あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《グラディアルタイガー VS 霜の巨人》
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aioricharabattle
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《グラディアルタイガー VS 霜の巨人》
氷の大地——一面に広がる銀世界。空は厚い雲に覆われ、視界は白銀の吹雪に包まれている。
氷の地面には鋭い亀裂が走り、少しの衝撃でも崩れそうなほど脆い。冷たい風が容赦なく吹きつけるこの場所は、今や戦いの舞台となっていた。
今回向き合ったのは、氷の巨人とグラディアルタイガー。
氷の巨人は70メートルもの巨大な身体を揺らし、手には氷でできた槍を握っている。息を吐くたびに吹雪が巻き起こり、周囲の気温はさらに下がる。その姿はまるで氷の王。
地面を踏みしめるたびに氷が砕け、白い霜が宙を舞う。全身を覆う氷の装甲は厚く、どんな攻撃も弾き返すかのような重厚感を醸し出している。
対するグラディアルタイガーは、雪の上を静かに踏みしめながら巨人を鋭い目で見据えている。
全身に鎧を纏い、筋肉の張り詰めた身体が獣の威厳を放つ。その爪は鋼鉄すら切り裂く鋭さを誇る。
地下のモンスターコロシアムで数々の戦いを制し、殿堂入りした猛獣——しかし、その獰猛さの裏には冷静な狩りの戦略があった。
瞳は巨人の動きを一瞬たりとも逃さず、すでに複数の攻撃パターンを脳裏に浮かべている。
「グォォォォォォン!!」
氷の巨人が最初に動いた。巨大な槍を振り下ろし、空を切り裂くような音と共に氷の地面を砕く。
その一撃は、まるで山をも砕くかのような破壊力。氷の破片が四方八方に飛び散り、周囲の温度がさらに数度下がる。
しかし——
「ギャルルルルルッ!!」
グラディアルタイガーは素早く横へ跳び、槍の直撃をかわした。雪煙が舞い、氷の破片が辺りに散る。だが、彼は反撃をためらわない。
そのまま巨人の足元に向かって猛然と駆け出した。彼の動きは速く、猛る吹雪すらもその疾走を止めることはできない。
「ガァァァアアア!!」
鋼の鎧に覆われた前脚が振り上げられ、鋭い爪が巨人の膝を切り裂く。厚い氷の皮膚が砕け、白い霜が血のように噴き出した。
霜の巨人は苦悶の声を上げ、槍を振り回して応戦する。氷の槍は幾度となくグラディアルタイガーを狙うが、その度に彼は紙一重で避ける。
グラディアルタイガーは動きに迷いがない。巨人の槍の軌道を正確に見極め、最小限の動きで攻撃をかわしていく。
そして——右の爪、左の爪、さらに右の爪。高速の連続攻撃が巨人の脚を次々に引き裂いていく。爪の閃きが氷を砕き、まるで氷の彫刻が少しずつ削られていくようだ。
「グォォォッ!!」
たまらず、霜の巨人は吹雪を吐き出した。冷気が一瞬で辺りを覆い、氷の棘が舞う。瞬く間に周囲は視界ゼロの氷嵐に包まれた。
しかし、グラディアルタイガーは怯まない。彼は氷の嵐を切り裂くように前へ跳び、巨人の脇腹に飛びついた。
ガガガガガ!!
爪を氷の身体に突き立てながら、獣は巨人の身体を素早く駆け上がる。一歩踏みしめるたびに氷が砕ける音が響き、白い霜が吹き出す。
巨人は振り払おうと槍を振るうが、グラディアルタイガーの機敏さはその攻撃を許さない。
「ガアアアアッ!!!」
グラディアルタイガーは巨人の首元に達すると、鋭い爪で巨人の喉を一閃した。白い霜が激しく噴き出し、霜の巨人は大きく揺れる。彼の膝がつき、氷の大地が震えた。
勝者——【グラディアルタイガー】