あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第6回トーナメント エキシビションマッチ 第3試合
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aioricharabattle
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第6回トーナメント エキシビションマッチ 第3試合
《長嶋小雪 VS 逆夢》
あにまんオリキャラ最強トーナメント特設リング――そこは数多の激闘を呑み込み、なお静かに燃える戦場。
この日、観客の視線が注がれるのは一つの対決だった。
この日、観客の視線が注がれるのは一つの対決だった。
片や、白黒の瞳に灰の髪、常に浮かぶ微笑みの奥に測り知れない知性を宿す少女、逆夢。
片や、異世界を渡り歩き、幾多の強敵を下した転生戦士、長嶋小雪。
この二人の戦いがどのような結果となるのか。それは誰にもわからない。
片や、異世界を渡り歩き、幾多の強敵を下した転生戦士、長嶋小雪。
この二人の戦いがどのような結果となるのか。それは誰にもわからない。
「試合開始ッッ!!」
試合開始のコールが響き渡った。それと同時に、試合は激動を迎える。
「……はじめましょう。」
逆夢が微かに口を開き、リングの中心で手を合わせる――その瞬間、小さな音が鳴った。
パンッ。
何が起きたのか、誰にも分からなかった。しかし、長嶋小雪の脳裏には瞬時に警鐘が鳴った。
(今、もしかして何かされた……!?)
彼女は即座に【鑑定】を 発動し、逆夢のスキルである【邪鬼獄交】について読み解いてそれにまつわる仕様と結果を瞬時に把握しようとする。
「…使えない!?まさかあなたのスキルって能力の入れ替え…!? そんなのアリですか!?」
気づけば、小雪のスキル欄が空白になっていた。 逆夢の【邪鬼獄交】によって、すべてのスキルが逆夢に吸い取られてしまったのだ。
「…これで終わり。無能力では私に勝てないわ。」
冷徹に言い放つ逆夢。その発言には一切の嘘偽りはなく、彼女は今までもこの戦術で数多もの敵を打ち倒してきた。
しかし、彼女が相対している相手は並大抵の敵ではない。歴戦の戦闘経験を持つ小雪は、驚きながらもその顔に笑みを浮かべていた。
「いいですね!こういうのもたまには面白そうです!」
たしかに【邪鬼獄交】で能力が奪われてしまったが、小雪は過去に【習得】でスタックしたスキルを大量に保持している。
ミーティアの「時間跳躍」やムラノヤシロノマクラサマの「時間操作」など、まだまだ使えるスキルは残っているのだ。
「能力が全て奪われた?なら、これはどう説明するつもりです?」
小雪は逆夢に対して煽りも込めて時間跳躍を発動する。シュンッと姿を消し、3秒後の未来へ飛んでいった。
「……そう、あなたも一筋縄ではいかないタイプのようね。」
逆夢は小雪の異常さに少しだけ驚きつつも奪い取った【鑑定】を使い、小雪の「時間跳躍」と「神討之剣」を瞬時に把握。
彼女はどこからともなく短剣を抜き、小雪の再出現位置を予測して突く。
キンッ!
小雪が再出現して攻撃を仕掛けるが、逆夢はそれを的確なタイミングで弾く。
「初見なのに使うの上手ですね!私も見習いたいぐらいです! 」
小雪は逆夢の器用さを褒めながらも、決して怯むことなくさらに攻撃を続ける。
「今度はこれです!」
彼女はミーティアから【習得】した天の力を放ち、リングを眩く照らしながら光の刃で逆夢を襲う。
ギュンッ!
「…面白いわ。でも、私の方が上手よ。」
だが、逆夢は【習得】で時間跳躍を模倣して回避を試み、さらに短剣で連撃を放つ。彼女の動きは計算された精度を誇り、小雪の肩をかすめる。
ザシュッ!
斬撃音と共に鮮血が舞い、この戦闘の苛烈さを印象付ける。
「…っ!痛ったいですね!」
小雪はミーティアの【天の力】を発動。白銀のオーラが彼女を包み、超回復で肩の傷を癒す。
さらに彼女は時間跳躍で逆夢の背後に回り、刀に光魔法を込めて斬りつける。
さらに彼女は時間跳躍で逆夢の背後に回り、刀に光魔法を込めて斬りつける。
ズバンッ!
「無駄よ。」
しかし、逆夢は【習得】で【天の力】を模倣し、同じように白銀のオーラを纏った姿へと変化する。彼女は小雪の剣を短剣で受け止め、時間跳躍で距離を取る。彼女の瞳が冷たく光り、小雪のスキルの多さに警戒を強める。
(この子、奪っても奪っても次々能力が出てくる…! なら、全部消すしかないね。)
逆夢は【邪鬼獄交】の能力消去を発動。小雪の【時間跳躍】【天の力】【時間操作】その他諸々の全てにマーキングを施し、一瞬で消滅させる。
リングに静寂が広がり、小雪のオーラが完全に消える。観衆がその圧倒的な力に息を呑む。
「これで終わりよ。小雪ちゃん、遊びはここまで。」
小雪に残された能力は全てマーキングで消されてしまった。こうなってしまえばさすがの小雪と言えどもどうすることもできない。
……かに思われたが。
「えぇ、”今トーナメントの”スキルは全部消されちゃいましたね。ですが、まだまだ”他のトーナメント”のスキルが残ってますよ!」
勢いよくそう叫ぶと、過去のトーナメントで得た【変異・黒鳥】と「漢の出汁」を同時に発動して巨大な黒鳥へと姿を変えつつリングに生命力を吸い取る出汁を充満させる。
ドォォンッ!!
超巨大な黒鳥は着地だけでも周囲に凄まじい突風を吹き荒れさせ、出汁の水面も大きく揺れる。
「鳥白湯にしてあげますよ!」
………冷静に考えればこの場合鳥の出汁を出すのは彼女の方になるはずだが、それは良いのだろうか。
「……これは予想外…」
だが、逆夢はそんな些細なことを気にしている余裕もなくなっており、如何にしてこのピンチを切り抜けていくかを最優先にして思考をフル回転させている。
(この状況を切り抜けるには……)
「……やるしかないわ。」
巨大な鳥の嘴が逆夢に向かって振り落とされるかに見えた刹那、逆夢が最終手段の使用を決意する。
パンッ。パンパンパンパンパンパン――
連続で何度も何度も柏手を打ちまくる逆夢。【邪鬼獄交】によって小雪の持つ全てのスキルを奪い取ってしまうつもりなのだろうか。
「あっ!それは……!!」
巨大な黒鳥から人型に戻りながらも小雪は何かを伝えようとしている。もしやここにきての命乞いか?
パンパンパンパンパンパン、パンッ!
もう何度やったかもわからないほどの柏手が終了し、小雪から漏れ出たスキルたちが次々と逆夢の体へと流れ込んでいく。
それも第一回から第六回までの全てのトーナメントで登場したスキルたちであり、その一つ一つに異なる強さが眠っている。
「…これなら、誰にも負けない。」
止まることなく溢れ出る超越的な力に高揚感を抑えきれないようで、柄にもなく緩んだ笑みを浮かべている。
今まであらゆる戦いを乗り越えてきた小雪のスキルが今、全て彼女の物になろうとしている。
……そして、ついに全てのスキルが逆夢の物となり、小雪は真の意味で無能力者へとなり下がってしまった。
「……さて、これで本当に本当に終わりだよ。」
逆夢は小雪に対して向き直り、完全にトドメを刺すべくその手にいくつものスキルを同時に発現させる。
雷、炎、時、死、風、王……全ての要素が一体となってすさまじいエネルギーを形成しており、炸裂してしまえばトーナメント会場どころか世界そのものまで危ないところだろう。
「えぇ…マジですか…」
対する小雪も完全に諦めムードと言ったところで、先ほどまでの自身の迂闊さを悔やんでいるかのように見える。
だが、それももう遅い。全ては決まってしまったことなのだ。
……その瞬間!
パンッ!!!
痛ましい破裂音と共に、逆夢の腕が弾け飛んだ。
「……えっ……?」
突然の出来事に呆気にとられながら無くなった腕を見つめる逆夢。
パンッ!パンッ!
続けてもう片方の手と片足も弾け飛び、まともに立つこともできなくなった逆夢は地面に倒れ伏す。
「…やっぱりこうなりましたか……」
小雪はやってしまったと言わんばかりの表情でその光景を見つめており、なぜこのようなことが起こってしまったのか察しがついているようだ。
「あのですねぇ…一度にスキルを使いすぎると体が耐え切れなくなってこうなっちゃうんですよ。」
「私もスキルを貰った時に説明はされましたけど、まさかこんな感じになるとは……」
その言葉を受け、逆夢は激しい後悔に襲われた。「こんなはずではなかった。」「もっとうまくいくはずだった。」そんな言葉が脳内を反復し、思考が止まる。
「欲張りすぎるとこうなるんですね。私も気を付けないといけません。」
弾けた逆夢の体から溢れたスキルを回収しつつ小雪がそう呟く。
――そして、最後には彼女の頭が完全に弾け飛び、勝負は終わりを迎えた。
――そして、最後には彼女の頭が完全に弾け飛び、勝負は終わりを迎えた。
「勝者――長嶋小雪!!」