&bold(){概要} ---- ノーウェイの戦いとは、[[蜉蝣時代]]の戦乱の中で、[[アルファ]]693年2月、[[ロードレア]]国軍と[[リューグ]]国軍の間に起きた戦いである。 当時、数え切れないほど起きた「国境の小競り合い」の一つに過ぎなかったが、[[ラディア]]にとって大きな意味のある戦いだった為、物語では大きく取り扱われている。 &bold(){戦闘に至るまでの背景} ---- &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/map/693-01.JPG,left) ▲693年2月における勢力図(ノーウェイの戦い直後の勢力図) この頃、[[ロードレア]]国は、[[ロー・レアルス]]国との戦いを継続する傍ら、南の隣国[[リューグ]]国、[[シャリアル]]国との戦いも強いられていた。 既に一軍を任せる頼もしい将となっていた[[バイアラス]]は、国境最前線[[ノーウェイ砦]]で指揮を執っていた。多少の攻撃では揺るぐことのない彼から、突如本国に援軍を求める使者が届いた事に、[[レイディック]]は少なからず驚いた。 この異例中の異例の申し出に、 派遣された[[ラディア]]は、彼を追い詰めている[[リューグ]]国の将の名前を聞き、全てを納得した。 その男の名は[[キルレイツ]]、かつて[[ラディア]]と共に[[アゾル]]国の将として戦い、夫婦の契りを交わしながら、誤解が元で袂を別った将であった。 二人の間にいかなる出来事があったのか、[[アルディア]]が残した「[[蜉蝣戦記]]」にはそこまでの記述はないが、外伝となる小説からの抜粋によると、二人は[[アゾル]]国の将として共に戦っていた時、とある作戦(記述はないが、前後の状況からして[[パザルアンの戦い]]だと推測される)で火攻めを行う事となった。[[キルレイツ]]部隊が囮となり敵を誘い込んでの火攻めであったが、手柄を焦った一部の部隊が[[ラディア]]の制止を無視して[[キルレイツ]]部隊の撤退を確認する前に火をつけてしまった。 これにより、[[キルレイツ]]は味方のつけた火によって部下も兵士も奪われ、自らを葬ろうとした[[ラディア]]を恨み、そのまま姿をくらます。その後の経緯は謎だが、[[リューグ]]国に仕官した[[キルレイツ]]が、[[ラディア]]の前に立ちはだかろうとしていた。 &bold(){両軍の戦力} ---- |>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''攻撃側''|BGCOLOR(#cccccc):|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''守備側''| |>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/ryu-gu.PNG)&br()[[リューグ]]国軍|CENTER:''軍勢''|>|>|>|>|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/char/monsyou/ro-dorea.PNG)&br()[[ロードレア]]国軍| |>|>|>|>|CENTER:総兵力8500|CENTER:''兵力''|>|>|>|>|CENTER:総兵力6200| |>|>|>|>|CENTER:[[キルレイツ]]|CENTER:''総指揮''|>|>|>|>|CENTER:[[ラディア]]| |>|>|>|>|CENTER:|CENTER:''軍師''|>|>|>|>|CENTER:| |>|>|>|>|>|>|>|>|>|>|BGCOLOR(#cccccc):CENTER:''主要参戦者''| |CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/kirureitu.JPG,width=55,height=68)&br()[[キルレイツ]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()||CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/radelia.JPG,width=55,height=68)&br()[[ラディア]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/busyou/kao/baiarasu.JPG,width=55,height=68)&br()[[バイアラス]]|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()|CENTER:&ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,width=55,height=55)&br()| &bold(){戦闘経緯} ---- &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/6-war/kagerousenki/monogatari/map/19.JPG,left) [[キルレイツ]]が敵将だと知った[[ラディア]]は、着陣した翌日、たった一人で敵陣へと向かう。 それを待ち構えるかのように、こちらも他の将の制止を聞かずに単身姿を現す[[キルレイツ]]。 [[バイアラス]]をはじめとする両軍の諸将が見守る中、二人は一騎討ちを繰り広げた。 戦いながらも[[キルレイツ]]に、過去の誤解を解こうとする[[ラディア]]だが、もはや聞く耳を持たない[[キルレイツ]]は、[[ラディア]]を一方的に押し込む。 このとき[[バイアラス]]が見かねて加勢にくるが、それを[[ラディア]]は制し、やむを得ず自らの剣だけを[[ラディア]]に投げ渡し、[[ラディア]]はこれを受け取り、咄嗟に二刀流の構えを見せた。 これにより両者の剣戟は互角となるが、その瞬間[[キルレイツ]]の部隊が出陣、一騎討ち中は部隊を動かさないというこの時代の「暗黙のルール」であったし、[[ラディア]]の知っている[[キルレイツ]]は、その様な行動をとる男ではなかった。だが、[[キルレイツ]]は、それをあえて破ってまで、[[ノーウェイ砦]]に部隊を仕向ける。更に伏せていた別働部隊までもが砦を包囲するために現れた為、[[バイアラス]]は[[ラディア]]を連れて、砦から撤退、[[ラディア]]と[[バイアラス]]、当代の名将を二人も揃えながら、完璧な敗北を喫した。 &bold(){戦いの結末} ---- 戦いの規模は小さいものの、[[ラディア]]にっとって、初めての完敗([[アゾル]]国滅亡時でも、彼女自身は敗北していない)となった。しかし、このままで終わる二人ではなかった。砦を奪われたものの、すぐさま反撃作戦に出て、国境を更に進入しようとする[[キルレイツ]]部隊を撃退、結局お互いにらみ合いのまま戦局は膠着状態となり、両軍は引き上げていくこととなる。 &ref(http://izayoi-moon.sakura.ne.jp/zairyou/50.GIF,left)