あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第5回トーナメント エキシビションマッチ 第2試合
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aioricharabattle
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第5回トーナメント エキシビションマッチ 第2試合
《紫電改・サンダーボルト・田中 VS 野焼橘花》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング――
決勝の喧騒が過ぎ去った夜、そのリングはまだ熱を帯びていた。
空気は熱狂の余韻を残し、観客の目は次なる激突を待ちわびている。
空気は熱狂の余韻を残し、観客の目は次なる激突を待ちわびている。
再びスポットライトが灯る。
観客席に再び波のような歓声が広がる。
観客席に再び波のような歓声が広がる。
「エキシビションマッチ――開始ッ!!」
リングに現れたのは、炎をまとった一人の少女、野焼橘花。その瞳には、闘志と誇り、そして自らの力への信頼が宿っていた。
対するは、銀髪の青年。
紫電改・サンダーボルト・田中。
紫電改・サンダーボルト・田中。
静かな歩調でリングに現れたその姿は、まるで嵐の前触れ。
電気を自在に操る異能者。
その一歩一歩に、雷鳴の胎動が響いていた。
電気を自在に操る異能者。
その一歩一歩に、雷鳴の胎動が響いていた。
「何でも屋さんが相手とはいえ、本気で行きますよ!」
「……なら、多少焦げても文句言うなよ。」
瞬間、リングが爆ぜた。
橘花の掌から火炎が迸る。
橘花の掌から火炎が迸る。
「火廻(ソレイユ)!」
噴き出した炎が、蛇のようにうねりながら紫電改を包み込む。
だが、彼の姿は既に炎の中にはない。電装瞬雷(ハタタガミ)を使用したことにより、炎が走るよりも速くその場から離脱したのだ。
だが、彼の姿は既に炎の中にはない。電装瞬雷(ハタタガミ)を使用したことにより、炎が走るよりも速くその場から離脱したのだ。
「その程度の速度じゃ当たんねぇよ。」
紫電改は一瞬のうちに橘花の背後に回り込み、能力を発動。
「電装斬雷(サクイカヅチ)!」
彼の手にプラズマの刃が現れ、橘花の火を裂くように迫る。
だが――
「赫煌(ヒガンバナ)!」
橘花の周囲から、まるで花が咲くように波状の火炎が炸裂。
辺り一帯に炎を炸裂させる技は、例え背後からの攻撃であっても防御することが可能。
辺り一帯に炎を炸裂させる技は、例え背後からの攻撃であっても防御することが可能。
「この火力……侮れないな。」
炎によって斬雷の軌道が弾かれ、紫電改に一瞬だけ隙が生まれた。
「隙あり!」
橘花が手を掲げると青い輝きが一点に集まっていき、空間を染め上げる。
「青燈(ネモフィラ)!」
高出力の青い炎が収束し、ビームとなって放たれる。
ビュンッ!
空間を裂くような音と共に、一直線に紫電改を貫こうとする。
「電装盾雷(ツチイカヅチ)!」
対する紫電改は電磁プラズマの盾を展開。真正面から受け止める算段だ。
ガキンッ!
ビームが正面から衝突し、盾はギシギシと軋む。いかに電磁プラズマの盾とはいえ、橘花の青い炎を受け止めるのは中々簡単ではないようだ。
しかし、それはあくまで簡単ではないだけであり、止められないというわけではない。
紫電改は僅かに後退しながらも橘花の炎を耐え抜き、相手に向かって言い放つ。
「強い……が、まだまだ俺を倒せるほどでは無いな。」
「まだまだ!こっちだって全然本気じゃありませんよ!」
お互い一進一退の勝負の中、
「火廻爆進(ソレイユ・フルブースト)!」
橘花が地を蹴り、足元から炎が噴き上がらせてジェットブーストを発動させる。
彼女の体が灼熱の弾丸となり、紫電改に向けて一直線に突撃する。
彼女の体が灼熱の弾丸となり、紫電改に向けて一直線に突撃する。
「その程度か!電装磁雷(クロイカヅチ)!」
周囲にあった金属片が紫電改の意志に従って浮かび上がり、即席の防御壁へと変わる。
バキュンッ!
炎の弾丸と化した橘花は壁を破壊しながら突っ込むが、既に壁の後ろに紫電改の姿は無かった。
「いい火力だ!だが、それでは俺には届かない!電装極雷(ナルカミ)!!」
雷そのものと化した紫電改がジェットブースト以上の速度で接近し、橘花を殴り飛ばす。
だが、彼女も吹っ飛ばされた方向と逆向きにジェット噴射をすることで衝撃を軽減。彼女の戦闘センスが伺えるテクニカルな能力の使い方だ。
だが、彼女も吹っ飛ばされた方向と逆向きにジェット噴射をすることで衝撃を軽減。彼女の戦闘センスが伺えるテクニカルな能力の使い方だ。
「何でも屋さんならそう来るって思ってましたよ!そっちがそうならこっちもこれです!炎装劫火(カグツチ)!!」
橘花が叫ぶと同時に、その身体が陽炎のように揺らぎ出す。
炎装劫火(カグツチ)――これは紫電改の電装極雷をモチーフに彼女が生み出した技であり、肉体を炎そのものに変質させることであらゆる攻撃の威力を上昇させる効果がある。
スカッ
さらに、その体は完全に炎と化しているため、紫電改の打撃攻撃はすり抜けさせることが可能。いかに雷の速度で動けるとはいえ、攻撃が当たらないのではどうしようもない。
「俺の技を模倣するとはな。中々やるじゃねぇか。」
「えぇ、あなたは私の憧れですからね。頑張って習得しましたよ。」
二人は再び正面から向き合い、本気の攻防を繰り広げることを決意する。
「…行くぞ!」
「はいっ!」
二人がほぼ同時に動き出し、凄まじい2つの閃光がリング上を駆け抜けた。
ドガンッ!バシッ!ズドンッ!
火炎と雷光が超スピードで交差し、観客たちの目では負えないほどの技と技の応酬となる。次々と落ちる雷、上がる火柱、戦場の周囲にはその戦いの苛烈さを見て分からせる様々な痕跡が残る。
………そして一分後
その壮絶な戦いの果てに残ったのは、互いに傷を負った二人の姿だった。息を荒げながら、それでも立ち上がる橘花。
「はぁ…はぁ…まだ……やれますよ…」
その眼には確かな決意が宿っており、ただでは折れない頑強な精神があることが容易に読み取れる。
「…無理すんなよ……正直限界だろ?」
「…それはお互い様じゃないです?」
事実、二人の体力は限界に近くなっており、勝負の決着が近いことを暗示していた。
「なら、最後は大技どうしで勝負と行きますか!」
「……いいだろう。ただし、こっちも本気だ!」
紫電改は雷を、橘花は炎を、お互いのエネルギーを徐々に肥大化させていく。この様子は神話上の戦いのように壮大で、崇高なものにすら感じられる。
………一瞬、しかし、永遠に感じられるかのような静寂が流れ、ついにその力と力がぶつかり合う瞬間が訪れた。
………一瞬、しかし、永遠に感じられるかのような静寂が流れ、ついにその力と力がぶつかり合う瞬間が訪れた。
「これが私の最大火力です!!【燐華しら…」
「電装瞬雷(ハタタガミ)!!」
………紫電改が発動したその技は体に電気を纏い高速で動くというもの。
「えっ…!……ちょっ……!!」
――その速さは、一時的とはいえ光速に匹敵する。
トンッ
紫電改は一瞬のうちに橘花の背後に回り込み、後頭部に軽くチョップして気絶させた。
「……まだまだ詰めが甘いな。」
彼は倒れ堕ちる橘花のの体を支え、優しく地面に寝かせる。
……この戦いの中、紫電改は電装怨雷(ヨモツヘグイ)やメリーの魂の力を使用していなかった。それは、あくまでこの戦いが師弟同士の力試しであり、本気の殺し合いではなかったからだ。
とはいえ、最後の最後に橘花が使おうとしていた【燐華不知火≪フローレス・グロリオーサ》】は、そんな領域での戦いに出していいものではなかった。
この技と打ち合うためには、彼自身も奥の手を全て使って向かい合う必要がある。だが、そんなことをしてしまえば、自分も橘花もタダでは済まなかっただろう。
この技と打ち合うためには、彼自身も奥の手を全て使って向かい合う必要がある。だが、そんなことをしてしまえば、自分も橘花もタダでは済まなかっただろう。
そのため、多少卑怯とはいえ彼はこのような手段を取らざるを得なかったのだ。
(ガキのお守りってのは楽じゃないな。)
彼は心の中でため息をつきつつ、橘花の寝顔を見つめる。
「トーナメントに出る前に闘ってたら、本気でやったとしても確実に負けてたな。」
彼は先ほどの彼女のオーラを見て、電装怨雷(ヨモツヘグイ)だけでは確実に押し負けることを理解していた。
橘花の恐ろしいところは、トーナメント優勝者でありながらも未だ成長途中というところだ。彼女が今後さらなる成長をしていったとき、それを超えられるものが現れるかどうかは定かではない。
「…もし今後のトーナメントで優勝したら…こいつと本気でやりあうことになるのか…」
紫電改は誰に言うでもなく一人でそう呟き、彼女に負けないためにも、自らも力の研鑽に励むことを決意した。
「勝者――紫電改・サンダーボルト・田中!!」