#contents **作品概要 正式名称は「無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ」というタイトル。通称「ムゲフロ」。 その名が示す通り、「[[スーパーロボット大戦OGシリーズ>解説/スーパーロボット大戦OGシリーズ]]」の更に外伝的なゲームシリーズである。 SRPGだった「スパロボOG」とは違い、無限のフロンティアは生身の敵と味方が並び戦う、より伝統的なRPGに近いスタイルとなっている。 舞台は様々な国、様々な世界が「クロスゲート」という転送装置で繋がる巨大な世界「エンドレスフロンティア」。 そこには人間だけではなく、獣人、悪魔、鬼、魚人など、様々な種族の者達も内包し関わり合っている。 そして、そんな無限の開拓地に、また一つ異世界からの来訪者が現れる。 **登場キャラクター ***・ハーケン・ブロウニング 初代「無限のフロンティア」の主人公。英語交じりの独特な台詞が特徴。 異世界から漂着物が流れ着く「ロストエレンシア」を拠点にカウボーイ風の衣装を身に纏い、 「さすらいの賞金稼ぎ」を名乗るバウンティ・ハンターにして、地上戦艦ツァイト・クロコディール艦長。 クールな印象とは裏腹に性格は見栄っ張りで、子供っぽいところがある二枚目半で 本人は格好つけてるつもりだが、周囲からはキザなチャラ男と呆れられることもしばしば。 そんな言動とは裏腹に、相手の多少の言動から情報を得る洞察力や少ない情報の結び目を繋ぎ合わせる推理力に優れる。 武器はマシンガン・フェイクリッパー・ステークの複合武装「ナイトファウル」と変形ギミック付きの 長銃身リボルバー「ロングトゥーム・スペシャル」、トランプ型爆弾を使用する。 CV:檜山修之 ***・楠舞神夜 ナンブ・カグヤ。初代「無限のフロンティア」のヒロイン。冒険を経てハーケンと恋人同士になる。 「神楽天原」という純和風の国に生まれ育つが、とある事情により他国との関わりを持てなかったため、劇中での歴史に疎い所がある。 おっとりとした天然ボケな振る舞いで、周りを振り回したり振り回されたりする。 どことは言わないがとても大きい。あるアンドロイドによると100以上あるらしく、牛に求婚されたこともある。 一国の姫君として戦闘の才能もあり、霊術、花札、霊力で飛ばせるチャクラムと蛇腹剣(俗に言うガリアンソード)のような機構を盛り込んだ ギミックブレード「護式・斬冠刀」を武器として操る。 身の丈以上もある巨大剣と斬冠刀(ざんかんとう)というネーミングから、モチーフは今作で初共演となるゼンガーの斬艦刀とされている、 ただし劇中で斬艦刀そのものが登場したことはなく、今の所セルフオマージュの域にとどまっており、本作が初の斬艦刀と斬冠刀の共演である。 なお、人名以外の名称を和訳する癖がある。 CV:ゆかな ***・ファントム 「無限のフロンティア」で使用されている3m級自律稼働人型機動兵器・PT(パーソナルトルーパー)の一機。 「エンドレスフロンティア」で数年前まで行われていた十年戦争において猛威を振るった「ナハト」・「アーベント」と 同型とされる新型のPTであり、黒き亡霊などという二つ名で呼ばれる。 突如神夜の出身国、神楽天原に出現し、多額の懸賞金を掛けられる程の凶事を引き起こす。 その後妖精の国「エルフェテイル」でハーケン達と初接触、「ロストエレンシア」での戦闘において謎の機能不全を起し、ハーケンたちに鹵獲される。 その後はハーケンたちの命令に従うように制御機構に改良を加えられ、続編の「EXCEED」も含めてハーケンたちと戦い続けた。 右腕三連プラズマステーク及びステークに収納されたグラン・プラズマカッターによる近接格闘能力 残り二本のステークを使用するプラズマサイズ、両肩ウェポンラックに収納されているグラン・スラッシュリッパーという二種の投擲兵装による中距離戦闘能力。 胸部に内蔵されている高出力エネルギー砲ニュートロンブラスターによる砲撃戦闘能力など、全ての距離で有効な武装を多く内蔵する。 必殺技は、武装及びハーケンとの連携から移行する高度からの「究極!ゲシュペンストキック」。また、ジャミングやハッキングを行う電子戦用の装備まで内蔵している。 ファンからの愛称は「忠犬ゲッシー」。 #region(以下ネタバレ) 本来は20m級の有人操縦人型機動兵器(ガンダムで有名なMSとほぼ同サイズ)。 ナハトやアーベントと同じく科学と魔術が超高度で融合した技術を持つ天空都市国家「フォルミッドヘイム」にて製造された機体である。 24年前にフォルミッドヘイムは落着した異世界の戦艦「ネバーランド」及びその中枢コンピュータ「ティンク・アベル」に記録されていた技術・情報を元に、 レプリカとして復元させた物。サイズが小さいのはその為であり、オリジナルの情報を聞いた小牟は「スーパーなロボットと大戦するはめになるかも」と心配していたりする。 十年戦争後、行方不明となったナハトとアーベントの破壊の為に、戦後新しく生産されたものである。 #region(以下更なるネタバレ) オリジナルにあたる機体の正式名称は、ゲシュペンスト・ハーケン(ゲシュペンストはドイツ語で幽霊を意味する) その名前が示す通り、ハーケンの出生に関するある計画に基づいて設計・開発されたハーケン・ブロウニング専用のカスタムPTである。 当初は「失われた本来の命令」を求めて彷徨うも、ハーケンとの戦闘によって彼こそが自身の正当なる主である事を思い出し、敵対行動をやめて鹵獲された。 ハーケンの冗談交じりのナハトやアーベントが使えたら楽だから説得とか出来ないか? という問いかけに応えてハッキングで自身の配下に置いたり、 「EXCEED」では一度自身の技術を良く知る者に奪われ、制御プログラムを書き換えられるが、ハーケンの呼びかけに応じ自力で制御プログラムを書き換え直すという荒業を披露した。 ファントムの中に存在する指令コードで最優先順位はハーケンであり、この事がファンの愛称の「忠犬」の由来である。 余談であるが、ゼンガーが所属していた「特殊戦技教導隊」が運用していた人型機動兵器こそ、全てのPTのオリジナルである一号機のゲシュペンストである。 #endregion #endregion 今回は敵として参戦。何らかの理由により暴走状態に陥っており、ハーケンの指示も受け付けない状態になっている。 **その他 -本作はPXZの開発に関わった森住惣一郎氏の手掛けた作品である。そのため「[[ゼノサーガシリーズ>解説/ゼノサーガシリーズ]]」のKOS-MOSや、「[[ナムコクロスカプコン>解説/ナムコクロスカプコン]]」の零児、小牟などの開発会社モノリスソフトに縁があるキャラ達がゲスト出演した。 -ゲームタイトルの通り「スーパーロボット大戦OG」とは関わりが深く、特に「スーパーロボット大戦A」に登場したバンプレストオリジナルとはお互い根底の設定に関わるレベルでもある。ムゲフロを100%楽しみたいなら、「スパロボOGS」のプレイが推奨される。 -ゲームタイトルからは想像がつかないが「ナムコクロスカプコン」との関わりも深く、キャラクターがゲスト出演してるだけでなく戦闘システムが「ナムコクロスカプコン」の進化系とでも言うべきものとなっている。さらにPXZのシステムにはこの「無限のフロンティア」からの影響が垣間見える。 -PXZで「OGシリーズ」とは参戦作品が別枠とカウントされている理由については現状では不明。 -神夜に対してスーパーロボット大戦OGのゼンガーが掛ける台詞「俺を呼んだか!カグヤ・ナンブ!」はスーパーロボット大戦OGシリーズの登場人物、 キョウスケ・ナンブに対して援護に入る時のゼンガーのフレーズである。なお、苗字こそナンブ性だが楠舞神夜はキョウスケ・ナンブと血縁ではない。 **シリーズ一覧 -ゲーム --無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ (2008 DS) --無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ (2010 DS) -漫画 --無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ (作画:斉藤和衛)