山岸由花子


「愛は無敵ですもの」

ジョジョの奇妙な冒険』第4部『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物。
CVは『アイズオブヘヴン』では赤﨑千夏女史、TVアニメ版以降は 能登麻美子 女史が担当。
特にTVアニメにおける能登女史の凄まじい怪演は、多くの視聴者にインパクトを残した。
能登怖いよ能登
能登の家族を解放しろ!!

ぶどうヶ丘高校に通う女子高生。成績優秀で料理や編み物も得意なハイスペックな美少女。
広瀬康一に好意を寄せており、ある事情で彼に怒ってしまった際にはその次の日に手編みのセーターを渡していた。
しかしその本性は異常なまでの歪んだ愛情に満ちたヤンデレであり
(何気に日本漫画史上初のヤンデレキャラだったりする。尤も連載当時はその概念自体が無かったが)、
康一を誘拐し、彼を「立派な男にする」と言う名目で精神的に追い詰めていくが、
その性格が災いし、康一にも恐れられる事になる。

「よぐぼォ!あたじにごんなごどをおおおっプ!
  あだしの大切な髪の毛がまっ白になってるわッ!
        このヘナ チン野郎があああ────!」

最終的にスタンド能力に目覚めた康一の反撃を受け、その際に受けたダメージによって髪が真っ白になり完全に激昂。
スタンド諸共彼を引き裂いて殺害しようとする。
しかし直後に崖が崩れ転落死しかけるが、事前に康一が仕掛けていた能力によって救われた。
ちなみに、偶然その様子を目撃した漁師たちによって崖周辺が「ぼよよん岬」と命名され、後に観光名所の一つになった。

このように登場時は完全に敵側として登場していたのだが、後のエピソードで康一の気を惹く為に辻彩のスタンド「シンデレラ」による施術を受ける。
しかし予め言い付けられていた約束を守る事が出来ず、自分の「顔」を失いそうになっていた所を康一に救出され、彼への真の愛に目覚める。
さらにその時の康一の台詞が「その性格なんだよ…その性格…なんか好きになっちゃって…」であり、
何だかんだ悪く思っていなかった事で晴れて両想いの恋人関係となる。
つまり、彼女は漫画史上初のヤンデレキャラであり、かつ報われたヤンデレキャラなのである。康一、お前は凄い漢だ…。

一方で岸辺露伴からは「プッツン由花子」とモノローグで揶揄され、クソったれ仗助、あほの億泰同様に話が合わない相手として見られている。
仗助や億泰と康一抜きでお茶をしていたり、年長者であるジョセフに礼儀正しく挨拶する、子供相手に大人げない対応をする露伴に批判的な態度を取る等、
常識的な振る舞いを全くしない訳では無いのだが、実際の所「康一さえ絡まなければ普通の善良な少女だ」などという事は全く無いので、
露伴先生の警戒も当然ではあろう。
ただしそんな彼女ですら、杜王町に潜む連続殺人鬼の存在を知らされた時は驚きと共に不安げな様子を見せてもいる。
被害者が自分と同年代の少女という事もあり、流石にどうでもいい他人事だとは思えなかったのだろう。

モデルはスティーブン・キング原作で映画化された『ミザリー』に登場し、演じたキャシー・ベイツがアカデミー主演女優賞を獲得した怪女アニー・ウィルクス。
映画好きの荒木先生らしく初登場時に激高して康一をなじるシーンなどにオマージュが見られる。
また、一方的に相手に好意と期待を抱き、応えてもらえなければ殺しにかかる所は共通している。
「あなたの一番のファンなのよ」

+ スタンド「ラブ・デラックス」
破壊力 - B スピード - B 射程距離 - C
持続力 - A 精密動作性 - E 成長性 - B
虹村形兆が放った矢により発現したスタンドで、由花子の髪の毛と一体化している。
髪を伸ばして相手を締め付けたりできる他、本体の移動補助や隙間から入り込んでの開錠なども可能。
長さや質量も自由自在であり、本気を出すと別荘一軒を丸ごと覆い尽くすほどに増殖する。
加えて自身の髪の毛を相手の頭皮に植え付けて操るという恐ろしい能力を持っており、
作中では恋敵(と由花子が思い込んだだけ)の女生徒を焼き殺そうとしたり、康一を天井まで引っ張り上げるパワーを見せ付けている。

ちなみに髪と一体化しているので、植え付けたものに関してはスタンドを使わずともハサミで簡単に切断できるし、
あまり細かくなるとその部位は行動不能になるという弱点がある(康一がこれで脱出)。
さらに火をつければ燃えるが、こういった物理攻撃では倒した事にならず、
ダメージフィードバックも無いので由花子には痛くも痒くもないというか、気が付きさえもしない。
作中では億泰のザ・ハンドで毛を削り取るシーンもあったが、削られた影響を由花子が受けた描写は無い
(前述の通り白髪化していた事から髪にダメージがフィードバックしていたのかもしれないが、それごと削られては確認の仕様がない)。

スタンド名はイギリスのバンド「シャーデー」の4thアルバムから。

余談だが、第1部の登場人物であるディオ配下の屍生人ブラフォードも、髪の毛を使って相手を攻撃する技を披露していたりする。
こちらは「オジギソウのように内部の水圧で~」と説明があるが、生前からブラフォードが髪を武器にしていたという記述もあり、実態はどうなっていたのかは謎。
また、第3部格ゲーにおけるミドラー超必殺技やKO時のカットインは彼女を改変したものである。
+ 比較

+ コラボに関する話題
おおきく振りかぶって』の主題歌「ドラマチック」を歌った事で知られる「Base Ball Bear」が、
2009年に発表したシャンプー及びボディデオドラント用品のCM曲「BREEEEZE GIRL」の初回限定盤のジャケットには由花子のイラストが使用されている。
「BREEEEZE GIRL」の歌詞に「君はそう女の子の最高傑作」というフレーズが出てくるのだが、
後述するPVの撮影を担当した監督がボーカルの小出祐介氏にイメージの確認として「シンデレラ」回の由花子の画像を見せた所、
あまりにも小出氏の思い描いていたイメージ通りだったため、原作者の荒木飛呂彦氏に直談判して使用許可を取ったという逸話が存在する。

また、PVの方にも実写で由花子をイメージした紺色のセーラー服を着た長髪の女性が登場している。

演じたのは後にゴールデンタイムの番組でアニメ版『School Days』を放送させる快挙を成し遂げたモデルの市川紗椰女史。


「どうして『30分』だけなのよォオオオ~~ッ!!」


ゲームにおける山岸由花子

『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘヴン』においてプレイアブルキャラとして参戦。
原作同様髪の毛を自在に操り、リーチの長い攻撃や拘束が可能。
あらかじめ相手に髪の毛を植え付け引き寄せることができたり、スタンド能力を解放すると一部の行動が制限される代わりに、
ほとんどの攻撃にガード不能の効果が付きガンガン相手を追い詰めることができる上に、
体力がゼロになっても白髪になりながら、一度だけ復活できる等、ある意味で由花子らしい執念深い戦い方が可能。
また、康一とのコンビを組むとデュアルヒートアタックが専用の演出になる。
その内容はエコーズAct3の攻撃で重くした相手を拘束し、軽々と投げ飛ばしながら叩き付けるものとなっている。
『EOH』版紹介動画

『オールスターバトル』のリメイク版である『オールスターバトルR』にもプレイアブルで登場。
髪の毛を使ったリーチの長い戦法は今作でも健在。
HHAに「このゲタ箱ッ! じゃまよッ!」と叫びながら何処からともなく持って来たゲタ箱で相手を殴り付ける技が追加されている。
また、声もアニメ版の能登女史が引き続き担当してる為めっちゃ怖い
『ASBR』版紹介動画


MUGENにおける山岸由花子

ケンゾーシュトロハイム等、多数のジョジョキャラを手掛けるHeal The World氏によるものが存在。
素体となっているのは同氏のリサリサとの事。
システムは第3部格ゲーのものを意識しており、相手を拘束したり髪の毛を燃やしたりする「泥棒猫のにおい」や、
三択クイズを出題して回答を迫る「これから問題を出すわ!」等、原作で見せた数々のヤンデレ行為行動が必殺技や超必殺技として再現されている。
中でも康一君を拉致したシーンの再現である「友達の間の評判あまりよくないわね…」のホラーな演出は必見。
AIは搭載されていない。

また、髪の毛を自在に操る能力という共通点からか、
大会やストーリーではミリア=レイジが由花子の代理として起用される事もあった。


「康一くんの選んだものなら…
 あたしそれがどんな顔だろうと どんな運勢だろうとそれで満足だわ…
 それに従えるわ…後悔だってないんだもの…」

出場大会

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最終更新:2023年08月22日 16:09