アンチマター


円谷プロの特撮作品『ウルトラマンガイア』に登場する怪獣。別名「反物質怪獣」。
第14話「反宇宙からの挑戦」に登場。

木星付近のワームホールから出現した怪獣で、
人類の住む宇宙(正宇宙)の物質と相反する反物質で構成された生命体。
名前は英語で反物質を意味する。
ペスターのようなヒトデとも二枚貝ともつかない体型で、身体を横に二つ折りにすることができる。
武器は頭部から発射する怪光線と、体の中央に相手を挟み込むことで流す電撃。
加えて自分を起点にシールドを展開することができる。
シールドは物質と触れることを防ぐ機能だけでなく、シールドで取り込んだ物質を反物質と化する効果がある。
また、時間はかかるもののシールドの領域は広げることが可能であり、
これによりアンチマターは徐々に地上を反物質化させる行動を取っていた。

物質と反物質が触れた際に生じるエネルギーは危ないなんてレベルではないため(劇中でも解説されている)、
アンチマターが木星から地球に向かっていることを観測したXIGは、
アルケミースターズの頭脳を結集して作り出した反陽子発生装置を応用した対アンチマター変換システムにより地球到達前にアンチマターの無害化を試みるが、
上記のシールドのせいで失敗してしまい、アンチマターが地上に降り立つ事態が起きてしまう。
幸いにもシールドの影響でその場では対消滅は免れたものの、アンチマターはシールドを拡大して地上を徐々に反物質化。
これに対して藤宮博也/ウルトラマンアグルは、アンチマターは地球全土を反物質化した後にバリヤーを解除し、
正宇宙と反物質の対消滅、つまり第二のビッグバンを引き起こして、そのエネルギーで宇宙を反物質メインの宇宙に創り直そうとしていたと推測している。
下手にシールドの中に入ればガイアも対消滅して甚大な被害が出かねないためウルトラマンでも打つ手無しかと思われたが、
この時点ではまだ対立関係だったアグルがガイアに協力して反物質化光線でガイアを反物質化し、
これによりシールドの中に潜入できたウルトラマンガイアと対決することになる。
クァンタムストリームで体の一部を破壊され、シールドの外に出かけた破片も、
チームファルコンの対アンチマター変換システムとアグルのアグルスラッシュで消滅させられてしまい戦意を喪失。
二つ折りになった所をそのままワームホールの中に送り返された。
ワームホールの入り口はアグルのアグルシールディングで閉じられ、ガイアの体もアグルが放った反物質化解除光線で元へ戻り、一件落着となった。

こいつも恐らくは根源的破滅将来体によって地球に送り込まれた怪獣の1体と思われ、
その特性からガイア登場怪獣の中でも屈指の危険性を持つことが描写された一方で、
一部を欠損して早々に戦意を喪失するなど凶暴性は高くはないため、根源的破滅将来体直属の部下ではなく、
コッヴのように無理矢理放り出されて利用された犠牲者の可能性が高い。
一連の行動もこいつにとって危険な物質ばかりの正宇宙で生き延びようと足掻いたためかもしれない。

あと上ではさらっと書かれているが、ファンの間では物質を自在に反物質化できるアグルのヤバさがよく取り上げられる。


MUGENにおけるアンチマター

カーベィ氏の製作したキャラが公開中。
サメ竹輪氏提供のスプライトを用いて製作されている。
近接戦では反撃技「カウンター」、遠距離戦では飛び道具「怪光線」が主力技となる。
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「爆発」「締め付け」、
一定時間飛び道具に対して爆発を起こす空間を生成する「反宇宙からの挑戦」。
なお、12Pは常に反宇宙からの挑戦状態となる。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

また、これ以前にもE・エメ氏によるミズチ改変キャラに同名のキャラが存在していた。
名前の由来は同じだが直接の関係は無い。

出場大会



最終更新:2022年05月02日 22:24