あにまん民のオリキャラ同士をAIの力を借りて戦わせるスレ @ ウィキ
グランドチャンピオンシップ 閉会式
最終更新:
aioricharabattle
-
view
グランドチャンピオンシップ 閉会式
熱狂と歓声が渦を巻いた特設リングの中央には、今なお余熱を残す空気が漂っていた。夜空に浮かぶ星々は、まるでその一人の少女の勝利を祝福するかのように瞬いている。
「それでは皆さま、あにまんオリキャラ最強トーナメント・グランドチャンピオンシップ、閉会の儀に移らせていただきます!」
司会者の声がマイクを通じて会場に響き渡ると、観衆から拍手と歓声が巻き起こる。スタジアムの天井近くに設置されたスクリーンにも、リング上の様子が映し出される。
その中心に立っていたのは、長嶋小雪。
双眸に宿す光は勝利の余韻と、戦いを終えた安堵、そして達成感を孕んでいた。 その姿には、戦いの果てに立つ者にしか纏えない静かな威厳があった。
観客席から響く喝采は止まらない。
「長嶋小雪選手!優勝、おめでとうございます!」
司会の声が、会場の熱をさらに高める。スタジアム全体が祝福に包まれ、空気そのものが震えるかのようだった。
ステージ中央に設置された台座の上には、眩い金色に輝くトロフィーが鎮座していた。王冠のような意匠と、刃の意匠が交差するそのトロフィーは、まさに最強の象徴。
小雪はゆっくりと歩み寄り、台座の前で立ち止まる。
「ふふっ、こんな大きいの、どうやって持って帰ろうかなぁ。」
軽口を叩きながらも、その表情はどこか誇らしげだった。 それは、幾多の戦いを経てようやく手にした『本物の勝利』への、敬意と重みだった。
ゆっくりと両手を伸ばし、トロフィーを抱き上げる。
その瞬間、観客席から爆発的な歓声が上がった。スタジアムの天井からは紙吹雪が舞い落ち、金と銀の光が彼女を祝福するように降り注ぐ。
どこかから聞こえた声に、小雪は静かに微笑む。
「みなさん、ありがとうございます。でも、これは私だけの力じゃありません。いろんな人と、いろんな場所で戦ってきて……だから、私はここに立ってるんです。」
その声には、戦いの記憶と共に生きる者の誇りが滲んでいた。
過去に拳を交えた強敵たち、名もなき観客たち――そのすべてに向けた感謝の言葉。
やがて、大会運営者の代表がマイクを取る。
「これをもちまして、第8回あにまんオリキャラ最強トーナメント・グランドチャンピオンシップは、すべての幕を閉じます!」
その宣言と同時に、夜空に花火が打ち上がる。赤、青、金、緑――無数の色彩が夜を彩り、小雪の勝利を、そしてすべての挑戦者たちの闘いを讃える。
花火の音が鳴り止まぬ中、司会者の最後の言葉が会場に響いた。
「またどこかで、お会いしましょう!」
その言葉とともに、閉会の鐘が鳴り響く。
小雪はトロフィーを抱きしめたまま、リングをゆっくりと歩き出す。背には風。前には、新たな冒険。
その背後には、過去の挑戦者たちの姿が浮かぶ。
かつて相まみえた強敵たちも、今は彼女の背中を静かに見つめていた。
かつて相まみえた強敵たちも、今は彼女の背中を静かに見つめていた。
――その背中は、誰よりも誇らしく、そして美しかった。