- 【ブルー】
- 種類
- ウルトラマリン
- 群青色。赤味を含んだ青。透明。着色力中。耐光性中。乾燥性遅。
- 主成分:群青。無毒。混色制限S。
- 安い(300円)のに、とても美しい色。紫のようにも使える。
- 白を少しだけ混ぜると、さらに青く見える。
- アリザリンクリムゾンやローズマダーと混ぜると美しい紫に。
- 逆に赤味があるので、黄色と混ぜても渋い緑にしかならない。
- 透明性を生かして、グレーズにもつかえる。
- コバルトブルー
- 純粋な美しい青。半透明。着色力弱。耐光性大。乾燥性普通。
- 主成分;アルミン酸コバルト。有害。混色制限なし。
- 値段は六号一本1500円。
- とても美しい青。白と混ぜると澄んだ空の色になる。
- hue(300円)もあるが、これは大抵ウルトラマリン+フタロシアニン+白の混合物で、赤みがかっている。やはり使うなら、本物のコバルトブルーが欲しい。
- なければ、ウルトラマリン+微量のホワイト。
- セルリアンブルー
- 緑みのある青。不透明。着色力中。耐光性大。乾燥性普通。
- 主成分:錫酸コバルト。有害。混色制限なし。
- 値段は六号一本2000円。
- 緑がかったレモンイエローと混ぜると、若葉のような美しい緑が作れる。
- 白と混ぜると空の色ができる。コバルトブルーのときよりも実際の空に近い色である。
- hue(300円)は、プルシャンブルー+フタロシアニン+白の混合物で汚い色。
- マンガニーズブルー
- シアンに近い青色。透明。着色力弱。耐光性中。乾燥性普通。
- 主成分:マンガン酸バリウム-硫酸バリウム。有害。混色制限なし。
- 今はもうhueしかない。本物は廃色。色が弱いらしい。
- hueはフタロシアニン+白の混合物。これも使い道がないような気がする。
- ターコイズブルー
- 緑がかった青。不透明。着色力中。耐光性大。乾燥性普通。
- 主成分:クロム酸コバルト。有害。混色制限なし。
- トルコ石のような色。案外濁った感じがする。
- 混合物のタイプもあり、これは青+緑+白。
- 自分でも作れる色なので、必要性はほとんどない。
- フタロシアニンブルー
- 緑みのある青。透明~不透明。着色力強。耐光性中。乾燥性普通。
- 主成分:フタロシアニン。無毒。混色制限なし。
- hueの原料として使われている。
- 単独ではオリエンタルブルー、シアニンブルーの名前で売られている。一本400円。
- セルリアンブルーを濃くしたような青色。
- セルリアンブルーと同じように使える。セルリアンブルーのhueよりも澄んでいるので、セルリアンブルーが使えないときは、セルリアンブルーのhueではなく、こちらを使うとよい。
- 着色力は普通だと思って使ってみたら、プルシャンブルーよりも強い色だった。
- プルシャンブルー
- 黒みのある青。透明。着色力強。耐光性中。乾燥性早。
- 主成分;ヘキサシアノ鉄Ⅱ酸カリウム。無毒。混色制限F。
- 着色力が異常に強い。なので、少しでも他の色と混ざると、あっという間に青くしてしまう。
- 他の色を食い倒す狼色なので、混色に慣れないうちに使うのはやめた方がよい。
- そうでないと、絵の具が知らないうちに食いつぶされてしまう。
- しかし、狼とは反面に、少しのプルシャンブルーを白で薄めると、きれいな空色ができる。
- 乾燥が早い。塗れば一日で乾く。
- かなり暗い色なので、黒の代わりに使うこともできる。ただし、混ぜすぎに注意。
- 多用すると、絵が暗く冷たくなるので注意。
- インディゴ
- もはや黒な青。半透明。着色力強。耐光性中。乾燥性早。
- 主成分:合成藍。無毒。混色制限なし。
- ルシャンブルー以上に色が強い。
- もはや、青みがかった黒なので、青としてではなく、黒として使った方がいい。
編集者:Casablanku