あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
特殊ルール:レイドバトル
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aioricharabattle
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《レイドボス:長嶋小雪 VS 黎明の勇者 ブレイヴ・ルミエール & ミレイユ・アース &『剛拳神』ランバ》
巨大な空島。その中心に浮かぶ神殿のような遺跡の上、対峙する影があった。
「私を倒しに来た感じですか?言っておきますが、私めちゃくちゃ強いですよ?」
天真爛漫な声とともに、長嶋小雪がふわりと空を舞う。その眼はキラリと輝いており、見ていると引き込まれてしまいそうだ。
彼女は異世界転生者として様々な活躍をしてきたが、だからこそ恨まれることも多い。
今回のレイドバトルもそれが原因だろう。
今回のレイドバトルもそれが原因だろう。
「簡単には負けないでくださいよ?」
彼女の挑発に対し、向かいに立つ3人の戦士たちも身構える。
『黎明の勇者』ブレイヴ・ルミエール、『聖女』ミレイユ・アース、『剛拳神』ランバ。
彼らは長嶋小雪を倒すために集められた最高級の人材たちである。
彼女のスキルの都合上、大人数で攻めるのは悪手と判断されたため、少数精鋭のチームで倒すこととなったのだ。
「……君が、今回の相手か。」
先陣を切るのは、勇者ブレイヴ。彼は髪を靡かせながら、静かに聖剣を抜いた。
「おしっ!せっかくの戦だ!全力でぶっ潰してやる!」
全身の筋肉を弾けるように膨張させた男、ランバが拳を握り締める。彼の足元の大地が、彼の気迫だけでひび割れた。
「ふ、二人とも……無理はしないでね! 怪我したらちゃんと回復するから!」
怯えたように言うのはミレイユ・アース。彼女の手から放たれる白き光は、ブレイヴとランバを強化している。
「さぁ、ゲームスタートです!」
小雪の目が輝き、【鑑定】が発動する。
調べた情報は、"それぞれのスキル"だ。ちょうど3人いるため、それ以上のことは一度に調べられない。
「ふむふむ、なるほど……まずはあなたのスキルを習得しますかね。」
彼女の体が輝き、【習得】が発動。他者のスキルを模倣して自らも使えるようにするという強力なスキルだ。
「ランバさんの【剛感・獣気】、いただきます。」
彼女の体にはランバの野生の勘が宿る。
「おぉ、面白いな! だが、俺の拳は最強だ!!」
ランバが拳を振るった。空間が砕けるほどの速度と威力を秘めている。
しかし——
しかし——
「うふふ♪」
小雪はひらりと回避した。彼女の反応速度が明らかに向上している。
「やらかしたな、俺の“危機察知”がそのまま移ったみたいだ……!」
そう、今や彼女はランバと同じく致死の攻撃は全て察知し避けてしまうようになっているのだ。
「だったら、これでどうだ!」
ブレイヴが約束された希望の聖剣を掲げた。そこから放たれる光の刃が小雪を包み込む。
「おおっと、あなたの聖剣も強そうですね。」
小雪の手にはブレイヴの持つ物と同じ聖剣が現れ、彼と全く同じ攻撃で相殺する。
「……信じられないね。」
ブレイヴはこの光景に驚きを隠せない。まさかの相手が自分の聖剣をそのまま使うとは思わなかったのだ。
「こ、こんなのずるいよぉ……!」
ミレイユが涙目になりながら、前衛を守るべく防御魔法を発動。ランバとブレイヴは防護の光に包まれた。
「今度はちょっと本気で行くよ!」
ブレイヴが目を閉じ、深呼吸をする。
「【黎明の権能】、解放!」
その瞬間、彼の全身から強烈な光が放たれる。それは小雪の干渉を拒絶し、彼女のスキル習得を無効化する絶対的な力。
「え?これもしかして【習得】を封じられた感じですか?」
「そうだ。君の強みを封じた。今なら——」
好機と見たブレイヴとランバが同時に突撃する。
「「攻撃が通る!!」」
「【剛打・龍殺】!!」 「【渇望すべき勝利の魔剣】!!」
空間が震えるような衝撃と共に、二人の必殺技が小雪を直撃する。
空間が震えるような衝撃と共に、二人の必殺技が小雪を直撃する。
——はずだった。
「……っと、さすがにそれは死んじゃいますね。」
攻撃が当たる直前で、彼女の聖剣によって時空操作を発動。その姿を消す。
「何!?一体どこへ——」
「ここですよ。」
いつの間にかミレイユの隣にいた小雪が、満面の笑みで手を掲げる。
「権能の時間切れまで逃げさせてもらいましたよ。」
「ついでにもう一つ…」
「ヒーラーはさっさと潰すっていうのが定石ですよね。」
その言葉に、ブレイヴとランバの表情が固まる。
「まさか——」
そのまさかである。
「素敵な空の旅に~行ってらっしゃーい!」
「『剛打・龍殺』!!」
「『剛打・龍殺』!!」
ミレーユの鳩尾を抉るように小雪の拳が突き刺さり、そのまま聖女を遥か彼方に殴り飛ばした。
「安心してください。一応直前で防御魔法はかけといてあげたので死にはしませんよ。」
だが、そんな小雪の言葉も聞かずブレイヴが斬りかかってくる。
「よくも仲間を!」
怒りに燃える彼は夢想されし奇跡の神剣と渇望すべき勝利の魔剣の二刀を構え、その剣技を光らせる。
「貪れ!『カオスブレイク』!!」
光と闇が融合した究極の一撃が繰り出された。
しかし、小雪もこれを考えていなかったわけではない。
「こーんなかわいい女の子を討伐しようって人たちが正義の味方面してんじゃないですよ。」
ガオンッ!!
彼女は聖剣の自身の強化、力の結束と増幅、全てを消滅させる力を同時発動し、彼の一撃ごと魔剣と神剣を消滅させる。
ブレイヴ本体はミレイユの防御魔法によって何とか消滅を免れたが、彼の大事な剣はもう戻ってこない。
「なっ!?」
驚愕するブレイヴに対し、小雪はさらに追撃を仕掛けようとするが…
「俺の相手も忘れんなよ!『剛斬・神脚』!!」
ゴンッ!
ランバの鋭い蹴りが小雪の脇腹に直撃。彼女を遠くの空島まで吹っ飛ばす。
「くっ、えげつない攻撃してくれますね。こちとら美少女ですよ。もうちょい手加減とかしてくれません?」
「生憎俺の辞書に"手加減"の文字は無くてな。"男女平等"って言葉ならあるぜ。」
「まぁ何にしろ、強者には本気で挑まねぇと失礼ってこったな!!」
小雪の軽口も意に介せず、ランバは本気を出すことを決める。
「『剛躯・神菱』!!フルパワーだ!!」
その言葉に乗せられ、ブレイヴも本気を出すことを決める。
「あぁ、勇者として、ここで彼女の脅威を取り払う。」
僅かに残っていた神剣と魔剣の一部が聖剣と融合し、黎明の剣となる。
「剣と拳、組み合わさったらどうなるかな?」
ブレイヴが小雪に向けて挑発的に語り掛ける。
ラストバトルの開幕だ。
「オラッ!『真・剛打・龍殺』!!」
島ごと消し飛ばさん勢いのパンチが小雪を襲う。
「なんの!このくらいなら避けられます!」
彼女はランバから習得した勘で回避を試みるが、なんと回避先にはブレイヴの黎明の剣が迫っていた。
「これは避けられないよ!」
ブレイヴは力強く剣を振るい、小雪に斬りかかる。
「マジですか!?でも、防げなくはないはずです!」
彼女は持っていた聖剣で防御を試みる。
しかし…
バキンッ!
金属が砕ける音と共に、受け止めたはずの聖剣がへし折れてしまった。
ただの聖剣と未来を切り開くための勇者の剣では格が違いすぎたらしい。
ズバッ!
驚く間も無く、勇者の斬撃は小雪を確かに切り裂く。
勇者の剣のパワーによって彼女の体は力なく倒れ、雲を突き抜けて地上へと落下していった。
「勝った!」
ブレイヴの声が空島中に響く。
「チッ、もうちょっと楽しめると思ったんだけどな。」
一方ランバは、あっけない終わりに少々消化不良気味のようだ。
「まぁいいじゃないか。勝てるに越したことはないんだし。」
ブレイヴはランバの意見に考えるところはありながらも、勝利の喜びを優先する。
「えぇ、その通りですね。」
近くにいた小雪もその言葉に同意する。
………いや、なぜ倒したはずの小雪が近くにいるのだろうか。
「『黎明の権能』、これによって"自らの死"を拒絶しました。」
「貴方もこの使い方はできるはずなので、今から試してみたらどうです?」
その言葉と同時に、彼女の体が凄まじいエネルギーで充満する。
「『剛躯・神菱』!からの『黎明の剣』!!」
世界を変えるほどの力を秘めた勇者の剣が、人類最強の力で振るわれる。
その一撃は音を置き去りにし、ブレイヴを一刀両断すると共に時空の狭間へと追放した。
「しばらくは帰ってこれないと思いますが、とりあえずはお元気で。」
だが、勝負はまだ終わっていない。
先ほどと同じように、ランバが横から小雪を蹴り飛ばす。
「俺のパワーは俺にしか使えないんだよ!!『真・剛斬・神脚』!!!」
しかし、小雪のボディはランバと同じだけの力を得ており、その上からミレイユの防御魔法がかけられている。
ボキッ!!
その防御力はランバの攻撃力を大幅に超えており、なんと蹴ったはずのランバの脚の骨が折れる。
「まだまだ!『真・剛連打・龍鏖殺』!!!」
しかし、彼はそれすらも気にせず、極限まで発達した筋肉を骨の代わりにして攻撃を続ける。
ボキッ!ボキッ!ボキッ!
一発ごとに彼の骨が折れるが、それでも攻撃は止まらない。
「…しつこい男はモテませんよ。」
「ヘッ!悪いが俺の恋人は筋肉たち(こいつら)で足りてるんでな!!」
彼の攻撃が最高潮に届き、最後にして最大の一撃が放たれる。
「こいつで終わりだ!!『剛滅・終焉撃』!!!」
全てのエネルギーが彼の拳に集まり、小雪の土手っ腹目掛けて叩き込まれる。
ドガッ!!
奇跡が起きた。
なんとランバの一撃が小雪の防御を突き破り、その肉体にダメージを与えるに至ったのだ。
………しかし、それは勝利に繋がる奇跡ではなかった。
「なるほど、めっちゃ痛いですけどギリギリ耐えられますね。」
彼女はお腹を押さえながらも立ち上がり、自らの拳にもエネルギーを集める。
「お返しです!『剛滅・終焉撃』!!」
今度は小雪の拳がランバに叩き込まれ、彼を空島のさらに上空までぶっ飛ばす。
そして、空島の風が戦いの終わりを告げるように吹き抜けた。
……
しばしの静寂の後、小雪は誰に言うでもなく呟く。
「…死ぬほど疲れました。もう寝ます。」
——勝者:長嶋小雪