春のダンジョン:羽ばたく花の丘

【トゥーナ】
あったかい……。

【マイス】
うん。穏やかでいいところだよね。

【トゥーナ】
……。

【マイス】
ちょっと休んでいこうか?

【トゥーナ】
……うん。


【トゥーナ】
あのさ……。

【マイス】
うん。

【トゥーナ】
マイスは鍛冶って、好き?


好きだよ・どうだろう・ガジが好き
▼好きだよ
【トゥーナ】
どんなとこが?

【マイス】
うーん……。しっかりと向き合ったらきちんと答えてくれるところかな。

【トゥーナ】
……そう。…………。……負けないよ。

【マイス】
うん。


▼どうだろう
【トゥーナ】
そう……。


▼ガジが好き
【トゥーナ】
!?…………。

【マイス】
あの、何か言ってよ……。


【トゥーナ】
…………。

【マイス】
じゃあ、トゥーナはどうなの?鍛冶って好き?

【トゥーナ】
……武器以外を作るなら。


どんなところが好きなの?・いつから好きなの?・僕とどっちが好き?
▼どんなところが好きなの?
【トゥーナ】
言葉にしなくても、伝えられるところ、かな……。

【マイス】
え……?

【トゥーナ】
作ったものが……、あたしの変わりに伝えてくれるから。

【マイス】
…………。


▼いつから好きなの?
【トゥーナ】
ガジに教えてもらってから、ずっと。

【マイス】
へえ。そうなんだ。でも、どうしてガジに教えてもらおうと思ったの?

【トゥーナ】
ガジの作った物を見て、あたしもやってみたいなって……。


▼僕とどっちが好き?
【トゥーナ】
え……!?それは……。…………。決められない……よ。


【マイス】
……そっか。それじゃあ、いつかは自分の店を持つの?

【トゥーナ】
それも悪くない……かもね。でも、そのときは、マイスも手伝ってくれる?


うん・いや・…………
▼うん
【マイス】
もちろんだよ。

【トゥーナ】
……そう。…………ありがとう。


▼いや
【トゥーナ】
そう……。…………。


▼…………
【トゥーナ】
…………。…………。…………答えられないんだ。

【マイス】
……うん。ごめん。

【トゥーナ】
……いいの。気にしないで。


【トゥーナ】
……じゃあ、そろそろ行こっか。



夏のダンジョン:星降りの砂原

【トゥーナ】
……すごい。

【マイス】
どこまで行っても砂漠の風景だもんね。いったいどこまで続いているのかな?

【トゥーナ】
……もしかしたら、世界の果てまでかも。

【マイス】
だとしたら、僕らは一緒に世界の果てと同じ景色を見てることになるのかな。

【トゥーナ】
え……。……うん。そうかも。

【マイス】
ねえ、せっかくだから、少し休んでいこうか?

【トゥーナ】
……うん。


【トゥーナ】
ねえ、マイス。

【マイス】
え?

【トゥーナ】
結婚って考えたこと……ある?


あるよ・ないかな・実は子供が一人
▼あるよ
【トゥーナ】
そう……なんだ。……。

【マイス】
どうしたの?

【トゥーナ】
相手は……。

【マイス】
え?

【トゥーナ】
……なんでもない。

【マイス】
そう……?


▼ないかな
【トゥーナ】
……そう。誰かと結婚したらとか……。考えたことないんだ。

【マイス】
うん。トゥーナは考えたことあるの?

【トゥーナ】
…………。……うん。


▼実は子供が一人
【トゥーナ】
…………。

【マイス】
とか驚かそうと思ったんだけど、トゥーナにはあんまり……。……トゥーナ?

【トゥーナ】
…………。ちょっと、息の仕方を忘れて……。

【マイス】
そ、そこまで?

【トゥーナ】
…………。


【マイス】
でも、どうして急にそんなこと?

【トゥーナ】
…………。……ちょっと聞きたかっただけ。それより……。マイスの好みって、どんなコなの……?


にぎやかな子・静かな子・おかしな子
▼にぎやかな子
【トゥーナ】
にぎやか……。わー……。

【マイス】
……え?

【トゥーナ】
…………。……忘れて。

【マイス】
えーと……。


▼静かな子
【トゥーナ】
そう……。…………。

【マイス】
……あの、トゥーナ?


▼おかしな子
【トゥーナ】
ソフィア?それともカリン?

【マイス】
いや、単なる冗談……。

【トゥーナ】
ペルシャ?森のエルフ?まさか……マリオンなの?

【マイス】
……そう考えてみると、この町っておかしな人が本当に多いよね。


【トゥーナ】
けど……そういう人が好みなんだね。

【マイス】
まあ……そうかな。

【トゥーナ】
…………。ねえ、マイス。正直に答えて。

【マイス】
え?

【トゥーナ】
マイスはあたしのこと……、どう思ってるの?


好きだよ・もう少し頑張りましょう・頭をなでる
▼好きだよ
【トゥーナ】
……!……そう。

【マイス】
トゥーナはどうなの?

【トゥーナ】
…………。……好きだよ。

【マイス】
え……?


▼もう少し頑張りましょう
【トゥーナ】
…………。……どう頑張ったらいいの?

【マイス】
取り敢えず、笑顔かな。

【トゥーナ】
笑顔……。…………。

【マイス】
え……?


▼頭をなでる
【トゥーナ】
え、なにを……。…………。……そうやってごまかすのね。

【マイス】
え……?


【トゥーナ】
じゃあ、そろそろ行こ。



秋のダンジョン:虹登る滝

【トゥーナ】
気持ちいい……。

【マイス】
うん。水音が足元から駆け上がっていくみたいだね。

【トゥーナ】
……ここにいると、なんだかお祭りのときみたいに、頑張ろうって気分になれる。

【マイス】
そっか……。じゃあ、せっかくだから、少し休んでいこうか。

【トゥーナ】
……うん。


【マイス】
それにしても、本当に涼しくて気持ちがいい場所だね。

【トゥーナ】
……うん。

【マイス】
いつか家族で、ピクニックにでも来たいな……。

【トゥーナ】
…………。マイスは、どんな家族を持ちたいの?


穏やかな・明るく楽しい・おもしろおかしい
▼穏やかな
【トゥーナ】
シアのところみたいな……?

【マイス】
うん。あとは……そう、ガジさんとトゥーナみたいな感じがいいな。

【トゥーナ】
あたしとガジ……。…………。


▼明るく楽しい
【トゥーナ】
……たとえば?

【マイス】
うーん、カリンとヘーゼルさんとか。しののめさんや、カルロスさんのところもそうかな。なんとなく、いつも賑やかな家に住みたいなって思うよ。

【トゥーナ】
賑やかな……。そう……。


▼おもしろおかしい
【トゥーナ】
それは……、ソフィアやマリオンみたいな?

【マイス】
うん。

【トゥーナ】
そう……。……マイスって変わってる。

【マイス】
そ、そうかな……?


【マイス】
じゃあ、トゥーナはどうなの?どんな家庭にしたいとか、考えたことがあったりする?

【トゥーナ】
あたしは……。家族って、あんまりよく分からないから。

【マイス】
え……?

【トゥーナ】
物心ついたときには、もうお父さんもお母さんもいなくて……。この町にも、独りでいられる場所を探しに来たの。だから……。


ガジさんはどうなの?・僕はどうなの?・寂しくないの?
▼ガジさんはどうなの?
【トゥーナ】
あたしは家を借りてるだけ。ガジは……何も聞いてこないから。

【マイス】
そうなんだ。でも、なんとなく、トゥーナのこと、色々と気に掛けてる気がするけど……。

【トゥーナ】
え……?

【マイス】
トゥーナも、ガジさんのために、武器屋の売り上げを心配してるんじゃないの?

【トゥーナ】
…………。それが家族……なのかな。

【マイス】
…………。


▼僕はどうなの?
【トゥーナ】
マイスは家族じゃなくて……。…………。…………友達。

【マイス】
そっか。

【トゥーナ】
…………。


▼寂しくないの?
【トゥーナ】
…………。ずっと、そうだったから。

【マイス】
……答えになってないよ。

【トゥーナ】
…………。


【マイス】
ねえ、トゥーナ。


一人じゃないよ・ほっぺを引っ張る・でこぴん
▼一人じゃないよ
【トゥーナ】
え……?

【マイス】
ガジさんも、カリンやソフィアもいるしさ。僕も、ここにいるから。

【トゥーナ】
…………。うん。……ありがと。


▼ほっぺを引っ張る
【トゥーナ】
…………!……なにひゅるの?

【マイス】
いや……。表情が硬かったから、つい。笑顔の人の周りには、自然と人が集まるんだよ。

【トゥーナ】
…………。

【マイス】
だから、ほら、トゥーナも。

【トゥーナ】
…………。……うん。


▼でこぴん
【トゥーナ】
……!

【マイス】
独りだなんていったら、こんなふうに怒られるよ。きっと。

【トゥーナ】
え……?

【マイス】
分かった?

【トゥーナ】
…………。……うん。


【トゥーナ】
……じゃあ、そろそろ行こっか。



冬のダンジョン:氷原に咲く花

【トゥーナ】
きれい……。

【マイス】
うん。本当に……。

【トゥーナ】
こんなところでも命は咲くんだよね……。

【マイス】
トゥーナ、なんだか詩人みたいだね。

【トゥーナ】
…………。……思ったことを言っただけ。

【マイス】
うん、分かってるよ。

【トゥーナ】
…………ばか。

【マイス】
さてと。それじゃあ、せっかくだから、少し眺めていこうか。

【トゥーナ】
……うん。


【マイス】
いい景色だね。

【トゥーナ】
…………。

【マイス】
トゥーナ?

【トゥーナ】
ねえ、マイスはよく、こうやって色んな人を誘うの?


そうだね・たまにだよ・トゥーナだけ特別
▼そうだね
【トゥーナ】
そう……。……誰でもいいんだ。

【マイス】
いや、そういうわけじゃあないんだけど……。


▼たまにだよ
【トゥーナ】
そう……なの?

【マイス】
うん。

【トゥーナ】
……そう。…………。


▼トゥーナだけ特別
【トゥーナ】
…………!そう……なんだ。

【マイス】
うん。

【トゥーナ】
…………。


【トゥーナ】
じゃあ、今日はどうして誘ってくれたの?


寂しそうだったから・一緒に居たかったから・むしゃくしゃしてた、誰でもよかった
▼寂しそうだったから
【トゥーナ】
……そんなことない。

【マイス】
あ、ごめん。でも、そう見えたから……。

【トゥーナ】
…………。…………。

【マイス】
トゥーナ?


▼一緒に居たかったから
【トゥーナ】
あたしと……?

【マイス】
うん。迷惑だったかな?

【トゥーナ】
…………。……ううん。あたしも……マイスと一緒にいたかったから。

【マイス】
トゥーナ……。


▼むしゃくしゃしてた、誰でもよかった
【トゥーナ】
……そう。じゃあ、帰るわ。

【マイス】
あ、じょ、冗談だから!

【トゥーナ】
…………。でも――


【トゥーナ】
……ありがと。

【マイス】
え?

【トゥーナ】
誘ってくれて……。それだけで、嬉しかったから。

【マイス】
……うん。

【トゥーナ】
……ずっと、こうしてられたらいいのに。


そうだね・ずっと一緒だよ・遭難するよ?
▼そうだね
【トゥーナ】
マイスもそう思ってくれるの?

【マイス】
うん。もちろん!

【トゥーナ】
……そっか。それだけで……十分かな。


▼ずっと一緒だよ
【トゥーナ】
…………。……うん。だったらいいなって、思ってる……。
でも、マイスには幸せになって欲しいから、あたしなんかといるより……。

【マイス】
え?

【トゥーナ】
……ううん、なんでもない。


▼遭難するよ?
【トゥーナ】
……そうなんだ。

【マイス】
…………。

【トゥーナ】
…………。……忘れて。


【トゥーナ】
それじゃあ、そろそろ行こっか。風邪……引いちゃうから。



結婚後デート

【トゥーナ】
やっぱりキレイ……。

【マイス】
うん。

【トゥーナ】
……なんとなく、結婚する前のこと思い出すね。

【マイス】
そうだね。なんだかちょっとはずかしいかも。

【トゥーナ】
ふふ……

【マイス】
でも、せっかくだから少し休んでいこうか。

【トゥーナ】
……うん。


【トゥーナ】
…………。
ねえ、マイス。あたしと結婚してよかったの?

【マイス】
え?

【トゥーナ】
ずっと気になってた……。本当にあたしなんかで良かったのかって。

【マイス】
どうして?

【トゥーナ】
だってあたしは……

【マイス】
ハーフだっていうなら、僕も一緒だよ。

【トゥーナ】
うん……。
でも、あたしはマイスみたいにかわいくないから……。


かわいいよ・かっこいいよ・かっこ悪いよ
▼かわいいよ
【トゥーナ】
え……?

【マイス】
トゥーナはかわいいよ。

【トゥーナ】
そんなこと……。
面と向かって言わないでよ、ばか。

【マイス】
あはは。


▼かっこいいよ
【トゥーナ】
え?

【マイス】
僕はあんなかっこよくなれないから……。うらやましいよ。

【トゥーナ】
あたしは……、マイスみたいにかわいくなりたかった。
…………。
……ふふ。

【マイス】
……はは。

【トゥーナ】
なんだか……ばかみたい。

【マイス】
うん。それでいいと思うよ。きっと。

【トゥーナ】
……うん。


▼かっこ悪いよ
【トゥーナ】
え……?

【マイス】
そんな風にうじうじ悩んでるのは。

【トゥーナ】
…………。

【マイス】
胸を張りなよ、トゥーナ。あんなに素敵な姿に変身できるんだから。

【トゥーナ】
…………。
……うん。


【トゥーナ】
……ありがとう、マイス。

【マイス】
え?

【トゥーナ】
あたし、マイスと一緒になれて、よかった。
アクナビートに操られてたときも……。それでもマイスなら来てくれる気がしてた……。

【マイス】
うん。

【トゥーナ】
でも……どうして来てくれたの?あたし、あんなにひどいこと言ったのに……。


待ってると思ったから・愛してるから・気がついたら……
▼待っていると思ったから
【トゥーナ】
……あんな風に突き放したのに?

【マイス】
その前にだって、何度も突き放されてたしね。
でも、そのたびに、トゥーナは声をかけられるのを待ってた。

【トゥーナ】
……いつも、迎えに来てくれたよね。

【マイス】
当たり前だよ。
何時だって、どこにだって迎えに行くから。これからも、ずっとね。

【トゥーナ】
うん。……ずっと、待ってるから。


▼愛してるから
【トゥーナ】
え……!?

【マイス】
愛してるなら、助けに行くのは当然だよね?

【トゥーナ】
う、うん……。
ありがとう。


▼気がついたら……
【トゥーナ】
助けに来てくれたの?

【マイス】
いや、結婚式が終わってた……。

【トゥーナ】
え?

【マイス】
っていう冗談だったんだけど……。

【トゥーナ】
…………。

【マイス】
……すみませんでした。


【トゥーナ】
でも、いいのかな……?

【マイス】
え?

【トゥーナ】
こんな風に誰かの隣で笑ってられる日が来るなんて、思ってなかったから。
あたしはずっと一人だって、そうじゃなきゃいけないんだって、思ってたから……。

【マイス】
……うん。

【トゥーナ】
…………。ずっとこうしてられるのかな?


いつまでも・抱きしめる
▼いつまでも
【トゥーナ】
…………。……本当に?

【マイス】
うん。

【トゥーナ】
絶対、だから……。

【マイス】
死が二人を分かつまで、だね。

【トゥーナ】
……ううん。

【マイス】
え?

【トゥーナ】
この体がなくなっても……、ずっとそばに居る。

【マイス】
…………。
うん。僕も、ずっとトゥーナのそばにいるよ。

【トゥーナ】
……うん。


▼抱きしめる
【トゥーナ】
え……。

【マイス】
大丈夫だよ。

【トゥーナ】
…………。

【マイス】
大丈夫。

【トゥーナ】
……うん。


【トゥーナ】
じゃあ、そろそろ帰ろうか……。

【マイス】
うん。

【トゥーナ】
…………。
……手、つないでいこ。

【マイス】
……うん。



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最終更新:2010年10月23日 12:29