エレクトロ


"Do you see me now Spider-Man? It's time to meet our destiny."

(俺が見えるかスパイダーマン?俺達は運命と対峙する時が来た。)

+ 日本語吹替声優
  • マックス・ディロン
広瀬正志
『スパイダーマン(1967年アニメ版)』(独立局版)
坂口候一
『スパイダーマン2 エンターエレクトロ』
中尾隆聖
『アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド』
中村獅童
『アメイジング・スパイダーマン2』『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』
千々和竜策
『スペクタキュラー・スパイダーマン』
志村知幸
『アルティメット・スパイダーマン』
神奈延年
『Marvel's Spider-Man』

アメリカのマーベルコミックスの漫画『スパイダーマン』シリーズに登場するヴィラン(悪役)。
初出は1964年の『The Amazing Spider-Man #9』。紛らわしいがエレクトラは別のキャラクター。
名前の通り電気を自在に操る力を持つ、ヴィランチーム「シニスターシックス」の一員。
スパイダーマンとは長い付き合いの宿敵同士である。現在は計2代存在する。

初代

本名はマクスウェル(マックス)・ディロン
コンピュータ技術者である父ジョナサンと母アニタの下に産まれるが、引っ越し続きで友人を作れなかった。
さらには8歳のときに父親が蒸発し、それ以来アニタに溺愛されて育つ。
電器技術者になろうと思っていたが、知力を心配したアニタに諭され、電気会社の電線担当になった。
腕利きの電線作業員であったが、高圧線の作業中トラブルに瀕した同僚をボーナスを出すと説得されるまでは助けようとしなかった等、人格面に問題があった。
ある時、作業中に落雷に打たれたが、電線を強く握ったために生き延び、結果的にスーパーパワーを身に付けた。
その後はそうした能力を悪用しようと考え、ヴィラン「エレクトロ」となった。
初の悪事でJ・ジョナ・ジェイムソンに強盗しようとするが、スパイダーマンとの初戦で水をかけられてショートされ、倒された。
その後、シニスター・シックスやフライトフル・フォーと手を組んで再戦するも、敗北続きで一時引退するが、
3代目ローズであるジェイコブ・コノバーに仕事と引き換えに強化される事を提案され、復帰。
超人用刑務所ラフトを襲撃してヴィランを複数人脱獄させるが、アベンジャーズに追い詰められて気絶。
シークレット・インベージョン』では、ドーマムゥが憑依した魔法の外套を装備するヴィラン、フッドと共闘してスクラル人と戦った。
やがて能力の後遺症で自身の体が内部から焼かれていき、皮膚が傷つく様になってしまう。
遂には力の制御が効かなくなり、触れるだけで相手を傷つけてしまう様になる。
右翼系の編集者であるデクスター・ベネットがデイリービューグルを乗っ取った時は、「人々にパワーを」という市民運動を起こした。
これには真の目的があり、ファンタスティック・フォーの宿敵マッドシンカーと取引して、自らの治療費をデクスターに建て替えさせる事にあった。
そしてパワーを制御できる様になる手術を受けるも、途中でスパイダーマンに妨害され、
一時的に電流そのものになって怒りのままにデイリービューグルを破壊する。
その後、A.I.M.の科学者を頼り、陽子を力に変える手術を受けるが、スーペリア・スパイダーマンの協力を得たソーに宇宙へ放られてしまった。
なんとか地球に戻ったマックスは、ソーに復讐を誓う。

能力は、やはり電気に関係したものが多く、応用範囲も広い。
放電での攻撃はもちろん、体に充電しての身体機能強化、思うだけで機械を操る能力、
電力を奪ってのパワー強化、地磁気を利用しての飛行など多岐にわたる。
これらの中にはDr.オクトパスからアドバイスされたものも含んでいる。
ただし、充電中は極めて水に弱くなってしまうという弱点も持つ。
また、幼少時の体験や敗戦を重ねている事から精々B級ヴィラン止まりという事情もあり、かなり重度の劣等感に悩まされている。

スパイダーマン以外にも、デアデビルファンタスティック・フォーなどとも戦っている。

2代目

初出は2016年の『The Amazing Spider-Man (Vol.3) #17』。
本名はフランシーン・フライ。身長、体重は不明。
マックスの恋人だったが、パワーを制御不能だった時期に彼に殺されてしまった。
後にベン・ライリージャッカルを昏倒させて作った自身のクローンによって、クローンとして復活。
マックスとキスをした際に、唾液が彼のDNAと混じってエレクトロのパワーが移り、マックスは死亡。
喜んで2代目となり、ジャッカルの元で働く。
やがて新たに結成されたシニスター・シンジケートの一員となった。

(参考資料:『マーベル・エンサイクロペディア』)

+ メディアミックス
現在登場しているのは全て初代。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにあるアトラクション『アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド』にも
Dr.オクトパスが結成したヴィランチーム「シニスター・シンジケート」の1人として出演。

映画『アメイジング・スパイダーマン2』においては、スパイダーマンに憧れる黒人の技術者として登場。
オズコープで働く優秀なエンジニアであったが、やや他者とのコミュニケーションが苦手であった事が災いして評価されず、
劣等感に悩まされていた。
施設整備中の事故から超能力に覚醒した後は、自分をスパイダーマンが殺そうとしたとの誤解から暴走。
グリーンゴブリンと協力し、自ら設計した発電システムと電力網を通して街を支配しようとする。
設定もデザインも原作から見事にアレンジされたヴィランとなった。

+ 池上遼一版
日本では原作:平井和正、作画:池上遼一による漫画(東映版とは無関係)で最初の敵怪人として登場し、
電撃能力(オリジナルと違い常時体内で発電しており充電不用)の他にスーツが防弾機能持ちで、これを利用して銀行強盗をしていたが、
その正体は出稼ぎ中に誤って車で人身事故を起こしてしまい、その償いの莫大な賠償金のために手段を選ばず金を稼がねばならなくなり、
ある科学者に肉体をサイボーグ改造してもらって彼の研究資金確保に協力するという青年であった。
…それだけならまだアメコミにもいそうな範疇だったが、その後戦闘中に自分の電撃の誤射で上記の科学者を感電死させ、
電撃能力を解除できなくなって(本来は仕事が終わったら解除の約束)意思とは無関係に一生周囲の人間を感電させてしまうようになる。
最終的にスパイダーマンとの戦闘でエレクトロは死亡、スパイダーマンは彼撃破にかけられていた賞金を得るものの、
それで助けようとした少女はエレクトロの妹で…というしょっぱなから展開であった。

また『ロックマン』シリーズのボスの一体であるエレキマンは彼をモデルにして作られているという説がある。
理由はマスクのデザインなどが似ており、エレキマンが「アメコミをイメージして作られた」キャラクターと説明されているからである。


MUGENにおけるエレクトロ

MUGENでは現在3体のエレクトロが確認されている。いずれも海外産。

+ Erradicator氏 & Doc Ock 4MUGEN氏製作
  • Erradicator氏 & Doc Ock 4MUGEN氏製作
2007年に公開された、恐らく最も古いエレクトロ。
持続時間の長い放電攻撃や、電撃を纏ったリーチの長い通常技を持つが、
削り能力のある電撃弾を放つジャンプ強P、ボタンによって落下位置が変わる落雷攻撃「Thunderbolt」、射程距離の長い電撃「Thunderclap」
といった飛び道具を持つので、どちらかと言えば遠距離戦に長けている。
ただベータ版なのか未実装の技も多く、超必殺技はThunderclapの強化版のみと少々寂しい。
AIは搭載されていない。

+ Verz36氏 & Magus氏 & Wucash氏製作
  • Verz36氏 & Magus氏 & Wucash氏製作
Verz36氏を始めとする、複数の製作者による合作のエレクトロ。
サンドマンが呼んでくるエレクトロのドット絵を元にして作成したらしい。
ベータ版だが、素早い突進技、弾速が速い飛び道具、攻撃判定のあるテレポートといった使い易い技が一通り揃っている。
中には電撃を浴びせた相手にライノをけしかける超必殺技も。
AIは搭載されていない。
紹介動画

+ Verz36氏 & Loganir氏製作 Electro Recharged
  • Verz36氏 & Loganir氏製作 Electro Recharged
上記のエレクトロをベースに、Verz36氏とLoganir氏が新たに製作したエレクトロ。MUGEN1.0以降専用。
現在はLoganir氏のブログにて公開されている。
スプライトやモーションが新調され、電撃エフェクトも非常に美麗。正に「Recharged」の名に恥じない完成度である。
持続時間が長い放電攻撃や、ヒットすると感電して追撃可能かつ、使い方次第で設置やバリアとしても機能する飛び道具など、実に多彩な技を持っている。
超必はどれも攻撃範囲が広く、威力もそこそこで使い勝手が良い。
中でもライノを始めハイドロマンスコーピオンホブゴブリンにビートルといった仲間のヴィラン達を呼び出して相手をボコる超必殺技は圧巻。
反面、通常の飛び道具は打点が高かったり、軌道が特殊だったりと癖の強いものが多い。
デフォルトで中々強いAIが搭載されている他、naclken氏及びホルン氏により外部AIが公開されている。
参考動画

また、Loganir氏は専用ステージ「High Voltage」も公開している。
中々に気合の入った作りで見ていて楽しいステージなので、是非上記のエレクトロ達と組み合わせて活用しよう。
なお、こちらはWINMUGENでも使用可能。

出場大会

出演ストーリー



"I will control everything. And I will be like a god to them."

(俺は全てを支配する。俺は、神の如き存在になる。)

"A god named Sparkles?"

スパークルって名前の神に?)


最終更新:2023年05月24日 17:01