N国T都某所
小料理屋「華の樹」
小料理屋「華の樹」
夜の帳も降りたのに、蒸し暑い夏の夜
客はカウンターにスーツの男が1人
顔に傷があり、片目を眼帯が覆っている
タバコを吹かしながら、ちびちびと酒を煽っていた
そこへもう1人客が入ってきた
壮年に差し掛かったくらいだろうか。くたびれた背広に、すこし気だるげ
男は、眼帯の男の後ろに立ち
客はカウンターにスーツの男が1人
顔に傷があり、片目を眼帯が覆っている
タバコを吹かしながら、ちびちびと酒を煽っていた
そこへもう1人客が入ってきた
壮年に差し掛かったくらいだろうか。くたびれた背広に、すこし気だるげ
男は、眼帯の男の後ろに立ち
中澤「ごめん影さん、待たせたね」
闇影「いや、そんなに待っちゃないさ」
男はそのまま隣へ座り
中澤「女将さん、僕にも一杯」
女将「はい」
酒を出されると
中澤「じゃ、お疲れ」
闇影「んっ・・・」
闇影「んっ・・・」
2人は軽くグラスを合わせた
中澤「女将さん、ごめん」
手を立て謝るポーズをすると
女将「はいはい…」
いつもの事、とでも言うように
女将は奥へと下がっていった。
女将は奥へと下がっていった。
中澤「で、どうだった? 影さん」
闇影「本当、おまえさんの頼みはいつも厄介だよヒデヒサ」
言いながら、闇影は分厚い資料を取り出す
中澤「あれ? お金の出所だけでしょ?」
闇影「分かってて調べさせたろ。金だけじゃねぇ
人体実験、違法薬物、テロ支援、人身売買、他にもあるぞ」
人体実験、違法薬物、テロ支援、人身売買、他にもあるぞ」
1枚の写真が出された
中澤「それを調べるのも僕のお仕事」
と言って、
闇影「じゃっそう言う事で…」
と席を立とうとする闇影の肩を押さえ
中澤「ごめんねぇ、もうちょっと付き合って」
中澤がニッと笑う
顔をしかめる闇影
顔をしかめる闇影
闇影「ちっ…ヘイヘイ」
中澤「ありがとね! あっ女将さ~~ん注文いい?ここは奢るよ」
闇影「たくっ……」
そう言いながら、二人は笑いながら酒を煽った……
N国G県山中
かつてダムとして使用された施設
そこに中澤の姿があった
そこに中澤の姿があった
中澤「またなんでこんな山ん中にあるんだか…」
うんざりしながら施設ゲートを見上げた
そこへ白衣を来た男が出迎えに来た
そこへ白衣を来た男が出迎えに来た
長柄「中澤よく来てくれた」
中澤「長柄博士、わざわざ出迎えありがとうございます」
長柄「自分でここに入れといてよく言う
こっちはこの2ヶ月生きた気がしなかったわ!」
こっちはこの2ヶ月生きた気がしなかったわ!」
しらけた顔で返す長柄と呼ばれた男は、警備にあたっている数機のEXMを素通りし、彼をゲート奥へと通した
中澤「あはは、そりゃどうも
で、どうなのここ?」
で、どうなのここ?」
長柄「俺の探れたところまでだ
ここはいろんな国から孤児を集めてある実験をしている」
ここはいろんな国から孤児を集めてある実験をしている」
中澤「それは知ってる」
長柄「話の腰を折るな!」
ズガガアアアアアン
中澤「何だ!?」
長柄「あぁ、あれだ」
長柄「あぁ、あれだ」
長柄の指差した方を見る
渇れたダム湖を利用した演習場
そこに装甲を外したEXMが2体向き合っていた。
そこに装甲を外したEXMが2体向き合っていた。
長柄「ちょうどいい、あれだ
詳しくは専門外でわからんが、機体カラーにより特殊な能力を発揮する人間がいるのは知っているか?」
詳しくは専門外でわからんが、機体カラーにより特殊な能力を発揮する人間がいるのは知っているか?」
中澤「何となく噂程度には」
警備の人間に睨まれぬよう、適当に答える
まあなんせ、今回忍び込んだのはこのため…
まあなんせ、今回忍び込んだのはこのため…
長柄「【COLORS】ここはそれの実験施設だ」
中澤「【COLORS】……」
真っ白なEXMが走り出した
それに反応して対峙する暗い蒼のEXMが銃を撃つ
それに反応して対峙する暗い蒼のEXMが銃を撃つ
ガガガガッ!!!
白いEXMは銃弾をすり抜け、間合いを詰める
ズガンッ!!
白いEXMの一撃が見事に決まり、相手を倒した
中澤「ほぉ~~スゴいね、あんな動き出来たっけ? OS?」
長柄「OSか……いや、あの子だ」
と指差した先、白いEXMの中から
機体と同じ様な白い髪の少女が出てきた
機体と同じ様な白い髪の少女が出てきた
長柄「あの子の能力だ
「脳波操作」と呼んでいるが、彼女は機体の全てを自分の手足の様に動かす・・ある意味彼女は機体の「脳」になっている
もう片方も、ここの研究所では上から数えた方が早いんだが、今日も相手が悪かったな」
「脳波操作」と呼んでいるが、彼女は機体の全てを自分の手足の様に動かす・・ある意味彼女は機体の「脳」になっている
もう片方も、ここの研究所では上から数えた方が早いんだが、今日も相手が悪かったな」
中澤「へ~~。スゴい子達ばっかりなんだな」

長柄「そうでも無いさ」
と、別の模擬戦を指差す
ビービーと、警報がけたたましく鳴り響いた
ブシューーーーッ
爆発と共に機体が煙をあげ、所員が叫ぶ
「またやったぞこれで何機目だ!?」
「熱に気を付けろパイロット救出急げ!!」
「熱に気を付けろパイロット救出急げ!!」
消火剤がかけられ、その横をタンカーが走る
「急げ!! 意識が無い」
中から傷だらけのコが出て来た
あんな状態で乗せていたのかと、中澤は思わず眉をしかめそうになるが、場所が場所なのでなんとか耐える
あんな状態で乗せていたのかと、中澤は思わず眉をしかめそうになるが、場所が場所なのでなんとか耐える
長柄「と、まぁトラブルが絶えん所だ」
中澤「はぁ~…」
また先程の白いEXMへ目を向けると、あの白い少女がこちらに気付いたようだった
白い少女「あっ博士~~」
笑顔で手を振る
中澤「何、何? 懐かれてるの?」
からかってやろうとニヤニヤするが
長柄「違う! あの機体が俺の担当なんだよッ」
イヤそうな返しに深入りはしないでおいた
すると、少女がナカザワ達の所へとやって来る
すると、少女がナカザワ達の所へとやって来る
白い少女「博士、今日も絶好調だったよ」
長柄「あぁ、そのようだね01
体調は何とも無いかな?」
体調は何とも無いかな?」
優しい声色だった。なんだ、まんざらでもないのではないか
白い少女「うん!だいじょ・・・
ぐうううううぅぅぅぅ~~~~
ぐうううううぅぅぅぅ~~~~
白い少女「あっ」
エヘヘ、と笑いながら
白い少女「お腹空いちゃった」
すると中澤はポケットからお菓子が出すと
中澤「こんなんで良かったらどうぞ」
長柄「何でそんな物持ってるんだ?」
中澤「移動中にねぇ~。口寂しくなるからさ
で、どお?」
で、どお?」
01と呼ばれた少女は不思議そうにお菓子を受け取りじっと見ていた
中澤「あれ?嫌いだった?」
長柄「あぁ、ここにはそんなの無いからな」
中澤「あら、え~~っとね。それはお菓子…食べ物だよ」
と中澤が言うと01は袋を開け、恐る恐る口にする
するとスゴく驚いた顔で中澤を見た
01「何!? 何これ!! なんか口の中が喜んでるよ!!」

中澤「そ、そう。そりゃ良かった」
喜ぶ01を見ながら
中澤「博士……。これ何?」
長柄「ここの食べ物…と言うか栄養摂取は味の無い乾パンみたいなモノなんだ
それにあの子はどうも外から来たわけじゃないから、余計に味ってモノを知らない」
それにあの子はどうも外から来たわけじゃないから、余計に味ってモノを知らない」
中澤「はぁ……」
と中澤が驚いていると
「01! 何を食べているの!!」
女性の怒鳴り声がした
すると01は慌ててナガラの後ろに隠れた
すると01は慌ててナガラの後ろに隠れた
01「リサ先生~~」
中澤「先生?」
長柄「あぁ~教育担当、兼所長秘書…」
少しキツそうなその職員に、長柄は煙たそうな顔になる
そして、その後ろに視線を送ると、もう1人女性を見て耳打ちする
そして、その後ろに視線を送ると、もう1人女性を見て耳打ちする
長柄「ここの所長…アスカ・イザナギ」
中澤「…そう、彼女が……」
中澤「…そう、彼女が……」
?「01」
リサの後ろから小さな影が飛び出してきた
01「02!!」
01は駆け寄ってきた少女に声を掛ける
01「見て見て、これスゴいよ!何かね幸せにな・・」
リサ「01!!」
ビクッと01が縮こまる
リサ「貴方ね? この子達の栄養管理はされているの
余計なモノを与えないでもらえる」
余計なモノを与えないでもらえる」
と中澤を睨み付けた
中澤(こわっ…ッ)
と思わず目をそらす
イザナギ「まぁいいじゃない。それぐらい」
とリサを諭しイザナギが前に出てきた
イザナギ「01、今日もいい数値が出てたわ
いい感じね」
いい感じね」
と01に笑顔を向ける
01「本当、母さん!
エヘヘ…! 私スゴいでしょ!?」
エヘヘ…! 私スゴいでしょ!?」
02「良かったね01」
01「うん、ありがとう02」
中澤(母さん…?)
と中澤が疑問に思うと
長柄「ここの子達は彼女を母としているんだ」
と長柄が小声で教えてくれた
中澤(しかし、この女が)
優しく子供に微笑む姿に少し考えた
イザナギ「初めましてアスカ・イザナギです
さて、軍の方…でしたよね?」
さて、軍の方…でしたよね?」
スッ…と冷ややかな目がこちらを向いた
ゾクッ
思わず背筋が凍る。そんな視線だった
先程までの様子からは考えられない
先程までの様子からは考えられない
イザナギ「立ち話も何でしょうから。リサ」
リサ「はい、所長」
リサは答えると少女達に
リサ「今日は部屋に戻ってて、お客様だから」
「「ハーイ」」
2人は返事をすると走って行った
イザナギ「ではこちらへ…。案内いたしますわ…」
と中澤達は施設内へと通された
その彩をパレットに2へ続く