あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《ジェイ・クロフォード & 道長アツシ VS ザイゼン・トオル & ロバート・マグナム・スミス》
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aioricharabattle
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《ジェイ・クロフォード & 道長アツシ VS ザイゼン・トオル & ロバート・マグナム・スミス》
夜の遊園地。月明かりに照らされたメリーゴーランドが静かに回る中、無人のジェットコースターの軋む音が戦いの始まりを告げる。ネオンの光がチカチカと瞬く幻想的な舞台で、2対2のタッグマッチが幕を開けた。
ジェイ・クロフォードは赤いカポーテを翻し、優雅ながらも挑発的な微笑みを浮かべた。相手に冷静さを失わせるその余裕の態度は、彼の戦い方そのものを象徴していた。隣に立ったアツシは腕に装着したオムニアイビスを見つめて戦いの覚悟を決めている。
対するは、内に荒々しさを秘めたザイゼン・トオルとロバート・マグナム・スミス。トオルはその目つきが鋭く変わると、同時にロバート・マグナム・スミスが拳銃を構えた。黒いスーツに包まれた彼の痩せた体は華奢に見えたが、その指先は寸分の狂いもなく引き金に添えられている。
「トオルクン!行くデスよ!」
「了解。けどその前に…」
トオルはロバートの拳銃に触れ、それを複製する。
「護身用に”これ”貰ってくぜ」
「OKデス!お互いにガンバリマショウ!」
ロバートが片言の敬語で呟き、両手に拳銃を構える。その瞬間、ジェイが名乗りを始めた。
「我が名はジェイ・クロフォード。私の前に立つその勇敢さと自信に敬意を払い、全力を持って相手する事をこの剣とカポー……」
「話がロングすぎデス!」
ロバートはすぐさま「カーブ・バレット」を撃つ。放たれた弾丸は不可解な軌道を描きながらジェイへと襲いかかる。
「なっ、名乗りの最中に攻撃するのは卑怯だぞ!」
ジェイはカポーテを翻し、風魔法で自身の位置を撹乱する。弾丸は空を裂き、まるでジェイが別の場所にいるかのように錯覚させられる。カポーテが舞うたびに、周囲の空気が微かにうねった。
「アメリカンはみんな"セッカチ"デス!ワカル?」
ロバートはお決まりの風潮なんてお構いなしに銃を乱射しまくる。この混乱に乗じて道長アツシはオムニアイビスを掲げた。天に向けられた腕時計型ガジェットが眩い光を放ち、電脳の世界から巨大ロボット「オムニギガス」が降臨する。その巨体が観覧車を背にして仁王立ちする姿は、遊園地の非現実感をさらに際立たせていた。
「オムニギガス、人型モード!」
アツシの声とともに、オムニギガスは変形を始め、巨大な人の形態へと移行。強大な力が夜の空気を震わせる。地面が軋み、ネオンライトが一瞬明滅するほどの圧倒的な存在感だ。
「こんなデカい相手は初めてだぜ。」
その巨体を活かした強烈なパンチを放とうとしているオムニギガスを察知して、ザイゼンは冷静に遊園地の地形を見渡した。5秒以上触れたものを複製できる能力を持つ彼は、メリーゴーランドの支柱にさりげなく触れる。瞬く間に同じ支柱が目の前に複製されると、それは重力に従ってオムニギガスに向けて倒れる。
ドゴォォン!!
巨大な支柱を叩きつけられたオムニギガスはフラっとしたが、すぐに立ち上がる。見かけ上も大したダメージはなさそうだ。
「ヒュー!なかなかタフじゃねぇか。」
ザイゼンの様子は戦闘前とは大きく異なっており、好戦的な要素が前面に押し出されている。
「ジェイ、まずはザイゼンを止めないとマズい!」
アツシが叫ぶ。その直後、ロバートが「爆発する弾丸(エクスプロード・バレット)」を撃ち放った。赤く輝く弾丸が放物線を描き、ジェイ目掛けて飛んでいく。
「五月雨!」
ジェイは風魔法と剣のコンビネーション技を繰り出した。刃から放たれた斬撃の雨が弾丸にぶつかり、空中で爆発。閃光と爆音が夜空を裂き、観覧車のゴンドラがわずかに揺れる。
「こっちはこいつの相手で忙しい!そっちでなんとかしてくれ!」
ロバートを片手間に倒せる相手ではないと確信したジェイは、そちらに専念する旨を伝える。だが、その一瞬の会話の隙を見逃さないのがロバートだった。
「見えない弾丸(インビジブル・バレット)。」
無音で放たれた透明な弾丸がジェイの左腕をかすめる。反応が遅れたジェイは舌打ちをしたが、なおも笑みを崩さない。
「その程度か?」
まるで効いていないようにアピールし、相手の注意を惹きつける。
一方、オムニギガスは遊園地を破壊しながらザイゼンに襲いかかる。しかしザイゼンは事前に複製しておいた自分の分身を操作し、バイキングのアトラクションを起動させる。
「昔からこのアトラクションは危ないと思ってたんだよなぁ。」
ザイゼンがしみじみと呟くと、遠心力によって巨大な船がボディにブチ当たる。だが、アツシは咄嗟にオムニギガスを巨掌モードに変形させ、船を受け止める。
「この程度、オムニギガスなら簡単に止められるぜ!」
しかし、ザイゼンの本当の狙いはこれではなかった。
「今だ、ロバート!」
ロバートはザイゼンの指示に合わせて最大の技「光輝く弾丸(レーザー・バレット)」の溜めを始めた。銃口に青白い光が集まり始め、辺り一面がその光に照らされる。
「させるかぁあ!!骨断命絶!!!」
ジェイが叫ぶと同時に一気にロバートへと突進する。光輝く弾丸もろとも相手を倒す捨て身の必殺技を仕掛けようとしたのだ。
しかしその瞬間……
バキュン!!
一発の銃弾がジェイの右肩を貫く。だが、その弾はロバートから放たれたものではない。
「お前、完全に俺のこと忘れてただろ?」
そう、これはザイゼンが最初に複製した銃による攻撃だ。
ザイゼンの邪魔によってジェイの妨害はあと少しのところで失敗し、フルチャージされた光速の弾丸がオムニギガスの主要パーツを貫く。
「ナイスデス!トオルクン!」
その言葉にザイゼンはサムズアップで返す。二人の絆はなかなかのものだ。
だが、熱い絆の持ち主は彼らだけではない。
「オムニギガス!!立ち上がれ!」
アツシは熱い言葉でエールを送る。その言葉に応えたのか、オムニギガスが最後の輝きを見せる。
「リザレクトファンクション!リブートアップ!」
オムニギガスはアツシの思いにあてられて力を振り絞って復活したのだ。
「チッ!めんどくさいことしやがって…」
ザイゼンは再び支柱を複製して攻撃しようと5秒間触れる。
だが、ジェイはその隙を狙っていた。
だが、ジェイはその隙を狙っていた。
「さっきのお返しだ!コントラタック!」
高速の突きがザイゼンの肩を正確に捉え、彼は後方へと吹き飛ばされた。
「トオルクン!大丈夫デスか!?」
ロバートが気を取られた瞬間、アツシが叫ぶ。
「オムニギガス、巨掌パンチ!!!」
巨掌がロバートに直撃。スーツ姿の彼は観覧車の一つに激突し、観覧車の窓が全て割れるほどの衝撃が走る。動かなくなったロバートの拳銃がカランと音を立てて転がる。
「…終わり、か。」
ジェイは剣を納め、カポーテを軽く振るって埃を払いながらつぶやく。残るザイゼンも肩を押さえながら片膝をつき、戦闘不能となっていた。
「やったぜ!オムニギガス!」
アツシも勝利に喜びを露わにし、オムニギガスにハイタッチを求める。
……だが、なぜかオムニギガスは動かない。
……だが、なぜかオムニギガスは動かない。
「あれ?オムニギガス?」
ボカンッ!!
突如オムニギガスの頭部が爆発する。一体何が起こったのか。
「何勝ち誇ってんだよバーカ!"俺たち"は途中から複製と入れ替わってたんだよ!」
その言葉と共に、オムニギガスの内部から倒したはずのザイゼンが現れる。
「フン、貴様如き雑魚、なんと現れようと私の剣の錆にしてくれるわ!」
ジェイは自信満々に挑発する。だが、その瞬間に、彼のカポーテに風穴が空いた。
「「日本にはこんな言葉アリマース、”ユダンタイテキ”」」
どこからともなくロバートが現れる。複製と入れ替わっていたのはザイゼンだけではなかったのだ。
「そんで、今の今まで隠れてたのはこういうわけ。」
ザイゼンが指パッチンをすると、突如ジェットコースターがジェイとアツシに向かってきた。彼はレールを複製して道を作ることにより、コースターをここまで誘導したのだ。
「何!?」
驚愕するチームAの二人、ジェイは素早い身のこなしでジェットコースターを回避するが、アツシはその限りではない。
超スピードのジェットコースターがアツシを轢こうと突っ込んだ瞬間…
ドゴッ!
機能停止したはずのオムニギガスの体がまるでアツシを守るかのようにジェットコースターの前へ倒れる。
「オムニギガス!ホントお前ってやつは!」
アツシは相棒の最期の助けに感動を覚える。だが、その程度ではジェットコースターの勢いは止まらない。機械と人間の絆も虚しく、アツシはオムニギガスと共に敗北した。
「こうなれば私一人で貴様らを地獄に送ってくれる!」
ジェイは覚悟を決めると、まずはロバートに向けて攻撃を仕掛ける。
「銃を使う前に仕留める!五月雨!」
斬撃の雨がロバート目掛けて襲い来る。ロバートは咄嗟に一発だけ銃弾を放つが、弾はジェイではなくジェイの足元に命中した。それと同時に無数の斬撃がロバートを切り裂く。
「土壇場で外すとは、お前は思った以上の腑抜けだったな。」
ジェイが煽る。しかし、ロバートは僅かに微笑みながら返す
「イイエ、大当たりデスよ!」
その瞬間、上空から巨大な何かが落ちてくる。よく見ると、それは壊されたはずのオムニギガスの足であった。
「ナイス足止め!おかげでこっちは上手くいったぜ!」
ザイゼンはアツシのオムニアイビスを複製し、もう一体のオムニギガスを呼び出したのだ。
「こいつでトドメだ!」
ザイゼンの合図に従い、オムニギガスはジェイを踏みつぶそうと行動を起こす。
「私のスピードがあればこんな攻撃っ……」
ジェイはマタドールの身軽な動きで避けようとするが、何故か足が地面から離れない。
「これがワタシの粘着する弾丸(グルー・バレット)デス!」
外したと思われた弾丸は、ジェイの逃げを妨害するための布石だったのだ。
ジェイは巨大な足にあっさり踏みつぶされ、勝負は終了した。
夜の遊園地には、戦いの余韻と、静かに回り続けるメリーゴーランドの音だけが響いていた。
勝者、チームB——ザイゼン・トオル&ロバート・マグナム・スミス
ジェイは巨大な足にあっさり踏みつぶされ、勝負は終了した。
夜の遊園地には、戦いの余韻と、静かに回り続けるメリーゴーランドの音だけが響いていた。
勝者、チームB——ザイゼン・トオル&ロバート・マグナム・スミス