概要

六界とは、六界戦争の舞台となった、アルファルーイガルドザールックレイトンラドリザンガーマスの総称である。

ルーイガルドシャクティアナ帝国皇帝ラスブロスが、独自の研究により発見した転移ゲートによって行き来を可能とした。
しかし、そのことは長きに渡って伏せられ、ラスブロスと一部の側近しか知らされていなかった。

ラスブロスは、六界を支配するつもりはなく、あくまでも歴史を見守る者として、水面に小石を投げ込むつもりで、自らの腹心を他の星へ派遣、定期的に届く六界それぞれの歴史の推移を読むことを趣味としていたが、ザールックにおいて六界の存在を知られてしまい、そこから六界連合軍が結成され、逆にルーイガルドへの侵攻を許してしまう。

ラスブロスが最初に他の星へ腹心を送り込んでから、彼自身が討たれるまでの期間を便宜上六界戦争と呼ぶ。


六界戦争終結後

ラスブロスを討った後、六界連合軍は、支配権をめぐって内部で対立がはじまった為、会議の結果転移ゲートを封印し、元々そうであったように六つの別々の世界として今後独自の歴史を歩むことで一致した。

ただし、個人単位では転移ゲートを使用できる様にして、数年に一度、互いの歴史を交換し合う交流会がごく少数の歴史学者の間で行われているが、基本的にその内容を世間に公表することはなかった。


六界物語

ルーイガルド侵攻作戦は、参戦した多くの将兵が、自分たちの星に話を持ち帰り、語り部となることで、後世においてそれぞれの世界で数多くの「物語」を生み出した。

ラスブロス六界支配を目論む悪の帝王として描く勧善懲悪ものから、可能な限り歴史に忠実に描いた戦史もの、更には架空の登場人物を登場させる外伝ものから、子供への教訓を組み込んだおとぎ話ものまで、その数は枚挙にいとまがない。

しかし、六界の交流が途絶えたことで、それらはいつしか過去の物語となり、現在ではほとんどの者が、自分たち以外の世界の存在自体が「おとぎ話の架空の存在」だと思っている。


起源

六界は、異なる歴史を歩んできたにも関わらず、同じ言語を使用し、エルフ翼在りし者といった少数民族すら共通している。
その為、「元は一つの世界だったのが六つに別れた」、「一つの世界にしかいなかった人が残り五つの世界に何らかの方法で移民した」、等の説が出ているが、いまだに謎は明らかにされていない。


通貨

六界には、それぞれの星に共通の通貨が存在するが、通貨が浸透していない辺境の国も存在するため、物々交換や、鉱物そのものにも価値をもたせて貨幣変わりに使うことも多い。
六界連合軍遠征時に、ルーイガルドで物資を調達するため、アルファザールックは鉱物の金銀を持ち込んで使用したとの記述がある。
通貨の名称は、ルーイガルドは「ルキ」、ザールックは「ラウ」、アルファは「マール」、ラドリザンは「ガリア」 レイトンは「ギリア」、ガーマスは「ゴド」である。

最終更新:2024年08月12日 03:12