あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《アダム・サンチャス VS 玄藤ゴウタ》
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aioricharabattle
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《アダム・サンチャス VS 玄藤ゴウタ》
何もない平原に、ただ二人の戦士が立っていた。
アダム・サンチャス。
その小柄な少年は、まるで風のような存在感だった。茶髪が揺れ、緑の双眸が敵を計算式のように眺める。
その小柄な少年は、まるで風のような存在感だった。茶髪が揺れ、緑の双眸が敵を計算式のように眺める。
対するは玄藤ゴウタ。
全身に傷を刻み、赤黒いオーラを纏うように荒ぶる男。その巨躯は威圧そのものであり、戦場に立つだけで地が軋む。
全身に傷を刻み、赤黒いオーラを纏うように荒ぶる男。その巨躯は威圧そのものであり、戦場に立つだけで地が軋む。
「随分と大きな的だ。射撃訓練にはちょうどいい。」
アダムが皮肉交じりに笑う。
「ほう、チビのくせにビッグマウスなんだな。こりゃあ傑作だ。」
宣戦布告と共に、空気が震えた。
アダムは指を鳴らす。
瞬間、ソルジャー3体、ハイソルジャー1体、シールダー1体が大地に出現する。
瞬間、ソルジャー3体、ハイソルジャー1体、シールダー1体が大地に出現する。
その後ろでリーダーとヒーラーが展開し、兵器部隊の構成は瞬時に整った。
「計算完了。想定戦力、78秒での決着が最短だ。」
彼の超頭脳はこの戦闘で起こりうる全ての可能性を計算し、既に勝負がついたかのような顔をしている。
一方のゴウタは、言葉もなく突撃する。その一歩が地面を爆ぜさせて土煙を上げて迫る。
彼の体には反撃の咆哮・Ω(スカーハート・オメガ)のエネルギーによる赤いオーラが纏われており、それがこの超パワーの理由だと考えられる。
「全軍!掃射!」
ドドドドドッ!
リーダーの合図と共にソルジャーたちの銃火が一斉に唸るが、赤いオーラがバリアとなって銃弾を受け止める。
「その程度かっ!」
銃弾の雨に晒されながらもゴウタは突進のまま右拳を突き出す。
「激昂の拳――レイジショットッ!!」
紅の閃光が放たれ、ソルジャー1体を瞬時に蒸発させる。
しかし、兵器たちは怯むことは無く、即座に高機動のハイソルジャーがゴウタの背後を取った。
「動きは読めている。君の防御力と反応速度は計算の範疇さ。」
アダムが冷徹に言い放ち、ハイソルジャーがナイフを突き刺さんとする。
だが――
「読めてても止められねぇのが現実だッ!」
ザンッ!!
振り向きざまのブラストスラッシュ。エネルギー刃が宙を裂き、ハイソルジャーの首を容易く斬り落とす。
事前に発動しておいた音波調整式法則顕現術によってナイフは腹部に刺さったものの、赤いオーラとゴウタの分厚い腹筋によって阻まれて大したダメージになっていない。
むしろダメージによって赤いオーラをより強化させることとなっており、悪手とも言えてしまうだろう。
むしろダメージによって赤いオーラをより強化させることとなっており、悪手とも言えてしまうだろう。
「なるほど、まぁこれも想定内さ。」
アダムが頷き、即座に次の戦略に移る。
シールダーを囮に、同時にミニドローン部隊を四方へ展開して攻撃。その間にヒーラーによって破損したソルジャーたちの修復を行う。完璧なプランだ。
シールダーを囮に、同時にミニドローン部隊を四方へ展開して攻撃。その間にヒーラーによって破損したソルジャーたちの修復を行う。完璧なプランだ。
「しゃらくせぇ!全部叩き壊してやんよ!」
ゴウタは突き進みながらも、ソルジャーやドローンから放たれる銃撃にさらなる怒りで応える。
今までの行動によって赤いオーラがより濃くなっており、爆発的な加速でシールダーに突っ込む。
「豪放の衝撃――バーストインパクトッ!!」
エネルギーの一部を収束して放つ強烈な一撃。地響きと共に爆風が走り、圧倒的な防御が売りのはずのシールダーが全壊して吹き飛ぶ。
「どうしたよ、こっちはまだまだ戦い足りねぇぞ!!」
だがその瞬間、シールダーの横に潜んでいたボマーが自爆を決行。「豪放の衝撃」によってゴウタの防御力が下がっている瞬間を的確に狙われたのだ。
ドカンッッ!!!
大きな黒煙が上がり、周囲に凄まじい爆炎が広がる。
「君が単純なバカで助かったよ。」
先ほどのナイフの一撃によって赤いオーラが強化されたのも、勢いづいたゴウタによってシールダーが破壊されたのも、全ては策の内。
シールダーを破壊してゴウタの気の抜ける瞬間を完全なる予測によって生み出していたのだ。
アダムは笑みを浮かべ、予測通りの勝利を享受する。彼の超頭脳から弾き出される戦略は絶対であり、決して狂うことはないのだ。
……並の相手ならこれで勝負が終了していただろう。
しかし、今相手にしているのは数多もの殺し合いを勝ち抜いてきた歴戦の強者「玄藤ゴウタ」である。
彼はそんな予測で捉えられるほどヤワな男ではない。
彼はそんな予測で捉えられるほどヤワな男ではない。
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ
爆破による黒煙を飲み込むかのように赤いオーラが立ち上り、とめどなく溢れ出していく。
「これで終わりか?こちとらまだまだ遊び足りねぇぞ!」
オーラの主はもちろんゴウタであり、全身から血を流しながらも確かに爆心地(そこ)に立っていたのだ。
「…思いついた中でも最悪の計算が当たってしまったな。」
頭の片隅では考えていたことではあるが、いざ現実となってみると驚きを隠せないものだ。
「リーダー、ソルジャー、ハイソルジャー、連携ルートH7!火力集中戦術に切り替えろ!」
だがその指示は、0.3秒遅かった。
兵器たちが一斉攻撃を仕掛けようとした刹那、既にゴウタはアダムの目前まで接近していた。
「――歯ぁ食いしばれェェ!!」
渾身の激昂の拳がアダムに向けて振り下ろされる。
その刹那、アダムの視界はまるでスローモーションのようになり、頭の中にはこの攻撃の対処法が次々とよぎっていく。
持ち前の超頭脳?思考速度に肉体の反応速度が追い付かないため今は意味は無い。
兵器?銃弾やナイフ程度でゴウタが止まるとは考えられない。頼みの綱のボマーも今からでは修復が間に合いそうにない。
音波調整式法則顕現術?先ほどの爆破によって空気の振動が激しくなっており、この状況では発動しても確実に不発になるだろう。
彼の超頭脳によって弾き出された結論は……
≪敗北≫の二文字であった。
ドゴッ!!!
轟音と共に大地が崩れ、砂煙が晴れた時、アダムは崩れ落ちていた。
「……予想外、か……クク……それなら……少しは……」
自らが心のどこかで求めていた「予想外」を口の中に広がる鉄の味と共に噛みしめ、アダム・サンチャスは気絶した。
勝者――玄藤ゴウタ。