あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第5回トーナメント エキシビションマッチ 第1試合
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aioricharabattle
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第5回トーナメント エキシビションマッチ 第1試合
《真王ゴルバス VS アイリーン エマ》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング――
本戦の決着がついた後も、興奮冷めやらぬ観客の熱気はそのままだった。
その熱狂に応えるように、場内に響き渡るアナウンスの声が炸裂する。
その熱狂に応えるように、場内に響き渡るアナウンスの声が炸裂する。
「皆さま、お待たせいたしました! 只今より、エキシビションマッチの開幕です!!」
リングの左右から、二人の戦士がゆっくりと姿を現す。
その姿が照明に照らされるたび、観客の歓声が一層大きくなる。
その姿が照明に照らされるたび、観客の歓声が一層大きくなる。
一人は、今大会で自分の弱さを乗り越え、大きな成長を遂げた戦士、アイリーン・エマ。
そしてもう一人は、第四回トーナメントの優勝者であり、絶対王者として君臨する男。
十本の神器を従えし真の王――真王ゴルバス。
十本の神器を従えし真の王――真王ゴルバス。
拍手と歓声が鳴り止まぬ中、二人はリング中央で対峙する。
「師匠の仇、取らせてもらいますよ。」
「…何の話かは知らんが、その勝負、受けてたとう。」
両者の瞳の奥には確かな闘志が燃えていた。 刃を交える覚悟と、拳を語る歓びが、二人の間に火花を散らす。
「エキシビションマッチ――開始ッ!!」
号令と共に、ゴルバスが異空間から神剣クサナギを取り出してエマに斬りかかる。
「っ、聖剣リヒト……お願い!」
アイリーンは白銀の聖剣を抜き放ち、迫り来る神器を受け止め、弾き、流す。
その剣は、相手の強さに応じて輝きを増していく不思議な武器だった。
白銀の光が徐々に強くなり、やがてリングを照らす一筋の閃光となる。
白銀の光が徐々に強くなり、やがてリングを照らす一筋の閃光となる。
「なるほど……こちらに合わせて強くなる剣か。面白い。」
ゴルバスは呟き、武器を大槌カフクに変更し、その重量級のパワーで相手の防御を崩しにかかる。
「砕け散れ!」
ドゴンッ!
轟く雷鳴と共に放たれた一撃。その衝撃は空気を裂き、地を揺らす。
しかしエマは紙一重でそれを躱し、次の瞬間にはもう一本の魔刀「黒」を抜き放っていた。
「師匠の武器、お借りします!」
ガキンッ!
黒き刃が神器へと交錯し、鋭い金属音が響き渡る。その一撃はゴルバスの神器にも匹敵する力を秘めていた。
バキンッ!
エマがさらに力を加えると、空間が震え、ゴルバスの神器の一つが確かに断たれてしまった。
「俺の神器を斬っただと……!? 」
「私の魂を見る目と、師匠の刀があればこの程度造作もありませんよ。」
エマは誇らしげな顔で言い放つ。魂と魔力を見極めるその力。それは無機物も対象であり、物体の核となる部分を直接攻撃することによって神器すらも斬ることが可能としているのだ。
「…王の神器を破壊したのだ……それ相応の覚悟はあるのだな?」
だが、それによってゴルバスの表情が険しいものに変わり、眼差しが鋭く細められる。
どうやらエマは虎の尾を踏んでしまったようだ。
「この罪、お前の命を以って支払ってもらおう。」
その言葉と同時に、彼の能力支配の権能が発動。 周囲の空間がねじれ、重力すら狂わせる圧がゴルバスとエマの体を包み込む。
彼女の視界が歪み、動きが鈍る。
「っ!何…この感覚…」
エマは生まれて初めての感覚に戸惑う。それもそのはず、今彼女という存在はゴルバスによって支配されており、もはや彼女のものではないからだ。
「今より、王の審判を下す。」
コツン、コツン
ゴルバスは真剣クライクを構え、地面に膝をついているエマの目の前まで近づいていく。
一歩、また一歩とゴルバスが近づいてくるにつれ、エマの耳に入ってくる死の音の音量が増していく。
一歩、また一歩とゴルバスが近づいてくるにつれ、エマの耳に入ってくる死の音の音量が増していく。
(こんなに激しい音…今まで聞いたことない……!!)
普段なら恐怖で心拍数が上がり、冷や汗が流れてくるところだが、現在彼女の体はゴルバスに支配されているため、それすらも彼女の意志では行われない。
「お前は……極刑だ。」
ゴルバスは冷徹にクライクを振り上げ、そのままエマの首を斬り落とそうと試みる。
(ダメだ……死ぬ……)
絶体絶命のピンチに彼女が諦めかけたその瞬間。
エマの頭の中に、透との思い出が走馬灯のように流れていく。その思い出はどれもかけがえないものであり、いつ見ても色褪せることはない大切な記憶だ。
エマの頭の中に、透との思い出が走馬灯のように流れていく。その思い出はどれもかけがえないものであり、いつ見ても色褪せることはない大切な記憶だ。
(師匠…同僚のみんな…私…私…)
過去の記憶に思いをはせていると、突如として彼女の心から何かがブワッと湧き上がってきた。
(あぁ…この感じは……)
以前感じた覚醒にも似た予感。感覚が鋭敏になり、世界の断片すら見透かすような透明な感性が目覚める。
(今なら…今なら…!!)
「昇華――支配の権能!」
彼女は湧きあがる力をそのまま解放し、未完成ながらも支配の権能を逆に模倣する。
バチバチバチッ!!
彼女から放たれた支配の圧によって空間が弾け、ゴルバスの支配が打ち破られる。
「チッ、猿真似を……!」
ゴルバスは突然の反撃に驚きながらも、怯むことなく神器を構える。さすがは真王、不測の事態であっても即座に対応する。
「終わりです!回帰技:魔断!!」
魂と肉体の接続を断ち切る必殺の一閃。 狙いは王の中心、その魂の根源。
「いっけぇぇぇ!!」
かつて師匠を下した相手への敵討ち。その一心だけで、彼女の体からは無限とも思えるほどの力が湧き上がってきていた。
ダンッ!
刃が真剣クライクごとぶち壊してゴルバスの体を一刀両断し、彼の魂と肉体を分離させた。
………などということは起こらなかった。
「お前如きが俺の支配を絶てるとでも?当たり前だろ、王だぞ?」
エマは確かにゴルバスの根源から魂と肉体の境目に刃を命中させた。そこに一切の間違いはない。
ただ、逆に言えば”それだけ”だった。
ゴルバスが自らの体に施した支配の権能により、彼に起こるあらゆる現象は彼の支配下にある。
よって、彼が「自身の魂と肉体を斬り分けることはできない」と決定すれば、その命令が絶対となる。
つまり、エマの「回帰技:魔断」は、ゴルバスの支配の権能に屈してしまったのだ。
もはや彼女の技すらも彼女の支配下には無く、どのような結果になるかすらもゴルバスの意のまま。
この状況に持ち込まれてしまった瞬間から、エマには勝ち目がなかったのだ。
「王を支配しようとはな……不敬だぞ。」
彼のその声には確かな圧がこもっており、王たるものの素質というものが感じられる。
「跪け。」
その言葉と同時に、彼の体から極大の圧が放たれる。
「……!」
その圧は一瞬にしてエマの体の隅々まで走り、その意識をいとも簡単に奪った。
力無く倒れるエマ。このままゴルバスがその首を切り落としてしまうかと考えられたが、彼が行った行動はいがいなものだった。
力無く倒れるエマ。このままゴルバスがその首を切り落としてしまうかと考えられたが、彼が行った行動はいがいなものだった。
「本来ならこのまま首を撥ねてやるところだが……」
「俺の支配の権能を一瞬だけとはいえ突破し、反撃してくるその根性。」
「それに免じて……今回だけは見逃してやろう。」
さすがは王。自らに害をなし、その力の象徴でもある神器を破壊した大罪人が相手でも許すという寛大な心を持っている。
「ただし、カフクの代わりに”こいつ”は貰っていくぞ。」
そう言うと、ゴルバスはエマの懐から魔刀【黒】を抜き取って異空間へと収納してしまった。
「…俺は決して負けられない…あの小娘に勝つまでな…」
彼はそう言うと、静かにリングを後にした。
「勝者――真王ゴルバス!!」