あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
《玄藤ゴウタ VS セシル・レイナード》
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aioricharabattle
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《玄藤ゴウタ VS セシル・レイナード》
何もない平原。
大地はただただ広がり、風の音すら聞こえない。そこに、二つの異様な気配が相対していた。
筋骨隆々の巨漢――玄藤ゴウタ。
肉体に刻まれた無数の傷が、幾度もの死線をくぐり抜けた証だった。
肉体に刻まれた無数の傷が、幾度もの死線をくぐり抜けた証だった。
彼の全身を包む赤いオーラは、静かに、しかし確実に揺らいでいる。
「へぇ……今日の相手は女か。でも、真剣勝負に性別は関係ないよな。」
対峙するは、一人の女性。肌に直接刻まれた魔法陣が浮かび上がる、超脳筋肉体強化魔術師――セシル・レイナード。
「あなた、強いわね。でも、私の拳の方がもっと強いわ!」
一切の駆け引きを省いた宣言。その言葉に嘘偽りはない。ゴウタもニヤリと笑った。
「いいじゃねえか脳筋女。小難しいことは抜きにして殴り合いで決めようじゃねえか!」
瞬間、空気が震えた。
セシルの足元から砂塵が舞い上がり、次の瞬間にはその姿が消えていた。
【シングレイブ】によって強化された脚力が、彼女の体を弾丸のように押し出す。
「はあああああッ!!」
超速の拳が風を裂いた。だが、ゴウタはそれをギリギリでかわし、同時に赤く輝く拳を繰り出す。
「激昂の拳ッ!!」
赤い光が直線を描き、セシルの肩に直撃する。
しかし、肉体強化魔法によって彼女の体は硬質化しているためダメージは小さい。
「効かないわ!」
セシルの拳が唸りを上げて反撃する。お互いの拳と拳がぶつかり合い、衝撃波が周囲に爆ぜた。
「っはははは!もっと来いよ!」
「うるさい!」
二人の戦いは、まるで神話の戦士同士の激突のようだった。
ゴウタは拳を繰り出すたびに赤いオーラを纏い、打ち合うたびにその輝きは強まっていく。
その姿は、まるで戦いそのものを糧に進化する怪物。
セシルもまた、鍛え抜かれた肉体と魔法陣から得る強化によって、獣のような身体能力を発揮していた。技術ではなく、純粋な肉体と魔力の暴力。
どちらも負けず劣らずの力を秘めているように感じられる。
「怒涛の斬撃ッ!!」
ゴウタの拳から放たれた斬撃が空気を裂き、セシルの腹部をかすめた。その傷口から血がにじむが、彼女の表情に怯えはない。
「くっ……なら、こっちも本気よ!」
セシルの全身が脈打ち始める。 【シングレイブ・アマルガ】が発動――魔法陣が赤く脈動し、血管の一本一本まで魔力が流れ込む。
「喰らいなさい!!」
次の一瞬、彼女の拳が空間ごと押し潰した。信じられない速度と力で繰り出されたその一撃は、まるで地震のような衝撃を伴い、ゴウタの防御ごと叩き伏せる。
ゴウタの体が数メートル吹き飛び、大地に深く埋まる。
「っ!痛ってぇぇ!!」
さすがのゴウタであってもこのような馬鹿げた力を受けるの初めての様で、思わず痛みに声を上げてしまう。
「だが、これで俺もフルパワーが出せるぜ!」
受けたダメージが大きいほどゴウタから放たれる赤いオーラも強さを増す。
つまり、今の彼は過去最大の力を発揮できるというわけだ。
「これで決めるぞ!怪力女ァァ!!」
「えぇ!これで終わりよ!!」
片や100%を超えた120%の反撃の咆哮・Ω、片や極限まで最適化された至高の肉体強化魔法。
どちらが勝ってもおかしくない状況の中、ついに二つの大きなパワーが衝突する。
ドガァァァァン!!!
お互いの拳がぶつかり合うと同時に、耳をつんざくほどの爆音が響き渡る。
平原の地盤そのものを揺らすほどのとてつもない衝撃波が放たれ、この戦いの壮絶さを表現している。
………しばしの時間が流れ、ついに静寂が訪れた。
セシルは荒い息を吐きながら、拳を下ろす。
「……ふう。あんた、強かったわよ。」
土煙の向こう、倒れ伏したまま動かないゴウタ。意識はあるが、立ち上がる気配はない。
「ハハ……参った参った。とんでもねぇ怪力女だ。」
彼の口元に、敗北を受け入れた笑みが浮かんでいた。
勝者――セシル・レイナード。