マイナスイオンに関する考察~プラスイオンはどこへ消えた?~[TRIC-005]


1. はじめに

TRI初期メンバーが大学3~4年の頃にかけて、「マイナスイオン」と言う単語が巷で大流行した。
そこで、当時の我々は「マイナスイオン」が何を指しているのかについて議論を行った。
その結果「マイナスイオン」と言うものに対するTRI内の統一見解を得ることができた。
(→詳細は「2. マイナスイオンに対する考察」を参照)

2. マイナスイオンに対する考察

大学時代にTRI内で行われた議論の内容及びその結果は以下のとおり。

2-1. マイナスイオンとは?

そもそもマイナスイオンとは何なのか。
言葉の持つ意味や世の中で一般的に語られる内容から推測できるマイナスイオンの性質は以下のとおり。
1. イオンであること
2. どうやら電気的にマイナスらしい
3. 森や滝など、湿度の高いところに多く存在するらしい
4. 人工的にも発生させることが可能
5. 体に良いらしい

2-2. イオンとは?

イオンとは、電荷を帯びた原子や分子のことである。
通常はイオン結合によって構成される物質内やその水溶液の電解質として存在する。

2-3. 電気的にマイナスなイオンとは?

一般的にはイオンは水溶液などの中で陽イオンと陰イオンに電離する。
ここで言われている陰イオン(負イオン)をマイナスイオンと称していると思われる。
(ちなみに陰イオンの正しい英訳は「negative ion」である。マイナスイオンは和製英語らしい)

ではマイナスイオンは単独で存在できるのか?
結論から言うと可能である。俗に言うプラズマというものが相当する。
ただし、プラズマと言う状態を作り出すためには相応のエネルギーが必要である(炎を燃やすなど)。
森の中や滝の周辺にありふれているとは考えにくい。

2-4. 前提の見直し

では、マイナスイオンの存在をどのように考えるべきか。
我々はまず、マイナスイオンが単独で存在しているという前提を見直すことにした。
そもそも俗に言われるマイナスイオン製品にはプラスイオンに関する言及が一切なされていない。
このプラスイオンはどこに行ったのか?その疑問を解消しようとした結果、我々はプラスイオンとマイナスイオンは同居しているという大胆な仮説に辿り着いた。

2-5. 結論と検証

すなわち、水滴などの中でプラスとマイナスに電離しているものこそがマイナスイオンの正体である。
水滴の中で電離するもの、それは確かに存在する。即ちH+イオンとOH-イオンである(ごくわずかしか存在しないが・・・)。
本仮説の正当性を以下のとおり確認した。
1. イオンであること
  →水滴中に存在する。
2. どうやら電気的にマイナスらしい
  →OH-が負イオンなので、これに相当する。
3. 森や滝など、湿度の高いところに多く存在するらしい
  →たくさん水滴があれば、絶対量はそれだけ多くなる。
4. 人工的にも発生させることが可能
  →加湿器などで発生させる事ができる。
5. 体に良いらしい
  →水は人体に必要なので、程度にもよるが体に悪いということは無いだろう。

ステータス

活動休止中

活動履歴

2012/05/21 過去分の記事を作成し、一旦クローズ
2012/03/17 案件発足

その他




最終更新:2012年05月21日 10:46