ヴィローシャナ


インド神話のアスラ神族の王、あるいは太陽神
毘盧遮那(びるしゃな)、ヴァイローチャナと表記することがある。赤髪のツンデレとは関係ない。
真言宗の最高仏、大日如来(マハー・ヴァイローチャナ)と同一視されることもある。

仏の中でも最上位の悟りを開いたとされる如来の称号を持ち、更にその中での最高位に当たる。
称号は次いで菩薩(弥勒菩薩や地蔵菩薩など)、明王(孔雀明王や不動明王など)、天(や韋駄天など)という順となる。
日本では奈良県において毘盧舎那仏(ヴァイローチャナ・ブッダ)なる名でフィギュア化されたことでお馴染み。
アスラとは古代インドの神族であり、時代が下るにつれて悪として扱われるようになる。
その後中国に伝わり、「阿修羅」という漢字が当てられるようになった。
故に、アスラ阿修羅の名はアスラ神族に由来する。

余談だがヴィローシャナはゾロアスター教の最高神・光の神「アフラ・マズダ」との関連性が指摘されている。
ゾロアスター教での彼は悪の総元締め「アンリ・マンユ」と対をなす存在である。

その名前には「仏の光で全てを照らす」という意味がある。
その周りでは宇宙の秩序に従い、彼から発する発現がさまざまに形象をなしている。
真言密教では有名な「金剛胎蔵両曼荼羅」にその真理が表現されている。
金剛界とは理念の世界、胎蔵界は現実の世界であり、金剛界のヴィローシャナの理念が胎蔵界に現実のものとして現れるのである。
また、彼には二面性があり、金剛界では厳格に秩序を重んじる父性の側面で修行を強いており、
その一方、胎蔵界では全てを慈しみ、悩める者を包み込む母性の側面を表している。

『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズの一部の作品でも登場。
『真・女神転生I』では三面六臂(三つの顔に六つの腕)という一般的な阿修羅像の姿をしてアスラ王の名で登場し、
カオス側の大将格を務めており、ロウルート、ニュートラルルートではラスボスとなる。
PCエンジン版ではアスラ王とは別に、隠しキャラとして一般的な仏像の姿で金色の光を照らす大日如来が登場する。
真・女神転生IIでは魔界にある「ケセド仏殿」に鎮座しており、
幽霊や魔界人から悪人を含め全ての魂を救う存在として尊崇を集め、
本人も上の画像のような立派な言葉も説いている…のだが、
ロウルート及びニュートラルルートの場合、

「おまえは 異形の者を追い 選ばれし者
 のみを救う 唯一神の手先か
 我が光明を受けるがよい!」

などと叫び襲い掛かってくる。
ケセド仏殿には敵にあたるメシア教徒の霊もいるので、
唯一神側とみなす相手でも死んで霊になれば彼にとっての救いの対象となるということなのかもしれない。
ちなみにこれは浄土真宗における悪人正機に基づいた考え方である。

創作で臆面も無く世界的宗教の神々を対立させている辺り、製作のアトラスは中々怖いもの知らずである。
まあ日本の某土着祟り神には勝てなかったようだが


MUGENにおけるヴィローシャナ

言うまでもないが神キャラである。その強さは正に神仏に相応しい。
常時回復、全画面当身、攻撃モーション無し、射程無限などかなりの能力を合わせ持つ。
さらに製作者名前指定即死技(!)を持ち、例を挙げるとスーパーメカ翡翠などは即死してしまう。
ある大会では圧倒的力を誇り、軽く優勝してしまうという驚異の強さだ。
付属のtxtやCNSを覗き見ると色んな意味でガッカリする可能性があるので見ない方が無難かもしれない。

現在MUGENには数体存在しており、古いほうは小さく、大きさが異なる。

MUGENキャラとしてのヴィローシャナの姿は真・女神転生シリーズが元になっていると思われる。
IIやif...のドット絵と比較すると、放射状に伸びる光背(後光)が無かったり
(原作では点滅するように表示)衣服の色が明るいといった違いがみられる。

またヴィローシャナとmapelaoのシステムを融合した超極悪キャラがいて、「マハー・ヴィローシャナ」と呼ばれているものがある。
「マハー」はサンスクリット語で「偉大な」。例のアレで聞いた事のある人も少なくないだろう
通称は「新如来」「マハヴィロ」など呼ばれており、ほぼ論外の極悪な性能を誇っている。
さすが如来、偉大だ。

出場大会

削除済み

出演ストーリー

MUGEN LIFE
Dancing on the Ring (5話。マハヴィロ)


最終更新:2022年07月19日 00:34
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