デスタムーア


「どれ おまえたちの からだを ひきさき
 その はらわたを くらいつくしてくれようぞ!」

エニックス(スクウェア・エニックス)のゲーム『ドラゴンクエストVI 幻の大地』のラスボス
英語版での名前は「Mortamor」。CDシアターでの担当声優は 緒方賢一 氏。
なお、DQ4のデスピサロは「デス・ピサロ」と区切るのが正しいが、デスタムーアは「デスタ・ムーア」と区切る。

ラストダンジョン「ムーアの城」で待ち受けている。
人々に力を与え、勇者となり得る者が現れる可能性もある「ダーマ神殿」や、伝説の呪文マダンテ発祥の地である「カルベローナ」等、
自身の脅威となり得る施設を消滅させており、プレイヤーから歴代ラスボスの中でも世界征服に近付いていたとされる事が多い
(何の因果か次回作『VII』では似た様な手段で、より世界征服に近付いていた魔王が登場している)。
また、創造力も高く、ムーアの城がある「はざまの世界」はデスタムーア自身が作った世界である。
SF版では第一形態から本体の老人が消滅し、残った二つの玉が融合したところから魔人の第二形態に、
そこから更に残った頭部と手首が巨大化しての最終形態という変化を遂げる。
リメイク版では老人の姿が消えるところまでは一緒だが、そこから中央に肉片が集まりだし魔人の肉体を構成、
玉二つを一つにまとめ胸部へ吸収して第二形態に、最終形態への変身時に一旦バラバラになり散ったかと思えば、
空間をヒビ割って出現する演出となっているが、これは月刊少年ガンガンで連載されていた神崎まさおみ氏による漫画版の再現である。
(漫画版では第2形態が真の姿で、ここで倒された後復活して第3形態になっている。)

計3形態を持ち、特に最終形態は巨大な顔である本体と両手が1体ずつと実に3体を相手にする事となる。
他のナンバリングラスボスと違い、3つに分かれた事で単体のステータスこそ低くされているものの、その分手数が増えて最大4回行動するようになり、
さらにラスボスでありながら蘇生呪文「ザオリク」を使用する為、本体だけを先に倒しても意味が無い。
回復魔法使いなら前例はいたけど「ラスボスは蘇生魔法を使わない」という心理的トラップが彼を手強くしている要因となっている。
本体自身も全体に吹雪系の大ダメージを与える「こごえるふぶき」、メラ系最強呪文の「メラゾーマ」、
単体を必中で眠らせてくる「あやしいひとみ」等、凶悪な攻撃が揃っている。
なお、彼が封印したとされる「マダンテ」は3パーツに分かれた代償でステータスが低くなってしまったデスタムーアには効果抜群であり、
まさしくデスタムーア戦における最大の切り札となる為、彼が全力で封印するのも納得できる。

この様に設定・ゲーム上の強さ共に、ラスボスの名に恥じぬ強敵なのだが……
+ な なんじゃお前たちは!?
「この者を たおせばよいのだな? たやすいことだ…。」

「な なにを いっておるのだ。おろか者どもめっ!思い知るがいいっ!」

クリア後に行けるダンジョン「おたのしみダンジョン」で待ち受ける裏ボス「ダークドレアム」を20ターン以内に倒すと、
彼がデスタムーアを一方的に倒すイベントが見られる。
デスタムーアは特技・呪文を使い攻撃するも、
「ミス!ダークドレアムはまったくダメージをうけないっ!」
「ダークドレアムはわらっている…。」
等、まるで勝負になっていないメッセージが表示される。
やがて「さて……おあそびは ここまでだな。そろそろ おわらせよう……。」と告げられた後攻撃され、
イオナズン→マヒャド→ギガデイン→ビッグバン→マダンテ→ジゴスパークの順にエフェクトが発生する攻撃で止めを刺される。

悲劇の前にダークドレアムも酷い目に
DS版。せっかくのかっこいいアニメ演出も形無し

このイベントは前作『V』のプレイヤー間で流行っていた、
「エスタークを規定ターン内で倒せば仲間になる」という都市伝説を元に堀井雄二氏が発案したという。
デスタムーアが受けるダメージがルールの上限を突破した9999と言うインフレした数字なのも、ギャグ同然のイベント故。
結果的にドラクエ史に残る迷シーンになったため、デスタムーアにとってはとんだトバッチリである。
そもそもダークドレアムを20ターン以内で倒すには、デスタムーアを余裕で倒せるレベルまで強くなる必要があると言う事は覚えておいてほしい
(哀悼の意)。

奇跡の逆襲

アーケードゲーム『モンスターバトルロード』シリーズにおいては、ボスとしてのデスタムーアは第2形態のマッチョ姿が採用されている。
でかい人型の方がモデル的に使いやすいからと思われるが、最終形態は「とどめの一撃」使用時、第1形態はSPカード「幻の大地」の背景で登場している。
呪文やブレスを使わない打撃主体の戦闘スタイルだが、「幻魔拳」に混乱、「ヘルホーン」に麻痺の効果があるため、
打撃耐性は勿論、混乱・麻痺に強いモンスターや装備で固めると被害を抑えやすい。

『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズの1作目『テリーのワンダーランド』では
クリア後に挑める中でも一番解放が難しい扉のボスとして第一形態のデスタムーアと戦う事が出来るのだが
使ってくる3つの特技のうち2つが高威力の「ビッグバン」と「ジゴスパーク」なので
ギラ系やデイン系の耐性が弱いモンスターばかりを連れてるとかなりの苦戦を強いられる。
もう1つの召喚技が最上位でジゴスパーク持ちのバズウではなくサムシンなのが救いか。
2作目の『ルカの旅立ち・イルの冒険』では、最終形態が全モンスターでトップの基本耐性を誇るのだが
VI本編でその存在を恐れていたマダンテにだけは耐性が弱いという皮肉な設定があったりする。
1作目は配合でダークドレアムを生み出す場合、最終形態とわたぼうを配合させる必要がある。
頭と手だけの化物とお見合いさせられるわたぼうが可哀想とか言ってはいけない


MUGENにおけるデスタムーア

工場長2621氏による、夫氏のネコカオス・ブラックG666MkIIを改変したキャラが公開中。
ファイル名は「Lord Mortamor」となっている。
スプライトは最終形態の公式設定画を、ボイスはCDシアターのものを使用している。
AIもデフォルトで搭載されており、狂ランク全般に対応している。


「グギギギ…… な なぜだ…… いったい どういうわけなんだ……」
「い いしきが うすれてゆく……」
「私の 私の世界が…… くずれ…… ぐはっ!」

出場大会

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出演ストーリー



最終更新:2024年02月12日 04:32