暗黒大将軍


「余がミケーネ帝国・闇の帝王の下で七つの軍団を束ねる暗黒大将軍だ」

+ 担当声優
小林清志
『Z対暗黒大将軍』
富田耕生
『マジンガーZ』
緒方賢一
グレートマジンガー
飯塚昭三
『マジンカイザー死闘!暗黒大将軍』、『真マジンガー』
※『真マジンガー』版は正確には台詞が無いので声優がキャスティングされていないのだが、
『スーパーロボット大戦』に参戦するにあたって起用されている。

ダイナミックプロの作品『マジンガー』シリーズに登場するキャラクター。
仮面ライダーストロンガー』のTVSPに登場した悪役ではないし、『SD戦国伝』の大将軍でもない。
『スパロボBX』ではが名前を聞いて真っ先に反応してたが*1
初登場は『マジンガーZ』の劇場版である『マジンガーZ対暗黒大将軍』。
元はミケーネの支配者・闇の帝王に敗れたアレス王国の将軍だったが、人間型戦闘獣として再生させられた。弱点ともなる意思を持つ顔は腹部に位置する。
再生後は闇の帝王の忠実な部下となり、ミケーネ王国を征服し、一大ミケーネ帝国の隆盛に貢献した。
以上の功績から、現在ではミケーネ帝国の精鋭部隊である「七つの軍団」の指揮を執っている。
『Z対暗黒大将軍』『死闘!暗黒大将軍』では闇の帝王が未登場なため、実質ミケーネ帝国の最高権力者となっていた。

(以上、スーパーロボット大戦Wikiより引用・改変)

武人然とした佇まいに違わず正攻法を好むため、情報戦略を重んじるアルゴス長官以下諜報軍とは折り合いが悪い。
しかしその有用性は認めているため、窮地の際には協力を要請する事もある。
地獄の責め苦に落とされたユリシーザーやアンゴラス両将軍の赦免を闇の帝王に願い出るなど、温情采配も随所で見せている。

最期は自ら作戦指揮に乗り出して科学要塞研究所を降伏させた後、グレートマジンガーに一騎打ちを挑む。
左腕を失いながらもグレートの右足を破壊し、後一歩まで追い詰めるが、弱点である腹部の顔をマジンガーブレードで貫かれて戦死した。

「ヤヌス侯爵、その必要はない!
 今の俺に必要なのは地獄の責め苦にも耐えうる勇者の歌だ!」

「ハーッハッハッハッハ…あは…お…おお…ぐふ…ぐああああああああ!」

自身の死を悟ってヤヌス侯爵の救援を断り、高笑いが苦悶の絶叫に変わる最期は壮絶そのもので、スパロボでもDVEとして再現された。
闇の帝王や七大将軍はもとより、対立関係にあったアルゴス長官やヤヌス侯爵、敵である剣鉄也までもがその武勇を認めて、死を悼んだ。

「暗黒大将軍…歩む道を誤ってしまったが、お前は勇敢な将軍だった……」

彼の後任として現れた地獄大元帥(その正体は戦闘獣となり復活したドクターヘル)が逆に非道卑劣な策を好む策略家だった上、
遂には最後まで一度も直接矛を交える事なく散った分、余計に彼の武勇と高潔さが際立った一面もある。

OVA作品である『マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍』では、TVアニメ版同様ミケーネ帝国の総司令官として登場。
本作のミケーネ帝国は世界征服に後一歩の所まで迫っており、七大将軍の内3名を失うも、マジンガー軍団やグレートマジンガーを追い詰めていた。
…が、改修が終わったマジンカイザーが地球に帰還してから戦況は一変。残りの4将軍をあっという間に片付けられ、自らが出陣する事に。
この時乗ってきた「無敵要塞デモニカ」で、生き残っていた妖爬虫将軍ドレイドウをカイザーごと押し潰したのは内緒だ!
光子力ビームやファイヤーブラスターを物ともせずにマジンカイザーを追い詰めていくが、実は暗黒大将軍の攻撃では傷一つ付いてなかったり
だが、最終的には仲間を失い怒りに燃える甲児にボコボコにされた挙句、ゼロ距離からのターボスマッシャーパンチで頭部を吹き飛ばされてしまう。
そしてダメ押しとばかりに弾かれた自らの剣が腹の顔に突き刺さり、絶命した。

『真マジンガー 衝撃!Z編』では、最終話においてあしゅら男爵によりミケーネの神々の封印を解かれた時に真っ先に現れた。
東京スカイツリー(全高634m)に並ぶ圧倒的巨体で富士山を横一文字に切り裂くというインパクト溢れる登場を果たし、
挙句、本作のZの切り札である「ビッグバンパンチ」を叩き付けたマジンガーZを一蹴、大破させてしまった。
本作での剣鉄也が既に故人である以上旧作のようにグレートが駆け付ける事も無く、
旧作を上回る絶望的な最終回は当然視聴者に副題の通り「衝撃!」を与えた。
一方で第一話と最終話で勇者ブレードが思わせぶりに見え隠れしていたが、続編の情報は未だに無い

余談だが、『破邪大星ダンガイオー』の敵ボス・ガリモス大船長は腹部に顔があり、声優も緒方賢一氏が担当するなど、
暗黒大将軍のオマージュ要素が強い。
『ダンガイオー』の前身となる企画『大魔神我』(諸事情でお蔵入り)がマジンガーZのリメイク企画だった影響かも知れない。

+ 外部出演
『スーパーロボット大戦』シリーズにおいては『第3次』から参戦…なのだが、どうにも扱いがよろしくない。
まず、初出の『第3次』ではパッケージイラストに堂々と映ってるにも拘らず登場シナリオが一つしかない上に、
ルート分岐によってはシナリオ自体がスルーされるという憂き目に。
その他にも何故か性格が「弱気」だったりと、旧シリーズではやたらと不遇な扱いを受けている。
『F完結編』に至っては使徒の噛ませにされたり、「古い人」「まだ生きてたの」「行動パターンが成長してない」だのと散々バカにされる始末。
仮にも版権作品の大ボスなのにあんまりだ。といっても当時の『スパロボ』ではスーパー系全般の扱いが悪かったのだが
その後、『‪α‬外伝』にてライバルの剣鉄也が主役級の扱いを受けたのに比例してか、
暗黒大将軍もまたその待遇を見直され、シナリオ上でもユニットとしても、大ボスに相応しい強さを見せ付けていく。
後任の地獄大元帥と上司である闇の帝王に比べたらぶっちゃけ影が薄いけど
『スクランブルコマンダー2nd』ではミケーネ帝国全軍による大攻勢の陰で科学要塞研究所を電撃的に制圧、兜剣造博士を人質にして、
ダブルマジンガーの引き渡しを要求してくる。
Aフォース(自軍)が他にも戦場を抱えていた事もあり、一行は名指しされたダブルマジンガーのみによる奪還作戦を実行。
運良く(暗黒大将軍にとっては運悪く)研究所周辺に濃霧が立ち込めていた事から、哨戒中の戦闘獣全機を隠密裏に排除し、
最後は暗黒大将軍とグレートマジンガーの一騎打ち(或いはマジンガーZも加勢しての二対一)で勝負をつける事になる。
本作のダブルマジンガーが強力無比だからこそ可能なステージ構成だが、暗黒大将軍はその上でなお手強いので入念な準備が必要である。

『マジンカイザー』版は現時点では携帯ゲーム機版にしか登場しておらず、こちらも何故かやたらと扱いが悪い。
『J』で初登場したものの、ルート次第では甲児から「ミケーネ帝国は滅んだ」というセリフでしか語られず、さらっと流される
戦うルートを選んだ場合は『ブレンパワード』の敵組織「リクレイマー」と自軍部隊との三つ巴になるのだが、
インターミッションの時点で七大将軍の内の四将軍が撃破される上、放っておけば暗黒大将軍すらもリクレイマーの雑魚達に寄ってたかってやられる羽目に。
『F完結編』に続いてまたしても他勢力の噛ませである。
次回作である『W』では多少マシになるものの、またも分岐ルートで決着という扱いになっている。
ただし、戦闘時には毎ターン「必中」を使う上に、周囲の将軍達も相手しなければならずシナリオ上の扱いは置いといてかなりの強敵。
『L』では『マジンカイザー』が原作終了後という事もあり、既に滅ぼされた後であった。……もう何も言うまい。

『真マジンガー』版は『BX』にて初登場
(作品自体の初参戦は『Z』シリーズだが、主君のハーデス神が暗黒大将軍の役割も兼ねていたため登場していない)。
登場シナリオは1つのみと出番は少ないものの、原作同様の圧倒的な強さでDr.ヘルを瞬殺。
他の版権作品のラスボスに勝るとも劣らない存在感を見せ付けたが、最終的にはマジンガーZとマジンカイザーSKLの合体攻撃によって倒された。
『V』では遂に主君のハーデス神と共演…と思われたが、暗黒大将軍のみ復活が遅れてしまい、
その間にマジンガーZEROによってハーデス神は倒されてしまうという、ちょっと情けない展開に。また扱いが微妙に悪くなったような…
その後はなんとかミケーネ帝国の残党を率いて自軍部隊に挑み、最終的には自らの生命を生贄にし、ハーデス神=闇の帝王を復活させる。
ルートによっては復活した闇の帝王によってそれまでに倒されたあしゅら男爵、勇者ガラダブラらと共に復活させられ、再度戦う事になる。
なお、本作には『真』版の剣鉄也も参戦しているため、両者に掛け合いが存在している。
『X』では『魔神英雄伝ワタル』とクロスオーバーしており、
創界山の秘宝の一つ「龍王の剣」がドアグダーの呪いによって変貌した「邪龍の剣」を武器に、自軍部隊に立ちはだかった。



MUGENにおける暗黒大将軍

GIANNI from PARTINICO氏による、にゃん☆鬼龍氏のマジンガーZを改変した暗黒大将軍が存在。
元々はダイナミックプロのスーパーロボットを纏めたコンプゲーのキャラで、後に単体版も公開された。
スーパーロボット達と違い、こちらは外国語しか実装されていない。
最大の特徴として原作を反映してか、下半身には一切攻撃が効かない
このAI殺しな仕様の恩恵で、這い寄る混沌氏のゼットンキラーマジンガにすら勝ててしまう。
逆に言えば攻撃が届けばいいので、具体的にキャラを挙げるならSTG氏のサザビーマスターガンダムには完敗である。
AIもデフォルトで搭載されている。


「勝った…!倒したぞ!
 グレートマジンガーは、この暗黒大将軍が地獄へ送ったぞ!!」

出場大会

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*1 

ちなみに、このギャグは『真マジンガーZERO対暗黒大将軍』の終盤においても用いられており、
しかも甲児が失われた記憶を取り戻す切っ掛けになると言う重大な描写となっていた。


最終更新:2023年09月16日 10:40