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第3回トーナメント エキシビションマッチ 第2試合
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aioricharabattle
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第3回トーナメント エキシビションマッチ 第2試合
《バカ VS 長嶋小雪》
エキシビションマッチ2戦目。
リングに立つのは、異世界で数多の激戦を生き抜いてきた少女・長嶋小雪。
そして、その対面に立つのは……
そして、その対面に立つのは……
「バカはただのバカである!」
いきなりリング中央で仁王立ちしながら叫ぶバカ。
彼の行動は誰にも予測できず、何事にも縛られない完全に独立した存在だ。
「……は?」
小雪は心の底から困惑していた。だが、相手がどんな存在であろうと手を抜くつもりはない。
「——試合開始ッ!!」
すぐさま【鑑定】を発動し、バカのスキルを解析する。
(どれどれ……って、なにこれ? ギャグ補正MAX? 不条理の塊? どういうこと……?)
どこを見ても意味不明の文字列と数字しか並んでおらず、歴戦の小雪であっても一切理解できない。
「…ちょっとわかんないですね。」
小雪は完全に困惑し、どうすべきか決めあぐねている。
だが、既に戦闘は始まっている。長々と考えている暇はない。
気づけばバカがありえない速度で接近してきており──
「うおおおおお!! バカは強い!!」
意味不明な叫び声とともに拳を振りかぶる。その動きは素人丸出し……のはずだった。
なぜだか小雪の経験と勘が警鐘を鳴らす。
(ダメだ、避けなきゃ……!)
何かよく分からないものを感じて咄嗟に回避しようとするが、次の瞬間──
「おっとっと!」
バカが自分の足を踏み、勢いよく転倒。
──ドゴォォォォォォン!!!
その衝撃だけでリングが半壊する。
「……は?」
小雪は一瞬、自分の目を疑った。ただ転んだだけでこんなことが起こるのはおかしい。
「バカは常に全力だからな!!」
自信満々に立ち上がるバカ。しかし、その動きだけでリングの残り半分も崩壊した。
(……これはヤバいですね。ルールとか、そういうレベルの話じゃない感じです。)
小雪はすぐさま【習得】を発動。何かしら有効なスキルを模倣しようとする。
しかし──
「…ダメですね。何一つとして習得できません。」
バカのスキルは、理不尽と不条理そのもの。法則性がなく、明確なルールもない。
つまり、解析不能であり模倣不可能なのだ。
(ギャグ補正MAXって……まさか、そういうことですか!?)
理論も理屈も通じない、ただの「バカ」が、この戦場においては最強なのだ。
「うおおおおお!! バカは最強!!!」
意味不明な絶叫とともにバカが跳躍した。
その瞬間、空間が歪む。バカの跳躍によって生じた衝撃波が会場全体を襲い、観客席までもが揺れ動く。
「ちょ、ちょっと待ってください! これ以上はマズいですって!」
小雪は焦った。ここまでの戦いで、バカの攻撃はすべてギャグとして処理されている。
それはつまり、通常の物理法則が適用されないということ。
(このままじゃ……本当にやられる!)
「なら!【六道仙拳・筋肉の道——】!!」
彼女は状況を打開すべく、跳躍してきたバカを強化した肉体による渾身の蹴りで迎撃する。
だが――
蹴りは何故かバカの真横を通り抜け、小雪はスカートの中身をガン見されてしまう。
「あっ!水色だ!」
そう、ここは既にバカの領域。通常の物理法則なんてものは一切通用しない。
あらゆる攻撃はただのギャグとして処理されてしまうのだ。
このままバカのノリで全てが終わるかのように考えられたが……ここで一気に流れが変わった。
「……見ましたね💢」
今まで飄々としていた小雪だったが、さすがに顔を真っ赤にして激怒している。
彼女の体から怒りのオーラが駄々洩れになっており、周囲の空間を歪ませる。
「あぁもう絶対に許しません💢私の全力を以って確実に殺します💢💢」
さっきまでバカの作り出した雰囲気に呑まれていた小雪だが、今は怒りでそんなことは気にしなくなっている。
彼女は自分の全身全霊を使ってバカを潰すつもりのようだ。
「≪嵐暴(ランペイジ)モード≫+電装怨雷(ヨモツヘグイ)+【燐華不知火≪フローレス・グロリオーサ》】!!!」
次元すら超越する暴風、全てを滅ぼす黒い雷、世界創世の原初の熱
それらすべてが融合され、もはや言葉に言い表せないほどの凄まじいエネルギーとなる。
最大最強のエネルギーが小雪の体に収束し、全身が金色に輝きだす。
最大最強のエネルギーが小雪の体に収束し、全身が金色に輝きだす。
「おいおいおい!!俺はバカだぞ!!!」
バカは精一杯虚勢を張るが、両膝がえげつない勢いで震えている。
なんなら震えすぎて右膝と左膝が入れ替わってしまっている。
こんな馬鹿みたいなエネルギーの攻撃を受けてしまえば、バカであったとしても確実に死んでしまう。
だが、バカは絶対にこの攻撃を避けることはできない。
ギャグ漫画世界において、ラッキースケベの後は女性側にボコボコにされるというのが常識だからだ。
「地獄に落ちろぉぉぉぉぉ!!!!」
ピチューーーン!!
小雪が消えたかと思うと、バカの体が完全に消し飛ぶ。
そして、あまりの強大なエネルギーが炸裂したことによって世界も同時に崩壊してしまった。
これは、ギャグマンガ世界になってしまったことによって攻撃の規模が極端に大きくなってしまったことが原因だろう。
――しかし、悪夢はここで終わらない。
「この程度で終わるとでも?」
だが、小雪は原初の熱の力で強制的に世界とバカを再生させて攻撃を続ける。
「ひえぇぇぇ!!許してぇぇぇ!!!」
バカは全身から汗と鼻水を噴き出しながら謝罪するが、それでも小雪は止まらない。
「いーや絶対に許しませんね💢あと100回は殺します💢」
………
あれから世界とバカは何度も何度も破壊と再生を繰り返し、永遠かと思えるほどの時間が経過した。
あれから世界とバカは何度も何度も破壊と再生を繰り返し、永遠かと思えるほどの時間が経過した。
「…ふぅ。まぁ今回はこんなところで許してあげますよ。」
小雪はすっきりとした顔をしており、どうやら怒りは収まったようだ。
「ただし!次は無いですからね!!」
彼女はそう釘を指すが、既にバカは塵と化しており、次の話になるまでは復活もできなさそうだ。
「あっ、審判さん。決着の宣言をお願いします。」
小雪は思い出したかのように呆然としている審判に語り掛ける。
「………我々には何が何だか一切わかりませんでしたが……とにかく、勝者──長嶋小雪!!!」
こうして、あにまんオリキャラ最強トーナメントのエキシビションマッチは、前代未聞の結末を迎えたのだった。