第9小惑星保管施設
obsidianで1字下げ
最終更新:
9metisailog
Obsidianで段落の行頭を自動で1文字下げる設定は、標準機能としては提供されていません。Markdownの一般的な思想として、視覚的な整形はCSSに任せるという考え方があるためです。
しかし、CSSスニペットを使用することで、表示上(プレビューモードとライブプレビューモード)で自動的に1文字下げを実現することができます。
CSSスニペットによる1文字下げの方法
以下の手順でCSSスニペットを作成・適用します。
-
CSSスニペットの作成:
- ObsidianのVault(保存場所)を開き、
.obsidian
という隠しフォルダに移動します。- Windows: エクスプローラーで「表示」タブの「隠しファイル」にチェックを入れる。
- macOS: Finderで
Command + Shift + .
で隠しファイルを表示。
.obsidian
フォルダの中にsnippets
というフォルダがあることを確認します。なければ作成します。snippets
フォルダの中に、任意の名前でCSSファイルを作成します(例:indent-paragraph.css
)。
- ObsidianのVault(保存場所)を開き、
-
CSSコードの記述: 作成した
indent-paragraph.css
ファイルをテキストエディタで開き、以下のコードを貼り付けて保存します。/* プレビューモードとライブプレビューモードで地の文の最初の行を字下げ */ .markdown-preview-view p, .markdown-source-view.mod-cm6 .cm-line:not(.HyperMD-header):not(.HyperMD-list-item):not(.HyperMD-quote) { text-indent: 1em; /* 1文字分字下げ */ }
/ ただし、見出し、リスト、引用の直後の段落には字下げを適用しない / .markdown-preview-view h1 + p, .markdown-preview-view h2 + p, .markdown-preview-view h3 + p, .markdown-preview-view h4 + p, .markdown-preview-view h5 + p, .markdown-preview-view h6 + p, .markdown-preview-view ul + p, .markdown-preview-view ol + p, .markdown-preview-view blockquote + p { text-indent: 0; }
/ ソースモード(ライブプレビュー)で、見出し、リスト、引用自体には字下げを適用しない / .markdown-source-view.mod-cm6 .cm-line.HyperMD-header, .markdown-source-view.mod-cm6 .cm-line.HyperMD-list-item, .markdown-source-view.mod-cm6 .cm-line.HyperMD-quote { text-indent: 0 !important; / 強制的に字下げを無効化 / }
* `text-indent: 1em;` は、`1文字分` の字下げを意味します。好みに応じて `2em` (2文字分) などに変更することも可能です。
* 下半分のコードは、見出しやリスト、引用の直後の段落には字下げを適用しないためのものです。これにより、一般的な日本語の組版により近づけることができます。不要であれば削除しても構いません。
3. **Obsidianでの有効化:**
* Obsidianを起動(または再起動)します。
* Obsidianの「設定」(左下の歯車アイコン)を開きます。
* 「外観」セクションに移動します。
* 「CSSスニペット」の項目で、作成した `indent-paragraph.css` のトグルをオンにします。
これで、プレビューモードとライブプレビューモードで、段落の最初の行が自動的に1文字(または指定した文字数)字下げされるようになります。
### 注意点
* **編集モード(Source Mode):** このCSSスニペットは、あくまで表示(レンダリング)に影響を与えるため、Markdownのソースコード自体に行頭のスペースが追加されるわけではありません。編集モード(特に「ソースモード」)では、字下げは適用されず、自分でスペースを入力する必要があります。ライブプレビューモードでは、CSSが適用されるので字下げが確認できます。
* **Markdownの仕様:** Markdownは、視覚的な整形よりも構造を重視するマークアップ言語です。そのため、段落の字下げのような表現は、Markdownの標準機能には含まれていません。CSSスニペットは、Markdownレンダリング後のスタイルを変更する「裏技」のようなものです。
* **テーマとの兼ね合い:** 使用しているObsidianのテーマによっては、CSSスニペットが意図した通りに動作しない場合があります。もし問題が発生した場合は、CSSコードを調整するか、テーマのCSS設定を確認する必要があるかもしれません。
この方法で、Obsidianで日本語の文章作成において、より自然な見た目を実現できるはずです。