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《対土蜘蛛戦演習型絡繰人形「黒隠(クロコモリ)」 VS 恐竜忍者》
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aioricharabattle
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《対土蜘蛛戦演習型絡繰人形「黒隠(クロコモリ)」 VS 恐竜忍者》
森の中の修行場——そこは静寂と緊張が入り混じる場所だった。
太古の樹々が立ち並び、風が枝葉を揺らすたびに微かな囁きが響く。湿った土の匂いが鼻をくすぐり、頭上には薄暗い木漏れ日が踊る。しかし、その静けさも、戦いの前触れに過ぎない。
太古の樹々が立ち並び、風が枝葉を揺らすたびに微かな囁きが響く。湿った土の匂いが鼻をくすぐり、頭上には薄暗い木漏れ日が踊る。しかし、その静けさも、戦いの前触れに過ぎない。
巨大な絡繰人形、黒隠(クロコモリ)が森の奥に佇んでいた。
その全高2メートル、全長4メートルにも及ぶ蜘蛛型の姿は異様で、霊木と特殊な金属で作られたそのボディは魔力の攻撃をも弾く。足先の鋭い爪は、地面を軽く踏みつけるだけで深い傷を刻み込んでいく。関節がギシリと軋む音が、空気をさらに重くした。
その全高2メートル、全長4メートルにも及ぶ蜘蛛型の姿は異様で、霊木と特殊な金属で作られたそのボディは魔力の攻撃をも弾く。足先の鋭い爪は、地面を軽く踏みつけるだけで深い傷を刻み込んでいく。関節がギシリと軋む音が、空気をさらに重くした。
「さぁ、修行開始でごザウルス!」
鋭い声とともに姿を現したのは、恐竜の力を宿した忍者——恐竜忍者。
赤い忍装束は森の緑と対照的で、隠密行動とは程遠いその出で立ちだ。しかし、その瞳には戦意が宿り、口元には自信の笑みが浮かぶ。腰には刀、両手にはクナイを握りしめ、今にも飛びかかるような構えを見せている。
赤い忍装束は森の緑と対照的で、隠密行動とは程遠いその出で立ちだ。しかし、その瞳には戦意が宿り、口元には自信の笑みが浮かぶ。腰には刀、両手にはクナイを握りしめ、今にも飛びかかるような構えを見せている。
黒隠は無言のまま、ギギギと腹部を開き、そこから蜘蛛の糸を放った。銀色に輝く糸が、音もなく恐竜忍者に迫る。その一筋の糸はまるで生き物のようにうねり、標的を逃がさぬ執念を感じさせた。
「恐竜忍法、プテラ飛翔の術!」
瞬時に恐竜忍者は印を結び、プテラノドンの幻影を自らに憑依させた。彼の背に翼が生え、一気に宙を舞う。
蜘蛛の糸は空を切り、木の枝に絡みついた。それでも黒隠は怯むことなく、次々と糸を放ち、空中の恐竜忍者を捕らえようとする。
「バカバカ撃っても当たらないでごザウルス!」
黒隠は素早く木々を駆け回り、まるで蜘蛛そのもののように糸の上を自在に移動する。糸に足を絡めながら垂直に駆け上がり、恐竜忍者の進路を封じようとした。恐竜忍者は刀を抜き、降下しながら黒隠の足を狙う。
「恐竜忍法、テリジノ斬りの術!」
鋭い爪を持つ恐竜、テリジノサウルスの力を宿したその一閃は、凄まじい切れ味を秘めている。
しかし、彼の渾身の一撃は黒隠の霊木の脚に弾かれ、火花を散らすだけだった。絡繰人形の防御力は、並大抵の攻撃では崩すことができない。
「硬いでごザウルス……!」
次の瞬間、黒隠の腹部が開き、さらに強力な蜘蛛の糸が放たれる。それは恐竜忍者の左足に絡みつき、動きを封じる。糸はただの拘束ではなく、魔力を含んでおり、一度捕らえられれば並の力では逃れられない。
「しまったでごザウルス……!」
黒隠は容赦なく牙を剥き、毒を滴らせながら迫る。その顎は鋭利で、一度噛まれてしまえばあっという間に麻痺毒が体を蝕む。恐竜忍者はひたすらに刀を振るうが、足を捕らえられたままでは満足に力が入らない。
「拙者の人生、これで終わりでごザウルス……か?」
恐竜忍者は自らの死を確信し、目を閉じた。
しかし——その瞬間、黒隠はピタリと動きを止める。訓練用の絡繰人形は、戦意喪失を認めると戦闘を終えるように作られていたのだ。
「ハイボクノイシヲカクニン。コウゲキヲシュウリョウシマス。」
黒隠が機械的に告げる。
「え?いいのでごザウルスか?訓練とはいえ拙者負けたでごザウルスよ?」
完全に死ぬと思っていた恐竜忍者は拍子抜けという感じだ。
「クンレンシュウリョウノバアイハ、フタタビハイボクヲセンゲンシテクダサイ。」
仮にも訓練用であるため、さすがに命までは取らない。
ここで終わっておけばよかったものの、恐竜忍者にも欲が出た。
「えぇ拙者の負けでごザウルス。降参でごザウルス!」
言葉とは裏腹に恐竜忍者は黒隠に向けて奇襲を仕掛ける。
「恐竜忍法、シノティ乱舞!」
シノティラヌスの幻影を憑依させ、無数のクナイを投げまくる。だが、霊木の硬度には敵わない。
「ならば、恐竜忍法奥義、スピ鋸削りの術!」
スピノサウルスが憑依したことで彼の背中から鋭利なヒレが生え、その場で高速回転し始める。
「その無駄に大きな脚を削り落としてやるでごザウルス!」
ギギギギッ!!スパンッ!!
とてつもない速度の回転により黒隠の脚の一本が切り落とされる。しかし、黒隠はそんなことよりも恐竜忍者が嘘をついたことに怒り狂っていた。
「キョウランモード、ジッコウ。」
黒隠の全身から禍々しいオーラが溢れ、今度こそ確実に恐竜忍者の命を狙っている。
「オマエヲハイジョシマス。」
黒隠の腹部からとてつもないスピードで糸が放たれ、一瞬で練習場を蜘蛛の巣に変える。これが本気の黒隠の鉄板パターンだ。
「シヲモッテツグナエ!」
黒隠はすごいスピードで恐竜忍者に近づき、その鋭い爪で攻撃を仕掛ける。
「クッ!恐竜忍法、ステゴ盾の術!」
恐竜忍者はステゴサウルスを模した盾でなんとか防御するものの、黒隠はそれと同時に全身に糸を巻き付けて繭にしてしまった。
「ツブレロ!」
黒隠は力任せに恐竜忍者の繭を振り回し、何度も地面に叩きつける。
……だが
「残念だったでごザウルスな!それは恐竜忍法、身代わりラプトルの術でごザウルス!」
近くの木の上から恐竜忍者が言い放つ。そう、黒隠が振り回していたのは幻影として呼び出したラプトルだったのだ。
「とどめでごザウルス!超恐竜忍法、ティラノ紋の術!」
恐竜忍者は瞬時に印を結び、ティラノサウルスの幻影を召喚。その巨大な顎が黒隠の腹部に喰らいつく。黒隠の弱点である動力源を狙った攻撃——
「ガアアアアッ!!」
伝説の恐竜の咆哮が森に響き渡る。連鎖の頂点に立つ王者の一撃が、今放たれる。
ゴォォン!
黒隠は一瞬痙攣するが、勢いを殺すことなく恐竜忍者に向けて噛み付く。
「ウソツキハコロシマス!」
猛毒を纏った致命の一撃であったが、ティラノサウルスを呼び出して勝利を確信していた恐竜忍者は、あっけなくその牙に貫かれてしまった。
「……無念でごザウルス。」
その言葉を最後に、恐竜忍者は命を落とした。
「ソンカイリツ47パーセント。スミヤカナメンテナンスヲキボウシマス。」
忍者の世界とは残酷である。欲張った者から死んでしまうのだ。
勝者:黒隠