作品『ウルトラマンオーブ』に登場……しなかった怪獣で、マガオロチの眷属である魔王獣の一角。
別名「闇ノ魔王獣」。「マガガタノゾーア」ではないので注意。
その姿はガタノゾーアに似ているが、正体はマガオロチの卵のエネルギーが地球のエレメントと結び付いて誕生した地球の自然の化身であり、
よく似ているだけの別種である。

オリジナルと比較して体色が紫色に変更され、貝殻や体節の隙間から怪しげな光が漏れている他、
更に両目の間に魔王獣共通の意匠である赤色結晶マガクリスタルが配置されているのが特徴。
『ウルトラマンフュージョンファイト!』では口から吐く闇「マガ冥闇」が武器とされている他、
全ての魔王獣の能力を行使出来るマガタノオロチが使用していた触手は、マガタノゾーアの力である「マガ触手」と明かされている。

過去の魔王獣事変では、ウルトラマンティガにより封印されたらしいが、
劇中では物語開始時点で既にオーブに倒されており、ジャグラス ジャグラーが披露した怪獣カードしか登場していない。
書籍『愛蔵版てれびくんデラックス ウルトラマンオーブ完全超全集』に掲載された、
「ウルトラマンオーブクロニクル」のエピソード4「激闘!イシュタール文明」編において、
ようやくガイが初めて討伐した魔王獣としてその活動の詳細が明かされている。

紀元前1800年に封印が緩み、一大都市として栄えていたイシュタール文明にて、
復活の予兆として謎のオーロラ現象や旱魃などの異常現象を次々と起こし、
不安に駆られた人々の心に付け込んだ怪しげな宗教「マガ教」が流行り始めた所で、
マガ教の司祭ヌル・ラ・ホテップとして活動していたジャグラーにより、オーブに敗れたドドンゴの怪獣カードで封印を解かれて復活を果たす。
イシュタールを救うために現れたウルトラマンオーブと激戦の末に倒されたが、
戦いの余波でイシュタール文明は壊滅し、生き残った民も様々な地方へ去ってしまったらしい。

マガタノゾーア以降、次の魔王獣であるマガゼットンが復活するまで約4000年もの間が空いたが、
何故マガタノゾーアだけがここまで早く覚醒したか、あるいは他の魔王獣の復活が遅かっただけなのかは明かされていない。

このように設定上は重要な存在として扱われているのだが、上記の通り『オーブ』本編には登場出来なかった。
というのも、『オーブ』前半の物語は「マガゼットン戦で本来の姿を失ったガイの復活劇」「変身に必要な2枚一組のカード入手」が主軸であり、
マガタノゾーアの存在は「ガイが本来の姿を失う(初代マンのカードを手に入れる)以前に、ティガのカードを持っていた理由」に過ぎないのである。
制作当時、流用可能なガタノゾーアのスーツは存在せず、新造するリソースも無かったので、登場させようが無かったのだと思われる。
魔王獣マガゴルザとかに設定しておけば出せただろうけど、他の魔王獣に比べて格が低すぎるし

そのため前日譚作品『ORIGIN SAGA』で活躍するのではないかと噂されていたが、映像化されたのは「オーブクロニクル」のエピソード1だったので登場せず、
ゲーム作品においても『フュージョンファイト!』以外には参戦していないので、知る人ぞ知る裏設定のように扱われているのが現状である。


MUGENにおけるマガタノゾーア

グリーザやマガゼットンなどを製作したサメ竹輪氏により製作されたキャラが公開中。
魔王獣の中では3番目にMUGEN入りを果たした。
南宮鎧氏のガタノゾーアがベースとなっているが、上記の通りマガタノゾーアが映像作品に登場していないので、
「技はほぼオリジナル」で作られているとの事。

常時アーマーで投げと通常飛び道具が無効、ジャンプ、ダッシュ、バックステップ、ガードが不可など、
一部改変元のガタノゾーアからの流用もあるが、デフォルトのLIFEは1500でスピリット要素も無く、
闇を展開させて飛び道具属性完全無効&攻撃力アップの状態になる超必殺技「マガ暗雲」や、
マガ暗雲の闇が展開中に通常より強化される「マガ冥闇」「マガ慟哭」「マガ夜光」などがあり、性能は差別化されている。
簡易的なAIもデフォルトで搭載されており、想定ランクは狂中位~上位辺り。

出場大会

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最終更新:2023年12月16日 15:44