マガパンドン


空に二つの日輪昇りし刻 地上の者皆焼き尽くされ
偽りの日輪 此れ災いの炎 禍破呑の仕業なり

ウルトラマンオーブ』第4話「真夏の空に火の用心」に登場した怪獣
別名「火ノ魔王獣」。身長は40メートル、体重は1万5000トン。
ウルトラセブン』のラスボス怪獣パンドンの亜種だが、「魔王獣」という肩書と特性を持つ別種でもある。

+ 「魔王獣」解説
『オーブ』における物語を通して登場する敵勢力。
星を喰らう怪獣「マガオロチ」とその卵が地球のエレメントと結び付き誕生した眷属の怪獣で構成されている。
中には過去に登場した怪獣と能力・姿が酷似した個体も存在するが、共通して頭頂部に赤い結晶体のような部位「マガクリスタル」が存在する他、
各自が単独で惑星を滅ぼせる能力を持つ。
太古に舞台となる世界の地球に出現するが、事態を察知して結集したウルトラマン達との壮絶な戦いの末に、全ての魔王獣が倒される。
しかし、地球のエレメントと深く結び付いた彼らを消滅させると、まだ生態系の安定していない時代の地球環境を激変させる危険があったため、
ウルトラマン達は地球の自然が安定するまで、魔王獣を殺すのではなく封印するという手段を取った。
これを封印したウルトラマンが、ベリアルを除いたガイがフュージョンアップに用いる7人である。
そして、現代においてオーブを敵視する異星人ジャグラスジャグラーの手で彼らが復活した事が、
TV版におけるガイの行動に繋がる事になる。

怪獣との共存がテーマだった前作『ウルトラマンX』との差別化のために和解・相互理解不可能な災厄的存在として演出されており、
加えて前作のダークサンダーエナジーによる怪獣の強化演出でエクシード以外の形態がかませに見えた反省点から、
該当怪獣全員が世界を滅ぼせるボスレベルという設定でオーブの苦戦描写に説得力を与えると同時に、
マガグランドキングやマガパンドンなど既存のスーツを流用した魔王獣も、単なる過去怪獣のコンパチではない独自の脅威として描写された。
後年のソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でも、ターンごとに敵全体に火傷状態判定を与えるマガパンドンや、
光属性の必殺技を持つマガゼットン(怪獣では十指に満たない特性)、通常技に毒属性のあるマガジャッパ(力タイプではこいつのみ)など、
低ランク・高ランク問わず、実装済みの魔王獣全員が代えが効き難い希少な能力を備えていた。

ちなみに、事実上の新怪獣である風ノ魔王獣マガバッサー及び水ノ魔王獣マガジャッパについても、
ゼットン達のように魔王獣の元となった原種の存在もいると明かされており、後の『ウルトラマンR/B』『ウルトラマンタイガ』では、
それぞれ当該すると思われる(という体裁でスーツを改造した)グエバッサーとマジャッパが登場している。
また、『ウルトラマンデッカー』では魔王獣の長であるマガオロチのスーツを流用したメツオロチという怪獣が出現したが、
他の魔王獣のようにメツオロチがマガオロチの原種かは不明。

作中世界でかつて光の巨人達によって封印された魔王獣の内の1体であり、マガパンドンは火属性を司る。
そのデザインはネオパンドンやキングパンドンとは違い、まさかの初代パンドンの赤トンカツ再現である。
差異は癒合した頭部の間に赤い結晶体「マガクリスタル」を持つ事と、下半身が冷え固まった溶岩のようにひび割れていること。

かつて「魔王獣戦役」においてウルトラマンゼロに封印されたが、オーブのライバル・ジャグラスジャグラーの手で目覚めさせられた。
復活後は太陽のような巨大な火球に包まれた状態で出現し、大熱波を引き起こす。
ウルトラマンオーブのあらゆる技を無効化し、捨て身の策で一度は宇宙に運ばれるもオーブはエネルギー切れで地球に落下。事実上の勝利を収める。
数時間後に再び地球に向かって降下。街に火炎弾を放って破壊活動を始めるが、
復活したオーブ・バーンマイトの技による爆風消火で火の玉を消し飛ばされ、本体が露出。
オーブとの直接対決の末、スペリオン光線を浴びながらもなお迫るマガパンドンだったがやがて耐え切れなくなり、爆散した。

撃破後に残っていたマガクリスタルからは、封印を担っていたウルトラマンゼロのウルトラフュージョンカードが出現する。
一方、全ての魔王獣を倒され手駒を失ったかに見えたジャグラーだが、陰謀を次の段階へ進めるため「黒い王」のフュージョンカードを探し始めていた。

最終的に倒されはしたものの、「ウルトラ戦士の攻撃を受け付けない」「一度はエネルギー切れに追い込む」「必殺光線に数秒間耐える」など、
歴代パンドンの中では一線を画した強さを見せ付けており、ようやく元ラスボスの肩書に相応しい活躍をしたと言えるだろう。

他媒体ではソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』で実装された。
HPが低めなことを除けば軒並み高水準なステータスに加えて、
2ターンの間相手全体の攻撃力を中ダウンさせる必殺技「マガ火球火炎弾」、
奇数ターン毎に相手全体を中確率で「火傷」にし、2ターンの間、防御力(遠)が小ダウンさせるスキル「偽りの日輪」を持つため、
戦場に居座るだけで広範囲に影響を与える優良なデバフ系キャラである。


MUGENにおけるマガパンドン

メガフラシラフレイアの作者であるザギさん氏によって製作されたマガパンドンが存在する。
怪獣スレ3の942で公開され、現在はスミス中尉氏によって代理公開されている。

原作でも見せた巨大な火球の姿をしており、
技も火球を放つ「火球その1」「火球その2」「火球その3」のみというのりものキャラである。

……というのは見せかけであり、ReadMeを下の方へスクロールすると、
magapandon0.st内の項目を弄ることによって火球の姿だけでなくちゃんとパンドンの姿も使用可能になる事が記載されている。
SFC版パンドンのスプライト改造ではなく手描きであり、ザギさん氏の拘りが光る。
設定によって変化条件等を変更できるので好みによって調整するとよいだろう。
また、イントロ等の演出では作中におけるSSPやジャグラスジャグラーとの会話なども非常に凝った演出で再現されている。

技は通常技に加えて「マガ火球」や「マガ灼岩」等飛び道具も多め。
超必殺技では「マガ火玉撃」等の自身が巨大な火炎弾となって画面を縦横無尽に移動する攻撃も多く、
とても派手な戦いを見せてくれる。
また、固有スキルとして「偽りの日輪」「偽りの日輪(覚醒)」「強靭な外皮」の中から1ラウンド中に一つだけ使用可能な技も搭載されている。
それぞれ相手を一定間隔でダメージを受ける火傷状態にしたり、自身の能力を上昇させたりする効果であり、
消費ゲージ数や状況によって使い分けると良いだろう。
AIは当初未搭載だったが、2022年5月5日の更新でデフォルトAIが搭載された。
紹介動画

出場大会



最終更新:2024年02月03日 19:18