世界の中心で愛を叫んだモノ ◆5iKodMGu52
受け入れられない想像。考えたくも無い予想。
かぶりを振る。悪夢を必死に振り払う。
暖かな春の陽光のように、可憐な平沢唯の笑顔。
(あの笑顔は、唯ちゃんは絶対に失ないたくない!私は唯ちゃんと■■■るのだから!)
彼女の心にあるのは欲望に過ぎない。
純粋に研ぎ澄まされたパッション。
だがそれは、新たに生まれ変わった彼女の潜在能力を遺憾なく発揮させた。
住宅街を超え、平野が広がる。
常ならば襲撃を警戒して隠れながら、慎重に歩を進める所だが、今の美穂子にそのような余裕はない。
よって全力で駆け抜ける。
一心不乱に駆け続け、ふと周りを見渡すと、何時の間にやら橋を渡っていたらしい。橋はボロボロになり、いつ倒壊してもおかしくない。
よく渡りきれたものだ、と思い、視線をやや上げる。
その視線の先には、地平に落ちゆく大きな大きな夕陽。
こんなにも夕陽は美しかったのかと、美穂子は思う。
それは多分、その陽の光に平沢唯を重ねているからなのだろう。
名残惜しむかのようにジリジリと沈む夕陽を見送りながら、また、ひたすらに政庁があった方向へと走る。
◆
衛宮士郎と
白井黒子は政庁からやや離れた住宅の中にいた。
二階建ての、およそ政庁付近には似つかわしくない、一般住宅然としたそこには犬小屋と車庫、そして自転車があった。
何故このような場所に入ったのかといえば、ここならば身を隠すには十分であったからである。
廃村においてやってのけたように黒子はテレポートで容易に住宅内に入り込み、士郎を招き入れた。
しかし見れば見るほど一般的な一軒家。玄関横には空の車庫があり、庭先には芝生があり犬小屋がある。
休みの日となれば父親が庭先にホースで水をまき、子どもが大きな犬と戯れ、母親が洗濯物を物干し竿に干す。
そんな日常風景を幻視するほどに、この家はつい先程まで日常を支え続けていたかのように見える。
「まるで人だけがいなくなったみたいだな」
士郎がなんとはなしにそう呟く。
黒子もそれを感じていた。そして、勝手に人様の家に上がることに対して多少の罪悪感を感じていた。
廃屋の時とは生活感の生々しさが段違いなのだ。
これでも風紀委員(ジャッジメント)である。信じてはもらえないだろうが、モラルに関してはそれなり以上に厳格だった。
気もそぞろ、とはこの事を言うのだろう。あからさまにそわそわした様子で、ごめんくださいませ、と靴を脱いで玄関に上がる。
キョロキョロと所在なさげに左右を見渡していると、士郎もあとに続いて靴を脱いでズカズカと廊下を歩く。
さほど躊躇もなく台所に着いた士郎は冷蔵庫を開けて1リットルの牛乳パックを取り出すと、頓着せずにごくごくとそのまま口をつけて飲みだした。
そしてぷはーっと口を離してややキョトン顔で黒子を見ると、飲みたいの?とでも言いたげに見つめ、飲み掛けの牛乳パックを差し出す。
「?!」
手渡された牛乳パックを危うく落としかけながらも、手中に収めた黒子は、その飲み口、つまり先程まで士郎が口を付けていた部分を凝視した。
心臓が高鳴る。顔が紅潮する。汗が吹き出る。
緊張を必死に抑え、うるさいほどに鼓動を繰り返す心臓に耳を背け、唇を牛乳パックに近づける。
恐ろしく時間をかけて彼我の距離を詰め寄ったそこへ。
「あ、わりぃ。そうだよな。女の子に対して配慮が足りなかった」
思わずビクン!と背筋を伸ばした黒子に向かって士郎は笑顔で食器棚からコップを取り出して差し出す。
「口付けたパック差し出すなんてどうかしてたよ。はい、コップ」
悪気の無い、屈託の無い笑顔を絵に描いたらこうなるのだろう。
キッチンに乾いた音が鳴り響いた。
「士郎さんったら本当にデリカシーの欠片もないですの!」
そのまま黒子はドコドコと階段を上がっていく。
あとに残されたのは台所に立つ、曰くデリカシーの無い男一人。
「なんでさ」
それは誰にも分からない。
◇
沈黙。
ゼクス達の居る車庫の中はまさにそんな文字で覆い尽くされていた。
快活だったユフィも死者の眠る丘で断末魔サービスを受けて以降、口数もめっきり減っていた。
代わりになにやら書き留めているようだが。
「なにを書いているのかな?」
何の気無しにゼクスが尋ねる。
まだ互いの情報は交換しきれていない。円滑なコミュニケーションを図るため、ゼクスは沈黙よりも雄弁を選んだ。
「いえ、大したものでは。ただちょっと、放送設備のあるところへ着いた時に話そうと思っていた内容を書き留めているんです」
それにしてはあまり実の入ってない様子だったが、とゼクスは思ったが、それについて追求する気はない。
この場合は考え事の片手間に気を紛らわせる為にやっていることなのだろうと、判断した。
アーニャと言う少女のことなのか、それともその少女が発したギアスという単語についてなのか、それとも先程気にしていた首輪についてなのか。
それともそれら全て。
そこまで考えてふとユフィの方を見ると、当のユフィは訝しげにゼクスを見つめていた。
「どうかされました?眉間にシワが寄ってますよ」
心配しているつもりが心配されてしまったゼクスは、取り繕うとして、やはり辞めた。
そして素直に聞くべきかと思い、口を開こうとしたその時。
第三回放送が始まった。
◇
黒子はやや大きすぎるベッドに身を沈めながら、ふわふわ枕に顔をうずめていた。
ベッドのふかふかと枕のふわふわが黒子の混乱した頭を整理した。
きっと自分は士郎が不法侵入をさして気にせずに行い、さらには他人様の冷蔵庫を無造作に開けた事。
あまつさえ中身を勝手に拝借した無神経さに腹立っているのだ。
きっとそう。
決して間接キスの機会を潰されたからではない。きっと。
二つあった枕の一つをギュッと抱きしめてゴロンと寝転がる。
白塗りの天井と照明が目に入る。
どうやらこの家には電気自体は入っているようだ。
なら冷蔵庫の中身、特に牛乳が腐っている事はないだろう。
(でしたら士郎さんのお腹が壊れてピーピー言うことはありませんわね)
ちょっとほっとする。
そして先程まであれほど苛立っていた士郎相手になんでこんな心配をしているのだろうと思う。
御坂美琴、白井黒子の大切なお姉さま。
彼女に近づくために黒子は様々な、実に様々な手段に打って出ていた。
かなり強引な手を使って同居人に居座ったこともある。浴場でお互い全裸のところを襲いかかったこともある。
間接キスくらい、どうってこともなくやってみせた。むしろそれを見せつけすらした。
それら全てを士郎に置き換えて想像してみる。
「?!」
抱きしめていた枕が両断されかねないほどに、両腕に力が入る。
「は、破廉恥!破廉恥ですわあああああああああああああああああああ!」
ゴロゴロとベッドの上を転がり続ける。
ひとしきり暴れたのち、ゼーゼーと息をあげながらふと思う。
なぜこうも違うのだろうか、と。
自分が惹かれている度合いは衛宮士郎も御坂美琴も同じ。
それはもう認めてしまってもいいだろう。
ならなぜ。
「黒子ー、入るぞ?」
開いたままのドアをこんこんとノックをして盆を両手で持って士郎が部屋に入ってきたのはそんな時だ。
盆にはタコスが盛り付けられていた。
■
「いやぁ冷蔵庫の中身探って味噌汁でも作ろうと思ったんだけどさ。
牛乳の他はトルティーヤとサルサソース、フィリングにキャベツとトマトしかなくってさぁ」
などといいながら、黒子の小柄な身体にはやや大きすぎるベッドに腰掛けて、脇にお盆を置く。
黒子も匍匐前進のような態勢で、お盆に近づくと、ヒョイっと器用に身を起こした。
「ほんと、タコスしか作りようがなくってさ。この家ってタコスしか食べてないんじゃないかな」
先程の気まずい空気を何とかしようと雄弁に語る士郎。モサモサと食べる黒子は未だに士郎をちゃんと見ようとはしない。
「トウモロコシの粉末を入れたものをハードトルティーヤっていうんだけど、これはそいつが入ってないソフトトルティーヤ。
トルティーヤもフィリングもサルサソースも作るのにそれなりに手間がかかるんだけど、作りおき出来るのが嬉しいところだね」
士郎の熱弁に耳も貸さず、黒子は黙々とはむはむと食べ続ける。
タコスは美味しい。
トマトのジューシーさ、キャベツのフレッシュさにちょっと辛いソース、フィリングの絶妙なさじ加減は職人芸だろう。
最もそれらを作ったのはこの家の住人だが。
美味しいものを食べていると心が豊かになるというのは、まぁ確かなことだ。
衣食足りて礼節を知るともいう事だし、何時までもこの雰囲気を引きずるのは、流石に士郎に悪いだろうと思い始めたとき、黒子ははたと現実の状況に気がついた。
一つの大きなベッドに二つの枕。
そう、これはWベッド。夫婦の夜の営みの舞台。
気づいたときにはもう遅い。
黒子は顔面を真っ赤にして枕を放り投げた。照れ隠しである。
突然の奇襲に、ベッドの上でやらなくてもいい受身をとる士郎は何がなにやら分からない。
(なにか気にさわることでも俺は言ったのか?もしかしてタコスはハードトルティーヤと決めていたのか?!)
思考の混乱は無茶苦茶な仮定を呼び出し、さらなる混乱を士郎にもたらす。
「士郎さんのバカ!H!破廉恥!スケコマシ!!レディをベッドに連れ込んで、なにをするつもりですの!不純異性交遊、反対ですわ!」
残った片方の枕でポコポコと顔を真赤にしてはたく。
「うおっちょ、ちょっと待て!話せば分かる!多分!だから黒子、落ち着け!」
「落ち着いてなんていられませんわ!優しい言葉をかけて、押し倒して、今度はベッドの上でだなんて!
せめてもうちょっと段階をおいてからにしてくださいまし!」
その時、である。ハウリングの音が響いた。
「ちょ、ちょっと待て黒子!」
士郎は慌てて枕を両手で奪い取り、黒子を真っ直ぐ見据える。
「第三回放送が始まる!」
◇
政庁に到達した美穂子の目の前にあったのは、瓦礫の山。
そして倒したはずの巨人の亡骸であった。
ならば、巨人は
伊達政宗の一撃で倒されていなかったということだ。
そして自分はそんな事も知らず、巨人にトドメを刺すこともせず放置して、伊達政宗をただ見殺しにするために薬局へ連れていったと言うことだ。
美穂子は自分の行ったあまりに愚かな間違いに気がつき、頭を両手でかきむしった。
指はその勢いのまま下にずれ、爪が頬に食い込み、血がにじむ。
さらに、と美穂子は続けなくてもいい、辛いだけの考察を続ける。
巨人の死体がここにある、ということは。
自分が身勝手な願いを叶えるためだけに伊達政宗を犠牲にしたその時。
唯は自分が見逃した
バーサーカーによって危機に直面していた、ということではないのか。
「うあぁぁぁ!」
さらに爪が押し下げられ、頬から血が迸る。
朱と蒼の瞳が毒々しく鈍く輝き、透明な液体がこぼれ落ちる。
血と涙が足元に落ち、しゅうしゅうと音を立てて瓦礫の一つを溶かす。
これはただの夢だ。
昼と夜の狭間で揺らぎ、現れては消える、夢だ。
夢に違いない。夢だ。夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ、夢だ!
しかしこれは紛れもない現実。それが証拠にバーサーカーの死体は半ば芸術的なオブジェとなってここにある。
ふらふらと、ふらふらと美穂子は歩を進め、バーサーカーの亡骸に近付く。
「うあぁ…」
(ザー)
心の中で雑音が響く。そのたびに、何かが失われて行く。
なにか大切な事が。分からない。それすら思い出せない。
(ザー)
夢は醒めたら消える。
ならばこの悪夢そのものの巨人など、この世から消え去ってしまえばいいのだ。
バーサーカーの巨大な顔を両手でつかむ。
「うあああああああああああああ!!」
首筋に美穂子の歯が食い込む。バリバリと音を立てて頚動脈を噛み切り空を仰ぐ。
巨人の上半身のみとなった身体から、噴水のように赤黒い液体が吹き出す。
全身を赤く染めた美穂子はなおも巨人に襲いかかり、ひたすらに貪る。
美穂子の涙と唾液と汗と血がバーサーカーの偉容を溶かし、すすり、取り込む。
どのくらいの時が経ったのだろう。そこには黒いロングドレスに身を包んだ美穂子の姿があった。
ヘタリと座り込み、力なく腕を垂らし、その瞳には光すら映らない。
周囲にはなにも存在しない。
全てが溶けて落ちて食いつくされて消えていった。
丸くくりぬかれたかのように消えて失せた瓦礫のその中心で、佇み虚空を見上げた福路美穂子の耳に
第三回放送が響いた。
■
空虚とは今の美穂子の様子のようなことを言うのだろう。
それでもトレーズ、
ヴァン、政宗の名が死者としてあげられる度、美穂子の身体が僅かに反応はしていた。
自責の念と悔恨。
湧き上がる悲しみと苦しみは生まれてはすぐ消え、発狂は免れてはいた。
だが絶望と喪失感で心は空っぽになっていく。
今の美穂子は見た目は既に人間のそれではない。
紅と蒼の瞳はらんらんと輝き、左腕は恐るべき瘴気に包まれた巨大な獣のそれとなり、血と汗と涙は触れるものを全て溶かす。
化け物だ。
元は人を救いたい一心での悪魔との契約であったはず。
だがいつしかそれは変質して執着となり、正しきれない歪みとなった。
心身の歪みは今、ギシギシと彼女の根幹をきしませ、しかも発狂と言う逃げ道をすら自らの手で封じてしまった。
それでも彼女にはひとつの希望があった。
他のすべてを戯れに壊されたが、たった一つ残った宝物があった。
それがあればまだ自分は人間であると、その思いだけが彼女を立たせていた。
『平沢唯』
そして希望は全て失われる。
■
その瞬間、政庁を中心として絶叫が轟いた。
◆
福路美穂子にとって平沢唯とはどのような人物であったのか。
結論から言うと、単なる精神安定剤であろう。
いきなり自分の大切な人間を立て続けに失った末に、一旦崩壊した精神は、なんらかの拠り所を求めていた。
藁をもすがる気持ちで手にした一葉が平沢唯だ。
その後の福路美穂子が平沢唯を第一としたのは、単にその直後に手に入れたレイニーデビルによって思考が硬直化しただけのこと。
聖杯の泥によって、己が塗り替えられ、新たな自分となった今。平沢唯を求める必要は全く無い。
思いなどというブレしかもたらさない要素を捨て去り、『純粋』な生命体への変貌を、彼女は遂げたのだ。
「そんなところだろうな」
言峰は美穂子の姿を確認しながら呟いた。
己が導いた者、教え子が巣立ちを果たす。
聖職者として、これ以上の喜びはない。
「しかし、これは少々予想外ではある」
おそらくバーサーカーは福路美穂子によって《食われた》のだ。
泥の毒性を活かして死体を溶かし、それを飲み込んだのだ。
あの黒い装束は溶かした泥で形成されたものだろう。
美穂子からバーサーカーを引き剥がすのは容易なことではない。
不純物は多少混ざるが、いっそ福路美穂子ごと放り込んでしまうのもいいだろう。
とはいえ、不確定要素が入り込むのはあまりいい事ではない。
出来ることであれば、『容れ物』として邪魔な精神を排除しておきたいところだ。
そしてわざわざ介入する必要も無く、福路美穂子の精神が漂白されていっているのは見て取れる。
「このまま放置しておくのも手ではある、か」
もとより参加者への介入は止められている。向こう側から直接監視者がやってきている以上、迂闊な手出しは控えるべきでもある。
さらに言えば自分は他にも結界の修復という仕事を与えられている。
サーヴァントの回収自体も今急いで行うことではない。まだ全てが《成った》わけでもないからだ。
「だが。教え子の成長を肌で感じるのも、また一興ではあろう」
政庁に向かうべく教会の《門》より出でて礼拝堂を抜ける。
振り向きざまに飾られた大十字架を見上げる。
「福路美穂子に祝福を」
教会の扉が開かれ、漆黒の闇を招き入れ、そして閉ざされた。
◆
黒子も士郎もメモを取る手に力が入り、手に汗を書くのを感じた。
決定的とも思えるが、
明智光秀はまだ生きているかも知れない。
深手を負って、澪に援軍を要請したのかも知れないのだ。
逆に澪がすでに死亡している可能性もある。
そして死者リストが発表された。
黒子はがっくりと肩を落とした。
奇跡は起きなかった。
光秀は案の定というべきか、死亡してしまっていたのだ。
澪が言っていた部活仲間、平沢唯は死んでしまった。
澪が知ったら膝から落ちてしまうかもしれない。
田井中律の名前を出しただけであそこまで怯えていた彼女のことだ。
精神的打撃は計り知れないだろう。
澪の知り合いも残すところあと一人、
平沢憂だけということになる。
そしてほっとするべきだろうか、澪はまだ生きている。
やはりバーサーカーとの戦いに生き抜いて、船でここから脱出したのだ。
それにしても海原という名前。
どこかで聞き覚えがあるような、無いような。
そんなふうに想いを馳せて、ふと隣を見ると士郎がやや震えているように見える。
「どうしたんですの?」
「あぁなんでもない。なんでもないんだ」
明らかに何でも無いということはない状態ではあるが、黒子はそれ以上聞かなかった。
否。聞こうとしても、その機会が無かった。
女性の絶叫が場を支配したからである。
■
「っ!?何だ今の悲鳴は!」
「政庁の方からですの!」
そう言って黒子は窓から政庁の方向を眺める。
放送の前の時点ではそこは瓦礫の山だったはずだが、今は中心部分が浅くすり鉢状に穿かれている。
目を凝らせばそのすり鉢の底に、人影のようなものが見えた。
士郎も黒子の頭の上から政庁の方向を見る。
どうやら周りには底にいる一人以外誰もいない。
悲鳴を上げたのは彼女なのか。
次の瞬間、士郎は部屋からダッシュで飛び出していた。
「ちょ、ちょっと士郎さん?!どうしたんですの!」
士郎はそのままダダダダっと階段を降り、玄関を飛び出す。
黒子は慌てて玄関へとテレポートした。
「一体如何なさいましたの?そこまで慌てて助けに良く必要ってあるんですの?」
「女の子が一人でいるんだぞ!それ以上の理由があるか!」
よくあんな小さい人影を見て女の子と分かったものだ。
相も変わらずの士郎の無鉄砲な行動と、意外な観察力と視力に黒子は呆れてみせた。
それでも、と黒子は思う。
あのような場所に女の子が一人でいるのはどう考えても異様だ。
しかも政庁の瓦礫がすべて消えて失せているのも異常だ。
あの人間こそが、その異変を起こした張本人と考えるのが妥当ではないのか。
黒子は士郎の前に向かい合う形で転移し両手を広げて制止した。
「あの場に独りでいると言うことは、彼女は単独行動出来る強さを持っていると言うことですわ!
もし危険にあったとしても、わたくしたちが助けに行かなくても、彼女なら独りで対処出来ますの!
それに向こう見ずな行動は私のために控えてくださると、士郎さんは仰ったのではないんですの?!」
士郎はすぐさま答えてみせた。
「そんな事は分かっている!でもあの叫び声を聞いただろ?!
あの子は助けを求めている。今すぐにでも助けてくれと叫んでいるんだ!
そんな人間を見捨てるだなんて、俺にはそんなこと出来ない!」
士郎にとって危険も異常も承知の上だった。
だが、それでも曲げられない人間性や信条、道徳というものはある。
それを曲げてしまうと言うことは、バトルロワイヤルと言う異常な状況下に屈したと言うことになる。
それが危険なことだと言うことを、かつての間桐慎二の歪みを見て、経験則として士郎は理解していた。
「…やっぱり士郎さんは甘やかしーですの」
顔を俯け、静止した両腕をおろした黒子は士郎に聞こえぬよう、そう呟いた。
士郎は誰に対してもこのように優しいのだろう。
自分があのような状況におかれていたとしても、全く変わらない態度で助けに行くのだろうか。
そう考えて頭を振る。
思いが多少なりとも届いていると思って、少し傲慢になりすぎだ。
そんな優しい士郎だからこそ惹かれたんじゃなかったのかと、黒子は自分に言い聞かせた。
うつむき心細く見える黒子の肩に手をおき、士郎は語りかける。
「大丈夫だ。危なくなったら、すぐに逃げるよ。心配かけてわりぃ、黒子」
そういってサムズアップをして庭に置いてある自転車に駆け寄る。
乗ってきたママチャリではなく、この家に元から置いてあったMTBである。
やたらとサドルが低いが立ちこぎする分には問題ない。
厄介な鍵もかかってなく、チェーンは打刀の一閃であっけなく破壊された。
やおらMTBにまたがり立ちこぎで疾走して門を出る。
黒子もママチャリに乗ってあとを追う。
二人で居れば自分の不安も士郎の危険も分かち合える。そう思って。
◇
トレーズ・クシュリナーダ。
ゼクスのかつての盟友、いや袂を分かった今をもっても親友と言い切れる。
陣営は違えども求める理想は同じ。まさに同志ともいえる。
そんな人間の、死。
ゲームはいまだ混沌として終局は見えない。
それを打破すべき一手はいまだ盤上に打たれてはいなかった。
ゼクスはその一手をトレーズに期待していた事に、今ようやく気がついた。
一方通行が指摘してみせたゼクス自身の先見性のなさも、トレーズに無自覚の依存をしていた為であるかもしれない。
混迷のゲームに終局をもたらせる盟友は舞台を去った。
ならば自分が打って見せようではないか。
チェス盤をひっくり返す、一手を。
幸いにも傍らには、いささか問題はあるが、希望を託すに足る"キング"が居る。
リーダーとしての台頭を期待した伊達政宗も去った今、彼女こそが自分の切り札だ。
そう思い、黙祷を捧げているユフィを見る。
「如何した」
「人が死ぬのは悲痛なことです。それがこのような馬鹿げたものによってならば尚更に」
(優しい人だ)
ゼクスは素直にそう思う。
やはり彼女には綺麗なものだけを見せてやりたい。
修羅道ならば自分が歩こう。血河ならば自分が渡ろう。
彼女を守り、呪いから彼女を解放し、そして彼女を旗頭として主催者に対して立ち上がるためにも。
まずはこの場を乗り越えねばなかろう。
未だ衛宮士郎と白井黒子は政庁付近に陣取っている。
彼らがいる間は表に出ることはユフィのためにも彼らのためにも避けたい。
しかしどんな目的であろうと、もはや瓦礫しか無い政庁跡に用は無いはず。
ならば放送を確認する、そのためだけに留まっている可能性は高い。
で、あるならばあと数分の我慢だ。
ゼクスのそんな目論見は一つの絶叫によって破られることになる。
■
「女性の悲鳴?」
「悲鳴と言うより絶叫だな、これは」
「―日本人かもしれません」
やおらユフィは車庫の出口へと走り抜けようとするが、ゼクスはその腕を取って制止した。
見れば目が赤く染まっている。
「落ち着いてくれ。今外に出ても、何らかの脅威が待ち受けているかもしれない。
いや、なにも出て行かないと決めたわけではない。下調べをしてからでも遅くはない、と言っているのだ」
矢継ぎ早になだめすかせる。そうでもなければこの状態のユフィを止めることは出来ないだろう。
ユフィの腕を掴みながら器用にディバックからラジコンヘリを取り出してみせる。
そこでようやくユフィの動きが止まった。
「私、なにを」
きょとんとするユフィの瞳は元の色に戻っていた。
「これからこのラジコンへリで政庁周辺を探る。なにやら異変が起こったらしい」
スッとヘリが飛び上がりきわめて順調にヘリは政庁中心上空に達した。
眼下にはすり鉢上に広がる大地が見えた。
あのような地形は先ほど偵察した時には感知できなかった。
ならば車庫に戻って放送を聴き終えた、あの短い時間であのような異様を為したというのか。
そしてその異変をもたらしたと思しき人物が中心地点に佇んでいた。
驚くべきことに、と言うべきか。
それは女性だった。
ただパースを間違えたかのように巨大で真っ黒な獣毛に包まれた左腕が、ゼクスを不安にさせた。
まさに異形である。
まだ少女といて差し支えないほどだが、あれほどの異常を、あれほどの短時間でやってのける人物だ。
接触は避けるべきだろう。
ふと、自分たちの行動を縛っていた士郎達の行方が気になり、彼らが向かった先を探る。
すると士郎達が政庁跡へと向かっているのではないか!
「っ!全く正義感の塊だな、彼は」
士郎達の姿がモニターに映ったその時である。
ユフィは車庫の出口に向かって走り出していた。
後ろからモニターを覗き込まれていたことに、ゼクスは気がつかなかった。
いわんや、ユフィが駆け出そうとしていることにも。
モニターに映った彼も彼女も、日本人然とした姿形であったことにも。
リモコン操縦の恐ろしい所はこれである。
主観と操縦者が離れた所にある為、意識が実機に行ってしまい、操縦者の周囲での異常に反応が遅れてしまうのだ。
それは世界有数のパイロットであるゼクスにとっても同じだった。
それでも瞬発的にユフィの行動に反応してみせたのは流石と言うべきである。
だが一手遅かった。
駆け去るユフィの腕を掴もうととっさに手を伸ばすが僅かな差で取り逃がす。
ゼクスが再び顔を上げたとき、ユフィは車庫から飛び出してしまった後だった。
手元に残ったのはリモコンのみ。
ここでリモコンから手を離し、ヘリの操縦をやめればユフィを取り押さえることはまだ可能だ。
だが引き換えにヘリは墜落するだろう。それは確実な偵察手段を一つ失うということだ。
しかし守ると決めたユフィを失うかもしれない可能性と天秤にかけたら、ヘリなどは問題ではなかった。
ゼクスはリモコンを放り捨て、彼もまた車庫を飛び出した。
深き暗闇の世界へと。
【D-5/政庁跡地/一日目/夜】
【福路美穂子@咲-Saki-】
[状態]:前向きな狂気、恐怖心・悲しみ・苦しみの欠如、すべてに絶望、常時開眼、アンリ・マユと契約、黒化(精神汚染:大)
[服装]:黒いロングドレス(備考参照)
[装備]:レイニーデビル(左腕)、聖杯の泥@Fate/stay night
[道具]:支給品一式*2、六爪、伊達政宗の首輪、伊達政宗の眼帯、包帯×5巻、999万ペリカ
[思考]
基本:???(衝動に対する抵抗は希薄)
0:誰か…助けて…
[備考]
登場時期は最終回の合宿の後。
※
ライダーの名前は知りません。
※トレーズがゼロの仮面を持っている事は知っていますが、ゼロの存在とその放送については知りません
※名簿のカタカナ表記名前のみ記載または不可解な名前の参加者を警戒しています
※浅上藤乃・
織田信長の外見情報を得ました
※死者蘇生はレイニーデビルやアンリ・マユを用いた物だと考えています。
※アンリマユと契約、黒化しました。
※アンリマユとレイニーデビルの両方が体から離れた場合、死に至ります。
※バーサーカーと政庁の瓦礫、
竹井久とヴァンを体内に飲み込みました。
【聖杯の泥@Fate/stay night】
触れたもの全てを瞬時に溶かす瘴気の塊。
現在福路美穂子の体液全てがこれに切り替えられている。
通常ならばこれによって美穂子が融解することはない。
黒いロングドレスは、これを瘴気によってコーティングして形成した、まさに血と汗と涙の結晶。
任意で瘴気を解いてドレスに触れたものを溶かす事も可能。
【レイニーデビル@化物語】
魂と引き替えに三つの願いを叶える低級悪魔。
福路美穂子の願い
表1:平沢唯を守る
裏1:主催者を殺す
表2:悲しみや苦しみを取り払う
裏2:悲しみや苦しみをもたらす存在の排除
※裏2の対象者については後の書き手にお任せします。
【D-5/政庁周辺/一日目/夜】
【衛宮士郎@Fate/stay night】
[状態]: 健康、魔力消費(中)、額に軽い怪我(処置済み)
[服装]: 穂村原学園制服
[装備]: カリバーン@Fate/stay night、片岡優希のマウンテンバイク@咲-Saki-
日本刀(打刀)@現実、日本刀(打刀)@投影(消滅間近)
[道具]: 基本支給品一式、特上寿司×20人前@現実、
基本支給品外の薬数種類@現地調達 、ペリカード(残金5100万)
[思考]
基本:主催者へ反抗する。黒子と共に生きてこの世界から出る。
0:政庁跡に居る少女を助ける。危険であれば逃げるが、ギリギリまで踏みとどまりたい。
1:
秋山澪と合流する。
2:秋山らと合流後、象の像へ向かいグラハム、
天江衣、ゼクスと合流する。秋山との合流を優先する。
3:首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す。
4:黒子を守る。しかし黒子が誰かを殺すなら全力で止める
5:女の子を戦わせない。出来るだけ自分で何とかする
6:黒い魔術師(
荒耶宗蓮)への警戒心
7:一方通行、ライダーを警戒
8:そう言えば他のマスター達はどうなっているんだろうか?
10:知らず知らず黒子の事が気になっている事に気付く。
[備考]
※参戦時期は第12話『空を裂く』の直後です
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※ゼクスの手紙を読みました。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※
原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※『ペリカの投影』には『通常の投影』より多大な魔力を消費します。よって『ペリカの投影』は今後は控える方向性です。
※白井黒子の能力について把握しました。
※自身の歪みについて気が付きました。
※「剣」属性に特化した投影魔術を使用可能。
今後、投影した武器の本来の持ち主の技を模倣できるようになりました。
※投影魔術で「約束された勝利の剣」の投影に成功(真名開放可能かは不明。仮に出来たとして膨大な魔力が必要)
【白井黒子@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康、
[服装]:常盤台中学校制服、両手に包帯
[装備]:スタンガン付き警棒@とある魔術の禁書目録、衛宮邸の自転車(二号)
[道具]:基本支給品一式、ペーパーナイフ×6@現実
[思考]
基本:士郎さんと共に生きてこの世界から出る。
0:士郎さんは本当に…
1:士郎さんと秋山澪の所まで向かい、合流する。
2:士郎さんが解析した首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す
3:お姉さまを生き返らせるチャンスがあるなら……?
4:士郎さんが勝手に行ってしまわないようにする
5:士郎さんが心配、意識している事を自覚
6:士郎さんはすぐに人を甘やかす
7:一方通行、ライダー、
言峰綺礼を警戒
8:少しは士郎さんを頼る
9:イリヤって士郎さんとどういった関係なのでしょう?
[備考]
※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です
※空間転移の制限
・距離に反比例して精度にブレが出るようです。
・ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が
130.7kg。
・その他制限については不明。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。
※エスポワール会議に参加しました。
※美琴の死を受け止めはじめています。
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。
※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※バトルロワイアルの目的について仮説を立てました。
※衛宮士郎の能力について把握しました。
【D-5中央 車庫出口/一日目/夜】
【
ゼクス・マーキス@新機動戦記ガンダムW】
[状態]:健康、真・新たな決意
[服装]:軍服
[装備]:H&K MARK23 ソーコムピストル(自動拳銃/弾数12/12発/予備12x1発)@現実、ラブ・デラックス@ガン×ソード
[道具]:基本支給品一式 、ペリカの札束 、3499万ペリカ、おもちゃの双眼鏡@現地調達
真田幸村の槍×2、H&K MP5K(SMG/40/40発/予備40x3発)@現実
その他デパートで得た使えそうな物@現地調達、ピザ×10@現実
Draganflyer X6(残りバッテリー・10分ほど)@現実、Draganflyer X6の予備バッテリー×4@現実、
利根川幸雄の首輪
[思考]
基本:ユーフェミアを対主催のリーダーとする。
0:ユーフェミアを追う
1:ユーフェミアの洗脳を解く方法を探す。 日本人以外との接触が望ましいが……
2:【宇宙開発局 タワー】に向かうかを検討中。
3:ユーフェミアと『
枢木スザク』と会わせる。スザクならユーフェミアの洗脳を解けられる?
4:衛宮士郎が解析した首輪の情報を技術者、またはガンダム・パイロットへ伝える。
5:新たな協力者を探す。どんな相手でも(襲ってこないのなら)あえてこちらの情報開示を行う。
6:第三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、一度信頼出来る人間同士で集まる。
ただ現時点では向かう気はない。
7:衛宮士郎、白井黒子との接触は避けたい。接触する場合はユーフェミアを遠ざける。
7:集団の上に立つのに相応しい人物を探す。
8:【敵のアジト】へ向かった2人組が気になる。
9:『ギアス』とは……?
[備考]
※学園都市、および能力者について情報を得ました。
※MSが支給されている可能性を考えています。
※主催者が飛行船を飛ばしていることを知りました。
※知り合いに関する情報を政宗、神原、
プリシラと交換済み。
※悪人が集まる可能性も承知の上で情報開示を続けるようです。
※サーシェスには特に深い関心をしめしていません(リリーナの死で平静を保とうと集中していたため)。
※ライダーと黒服の少女(藤乃)をゲーム乗った特殊な能力者で、なおかつ手を組んでいると推測しています。
※ギャンブル船で会議が開かれ、参加者を探索していることを知りました。
※グラハムから以下の考察を聞きました。
・帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいる。そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があった。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※ユーフェミアと情報交換をしましたが、船組のことは伝えていません。
※ユーフェミアは魔術・超能力その他の手段で思考を歪められてる可能性に思い当たりました。
※
海原光貴(
加治木ゆみ)、荒耶宗蓮(蒼崎橙子)の容姿は確認できていません。
※アーニャの最期の言葉を聴き、『ギアス』の単語を知りました。
※Draganflyer X6のリモコンを放り捨てました。現在Draganflyer X6は操作されていません。
【D-5中央 車庫の外/一日目/夜】
【
ユーフェミア・リ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュR2】
[状態]:ギアス発動中、健康 自身への疑念
[服装]:さわ子のスーツ@けいおん!
[装備]:
[道具]:基本支給品×4、豪華なドレス、アゾット剣@Fate/stay night、神原のブルマ@化物語、
ティーセット@けいおん!、特上寿司×20@現実 、空のワインボトル×4@現実、ピザ×10@現実
ルイスの薬剤@機動戦士ガンダムOO、 シャトー・シュヴァル・ブラン 1947 (1500ml)×26@現実
紬のキーボード@けいおん! ペリカード(3000万ペリカ)@その他、3449万ペリカ@その他、シグザウアーP226(16/15+1/予備弾倉×3)@現実
レイのレシーバー@ガン×ソード、脇差@現実、即席の槍(モップの柄にガムテープで包丁を取りつけた物)
[思考]
基本:他の参加者と力を合わせ、この悪夢から脱出する。自分にできる事をする
特殊:日本人らしき人間を発見し、日本人である確証が取れた場合、その相手を殺害する
0:政庁跡に向かっている彼(衛宮士郎)を殺す
1:通信施設を探し、偽ゼロの存在を全参加者に知らせる
2:【宇宙開発局 タワー】に向かうかを検討中。
3:殺し合いには絶対に乗らない
4: ゼクスさんは兄様っぽい
5:方法があるなら、盗聴されていた内容を確かめる
[備考]
※一期22話「血染めのユフィ」の虐殺開始前から参戦。
※ギアス『日本人を殺せ』継続中。特殊条件を満たした場合、ユフィ自身の価値観・記憶をねじ曲げ発動する。
現在は弱体化しているため、ある程度の意識レベルで抵抗すれば解除可能。
今後も発動中に他の発動しているギアスと接近すれば弱体化、あるいは相殺されます。時間経過により回復。
会場において外部で掛けられたギアスの厳密な効果・持続期間に影響が出ているかは不明。
※ギアスの作用により、ヒイロのことは忘れています。
※ゼクスと情報交換をしましたが、船組のことは伝えられていません。
※ギアス発動時の記憶の欠落を認識しました。発動時の記憶、ギアスそのものには気付いていません。
※アーニャの最期の言葉を聴き、『ギアス』の単語を知りました。
【C-5南部/一日目/夜】
【言峰綺礼@Fate stay/night】
[状態]:健康
[服装]:神父服、外套
[装備]:???
[道具]:???
[思考]
基本:???
0:福路美穂子と接触する
1:サーヴァントの死体(魂)を回収する。
2:荒耶宗蓮に陰ながら協力する。
3:この立場でバトルロワイアルを楽しむ。
4:結界の修復を手伝う。ただし1を優先する。
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最終更新:2010年04月26日 04:46