099

再会の物語 ◆QAGVoMQvLw


「……………………君、何か隠してないかい?」
「…………はい」

これからの行き先について問う暁美ほむらに対して、しばらく沈黙していた花京院典明は、
全く関係の無い質問で答えた。
しかしほむらはそれに頓着することなく、素直に返事をする。
その表情からは、ほむら固有の意思や生気が抜け落ちているように見えた。

「そうか……もし良ければ、何を隠していたか話してくれないかい?」

そんなほむらの様子を注意深く観察しながら、花京院は質問を重ねていく。
花京院がここで注意を払っているのは、ほむらの意識の状態である。
もしほむらが花京院の言動に、僅かでも不審を覚えるようなら、
それは花京院の失策を意味していた。

「…………はい」

しかし、ほむらは相変わらず機械的な返事を繰り返す。
それによって花京院は自分の策が成功したことを確信した。
暁美ほむらを『ハイエロファントグリーン』で操作することを。

ハイエロファントグリーンは花京院のスタンド。
狭い場所に潜伏することを好み、人間の体内に潜入すればその者を操作することができる。
そのハイエロファントグリーンをほむらの体内に潜入させることに成功したのだ。
ほむらは人間ではない魔法少女なのだが、問題なく操作できたらしい。
もっとも花京院はほむらが魔法少女であることに気付いていないが。
ほむらが何かを隠していることには勘付いていた。

「さあ、早く話してくれ」
「……………………」
「…………まあ、無理だろうな。自分のスタンドの限界は、自分が一番分かっている」

しかしほむらは自分の隠し事をそれ以上何も語らない。
ハイエロファントグリーンの操作は、あくまで相手の意識を奪って行うもの。
相手の意識は無いのだから、知識を引き出せる類のものではない。
先ほどのほむらの答えは、花京院が操作して応えさせたものだ。
花京院は幼い頃からハイエロファントグリーンを使役してきた。
能力はよく熟知している。その限界も。
先ほどの質問は、あくまでほむらを支配できたかを確認するついでに過ぎない。

「……相談相手もいなくなったことだし、早く方針を決めるか」

ほむらの意識が無くなったことで、花京院は独断で方針を決定できる。
花京院としてはDIOとの合流を優先したいから、まずDIOの館を目指したいところだ。
ほむらの話では北に飛べば、地図の南端に辿り着きそこからDIOの館に向かえるらしい。
しかし、花京院にとってそれはリスクが大きかった。
北の奈落を飛び越えるためには、マスティマで飛ぶほむらにつかまって行かなくてはならない。
しかし先刻マスティマで飛んで行ったほむらから、ハイエロファントグリーンが解除されていた。
花京院にその理由は不明。おそらくハイエロファントグリーンの射程から外れたのだろうが確かめる術は無い。
もしほむらにつかまって飛んでいる途中にハイエロファントグリーンが解除されたら、非常にリスクが高い。
下手をすれば奈落に突き落とされかねないのだ。
そもそもほむらはマスティマで、花京院を確実に運べるのだろうか?
ほむらは自信ありげだったし、どうやら普通の人間より身体能力が高いのは確かなようだが、
途中で力尽きない保証は無い。
マスティマだって保つかどうかは分からないのだ。
奈落を越える前に、その辺で飛行実験をする手もあるが、
殺し合いの中でそれをするには、やはりリスクが高すぎる。

そうなると次に候補にあがってくるのは、コンサートホールだった。

コンサートホールにはおそらくエスデスが居る。

そこに向かうのは一見、奈落を飛び越えるくらいリスクが高い行為に思えた。
しかし状況的に考えればエスデスが先に居る場所に、後から訪れる形になる。
それは戦術的に考えれば花京院が優位に立てる形になる。
コンサートホールの正面から堂々と訪ねればすぐにエスデスと対面してしまうが、
コンサートホールの裏口や側面から潜行すればエスデスの状況を偵察することができる。
エスデスの戦力や目的を大まかにでも把握してから、そこを離れれば安全に情報を得ることも可能だ。
無論、容易に偵察を許すほどエスデスは甘くないだろう。
しかし仮に見付かったからといって、即それが命の危険に繋がるのかも疑問だ。
放送の前にエスデスを見かけた時、はっきりとどんな人物かは確認できなかったが、
誰かを連れ立っていたのは間違いない。
見付かっても、即危害を加えられるとは限らないと言うことだ。
それに今ならほむらを先行させることができる。
いざとなったら、ほむらを囮に逃げることも可能だろう。
それでもハイエロファントグリーンの射程内に花京院が付いていく必要があるが。

行き先として最後に候補に上がるのは、ほむらの言っていた廃教会となる。

しかし花京院としては、あまり気は進まなかった。
廃教会を目指す根拠となるのは、ほむらの知人が向かう可能性があるという情報のみだし、
もし今のほむらが知人と遭遇した場合、態度の違和感などから、
花京院がほむらの意識を支配していることが露呈するかもしれない。
いずれにしても花京院にとってメリットは薄い。

「……やはり最もリスクが少ないのは、病院で待つことかも知れないな」

どこにも行かず、病院で待機する選択肢もある。
地図の北西に位置するこの病院に人が訪れる率は、おそらくかなり低いだろう。
花京院は地図の北西部のかなり広範囲を動き回ったが、ほとんど参加者に会うことはできなかった。
ほむらもエスデス以外に出会ってはいないようだし、あわせて推測してみると、
どうやら北西部には参加者がほとんど居ないようなのだ。
そうなると、ほとんどの参加者にとって病院はかなり遠い施設となる。
参加者が病院を目指す理由となると、多くは治療や安全のためということになる。
しかし長距離の移動は様々な意味でリスクが高くなるのだから、安全性を考えればそれを避ける。
治療のための設備も、何も病院にしかないと言うことでもないだろう。
ましてDIOは吸血鬼。他の参加者を待ち伏せするつもりも無ければ、病院には訪れないだろう。
いずれにしても病院で待っていても、実りは薄いと予想できる。
その分、安全であるとは言えるが。

「…………肝心なのはわたしの安全ではない、DIO様の安全だ……」

花京院は自分が先ほどから、否、
殺し合いが始まって以来、自分の安全のことばかり考えていることに気付く。
元々花京院は慎重な性格の上、防衛本能が残っているため致し方ないことではあった。
しかし花京院は、それ以上に使命感の強い人間だ。
今の花京院の果たすべき使命はDIOの優勝である。それは自分の安全より優先される。
花京院はそれを思い出し、考えを改める。

どう行動したところでリスクを避けることはできない。
当然、危険はなるべく避けるべきだがDIOのためにならなければ意味が無い。
花京院のリスクとDIOのメリット。それらを天秤に掛けて、最も効率的にDIOの優勝に貢献する選択。
全てを考慮して取った花京院の決断は――――










空条承太郎のスタンド『スタープラチナ』。
その特徴の一つに高い視力がある。


高速度カメラ以上の動体視力。望遠鏡以上の遠隔視。顕微鏡以上の精密さ。
それらを併せ持つ人知を超えた視覚、それこそスタープラチナの強さの所以の一つである。

承太郎は現在、コンサートホール内の客席に座っている。
そしてスタープラチナの眼で、コンサートホールの入り口の方を見ていた。
客席から玄関までには扉とホールがあるが、扉は開き入り口までの視界が通っていた。
もっとも客席から入り口まではかなりの距離があるので、肉眼ではほとんど何も視認できないが、
それはあくまで人間の話である。
スタープラチナの眼には、入り口前で話すエスデスたちの姿も、
そのエスデスが広げる地図も、そして地図上で指している部分も明確に視認できた。
エスデスが指している施設は能力研究所。
状況からおそらくエスデスたちはそこを目指すのだろう。

エスデスたちの目標を確認できた承太郎は、「やれやれだぜ」と小さく呟いて帽子を深く被り直した。
とりあえずエスデスたちの帰還が遅くなった時は、どこへ迎えに行けば良いのかが見当が付けられる。
そもそもエスデスが目的地や帰還する時間を予め相談していれば、こんなつまらない気の使い方をせずにすんだ。
やはりエスデスは頭は良いが、根本的に協調性が欠ける人間のようだ。
一緒に行かせた仲間を心配にすらなる。アヴドゥルのことだから、そう大過は無いとは思っているが。
それに承太郎にはエスデスの居ない所でしたい話がある。
そのために柄にも無い保護者の真似事をしたのだ。

やがて足立透がトイレに発ち、その際に扉を閉めたため入り口が見えなくなったが、
既にエスデスたちの行き先を確認しているため問題ない。
承太郎にとっては、上手く二人きりの形になれた。
客席に座る承太郎は、近くに座る鹿目まどかと向き合った。

承太郎の視線を受けて、まどかはどこか気後れしている様子だった。
先ほどまでと承太郎の様子が違うことに気付いているのだろう。
承太郎自身も今の状況で保護者役をやるつもりは無い。
本来の承太郎として、まどかと対峙する。

「……………………」
「……………………あ、あの人をその…………殺そうとしたからですか?」

気まずい沈黙を経た後、前触れも無くに口を開いたのはまどかだった。
話し始めるタイミングも言葉も脈絡の無いものだった。
しかし承太郎はその意味を理解した様子で返答する。

「おめーは、やはり奴を殺そうとしたんだな……」

まどかの言う”あの人”。そして承太郎の言う”奴”。
それは同じ人物、魏志軍のことを指していた。
先刻の放送から間もなく、まどかや承太郎たちは魏志軍と戦っている。
その時にまどかが魏志軍を明らかに殺害しようとしていた。
それ以来、二人は今までそのことを話題にはしていない。
しかし話題にこそならないが、蟠りのような形で二人の間の空気に残っていた。

「奴を殺そうとしたことを、どうこう言うつもりはねーぜ。敵を殺すってことには、俺も覚えはあるからな……」

承太郎はDIOの仕向けてくるスタンド使いの刺客と幾度も戦ってきた。
それは正に命の奪い合い。僅かな油断や隙が命取りになる世界。
その世界を生き抜いてきた承太郎は、場合によっては敵を殺す必要があることを知っている。
事実として承太郎とその仲間も、スタンド使いとは言え同じ人間である敵を何人も殺している。

「それじゃあ……わたしが…………変身できない振り……してたから…………」

口篭っているかのようなまどかの言葉。

そこからはどこか萎縮している様子が伺えた。
元々まどかは萎縮すると上手く口が回らなくなる。
逆に言えば今の承太郎は、まどかが萎縮するほどの威圧感を放っていた。

「『騙まし討ちをするな』なんてマヌケな説教をするつもりもねーぜ」

承太郎たちのスタンド使いとの戦い。それは僅かな油断や隙が命取りになる殺し合いだった。
不意打ちや騙まし討ちは当たり前。
敵は勿論、承太郎の味方も勝利のためにあらゆる手段を尽くす。
それがスタンド使いの戦いだ。
承太郎自身、ギャンブラーとの戦いではイカサマまで行っている。
いずれにしても、まどかの取った戦術それ自体を責められる立場ではないと承太郎は自覚していた。

「…………じゃあ、どうして怒ってるんですか?」
「だから怒ってるわけじゃあ無い。説教も責めるつもりも無いぜ。
おめーが騙まし討ちしようが、奴を殺そうが……俺を囮に使おうがな」

責めるつもりの無いと言う承太郎の言葉とは裏腹に、まどかは思わずビクリと身体を振るわせる。
承太郎は軽く嘆息してから、珍しく饒舌に話し続けた。

「奴との戦いで、おめーは変身しないで隙を伺っていた。
俺やアヴドゥルがどれだけ身を張って奴と戦おうが、奴が閃光弾を投げてくるまでな。
……おめーはあの閃光弾を、最初は手榴弾だと思ってたな?」
「……………………」

まどかの無言は承太郎の問いに対する肯定を示していた。
魏志軍は承太郎たちとの戦いにおいてスタングレネードを使用している。
外見は変哲の無い金属製の筒であり、閃光を放つまでそれがスタングレネードだと分かる物ではない。
しかし承太郎とまどかには同じような投擲武器に心当たりが在った。それは二人が持つ手榴弾。
魏志軍がスタングレネードを投げた時、承太郎は咄嗟に手榴弾を連想した。
だからこそ防護体勢を取るために大げさにしゃがみ込んだのだ。その際、ついでに反撃のための石を拾っている。
まどかも、おそらく同じタイミングで魔法少女に変身をしている。
承太郎は変身の瞬間を確認していない。
しかし魏志軍の投げたスタングレネードが閃光を放つ前に、もう変身していたはずだ。
それで弓を構えて狙いを定めなければ、スタープラチナの投石とほぼ同じタイミングで矢を撃てなかった。
それはおそらく手榴弾の爆発に備えての変身。
まどかは人間より強靭な魔法少女である。
その肉体と魔法を駆使すれば、自分の身を守ることも比較的容易だ。
そして承太郎やアヴドゥルを手榴弾から守ることも。
結果的に承太郎とアヴドゥルは無事だったが、あの瞬間はかなり危険性が高かったことに違いない。
しかしまどかは承太郎やアヴドゥルを守ることより、魏志軍の隙を狙い撃ちすることを優先していたのだ。
それ以前に承太郎とアヴドゥルが参戦した時点で、魏志軍の隙を伺うことを止めて変身していれば、
二人のリスクは更に減っていた。

「俺もアヴドゥルも勝手に戦った。おめーに守ってもらおうとも思わねえ。
だが成り行きだろうと一緒に戦う仲間より、敵を殺すことをおめーは優先させた」

まどかは何も返答しない。
押し黙るまどかを見て、承太郎はまた嘆息を漏らす。
承太郎は他人からよく威圧的な人物だと誤解され易い。
今もまるでまどかを問い詰めているような雰囲気になっている。
承太郎としては戦いの中で感じたことを、まどかに確認したかっただけだ。

まどかが戦いの中で行った細かい行動や判断。
それ自体は、戦いの中での不確定要素と呼んで良いほど些細な部分だろう。

しかし命がけの戦いの世界を、仲間と共に潜り抜けてきた承太郎は、
僅かな挙動や表情から、その者が持つ戦いに対する云わば気構えのような物が見て取れたのだ。
それは承太郎という戦士として類まれな才能と感性の持ち主だからこそ読み取れた微細な襞。

まどか自身もまた、承太郎と立場は違えど戦いの世界に身を置く者である。
承太郎の話したような単純な二元論を意識した訳ではないが、
結果的にでも承太郎とアヴドゥルより敵を殺すことを優先したことは間違いないし、
何より短い付き合いだが承太郎と言う人物には、どんな言い訳も通用しないだろうことは感覚的にでも理解していた。
だからこそ何も言えなかったまどかだが、ようやく言葉を放つことができた。

「ごめんなさい…………わたし……承太郎さんとアヴドゥルさんのこと、考えてなかった……」
「考える必要も無いな。俺とアヴドゥルは別行動を取るんだ」
「そんな! ま、待って……」

立ち上がり荷物を纏める承太郎。
その言葉と態度からまどかとの決別の意思を示していた。

承太郎は最初からまどかの真意を確認するため、二人きりになるタイミングを見計らった。
エスデスが居る所で話をすれば、どんな余計な邪魔をされるか知れたものじゃない。
だからこそエスデスの目論見にあえて乗り、柄にも無い保護者役を請け負った振りをして、
わざわざまどかを気遣うようなことを言ってまで、留守番役を買ったのだ。
そしてまどかの真意が自分の想定通り、仲間を守るより敵を殺すことを優先するものだった。
ならば分かれて行動した方が良い。
そう判断して別れを告げるたのだ。
しかしまどかにとってはあまりに予想外で唐突な展開。慌てて承太郎を問い詰める。

「待って下さい!! い、今ここを離れたら……アヴドゥルさんともエスデスさんともヒースクリフさんとも、
会えなくなっちゃうんですよ!?」
「気に入らないのはおめーよりも、むしろエスデスの奴だ。アヴドゥルの行き先は分かってる。
今から追い掛ければ、すぐに追いつく」

承太郎はまどかに見向きもせず立ち去ろうとする。
まどかとの間にあるのは、戦い方での小さな行き違いだ。
どちらに非がある訳でもない相違。それゆえに話し合っても無駄だと考えている。
そして何より承太郎はエスデスの独善的な態度や行動が気に入らなかった。
おそらくこれ以上承太郎とエスデスが同行しても、衝突は免れないだろう。
それほど性格的な相性の悪さを感じていた。
だから今から能力研究所に向かうアヴドゥルに追い付き、エスデスとも別れ二人で行動しようと考えている。
その前にまどかに別れを告げたのは、承太郎なりに義理を果たしたつもりだった。

まどかはそんな承太郎の態度に、理不尽な物を感じていた。
承太郎とは殺し合いの中で最も長い時間を共に同行した相手である。
いつ命を落とすか分からない殺し合いの中で、何度も命を助けられた承太郎の存在を、
まどかはそうと意識しないまでも、内心とても頼もしく思っていた。
だからこんな形で突き放されたことで、意外なほどに動揺を覚えるし
碌に話し合いもしないで別れようとするのは理不尽だと感じたのだ。
まどかは初めて、自分がそれほど承太郎を頼りにしていたことに気付くが、
承太郎にとってはそんなことを知る由もないし、知ったところで決断が変わるわけでもない。
しかしまどかにとっては、自分のこと以外にも気掛かりなことはあった。

「きょ……槍使いの子に会ったら……どうするんですか?」
「さあな。会った奴が敵なら、ぶちのめすまでだ」

「こ…………殺しちゃうんですか!?」
「そうなっても、おめーに文句を言われる筋合いは無えよな」

承太郎はこれ以上、まどかと議論をするつもりは無かった。
ましてや指図を受けるなど御免だ。
それゆえに、あくまでまどかを突き放す。
承太郎にとっては面倒を避けたいだけで他意の無い言葉だった。

まどかにとってはこれ以上無く理不尽な態度だった。
まるで相談することも無く、立ち去ろうとするのみならず、
自分が佐倉杏子を気に掛けていることを知っているのに、それを無視するような態度が。
身勝手なのは、自分なのか承太郎なのかも定かではないが、
まどかは思わず怒りに駆られた行動に出た。

承太郎はまどかに目もくれず、客席の出口まで足を進めていた。
そして足立が閉めたドアに手を掛ける。
ドアが大きく音を立てて開いた。
承太郎の手に拠ってではない。
承太郎が持ったのと反対側のドアに桃色の閃光が刺さり、音を立てて弾け飛んだのだ。

 ド ド ド ド 
  ド ド ド ド

まどかの方を見ると、閃光と同じような桃色を基調にした華美な衣装、
魔法少女の姿に変身して、弓を構えていた。
その眼は承太郎を強く見据えていた。

「……まだ…………話、終わってない…………」
「おまえ…………」

 ゴ ゴ ゴ ゴ
  ゴ ゴ ゴ ゴ

承太郎に当てるつもりの無い威嚇射撃であることは分かっていた。
それでも威嚇をされて大人しくできる承太郎ではない。
息を荒げて睨むまどかを、それ以上の鋭さで睨み返す。

緊迫した空気が二人を包み込む。
その緊迫を破ったのは――――

「――――まどか」










「ハァハァ……ようやく着いたな。これがコンサートホールと見て良いだろう」

特徴的な形状の建造物を前に、花京院は息を整える。
花京院の選択はコンサートホールに向かうこと。
DIOの優勝にとって、エスデスが大きな障害となるのは間違いない。
エスデスの戦力や目的などの情報を得ることができれば、DIOの大きなアドバンテージになり得る。
一方的にエスデスを偵察できる機会を逃さないためにも、花京院はコンサートホールを目指した。

奈落を飛び越えてDIOの館に向かうことともかなり迷ったが、
やはり得体の知れない翼で飛ぶ女子中学生につかまって奈落を越えるのは、リスクが大き過ぎると思えた。
当の女子中学生であるほむらは、自身と花京院の二人分の荷物を持って先を行っていた。

「しかし、君は息も乱さないんだな……」

二人分の荷物を抱えて先を歩いていたほむらだが、まるで疲労している様子は無い。
男子高校生である花京院は、決して体力的に同級生に劣るものではない。
そうでなければ過酷なエジプトへの旅を行うことはできなかったはずだ。
しかし自分の分の荷物まで持っているほむらと、明らかに体力的な差が出ている。
ほむらが女子中学生であるどころか普通の人間であるかも、本気で怪しく思えてきた。
これなら本当に、花京院を抱えて奈落を越えるのも余裕だったのかも知れない。
もっとも、コンサートホールに着いた今更予定を変更するつもりは無いが。

「まあ、『使える』と考えるのが前向きなんだろうな」

これからのことを考えても、ほむらの体力はありがたい面は大きい。
偵察中に敵に見付かった場合も、ほむら自身を戦力にできるのだから。
もっとも偵察と言う活動の要諦を考えた場合、ハイエロファントグリーンで操作する者は、
利便性が高いとは言い難かった。
ハイエロファントグリーンでの操作は、花京院が近くに居なければ行えない。
何しろ本人の意識が無いので、花京院が状況を認識した上であらゆる行動を逐一操作しなければならないからだ。
だからほむらを先行させるにしても、花京院も状況を確認できる位置で追わなければならない。
あるいはハイエロファントグリーンを解除してそれだけを潜行させた方が、偵察には有利かもしれないが、
今から解除した場合、意識を取り戻したほむらに状況の変化から怪しまれる。
ほむらの体力を知った今は、可能な限り敵に回すことなく、
できれば使い潰すまで戦力として手放したくないところだった。

コンサートホールは南側が正面だったらしく、花京院が着いた北側は都合良く裏面だったようだ。
民家のごとき無愛想なドアが一つ付いている。
しかし花京院はドアの近くにある、頭くらいの高さの小さな窓から入ることにした。
まず侵入するのはほむらだが。
ほむらはここでも、驚くべき身体能力を発揮した。
窓に飛びついたほむらは、鍵の開いていた窓を容易く通り抜けると、
片手で窓枠に掴まったまま、もう片方の手で花京院の身体を引き上げたのだ。
やはりほむらは、尋常の女子中学生ではない。
得体の知れない薄気味悪さすら覚えるが、戦力として考えれば頼もしい。
こうしてほとんど音も無く、コンサートホール内に侵入できたのだから。
にもかかわらず、直後に爆発じみた破壊音が鳴る。

驚き慌てる花京院だが、すぐに自分とは関係の無い音だと悟る。
どうやらコンサートホールの奥で何かが起きたようだった。
花京院は周囲に人の気配が無いことを確認すると、
ほむらを先行させて、音の方へと向かい廊下を進んだ。
危険性はあるがいざとなったら、ほむらを盾に逃げられる位置を保ちつつ。

花京院は知らなかった。
因果律をも
世界の理をも捻じ曲げる
人間の感情の極みを

廊下を進んだ先にコンサートホールの最も大きな部屋、おそらく客席があるようだ。
音はその客席の方からしているようだった。人の気配がする。
入り口の陰に身を隠しながら、客席の様子を探る。
南側の出入り口の付近で何か騒ぎが起こっておるようだが、花京院のいる位置からは遠過ぎて様子が見えない。
花京院は、ほむらを椅子に隠れさせながら先行させて、
騒動を視認できる位置まで移動させる。

異変はその時に起こった。

「――――まどか」



自分の名前を呼ぶ声がする。
鹿目まどかは、自分の名を呼んだ相手の方に振り向く。

殺し合いはまどかにとって、辛いものでしかなかった。
すぐに出会った者には頭を潰された。
手榴弾でも死なない怪物に襲われた。
尊敬する先輩の死を告げられた。

友達と会いたかった。
その友達の声がする。

「――――ほむらちゃん!!!」

自分を呼ぶ声に、まどかは呼び返す。
何故そこに居るのかは分からない。
そんなことはどうでもいい。
ただ、会えただけで嬉しかった。

しかし、ほむらにとってはその程度のことではなかった。

まどかに再び出会うことは、生きる目的とすら言えた。

そのためなら因果律をも、世界の理をも乗り越えられる。

これこそ人間の感情の極み

希望より熱く

絶望より深いもの




(なんだ? あいつに何が起きたんだ!?)

隠れて様子を伺っていた花京院は困惑する。
ハイエロファントグリーンで操作していたはずのほむらが、勝手に立ち上がって姿を現し喋ったのだ。
花京院はそんなことを指示していない。
解除されたわけではない。ハイエロファントグリーンは、今もほむらの体内に存在する。
だからこそ、何故こちらの指示と外れた行動に出たのかが分からない。

(あいつは『何かを見て』反応した感じだった。『何を見た』か、確認するか)



夢にまで見たまどかに会えたほむらは、しかしすぐに困惑に襲われる。

自分は病院の付近に居たはず――ここはどこ?
自分の前に居たのは花京院だった――何でまどかが居るの?
状況が掴めない。

体内に何かが居る。
何か得体の知れない物が、ほむらの体内を動いていた。
それは確かにほむらの口の中から外を覗いている。

ほむらはデイパックからアヌビス神を取り出した。
アヌビス神の美しい刀身は、まるで鏡のように周囲の景色を映し出した。
ほむらの口中にあるそれも。
得体の知れない、筋のような緑色の光が走る。
その緑色には覚えがあった。

(これは花京院の”体質”!!)

アヌビス神の長い刃渡りは、緑色以外にも覚えのある物を映し込む。
それは物陰からこちらの様子を伺う花京院の姿。

何か明確な根拠のある推測では無かった。
しかし状況の変化と意識の空白。
体内を動く花京院の”体質”。
そして 花京院のこちらを伺う視線。
それらが合わさって、ほむらに直感的な推測を与えた。
花京院がほむらを操っていたと。



勝手にアヌビス神を取り出したほむらの様子を見て、花京院は確信する。
ハイエロファントグリーンに取りつかれながら、ほむらは意識を取り戻していると。

花京院の不運は魔法少女という存在を知らなかったことだろう。
魔法少女とは魂を外付けにして、それが肉体を操作する存在。
ある意味ハイエロファントグリーンの操作と競合するシステムで動いている。
その性質ゆえ人間よりもハイエロファントグリーンの操作に対して耐性があるとも言える。
何より、ほむらの持つ常軌を逸したまどかへの情念。
それによってまどかに出会った際に極めて強い精神的な衝撃を受けたのだ。
意識を取り戻すほどに。

理由は分からずとも、花京院の注意深さは、
ほむらが意識を取り戻したことをすぐに察することが出来た。
意識を取り戻した以上、花京院に操られていたことにもすぐに気付く。
そうなれば花京院の敵に回るだろう。

花京院は即座にほむらを殺す判断をする。
ハイエロファントグリーンは未だほむらの体内に居るのだから、殺すことは容易なはずだ。
花京院の誤算はほむらの行動が更に早かったことである。

ほむらは瞬時に判断する。
花京院は敵だ。
体内に取り付かれている以上、自分を殺すことに手間は掛からないはずだ。
そして、今の状況でそうなれば自分だけの問題ではない。
まどかも危険に晒すことになる。それだけは避けなければならない。

まどかの安全が掛かっている以上、ほむらの決断に躊躇は無い。
ほむらはその手に持つアヌビス神を、花京院に向けて投げつけた。

魔法少女の力によって投げられたアヌビス神は、刺されば確実に命を奪う勢いで花京院に迫る。
こうなればもうほむらを殺しても遅い。アヌビス神を止めることは出来ない。
ほむらの誤算は花京院の判断が予想以上に早かったことである。
体内にある異物が消え去った。
緑色は花京院の前に現出する。
人の形を為したそれは、両手の前から閃光を発した。
閃光の正体は細かい宝石を弾丸のごとく射出した物。
それは飛来するアヌビス神を弾き飛ばした。

(まさか自分の安全を考えることなく、わたしを攻撃してくるとはな、
どうやら、ほむらを甘く見ていたようだ……)

ほむらに攻撃された瞬間、花京院はハイエロファントグリーンを解除していた。
そして自分の元に戻し、エメラルドスプラッシュでアヌビス神を迎撃。
慎重な花京院は、いつでもハイエロファントグリーンで防御できるように心構えをしていた。
しかしこうなってはもう、ほむらに再び取り憑くのは難しいだろう。
いずれにしてもほむらは敵となったのだ。
早急に排除しなければならない。
花京院はもう一度、こんどはほむら自身目掛けエメラルドスプラッシュを放った。

「オラオラオラオラオラオラアッ!!」

しかしエメラルドスプラッシュは全て拳で迎撃された。
ほむらにでは無い。
筋骨隆々の青い戦士の拳がエメラルドスプラッシュの尽くを打ち落としたのだ。
そして青い戦士の傍らには、学ランを着た長身の男が立っていた。

「……ようやく会えたな、花京院」
「空条承太郎……!」

花京院はその男、承太郎をDIOの念写した写真で知っていた。
DIOの仇敵であるジョースター一族のスタンド使い。
しかし問題は出会ったことの無い承太郎が花京院を知っているらしいことだ。

「……偽者でなく、やはり肉の芽だったって訳だ。やれやれ……こいつは、ちと面倒な話になりそうだ」
「……何故、わたしを知っている?」
「おめー、俺に会ったこと無いってのか? ……なるほど、話が見えてきたぜ」

ほむらにハイエロファントグリーンを憑かせていたらしい花京院の姿を見た承太郎は、
スタープラチナの視力で額の肉の芽を確認する。
更に花京院は承太郎の仲間だった頃の記憶が無いらしい。
かつての仲間の無残で不可解な姿。
しかし承太郎はいかなる状況でも、冷静な判断が出来る男だった。

(どういう原理かは知らねえが、こいつは『俺とまだ出会っていない時』の花京院らしい……)

例えどういう状態であろうと、この花京院が本物である以上、
承太郎にとって救助対象だ。
まずは花京院から肉の芽を取り除く。話はそれからだった。

――しかし彼女にとってはまるで違う対象だった。
――思い出されるのは為す術なく死をもたらされた記憶。
――自らに死をもたらす恐怖の対象。

「あなたは……花京院を知っているのね」

ほむらは自分と花京院の戦いに割り込んできた承太郎に話し掛ける。

承太郎が何者かは知らないが、助けられたのは事実だ。
今は花京院を排除するためにも承太郎とは共闘する形を取りたい。
そのためにほむらは承太郎に話し掛けた。

「おめーは暁美ほむらだな、まどかから聞いてる。
今からあの花京院を……避けろ!」

承太郎が叫ぶと同時に、ほむらが飛ぶ。
ほむらが居た位置をエメラルドスプラッシュが通り抜けた。
どうやら花京院は会話をする暇も与えないつもりらしい。
花京院のハイエロファントグリーンにはエメラルドスプラッシュが在る。
距離を置いた戦いでは、おそらく花京院の独壇場だ。
しかし今のほむらの位置は、ちょうど花京院を承太郎と挟む位置に居る。
承太郎と同時に掛かれば挟み撃ちに持っていける。
ほむらが承太郎に眼で合図を送ると、二人は同時に花京院へ飛び掛った。
次の瞬間、ほむらの脚に何かが巻き付いた。
見覚えのある緑色の触脚が座席の陰から伸びて来ている。
腕にも、胴にも見覚えのある緑色が巻き付いて、全身の動きが封じられた。
承太郎の方を見ると、現出さしているスタープラチナが同じような状態になっている。
ほむらはハイエロファントグリーンに拘束されたと気付く。

「接近戦を仕掛けてくると思っていたよ。挟み撃ちの形にすれば。
既にわたしの周囲には、ハイエロファントグリーンの『結界』が張られているとも知らずにね」

承太郎とほむらの二人を同時にするとなれば、花京院は戦力的に不利だと自覚していた。
それでも花京院には二つの有利な点があった。
一つは飛び道具の存在。
エメラルドスプラッシュを使えば、遠距離戦ならば一方的な戦いをする事が出来る。
しかしそれは敵も当然、承知している。
接近戦を挑んでくるのは目に見えていた。
そこで二つ目の有利な点。地の利を活かすことにした。
ここはコンサートホールの客席。
並ぶ座席がハイエロファントグリーンを隠すのに最適の死角を生んでいた。
ハイエロファントグリーンを触脚状に伸ばし、周囲に張り巡らして『結界』と為す。
そこに目論見通り飛び込んで来た二人を拘束した。
しかし触脚を伸ばして拘束している状態では、そこから更に攻撃することは難しい。
花京院はバックからベレッタを取り出す。
それでとどめを刺すべく、銃口をほむらに向けた。

――花京院さんがわたしの友達に銃を向ける。
――死をもたらすために。
――その様はまるで悪魔か死神に思えた。

(触脚を伸ばして来ると思っていたぜ。接近戦を挑めばな。
今のおめーは『スターフィンガー』を知らねえからな)

スタンドの全身を拘束された承太郎は、握っていた拳を開いて指は自由に動くことを確認する。

花京院の戦術を良く知っていた承太郎は、座席の陰に触脚を伸ばして拘束してくることを予測していた。
そうすれば花京院の油断を誘うことが出来る。
そして自由になっている指に力を溜めて、一気に打ち込んだ。

「流星指刺(スターフィンガー)!!」

ほむらにとどめを刺すつもりの花京院だったが、ベレッタの引き金を引くことは出来なかった。
自分の頭に向けて、スタープラチナの指が伸びて来たからだ。
不意を衝かれた花京院には反応できない速さで、スタープラチナの指が額に打ち込まれた。
そう思ったが、いつまでも痛みも起こらない。
スタープラチナの指は、花京院の額に在る肉片を摘んでいた。

承太郎の目論見は的中した。
花京院の隙を作り、額の肉の芽をその指に摘む。
承太郎はハイエロファントグリーンの性能を良く知っているが、花京院はスタープラチナを知らない。
それゆえに実行できた作戦。
そして肉の芽を摘むことが出来れば、スタープラチナのスピードと精密動作性で引き抜くことは可能。
何しろ承太郎には、一度それに成功した経験があった。
ただその時と違ったのは、
桃色の閃光が、スタープラチナの指の横を通り抜けたことだ。
閃光は花京院の額に突き刺さると、その頭を容赦無く破壊した。
肉が抉れ、
骨が砕け、
破壊は脳まで達する。
花京院の頭は肉の芽諸共、跡形も無く砕け散った。

――まるで悪魔か死神のように見えた。
――その男を殺さないと友達も、自分も死んでしまう存在に。
――だから二人が男と戦っている時も、じっと息を潜めて待った。
――魔法の矢でその男を射抜ける機会を。

「花京院!!」

――承太郎の悲痛な叫びが聞こえる。
――まるで冷や水を浴びせられたように、思い知らされた。
――まどかは、自分が悪魔でも死神でもなく、人を殺したんだと。



【花京院典明@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 死亡】

【D-2/コンサートホール/一日目/午前】


【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]:精神的疲労(小)
[装備]:DIOのナイフ@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース
[道具]:デイパック、基本支給品、手榴弾×2、穢れがほとんど溜まったグリーフシード×3、『このラクガキを見て うしろをふり向いた時 おまえは 死ぬ』と書かれたハンカチ
[思考・行動]
基本方針:主催者とDIOを倒す。
0:?????
1:まどかと別れてアヴドゥルと合流して、更にエスデスと別れて行動する。
2:情報収集をする。
3:後藤とエルフ耳の男、魔法少女やそれに近い存在を警戒。 まどかにも一応警戒しておく。
【備考】
※参戦時期はDIOの館突入前。
※後藤を怪物だと認識しています。
※会場が浮かんでいることを知りました。
※魔法少女の魔女化以外の性質と、魔女について知りました。
※まどかの仲間である魔法少女4人の名前と特徴を把握しました。
※DIOのナイフ@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダースが一本近くに落ちています。
※エスデスに対し嫌悪感と警戒心を抱いています。



【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:ソウルジェム(穢れ:中)、 精神的疲労(中) 全身打撲(中)
[装備]:魔法少女の服
[道具]:手榴弾
[思考・行動]
基本方針:ゲームに乗らない。みんなで脱出する。
0:?????
【備考】
※参戦時期は過去編における平行世界からです。3周目でさやかが魔女化する前。
※魔力の素質は因果により会場にいる魔法少女の中では一番です。素質が一番≠最強です。
※魔女化の危険は在りますが、適宜穢れを浄化すれば問題ありません。
※花京院の法王の緑の特徴を把握しました。スタンド能力の基本的な知識を取得しました。
※承太郎の仲間(ジョースター一行)とDIOの名前とおおまかな特徴を把握しました。
※偽者の花京院が居ると認識しました。

【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ(新編 叛逆の物語)】
[状態]:疲労(小)、ソウルジェムの濁り(小) 全身にかすり傷
[装備]:見滝原中学の制服、まどかのリボン
[道具]:デイパック、基本支給品、万里飛翔マスティマ@アカメが斬る!
[思考]:
基本:まどかを生存させつつ、この殺し合いを破壊する
0:?????
1:まどかを保護する。
2:協力者の確保。
3:危険人物の一掃
4:まどかの優勝は最終手段
5:DIOは危険人物ではない...?
6:信用を置ける者を探し、自分が魔女かどうかの実験をする。(杏子が有力候補)

[備考]
※参戦時期は、新編叛逆の物語で、まどかの本音を聞いてからのどこかからです。
※まどかのリボンは支給品ではありません。既に身に着けていたものです
※魔法は時間停止の盾です。時間を撒き戻すことはできません。
※この殺し合いにはインキュベーターが絡んでいると思っています。
※時止は普段よりも多く魔力を消費します。時間については不明ですが分は無理です。
※エスデスは危険人物だと認識しました。
※花京院が武器庫から来たと思っています(本当は時計塔)。そのため、西側に参加者はいない可能性が高いと考えています。
※この会場が魔女の結界であり、その魔女は自分ではないかと疑っています。また、殺し合いにインキュベーターが関わっており、自分の死が彼らの目的ではないかと疑っています。
※アヌビス神@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダースが付近に落ちています。


【万里飛翔マスティマ@アカメが斬る!】
 翼の帝具。装着することにより飛翔能力を得ることが可能。
 翼は柱を破壊する程度の近接戦闘は描写から可能であり、無数の羽を飛ばして攻撃することも出来る。
 飛翔能力は三十分の飛翔に対し二時間の休息が必要である。
 奥の手は出力を上昇させ光の翼を形成し攻撃を跳ね返す『神の羽根』。

※花京院典明の死体の近くに花京院の支給品(デイパック、基本支給品×2、油性ペン(花京院の支給品)、ベレッタM92(装弾数8/8)@現実、花京院の不明支給品0~2 まどかの不明支給品0~1)が落ちています。



090:足立透の憂鬱 鹿目まどか 106:お前がまどかを殺したんだな
空条承太郎
097:我が侭な物語 暁美ほむら
花京院典明 GAME OVER
最終更新:2015年09月06日 09:45