――同刻――
同研究施設。その外縁
『新入り! こっちシフト交代だ。頼むわ』
新入り「はい。了解しました」
言われ配置を変える
ここに来てほんの数日。毎日特に何もない警備任務
急な配置換えで転勤して来たが、特別なことはない
だが、実はこの地点はちょっとお気に入り
急な配置換えで転勤して来たが、特別なことはない
だが、実はこの地点はちょっとお気に入り
新入り(さて、と)
僅かだが演習場が見える。EXMの長距離望遠レンズで隙間を縫った先
今日もあの白い機体が見える
今日もあの白い機体が見える
新入り(…あいかわらずスゴイな)
動きがえらく滑らかなのだ。まるで人の手足を動かしているかのように
重機の延長のような一般機とは比べ物にならない。エース? はたまたここの研究の産物か…
それは瞬く間に対戦相手を打ち倒してしまう
重機の延長のような一般機とは比べ物にならない。エース? はたまたここの研究の産物か…
それは瞬く間に対戦相手を打ち倒してしまう
新入り「…」
それはもはや美しいと言っても過言ではない
目の前に映し出される、純白の天使の舞に魅入られてゆく……
目の前に映し出される、純白の天使の舞に魅入られてゆく……
『新入り。あんま覗くもんじゃねぇぞ』
先輩から通信が入る。機器ごしで余計にしゃがれた様子だ
新入り「申し訳ありません。ですがあの性能…、いずれ一般にも?」
『俺らは一生このオべべよ。それにありゃあ、そんないいもんじゃないさ』
新入り「ですか」
言われて、素直に望遠を切った
『そうそう。それがいい』
しかし、あの動きは興味深い。一人シミュレートする楽しみが無くなるのは少々惜しい気もする
『まあ。もう一巡もせず、いつもの輸送機が全部発ったら上がりだ。今日は来客とやらで早く切り上げていいそうだからな』
新入り「そうですか」
カメラに目を移すと簡易滑走路に輸送機が並んでいる
ほぼ全てに火が入っているように見える。だとすれば本当にすぐだ
ほぼ全てに火が入っているように見える。だとすれば本当にすぐだ
『あんま嬉しくなさそうだな。こちとら通いの席が空いてるか気が気でねぇってのに』
新入り『いえ、そんな』
正直やることがない
早く終わったとしてどうするか……
ああ、見納めならアレを纏めてしまうか…
早く終わったとしてどうするか……
ああ、見納めならアレを纏めてしまうか…
そう思いながらも、運命の時は、刻一刻と迫ろうとしていた……
――――
所長室へ向かう廊下
見ようとしなくても自然といろんなモノが目に入る
部屋の中までは分からないにしても、泣く子や青い顔した子がそこらじゅうにいれば嫌でも察しがつく
部屋の中までは分からないにしても、泣く子や青い顔した子がそこらじゅうにいれば嫌でも察しがつく
中澤(こりゃハナから隠す気全く無し……っと)
中澤はため息をついた
中澤はため息をついた
リサ「どうぞ」
彼女に案内されるまま、所長室へと通され、そのまま席へと着いた
イザナギが自分の席へと座りこちらを向くと
イザナギが自分の席へと座りこちらを向くと
イザナギ「さて、面倒なのは嫌いなの……。リサ」

リサの前にパネルが現れ操作すると、中澤達の前に映像が現れた
それは小太りの中年男性が、あられもない少女達と共に写っている光景だった
それは小太りの中年男性が、あられもない少女達と共に写っている光景だった
イザナギ「これが欲しかったんでしょ?」
ニヤァと笑うイザナギ
その表情に、長柄はたじろぐ
その表情に、長柄はたじろぐ
中澤「これは…」
イザナギ「ふふふ。どうぞいくらでも…。それとも、コイツじゃなかった?」
中澤「ふう。現、連合政府アジア地区高官様……
そう僕は確かに、ここに流れてる不正な金の出処を特定する為に来たんだけど」
そう僕は確かに、ここに流れてる不正な金の出処を特定する為に来たんだけど」
ため息をつき
中澤「こうも簡単に……」
イザナギ「ここは戦争孤児を受け入れているけど、私は能力者にしか興味が無いの
芽のある子は残すけどそれ意外はそうやって政治家に売ったり、戦闘訓練してテロリストに売ったり。どうせ上の方は知ってるんじゃない?
ワザワザ貴方みたいなのを寄越すって事は、誰かがソイツを陥れたいだけなんでしょ」
芽のある子は残すけどそれ意外はそうやって政治家に売ったり、戦闘訓練してテロリストに売ったり。どうせ上の方は知ってるんじゃない?
ワザワザ貴方みたいなのを寄越すって事は、誰かがソイツを陥れたいだけなんでしょ」
中澤「ま、御明察…」
イザナギ「でも、貴方は違うでしょ?」
中澤「まぁいろいろ気になってまして…」
イザナギ「で、そこの長柄博士にスパイさせてた」
と長柄を見る
長柄「な!? 気付いて…ッ!!」
イザナギ「無いわけ無いでしょ
でも貴方の機体は素晴らしいわ
あの子の能力がちゃんと引き出せてる」
でも貴方の機体は素晴らしいわ
あの子の能力がちゃんと引き出せてる」
それを咎める訳でも無く、イザナギは視線を戻す
イザナギ「で、何が聞きたいの?」
――別室――
「01ちょっと」
同室の子が01に話しかける
01「どうしたの?」
そのコは、口ごもりながら
「何か、02の様子がおかしいの……大丈夫かな?」
01「えっ?!」
見ると、顔色の悪い02うずくまっていた
傍へと駆け寄る01
傍へと駆け寄る01
01「どうしよう
とにかく母さんのところ行こ02」
とにかく母さんのところ行こ02」
02「……うん」
2人は部屋を出た
――同刻――
研究所敷地、ギリギリの地点
枯れ果てたダムを利用した施設、その立ち入り禁止区域の山林に自分はいた
枯れ果てたダムを利用した施設、その立ち入り禁止区域の山林に自分はいた
「各員作戦開始まで待機、『お偉い様』の動きには気を付けろ」
『了解』
『了解』
表向きは孤児の保護を行っている財団施設、研究所でもある事は連合も把握していた
(その研究内容がマトモなら良かったのだがな)
彼。【逢坂早瀬】准将は、手にした資料を読みながら、コックピットで息を潜めていた
実際は非合法で確保した少女達を用いた実験施設の可能性、その代表は経歴から各種犯罪の関与疑惑と来た。
……少なくとも、将官の一部は勘付いているのだろか。はたまた陥れたいからか
今現在捜査が行われている調査に、逢坂は協力していた
実際は非合法で確保した少女達を用いた実験施設の可能性、その代表は経歴から各種犯罪の関与疑惑と来た。
……少なくとも、将官の一部は勘付いているのだろか。はたまた陥れたいからか
今現在捜査が行われている調査に、逢坂は協力していた
逢坂「果たして、これで良かったのか……」
将官になって長いわけではないからか、中澤や闇影から、捜査への極秘協力を持ち掛けられ、その疑惑のある高官の監視及び施設から脱走する人員の制圧を担当する事になったのだ
逢坂(いや。やれるだけやってやるさ。それが自分の役目だ)
前もって潜入した高官監視側とのやり取りを行いながら、ひたすら待つ。その時が来るまで
逢坂「…【紅闇夜】の反応を確認。もうすぐだな……!」
EXMの回線に入る通信、上空に待機していた騎士団が輸送機より降り立つのを確認し、自分達も動き出す
逢坂「作戦開始、此方も動くぞ」
その降下と同時に、潜む全機が、音もなく動き始める
逢坂「影の役割を果たすとしよう、行くぞ」
目の前には、のんきによそ見する警備のEXMたちが突っ立ていた……!
――――
急にサイレンが鳴る
『全機通達!! 戦闘態勢!!』
新入り「え?」
今にも飛び立とうとしていた輸送機群が爆炎に包まれていく
『ナニ』
先輩からの通信がノイズに変わった
カメラに映るのは手足も残らぬ機体の残骸
一瞬
ほんの一瞬で辺りが炎に包まれる
一瞬
ほんの一瞬で辺りが炎に包まれる
新入り「ーーー…ッ!!?」
ナニが起こっているのかわからぬままに、ただ夢中でスロットルを起こした
――――
『ーー!! ……ッ!!?』
その通信を拾うよりも早く、逢坂は警備機を無力化してゆく…!
逢坂「まずは一機」
此処の警備部隊は、ロイロイと陸戦隊が中心。EXMの数も少ない
それも大半を騎士団に任せる形になるが、元よりこちらは戦闘が役割ではない
それも大半を騎士団に任せる形になるが、元よりこちらは戦闘が役割ではない
『高官、移動を開始。追跡します』
『車両を制圧、人員を拘束』
逢坂「最低でも人員は抑えろ、実験体の調整に必要だ」
『了解しました』
『高官の通信を傍受、隠滅の恐れ有り』
逢坂「制圧を許可、保護も速やかに」
『車両を制圧、人員を拘束』
逢坂「最低でも人員は抑えろ、実験体の調整に必要だ」
『了解しました』
『高官の通信を傍受、隠滅の恐れ有り』
逢坂「制圧を許可、保護も速やかに」
次々と入って来る通信を、的確に処理してゆく
作戦自体は順調、騎士団の圧倒的な戦力もあり此方も動きやすくはあるが
些か順調すぎる気もする…
作戦自体は順調、騎士団の圧倒的な戦力もあり此方も動きやすくはあるが
些か順調すぎる気もする…
『一機。施設方面に向かいました』
逢坂「そうか」
『追わないのですか?』
逢坂「…必要無いな」
その機体は、恐らく最も不運であろう。今しがた、【あの機体】の降下を確認したのだから
逢坂は、その運命を憐れむでも無く、目の前の任務に意識を向き直した
逢坂は、その運命を憐れむでも無く、目の前の任務に意識を向き直した
――――
新入り「くそっ!! どこか…! どこか通信は…!?」
爆炎が舞い、重いモノが倒れる音の中
新入りは、ひたすらに逃げ惑い、敷地内をさまよっていた
新入りは、ひたすらに逃げ惑い、敷地内をさまよっていた
『新入り!? 何故ここまで来た!?』
新入り「隊長!! 何が起こって」
ようやく見つけた隊長機に近寄ろうとそたその瞬間
『--!! 敵うはずがない! 逃げ…』
途切れる
新入り「隊長!? タイチョォオーーーッ!!!?」
絶叫の中で、代わりに目の前に広がるのは漆黒の閃光
『ったく! こっちは全部囮か!!』
不意に、誰かの通信を拾ったその時
地獄のような業火の中へ、目の前に双翼の巨人が降り立った
燃える炎よりも紅く、疾る稲妻よりも蒼い
その対になる翼を広げ、断罪の剣を携えた鋼鉄の騎士
地獄のような業火の中へ、目の前に双翼の巨人が降り立った
燃える炎よりも紅く、疾る稲妻よりも蒼い
その対になる翼を広げ、断罪の剣を携えた鋼鉄の騎士
新入り(あ……ぁあ!!?)
新入りの機体は、警備に回された中古のアルト
そして、かたや一撃の下に輸送機を両断した、双翼のEXM
そして、かたや一撃の下に輸送機を両断した、双翼のEXM
新入り「ーーーーーッ!!!!」
ただガムシャラに引金を引く
それは、漆黒の機体に当たると、虚しくも弾き返され地面へと転がった
それは、漆黒の機体に当たると、虚しくも弾き返され地面へと転がった
双翼の騎士『ほう、雑魚にしてはいい腕だ。だが———』
新入り「うっ…!? う…ぁ、うゥわぁァァァああああああーーーーッッッ!!!?!」
風が、悪い
そう思った瞬間。彼の意識はフェードアウトしていった……
そう思った瞬間。彼の意識はフェードアウトしていった……
――ほぼ同時刻。研究所所長室――
中澤(もう逃げたいわ~~
ごめんね長柄ちゃん、こんな所によこしちゃって)
ごめんね長柄ちゃん、こんな所によこしちゃって)
と、中澤は心で呟きながら話を続ける
中澤「戦争孤児……だけじゃないですよね?
例えば拉致とか……」
例えば拉致とか……」
イザナギ「あら、それも気付いてた…
そうね見込みのありそうな子は連れて来たわねぇ
あとは生産とか」
そうね見込みのありそうな子は連れて来たわねぇ
あとは生産とか」
中澤「生産?」
中澤が聞き返すとまた目の前に映像が流れる
そこには、蹂躙される少女達の姿が映っていた
そこには、蹂躙される少女達の姿が映っていた
長柄「な…っ!!?」
どうやら、彼もここまでは聞かされていなかったらしい
中澤「あら~~…。生産って、コイツは…」
イザナギ「あら、何言ってるのォ?
世界中で家畜にしている事と何も変わらないじゃない」
世界中で家畜にしている事と何も変わらないじゃない」
とイザナギは笑う
イザナギ「都合良く能力者は女性だけ…
増やすのは簡単よ」
増やすのは簡単よ」
中澤は、その挑発を聞き流し、続ける
中澤「驚いた…。でも出産までの日数を考えると効率悪いんじゃないですかね、これ?
あとちょっと話変わるけどこれ」
あとちょっと話変わるけどこれ」
と一枚の写真を見せる
中澤「これある国で撮られた写真、子供の失踪が続いた時に貴方いましたよね?
この国に。しかも40年も前……これ、貴方ですよね?」
この国に。しかも40年も前……これ、貴方ですよね?」
古ぼけた写真。だが、目の前に居る彼女と同じ
そう判別出来る程だった
そう判別出来る程だった
イザナギ「フフ……そこまで知ってるの
いいわぁ、教えてあげる
リサ、お連れして」
いいわぁ、教えてあげる
リサ、お連れして」
リサ「いいのですか?」
イザナギ「何度も言わせないで…。ここはもう終わりのようだし」
彼女は、手にしたデバイスをヒラヒラさせながらそう言い捨てる
リサ「はい…」
と言うとリサは銃を出した
リサ「さぁどうぞ、こちらです」
その顔から、一切の表情が消えていた
中澤「あらら。暴力反対…」
とナカザワは苦笑いをし両手を上げる
そして、そのまま部屋を出ると、どこかへと連行されてゆく
そして、そのまま部屋を出ると、どこかへと連行されてゆく
中澤(さて、もうそろそろ時間のはずだが……)
「母さん!」
子供の声に全員が足を止めた
先程の、01と呼ばれていた少女だ
顔色の悪い02を連れて慌てている
先程の、01と呼ばれていた少女だ
顔色の悪い02を連れて慌てている
リサ「どうしたの? 01」
01「02が変なの・・・顔色も悪いし」
いつもと変わらぬ声色に
01はオロオロしながら答えた
01はオロオロしながら答えた
イザナギ「ちょうどいいわ…。貴方達もいらっしゃいな」
それだけ言うと、また皆は歩き出す
中澤「ちょっ…!? いいの? けっこう辛そうよ」
流石に中澤が止めに入るが
イザナギ「いいのよ、来なさい」
冷たい目を向けながらそう言うと、また歩き出した
中澤(怖いな~~もう)
そのまま、黙った01も連れてエレベーターで地下へと向かう
中澤(B2…そんなに深くないな。これなら……)
扉が開く、長く続く廊下の両サイド
ガラス張りの部屋で少女達が先程の映像と同じようになっていた
咄嗟に01、02の目を隠す中澤
ガラス張りの部屋で少女達が先程の映像と同じようになっていた
咄嗟に01、02の目を隠す中澤
01「えっ?! 何? 何っ!?」
中澤「あんた! こんなの子供に見せる気か!!」
イザナギ「いいじゃない
どうせ、そのうちその子達もする事よ」
どうせ、そのうちその子達もする事よ」
長柄「さっきと違って、男の方も子供じゃないのか!?」
イザナギ「ええそうよ
訓練で使えないと判断した子は、ここでいいことしてるのよ……
まぁまぁ薬のせいでどう感じてるか知らないけど、1週間くらいお楽しみ続けて後はおしまい」
訓練で使えないと判断した子は、ここでいいことしてるのよ……
まぁまぁ薬のせいでどう感じてるか知らないけど、1週間くらいお楽しみ続けて後はおしまい」
それを聞いて、二人は絶句する
01「ちょっと何!! おじさんはなして!!」
捕まれた腕を離そうと、少女は必死にもがく
とてつもない力に驚いたが、中澤はなんとか抑え込んだ
とてつもない力に驚いたが、中澤はなんとか抑え込んだ
中澤「ちょっと我慢!
早く先に!!」
早く先に!!」
と、イザナギに対し、怒り混じりに急かした
イザナギ「ハイハイ」
と笑いながら先に進む
次の部屋では大量の少女達がカプセルの中に入っていた
次の部屋では大量の少女達がカプセルの中に入っていた
イザナギ「これは特集な培養液出ね
1ヶ月で生産可能な状態にになるのよ」
1ヶ月で生産可能な状態にになるのよ」
長柄「なっ……!?
いや、そんな事より。そんなあまりな急成長
母体が持つはずがない…!」
いや、そんな事より。そんなあまりな急成長
母体が持つはずがない…!」
長柄が戸惑う
イザナギ「そうね、もたないわ
大抵は皆死んじゃう……
でも、ちゃんと私達が育ててるわよ」
大抵は皆死んじゃう……
でも、ちゃんと私達が育ててるわよ」
と指をさした先、同じ様にカプセルに入れられた子供達がいた
イザナギ「そろそろ1年ぐらいかしらね。もう4、5歳くらいにはなってるわァ…」
中澤「そんな……! いや、人として成長出来ているのか?」
イザナギ「記憶、経験、はデータとしてこちらが作ったモノをあげるの…
そんなのでも意外といけるモノよ。面白いでしょ」
そんなのでも意外といけるモノよ。面白いでしょ」
そして奥の部屋へと進む
イザナギ「ここが私の秘密」
扉が開くとそこにも何体かの女性が入ったカプセルが並んでいた
中澤「これは……!?」
皆が驚く
01「母さんがたくさんいる……?」

そこに見えるのは、目の前の女性と寸分たがわぬ、または、より幼く、より歳を重ねた個体も様々…
イザナギ「そうよ、私の予備素体
私は何年もこの身体を入れ換えながら生きてるのよ」
私は何年もこの身体を入れ換えながら生きてるのよ」
その地に脚付けた彼女が、1つのカプセルに歩み寄り、そっと手をそえる
イザナギ「そしてこの子が
01、02あなた達の本当の母親「エリアル」……」
01、02あなた達の本当の母親「エリアル」……」
二人は、それを聞かされ、カプセルに向かって目を見開いた
01「私達の本当の母さん…?」
02「私達が…」
02「私達が…」
イザナギ「そうよ、姉妹
01、あなたがお姉さんだったかしら?」
01、あなたがお姉さんだったかしら?」
この場に居る誰もが言葉が出ない
イザナギ「この子はただのクローン体だったのに何故か意志があったのよ
面白かったから研究しようとしたら逃げ出して、気付いたらゲリラなんかやってたわ
びっくりでしょ?」
面白かったから研究しようとしたら逃げ出して、気付いたらゲリラなんかやってたわ
びっくりでしょ?」
そんな中、彼女一人だけが大きく笑う
イザナギ「【白きジャンヌ】って、聞いたことない?」
その問いに中澤が答えた
中澤「反政府ゲリラを導いたとかいう、白いEXMに乗る女性がいたとか
都市伝説的なもんだと思ってたけど…」
都市伝説的なもんだと思ってたけど…」
イザナギ「それ、あの時は別の国にここはあったから、逃げた先のゲリラに使われたのね」
中澤「軍による討伐でゲリラは崩壊したとか」
イザナギ「そうよォ。それでようやく帰ってきたの
でもね、その時にはもう身籠ってて
仕方なく産ませてあげたわァ…」
でもね、その時にはもう身籠ってて
仕方なく産ませてあげたわァ…」
その隣の二つのカプセルの中を見る
イザナギ「産後の体調悪化で死んじゃったけど、珍しい例だったから研究に残してあるのよ…」
自分の達ソックリの現身が眠る光景に、ただ怯えて震える01と02
01「そんな、私達…」
中澤が割ってはいる
中澤「そんな研究もここまで……!
この施設は閉鎖、あんたも拘束する!! 影さん! ここだァ!!」
この施設は閉鎖、あんたも拘束する!! 影さん! ここだァ!!」
襟に仕込んだ通信機に声を掛ける
闇影『待ちくたびれた!』
研究所の外で、黒いEXMが立ち上がる
数体のEXMが地響きを挙げて施設へと乗り込んで来た…!!
中澤「ここは閉鎖させてもらうよ
来ているのはあの黒騎士さんとこの部隊、あんたも知ってるだろ?
それに助っ人もいてね
大人しく観念してもらう!!」
来ているのはあの黒騎士さんとこの部隊、あんたも知ってるだろ?
それに助っ人もいてね
大人しく観念してもらう!!」
イザナギ「ハイハイ全く野蛮な事しかしない連中だこと、リサ!!」
リサ「はい!」
返事をするやいなや次々とクローン体を撃ち出した
中澤「なっ…!」
その光景に、さしもの中澤も絶句する
イザナギ「私に繋がるモノは全て消して行くわ。残念ねぇ。外の騎士様も忍者さんも
ここまでやったのに、証拠なんてなぁんにも残ってないわよ?
今ここに居るのは、ただの噂を聞きつけてなにも知らずに集まった、ただの一見さんばかり
後はここだけ移送すれば終わりなの」
ここまでやったのに、証拠なんてなぁんにも残ってないわよ?
今ここに居るのは、ただの噂を聞きつけてなにも知らずに集まった、ただの一見さんばかり
後はここだけ移送すれば終わりなの」
リサが01達の母とされる個体に銃を向けた時だった
01がリサの手に取り付いた
01がリサの手に取り付いた
01「母さんに何するの!!」
リサ「離しなさい!」
それを見て、イザナギは舌打ちする
イザナギ「いいわ! 「次」があるからその子ごと撃ちなさい!」
リサ「はい」
リサが01に銃を向ける
中澤と長柄が止めに入るがすごい力で蹴り飛ばされる
中澤と長柄が止めに入るがすごい力で蹴り飛ばされる
リサ「じゃあね」
02「姉さん!」
パァン!
01「あっ・・・!!」
パァン!
01「あっ・・・!!」
頭を撃ち抜かれた少女が床に転がる
01「・・02・・・?」
凶弾と01との間に入り、姉の身を庇って彼女は撃たれた
もう、ピクリとも動かない
もう、ピクリとも動かない
01「02…? 02ってば!!」
もう01の声は届かない
「そんな、そんな……! いやぁぁぁぁぁ!!!!」
動かぬ妹の身体を抱き上げる01
01「ああぁあぁあぁぁぁ……ッ!!!」

彼女の悲しみの呻き声だけが流れた
その場に居る大人は、全て立ち尽くすまま
ただ、状況に笑みを浮かべるイザナギ以外は…
その場に居る大人は、全て立ち尽くすまま
ただ、状況に笑みを浮かべるイザナギ以外は…
闇影「なんてこった……! クッソォ!!」
と言う闇影の後ろで白い機体が動き出した
闇影「何だ!? 格納庫は無人だったはず……!?」
すると白いEXMが突然走り出した
イザナギ「早くしなさいリサ」
そう言うイザナギの後ろに光が現れる
中澤「こりゃ驚いた。あれ、ゲートじゃない?」
長柄「…そんな技術、一体どうやって?!」
イザナギ「フフフ……!
【お得意様】のお陰でねぇ。以前のような取りこぼしはこれで無いわァ」
【お得意様】のお陰でねぇ。以前のような取りこぼしはこれで無いわァ」
リサが再び01を狙う
リサ「今度こそサヨウナラ」
ドガァァァンッ!!!
いきなり天井を突き破り巨大な拳が現れ、リサ目掛けて落ちて来た
リサ「ギャァッ!?」
短い悲鳴とともに、一瞬でリサはその拳に潰された
それは、先程見た。01の試験機の腕…
イザナギ「アハハハッ、面白いじゃない01!
そんな事出来たのねぇ!! 褒めてあげたいし、もっと調べてあげたいけどここまでね」
そんな事出来たのねぇ!! 褒めてあげたいし、もっと調べてあげたいけどここまでね」
イザナギはそう言うと光の中へと進む

中澤「あんたバイロンなのか?」
中澤の問いに
イザナギ「宇宙ってね? 広いでしょォ…?」
とだけ答えた
01「逃がさない!!」
01が叫ぶ
試験機の腕がイザナギを捕まえようと伸びるが
試験機の腕がイザナギを捕まえようと伸びるが
イザナギ「またね」
イザナギは光の中へと消え、その拳は地面へと叩きつけられる……
01「ああぁ……」
少女は光の消えた空間を見ながら呻き、涙した
その彩をパレットに3へ続く