✦ この世界について
「エアリオン」は私たちの知る現代から未来の地球を舞台にしています。
未来の地球では、化石燃料を筆頭にしたエネルギーの枯渇問題を解消するため「マナ」という新たなエネルギーを大国が開発・運用し始めたところでした。
しかし、その一方で想定よりもずっと早く枯渇してしまったエネルギーを奪い合う紛争が各地で発生し、このマナはその紛争を止めるため危険性等の研究が完全でない状態での運用を余儀なくされてしまいます。
生活に必要なエネルギーの補填として、或いは紛争鎮圧のための兵器として運用されたマナによってこの問題は一応の解決へと向かうと思われていました。しかし、世界中へ広まったマナを生命体が過剰に取り込んでしまうことで「生命体が変質する」事態が各地で勃発、マナによってエネルギーの補填を受けていた地域の動植物や、マナを利用して稼働する兵器に搭乗していた軍人、大国の首脳や研究者たちが次々と怪物へ変貌し、瞬く間に世界中を混沌が飲み込みました。
そんな混沌の世界の果て、生き残った人々はマナを浄化し安全なエネルギーとして活用するための装置を開発し、マナによって汚染されきった地上から空へと逃れることを決断しました。
――そんな「大崩落」と呼ばれる大災害から300年。当時、地上からの大撤退を決定した人類が遺した空中都市の一つ「アルクトゥルス」がこのゲームの主な舞台となります。
中枢に「 エーテルファウンテン」を持つ、巨大な浮遊都市です。清浄な土壌、汚染水の浄化機能、潤沢なエネルギーによって、汚染される以前と遜色がない生活を送ることが出来るこの惑星における最後の楽園です。
特にエーテルファウンテンが都市機能のほとんどを担っており、ここで生み出されるエネルギーや水の浄化機能によってライフラインが支えられています。
空中都市の基本構造として内部にエーテルファウンテンを抱え、都市機能の大半が集められた「セントラル・モジュール」と、セントラル・モジュールから連絡橋によって接続される幾つかの「シェル・モジュール」で構成され、最大で200万人程度の人間が生活できます。
セントラル・モジュールは表層部分に森や川、放牧等を行える自然地域で構成されつつ地下区画には研究施設や都庁等の都市としての機能が集約されています。
シェル・モジュールの表層は居住区となっている他、地下区画には都市の防衛を担う軍事施設や都市の姿勢制御を行う翼として必要な機能が配備されています。
しかし「エーテルファウンテン」事態は300年前の人類が遺した消失技術であり、現在の技術力では維持することが精いっぱいで拡張することや新たに作り上げることはほぼ不可能であると認識されています。
「大崩落」末期には100基ほどの空中都市が各地で稼働を開始しています。「ネビュラ・アルクトゥルス」は25番目に建造がはじめられた空中都市です。
✦ 地上について
✦ 生活水準・科学技術について
空中都市における人類の生活は、2023年現在の私たちの生活と大きな違いはありません。エーテルによって稼働するスマートフォンやコンピュータ、テレビや電話が普及しています。
一方で、生活圏の縮小に伴いその必要性が薄れたため、自家用車の類はほとんど見られなくなり、車やバイクは軍事企業や郵便・病院などの公的機関、一部の趣味人や資産家が使うようなものになっています。空中都市内の主な移動手段は電車であり「シェル・モジュール内を通る環状線」と「シェル・モジュールとセントラル・モジュールを繋ぐ直通線」が配備されています。
各空中都市の許容可能な最大人口はおおよそ200万人とされており、シェル・モジュール、セントラル・モジュールはそれぞれ新宿区程度の大きさです。
空中都市間での連絡や電波の受信は不可能ではありませんが、あまり安定しません。(相対的な距離が近くなると安定します。マナの影響であるとされています)
また、防衛の手段として大崩壊末期に戦闘機に変わる空の支配者として台頭した機動兵器「エアロスイーパー」が多数配備されています。
人口が都市の許容限界を超えないよう、適度に人が間引かれているという噂もありますが定かではありません。
「マナ」は大崩壊以前に発見され、活用され始めた高次元の元素体です。地球外から回収、或いは飛来してきた暗黒物質から抽出される気体であり、指向性を持たせることで理論的にはあらゆる物質へと変質する特性を持つ、指向性を与えることのできる機能さえあればあらゆるエネルギーの代替品として活用することが出来る万能のエネルギーです。
同時に、気体であるマナを体内に取り込んでしまうことで生命体は意図せず肉体を変質させてしまい、過剰に取り込み過ぎれば怪物へと変貌してしまう危険性を持ちます。これは人間だけでなく、動物や植物にも同じ変質が起きることが確認されています。
暗黒物質からマナを抽出する機関を「炉心」と呼びます。
マナの危険性を取り払った新たな高次元元素が「エーテル」です。エーテルは気体であるマナを浄化し、液体として抽出されるエネルギーです。出力や総量でマナに劣りますが、万能のエネルギーとしての性質はそのままであるため「安全に活用できるマナ」として空中都市で使用されています。
マナからエーテルを抽出する機関を「変換器」と呼び、炉心と変換器を合わせた大型のエーテル炉を「エーテル・ファウンテン」と呼びます。
また、マナをエーテルを変換・利用する知識に長けた技術者を「魔術師」と呼びます。同じようにマナを直接変換・利用することに長けた者を「魔法使い」と呼びますが、マナを取り込む危険性もあることからあまり確認されていません。
最終更新:2023年05月10日 11:30