あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
第8回トーナメント 第1回戦 第3試合
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aioricharabattle
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第8回トーナメント 第1回戦 第3試合
《人理の勇者 ブレイヴ・ルミエール VS 平板坂 納古》
あにまんオリキャラ最強トーナメント、特設リング。
場内の空気が一変し、会場の全員が息を呑むような緊張感が支配していた。
中央に立つのは、歴代最強と謳われる光の勇者――ブレイヴ・ルミエール。黄金の髪を風にたなびかせ、青き瞳は静かに燃えている。その背に携えるのは人類を護る完全聖剣、大聖剣アヴニールカリバー。
対するは、重鋼と創造の権能を宿した少女型ミュータント――平板坂 納古。無数の兵器を内蔵したその身体は、まるで現代と異世界が融合したような機械仕掛けの神秘。
「……あなたが、勇者?」
納古の声は無機質でありながら、どこか好奇心を含んでいた。
「そうだ。そして君が、創造の魔法使いだね…よろしく頼むよ。」
ブレイヴは柔らかに微笑みつつ、静かに剣を抜いた。刃が鞘を離れた瞬間、まるで時が止まったかのように周囲の空気が澄み切り、リング全体に金色の魔力の奔流が疾走する。
観客の誰もがその神々しさに言葉を失い、ただ彼の姿を見つめていた。
「——試合開始ッ!!」
ギィイイイイイン!!
納古の両腕がメカニカルに変形し、重金属の軋む音を立てながら瞬時に無数の銃口が顔を覗かせる。
両肩、肘、指先、さらには背中や腿に至るまで、数十門の銃口が一斉に勇者を捉える。
両肩、肘、指先、さらには背中や腿に至るまで、数十門の銃口が一斉に勇者を捉える。
「挨拶代わりだよ。」
ドドドドドドドドドドドドドッ!!!
弾丸の雨が怒涛の如く降り注ぎ、火花と衝撃波がリング全体を包み込む。
爆音と閃光の中、勇者の姿は完全に飲み込まれたかに見えた。
しかし――
「……光壁。」
バシュウッ!!
淡い金光が瞬時に広がり、嵐のような火力をまるで絹布を撫でるような静けさで消し去っていく。全ての弾丸が触れることなく空中で溶け、まるでそれが最初から存在しなかったかのようにリングには傷一つ残されなかった。
「今度はこちらから行かせてもらうよ。」
ドンッ!!
地を蹴る音すら聴き取れぬほどの速度で、ブレイヴの身体が疾風となって納古の懐へと迫る。音速を超えた跳躍の中、彼の姿は幾つもの残像を残しながら、目にも留まらぬ軌道で飛翔する。
「――斬ッ!!」
ギャアアアアンッ!!
聖剣が閃き、納古の左肩が爆ぜ飛ぶ。だが、彼女は眉ひとつ動かさずに傷口を塞ぎ、流れ出す金属質の血液と皮膚を自動修復させていく。
「はは……再生持ちか。」
「うん。でも、無限じゃないよ。」
ブレイヴの目が一瞬鋭く細められる。相手の能力を見極め、対応するための判断がその脳内で走る。
納古の背中が蠢き、うねるような音と共に管状の機構が伸長する。その先端から淡く光る霧が漏れ出し、瞬く間にリングを覆い尽くした。
毒素、ナノマシン、精神干渉物質。霧の成分は複雑でありながら、目的は明確――対象の判断力と認識能力を奪い、無力化すること。
「精神攻撃は効くかな?」
「残念ながら……慈愛の祝福!」
勇者の身体が眩い金光に包まれる。その光は、まるで母のようなぬくもりを持ち、霧を優しく、しかし確実に分解していく。
光が通った箇所には空気の清らかさすら戻り、まるで神域のような静寂が生まれる。
「……やっぱりね、効かないか。でも、それならば次だよ。」
納古の声音が冷たく響くと同時に、体が大きく変形を始めた。
甲高い金属音とともに、両腕、肩部、腰部、脚部に格納されていた火砲がせり上がり、巨大な砲塔群へと姿を変える。
「砲撃形態、全展開。」
ガシャン!!
納古の姿は完全に移動要塞と化し、重厚なメカの咆哮が会場に轟く。
「撃ち尽くすまでやるよ。全部、君に捧げる火力だ。」
ズドドドドドドドドドドッ!!!!
砲門が一斉に火を吹き、リング上に烈火の奔流が走る。
爆発の嵐が大地を揺らし、レーザーが空を裂き、ミサイルの飛翔が尾を引いて轟音を重ねる。
粒子砲の光線は数秒間時空を歪め、ブレイヴを飲み込もうと渦巻く。まさに、滅尽の一斉射だった。
粒子砲の光線は数秒間時空を歪め、ブレイヴを飲み込もうと渦巻く。まさに、滅尽の一斉射だった。
「……ふぅ、やっと静かになった――」
キィン……。
煙の中から淡い金の粒子が舞い、その中心で勇者の輪郭が徐々に浮かび上がっていく。その立ち姿には傷一つなく、黄金の髪が神々しく風に揺れていた。
「黎明の希望、限界突破完了。」
声は静かでありながら、場内全体に響き渡るような凛とした力を帯びていた。
「まだ立ってるの?しぶといね」
呆然とした納古の視線に、ブレイヴは一歩踏み出す。
「それが勇者の務めだ。」
聖剣アヴニールカリバーが高く掲げられ、天の光を受けて眩く輝く。力が凝縮され、空気すら震えるような威圧感が生まれる。
その瞬間、納古の手がわずかに動いた。
その瞬間、納古の手がわずかに動いた。
「……創水。」
ポツ、ポツ。
足元に水滴が落ちた。何もない空間から突然現れた水分が、瞬く間に地面を覆い始める。
「これは……水……? いや、違う。」
ブレイヴが眉をひそめる間にも、水はありえない速度で増殖し、リング全体を満たしつつあった。それは自然の水ではない。魔力によって精密に構築された、意志を持つかのような液体。
「創造能力……これもか……!」
一歩踏み出した瞬間、足元が揺らぎ、ブレイヴの足がとられる。
「重い……重力制御も加わっている……!」
水は粘性を増し、吸い込むような力を発し始める。
その表面には納古の魔力紋が脈動しており、まるで生き物のように勇者の身体を捉えようとしていた。
「この水は、君を“溺れさせる”ためのものだよ。まぁ本当に水で満たそうとすると時間がかかるから正確には水というより体液に近いんだけどね。」
納古の声が、まるで底から響くように届いた。リングの床全体が水面と化し、波紋が広がるごとに水圧がブレイヴを締め上げる。
ブレイヴの足取りが重くなり、呼吸が徐々に浅くなる。魔力の流れすら抑え込まれるこの液体空間では、動けば動くほど身体が沈む。視界が揺らぎ、思考の速度にも鈍りが生じ始めていた。
「……なるほど、これはただの水ではない。構造自体がこちらの魔力に干渉している……!」
勇者の眉間に皺が寄る。だが、その瞳にはまだ光が宿っていた。彼は己の内に深く潜り、戦いの記憶と数多の経験から一つの答えを導き出す。
「叡智の結晶、展開……流体構造解析、完了。」
ブレイヴの指先から金色の魔方陣が展開され、水の構成を瞬時に解析。その情報を基に、彼は一つの突破口を見出す。
「ならば……貫くしかない!」
勇者の身体が再び金光を放ち、聖剣が水面を裂いた。ただの斬撃ではない。
彼は斬ると同時に、聖剣に『虚空魔力』を流し込み、水の魔力構造自体を崩壊させにかかる。
ズシャァッ!!!
水は崩壊の兆しを見せ、一瞬その粘性と吸引力を失う。その刹那、ブレイヴは重力の縛鎖を解き放ち、一気に上昇。納古の死角へと迫る。納古の狙いは、攻撃ではなく、“動きを止める”ことだった。
だが、ブレイヴはその意図を読み取り、その枷ごと断ち切る術を選んだのだった。
ズバァァァン!!
踏み込みと同時に、空間がまるで紙のように裂ける。ブレイヴの肉体が異次元の重力に抗うように歪み、加速しながら納古の間合いへ突入する。
「超越の身体――全出力!!」
ドガァァンッ!!
その一撃は風圧を伴い、衝撃波として四方へ炸裂。納古の右腕装甲が砕け、鉄と魔術の融合による再生が一瞬、わずかに遅れを見せる。
その呻きに、ブレイヴは目を細める。容赦はしない。ここで終わらせる。
その呻きに、ブレイヴは目を細める。容赦はしない。ここで終わらせる。
「そして――決める。」
ブレイヴは一度目を閉じ、深く息を吸い、全ての力をその剣に宿す。
「クーペ・ドゥ・グロワール――!!」
ズゴォォォォォォォォンッ!!!!
天地を裂く聖なる一閃。リング全体が光で塗り潰され、時空がゆがみ、魔力の嵐が観客席を揺るがす。静寂のあと、納古は仰向けに倒れていた。
「機能……停止……」
その言葉と共に、彼女の身体が機能を完全に止めた
――はずだった。
「……まで、残り5秒。」
納古の口元がわずかに動いた。
身体中の機構が悲鳴を上げながらも、背中から最後の砲門が突き出される。その構造は既に崩壊寸前、最後の力を振り絞るかのように、青白い粒子が充填されていく。
身体中の機構が悲鳴を上げながらも、背中から最後の砲門が突き出される。その構造は既に崩壊寸前、最後の力を振り絞るかのように、青白い粒子が充填されていく。
「……これが、イタチの最後っ屁…ってやつ…だよ…。」
「まだ余力を……っ!」
ズギャァァァァン!!!
最後の砲撃が、まるで怨念のような凄まじいエネルギーを纏い、一直線に勇者へと放たれる。その光線は破滅の奔流となって空を裂き、直撃すればただでは済まない威力を持っていた。
「黎明の希望……再臨ッ!!」
ブレイヴの叫びと共に、全身から黄金の魔力が噴き出す。彼の剣が再び光を纏い、神速の踏み込みで砲撃の進路へ飛び込む。
バゴォォォォンッ!!
咆哮のような衝突音。光と闇が交錯し、衝撃波が会場を震わせる。だが、次の瞬間には、その砲撃が確かに断ち斬られていた。
「……見事な執念だった。」
ブレイヴは静かにそう呟き、剣を納める。その背には神々しい後光が差し、勇者の威光が観衆の胸を打つ。
「勝者――ブレイヴ・ルミエール。」