059
だってだって噫無情 ◆BLovELiVE.
「ねえ、海未ちゃん」
「ん?」
神田明神の神社の傍。
どうして自分がここにいるのか、海未は覚えていない。
いつもならば穂乃果も含めた3人でいるはずだというのに、何故自分とことりの二人だけなのかもよく分からない。
そんな状況で、ことりがふと話しかけてきた。
「私達って、いつまで一緒にいられるんだと思うかな?」
「留学のこと、まだ気にしているのですか?」
「そう、なのかな…。あれからあの秋葉原でのライブ後に言ったこと。何かあの一件の後でどうしても意識しちゃって」
「無理もありません。でも、少なくとも今、μ'sとしてみんなといるこの時間は、ことりも穂乃果も、そしてみんな離れることはないでしょう。
ことりもそう決めたのでしょう?」
他愛のない話。
しかし穂乃果の前ではあまり表に出さないような話題だ。
”今”をひたすら突っ切る穂乃果の前で、あまりそんな先のことを相談する、というのも野暮だと分かっているのだろう。
それがあの時は逆効果になってしまったことは否定できないが。
それでも今ことりが離れることはない、と海未自身確信していた。
だからこそこうして明るい口調で話すことができる。
「さあ、帰りますよことり。明日も早いのですから」
「………」
と、早歩きで入り口の門をくぐって階段に足を伸ばした海未。
そこで振り返って気付く。
ことりが門の向こう側で立ち止まったまま、追い付いていない。
その傍で、立ち止まったまま顔を伏せている。
「…何をしてるのですか。早く帰りますよ?」
「…………ごめん、海未ちゃん。私、一緒に帰れないみたい」
「ことり?」
その時の海未には、ことりが何を言っているのか理解できていなかったのだと思う。
「忘れ物ですか?それとも何か落としてしまったとか――――」
「違うの、私が悪い子だったから…。自分だけ汚れてもみんなを帰せるなら、なんて、そんなこと考えちゃったから。
μ'sは…9人いないとダメなのに、そんなことも私分かってなかったから……」
「ことり、何を言っているのですか…?」
ことりが何を言っているのか、海未には理解できない。
ただ、ここでことりと別れたらもう二度と会えないんじゃないかという不安が心の中に沸き上がってきた。
だから門の向こう側からこっちに引っ張ろうと駆け寄って手を伸ばし。
しかしそれはまるで蜃気楼を掴むかのようにことりの体をすり抜けていった。
「えっ…」
「目が覚めたら覚えてるか分かんないけど、穂乃果ちゃんやみんなにごめんねって…。
あと、海未ちゃんは死なないでね。ことりからの、最期のお願い……」
「待ってください、ことり……!」
気がつけばこちらに背を向けたことりの姿は遠く、手の届かない場所にあった。
それはダメだ、と。頭の中の何かが警告を発する。
どれだけ追いかけても、ことりの姿が離れていくのが速い。
最期に振り向いたことりが。
ニコリと悲しそうな笑顔を浮かべて見えなくなっていき。
(ことり――――――――――――――)
◇
「…ん」
視界に入ってきたのは薄暗い室内を照らす明かり。
蛍光灯があるにも関わらず、ついているのは小さなライト一つだけ。
そんな空間だが、しかしそこがどこであるのかはよく理解していた。
音ノ木坂学院の保健室、そのベッドの上だ。
「…あれ?私はどうしてここに……」
「目が覚めましたか?」
カーテンが音を立てて開き一人の人間が姿を現す。
自分と同じくらいの身長の、制服らしき服を着た金髪の少女。
その顔を見て、意識が途切れる前の出来事を思い出す。
「あ、…そうでした。私、屋上で気を失って……」
屋上で助けを求める自分の前に現れた巴マミという少女。
彼女の伸ばした手を受け取った瞬間、それまで張り詰めていた緊張が解れ、そして同時に精神的な疲労が一気に押し寄せてきた。
その結果意識を失い、彼女の手でここまで運ばれてきたということなのだろう。
「無理もありません。あれだけのことがあったんですから。
話はこの、サファイアという子から聞かせていただきました」
『どうやら今のところは心身共に健康の様子。安心しました』
マミの横で浮遊しながら胸を撫で下ろすような動きを見せるサファイア。
しかしそんなサファイアの様子を見る海未の心中は穏やかではなかった。
「私は巴マミ。見滝原中学というところの3年生で、さっきも言った通り魔法少女です。
園田海未、さんであってますよね?」
「はい…。あの、彼女は…、美遊ちゃんは……」
「あの子なら少し離れた空き教室に安置しておきました。さすがにあのまま放置はできませんでしたから」
「そう、ですか……」
『園田様、お気になさらず――というのは無理かもしれませんが、あまり気負いすぎないでください。
全ては美遊様自身が決断なされたこと。美遊様に対して最も責を負うべきは一番近くにいた私なのですから』
「だけど…、私がもう少し何かしていれば、彼女は……」
『おそらく屍が一つ増えていただけです。そうならばむしろその方が私は園田様を責めたでしょう』
分かっている。
キング・ブラッドレイ。
あの男の出鱈目すぎる身体能力を間近で見たのだ。
支給品を失い無手に近い状態の自分があそこで何かできたとは到底思えない。
それでも、彼女の死に対する責任感が薄れるわけではないのだ。
そんな彼女の気持ちを切り替えようと、マミは別の話を切り出す。
「キング・ブラッドレイ…。確か名簿には同じ姓の人もいたみたいだけど……。
園田さん、その男は何か言ってましたか?」
「確か…アメストリスという国の大総統についている、と言われていましたが。ただそのような国は聞いたこともなくて…」
「アメストリス…。確かに、私も聞き覚えがないわね……」
『もしかすると、平行世界なのではないでしょうか?』
サファイアが口にした言葉。
マンガやゲームでよく聞く程度の単語だ。
首をかしげる二人に、なるべく分かりやすく、しかし深入りした内容に触れない程度に説明するサファイア。
『ですから園田様と巴様の二人がいる世界と、あのブラッドレイという男のいた世界は別の世界であるのでは、ということです』
「…すみません、何を言っているのか頭がついていかないのですが……」
『まあ、そういうものだという程度に考えておけばよろしいと思います。
…あと一応。あるいは園田様と巴様の二人もよく似た別の世界の住人、ということも考えられます。
何かお二方にとっての特徴的なものとして思いつかれるものはありますか?』
「そう言われても…ねぇ……」
サファイアの問いかけに困ったような表情を浮かべるマミ。
もし特徴、などと問われたら自分達のような魔法少女のことを思い浮かべる。
しかし魔法少女はどちらかと言えば裏の世界の住人。
明らかに一般人にしか見えない海未が認識できるようなことではないだろう。
彼女の側からはスクールアイドルという、学校で行われているアイドルの部活が学生の間で広まっている、と聞いた。
しかし魔法少女としての戦いに明け暮れるマミはそういったことには疎く、判断基準にはし難かった。
特に急いで解明しなければならない案件というわけではないということでこの話は一旦ここで保留となった。
「それにしても、巴さんも魔法少女、なのですよね?」
「ええ。
……敬語なんていいですよ、あなたの方が年上なのですから」
「いえ、これはいつもの癖というか、誰に対してもこうなので。むしろ巴さんこそ年齢のことは気になさらないで口調を崩してもらっても大丈夫ですよ」
「それはさすがに…」
「大丈夫ですよ。こういうのは慣れてますから」
「そう…?」
「それで、話を戻させてもらいますが…」
「ええ、その通りよ。私も魔法少女なの。……でいいのかしら…」
最後の言葉だけ少し小声になりつつもそう言うマミ。
『魔法少女、と言われてもどうも私達カレイドステッキによるものとは違う様子ですが』
「そうね、私達は魔女っていう人を食らう化け物から人々を守るために戦っているの」
「戦ってるって……、危なくはないんですか?」
「確かに危ないことよ。実際私自身何度も危ない目にあったし、戦い慣れしないうちに命を落としていく子達もたくさんいるって聞くわ」
「そうですか。…………私も、何かした方がいいのでしょうか…」
美遊のことを思い出して顔を伏せながらそう呟く海未。
皆がそうして戦っているのに自分ばかり守られ。その結果命を落とした少女だっているのだ。
「そういえばサファイアさん、さっきのアレで私も魔法少女に変身しましたけど、それで戦うことは可能なのですか?」
『…正直あれは少し不安定だった園田様を落ち着けるためのものだったのですが。
しかし私自身少し気になっていることがあります。一度変身をお願いできますか?』
「はい…。分かりました」
と、ベッドの上から立ち上がってステッキを持ち。
そのまま動きを止めた海未。
『園田様?』
「あの、つまり変身するということはあの格好にもう一度なるということですよね?」
『そうなりますね』
「嫌ですよあんな破廉恥な格好!今は巴さんもいるんですよ?!」
あの水着にしか思えない露出度の衣装を思い出して顔を真っ赤にして声を上げてしまう海未。
一人であったこととそもそも変身自体が不意打ちだったためにあのような格好を許してしまったものの今はさすがに変身はできない。
『ふむ、どうしても、と仰られるなら衣装変化無しでの転身もできますが』
「最初からそっちをすればよかったじゃないですか!」
『魔法少女は形から入るものですので』
と、パッと小さく海未の体が光ったと思うと長い髪を後ろに縛るリボンが現れる。
衣装は音ノ木坂学院の制服のまま。ただそれでも海未にはなんとなく変身したのだという実感があった。
「変身はしましたが…。この後はどうすれば?
『そうですね、ではそこの机の上においてあるペン立てを攻撃するイメージを作ってください。
ただしあくまでも小さなものでお願いします』
「攻撃……、こうですか?」
海未は自分の中での攻撃、弓を引く動作をイメージする。
矢を構え弦を引き放つ。その一連の行程を。
ピシュン
構えた指先から細い光が一本射出され、ペン立てを貫通、衝撃で机の上から落とした。
海未自身がイメージしていたのがもっと小さかったものなだけにその威力に驚き目を剥く。
「すごい…、こんなに―――――ッ…!」
しかし次の瞬間、腕を抑えて蹲る海未。
その腕にはまるで血管に沿うかのように青い痣が浮かび上がっている。
「園田さん?!」
『…やはりですか…。園田様、少し倦怠感が来るかもしれませんが了承ください』
サファイアがそう言うとまた海未の体から光が奔り、それは腕へと収束していった。
腕の痣が完全に消えたわけではないが、痛みはかなり楽になり起き上がろうとし。
しかし体を襲う怠けに立ち上がる足が縺れる。
「どういうこと?」
『私は本来魔力を運用する器官を体に備えた者にしか使えないはず。よって契約者の数も制限がありました。
しかしこの場ではどうやら契約可能な者には制限がありません。無論私達自身の意志は関与しますが、いかなる相手とも契約が可能であるということにされていました。
では、もしその魔力運用のための器官を備えていない者が私達を用いた場合どうなるのか。ここははっきりとしていなかったのでたった今確かめさせて頂きました』
「その結果が今の園田さんの怪我?あまり関心できたやり方ではないわね」
『こればっかりははっきりさせておかねばなりませんでしたので。申し訳ありません園田様』
謝罪の言葉を述べるサファイア。
しかし海未自身は意識がふわふわしているかのように目をトロンとさせて座り込んでいる。
『どうやらその器官を備えていない者に対しては別の器官を以って魔力を運用するようです。
もしそれがそれに値し得るものであれば問題なかったのですが、園田様は本当に何も備えておりませんでした。
結果、最も懸念していたものを運用に用いてしまいました』
「それって…」
『神経・骨格・筋肉・血管および血液・リンパ節、つまりは身体の物理的構造素体そのものをその器官と誤認させて魔力使用を行ったのです。
しかしそれは言うなれば耐熱処理のなされていない水道管に直接熱湯を流し込むようなもの。魔力が肉体に少なくないダメージを与えてしまうことになります』
ビクッ、と海未は体を震わせる。
たった今のそれだけでこれだけの痛みが奔ったのだ。もしあの時の美遊のように戦っていればどうなったか。
『再生そのものは体の治癒力を促進させることで、少なくない疲労と引き換えに可能でしょう。しかしそれでも体が受けたダメージは確実に蓄積されるでしょう。
もしそのまま戦いを続けることがあれば、例え治癒したとしても摩耗した神経や血管は確実に脆くなり後遺症を残します。
そしてもし一度に多大な魔力運用を行うことがあれば、全身の神経が焼き切れる可能性もあります』
「……」
『安心してください。先ほどのもの程度ならばまだ体には影響はないでしょう。
………園田様、偶然とはいえあなたとは契約を交わした間柄。どのように私を使用するかはあなたにお任せします。もし不要であるというならこの場で捨てていただいても構いません。
ですが、もし先ほど言われたように戦うために私を使われるというのであれば、今言ったことを踏まえて、覚悟の上でお願いします』
もし責任感だけで戦いに加わり、戦いを続けようとするのであれば。
最悪死を、もし運がよくても腕や足に何かしらの後遺症を残してしまう可能性がある。
それは、スクールアイドルをしている海未にとっては小さからぬ代償だ。
決意が固まるはずもない。しかし―――
「だけど…、それでいいのですか?皆が、美遊ちゃんや巴さんが戦っているという時に、私一人だけそんな都合のいい……」
「園田さん」
自責の念から、どうしてものしかかってくるものがあった。
そんな海未に対して、優しくマミは肩に手を置いて語りかける。
「いいのよ、あなたのことは私が守るから」
「でも…」
「これは私自身好きでやってることだから。あなたのような戦う力のない人達を守るのが魔法少女だって。
だから自分でそんな追い詰めるようなことはしなくていいの。あなたがしなければいけないことは、生きること。
戦うことが必ずしも必要なわけじゃない。それだけは分かって欲しい」
「……はい」
ニコリ、と海未にティーカップを渡しながら、マミは微笑みかける。
自分よりも年下だというのに、こんなにも頼もしく強いようにも見える。
「巴さんは怖くないのですか…?そんな、命を落とすかもしれない戦いをすることが…」
「…もちろん、怖いわよ。だけど私は、それ以上に目の前で助けられるかもしれない命を亡くしてしまうことの方が怖い。
だから戦い続けられるの」
『………』
まだ海未自身はマミの戦う様子を、力を見たというわけではない。
だが、そう語る彼女の背中には小さくない悲しみが漏れているようにも感じられた気がした。
「きっと、美遊ちゃんも何か背負った上で戦っていたはず。
少しキツい言い方になってしまうけど、あなたにその覚悟はあるの?」
「………」
「いいのよ、私のことは。だから、あなたは生き延びることだけを考えて欲しい。
戦うことじゃなくて、生き延びることを。ね?」
「……はい」
完全にもやもやが晴れたわけではない。しかしそれでも海未は小さく頷いた。
そこからは一通りの知り合いのことについての情報交換をしながら、海未の疲労回復と精神を落ち着けるための休息をとっていた。
これからどうするのか、ということに関しては、もしかしたら自分の友達が集まってくるかもしれないこの場所に待機したいと海未は言った。
「そういえば、さっき言っていたけどあなたの言っていた魔法少女認証、それって私のような存在にも使えるのかしら?」
『試してみなければ何ともいえません。実際巴様のその魔力運用機能がこちらのものと代用が可能かも検証してみなければ』
「そうね。なら、善は急げということで――――」
ガタン
その時だった。
音ノ木坂学院の中、保健室からそう距離のある場所ではないところから何か大きな音が響いてきたのは。
「…!何の音?!」
一瞬で姿を魔法少女へと変化させその手にマスケット銃を作り出し臨戦態勢を整えたマミ。
音は一度だけ。それ以降響いてくることはなかった。
何者かが争っていた、というには音が一瞬すぎる。
あるいは気のせいと判断することも可能なはず。
だが、もし何者か危険人物がここにいたのだとしたら。
「…園田さん、付いてきてもらっていい?」
危険な場所に連れて行くのは気の進む行為ではない。
しかし逆に手元から離れてしまうと別の危険が及んだ時に守り切ることができない。
ならば、自分の傍にいてもらった方が守りやすい。
「私が付いていって大丈夫なのですか…?」
「そうね、大丈夫じゃないかもしれない。だけどそれはここで待っててってお願いしても同じ。なら一緒に来てくれた方が私もあなたのことを守れるから」
『では、私は園田様の髪の中で待機を』
「ちょっ、何か気持ち悪いです…!」
「園田さん、あの音のした場所、どこか分かるかしら?」
「この近くだとすると……、職員室辺りかもしれません」
「そう。分かったわ。じゃあ気を付けて」
銃を構えつつ廊下を覗きながら、マミは何者かがいるかもしれない職員室へと向けて駆けていった。
その後ろに自分が守るべき、無力な人を背負って。
◇
死ぬこと、間近に触れた殺意に対する恐怖は払拭できたわけではない。
ただ、目の前で人が死ぬことに対するそれも大きなものだった。
もし自分に何かできるのであればその恐怖も克服できるのではないかと思っていた。
だけど、力の代償に失うだろうものはとても大きなもので。
死と隣合わせにされた今でも、それを失うことも恐れている自分が情けなかった。
そして。
(……どうしてでしょう…、胸騒ぎが止まりません…)
嫌な予感ばかりが脳裏をよぎってしまう。
もしここに連れて来られているらしい皆が、もしキング・ブラッドレイや、それに並ぶような危ない相手と出会っていないか。
そればかりが不安だった。
(みんな…どうか生きていてください……)
未だ拭い切れぬ不安を抱いたまま。
海未は目の前を走る魔法少女の後ろについて、見慣れたはずの、しかし全く知らぬ場所にある校舎内へと足を踏み出した。
【G-6/音ノ木坂学院内/黎明】
【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:健康
[装備]:変身状態、マスケット銃
[道具]:デイパック、基本支給品、不明支給品1~3
[思考・行動]
基本方針:夢と希望を叶える魔法少女として在る。人を守る。
1:校舎内の物音のした方(職員室)へと向かう。
2:園田海未を守る。
3:身を守るすべのない人を助けたい。
4:名簿内の知人が気になる。
[備考]
※参戦時期はテレビ版2話終了時あたり。
【園田海未@ラブライブ】
[状態]:疲労(大)、足に擦り傷
[装備]:
[道具]:カレイドステッキ・サファイア@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、クラスカード・ライダー@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ、基本支給品(美遊)
[思考・行動]
基本方針:死にたくない
1:巴マミと共に行動する。
2:μ'sの皆を探したい。
[備考]
※サファイアによってマスター認証を受けました。
※サファイアの参戦時期はツヴァイ終了後です。
※美遊の死体は音ノ木坂学院の空いた教室に運ばれました。
※カレイドステッキによる転身、魔術行使について
マスター認証、転身までは登録すれば誰でも可能です。
しかし魔術行使の際に魔術回路、あるいはそれに替わる機能を体が備えていない場合血管や神経などの人体における物理的構造素体を魔術回路へと疑似承認させて魔力行使を行います。
もし一般人が幾度も魔術を使用することがあれば命に関わるでしょう。
最終更新:2015年06月11日 17:51