会合、魔人二人 ◆lDZfmmdTWM
――― 18:00:00 ―――
『インデックスです。ゲーム開始より18時間が経過しました。第三回定時放送を開始します。
放送は一度きりですのでお聞き逃がしのないように―――』
その抑揚無き声が耳に入るのに、僅か一秒たりとも狂いは無く。
殺し合いの進行状況を知らせるべく、三度目となる放送が始まった。
「…………」
首輪という枷に囚われず、本来ならば踏み込めぬ領域へと足を踏み入れた異端者二人。
両者は名乗りを上げた後、眼前の相手より視線は逸らさぬままに、ただ聞こえてくる声へと耳を傾けていた。
第六天魔王―――織田信長。
魔術師―――荒耶宗蓮。
このバトルロワイアルにおいて、紛れもなく最大級の危険性を持つ魔人達。
されど、彼等はただ本能のままに暴れ狂う殺戮者にはあらず。
片や、戦国の世において幾多もの軍勢を恐れされた大隊軍の将。
片や、根源へと近づくべく入念な計画を立て魔術を行使する死の蒐集家。
己が置かれている状況を理解し、何が最善かを選択する理性と知恵は持ち合わせている。
『―――いでしょうか。それでは連絡事項をお伝えします。まず電車の―――』
そして。
両者が選んだこの場における最善こそが、放送を聞き逃さぬ事に他ならない。
互いに気になる事、疑問に思う点は幾許か存在している。
されど、益となるこの放送を聞き逃してまで聞き出そうとする程、彼等とて愚かではないのだ。
『―――区間に関しては現在復旧作業中です。
中継地点の【D-6】駅の復旧は放送より1時間後、午後7時からになる予定です』
無論、目の前の相手がその分類に入る愚者であるならば。
もしくは、この瞬間こそを狙い仕掛ける狡猾な相手であるならば。
その時、二人が取るべく行動はもはや決まっている……されど。
―――対峙者がその様な相手でない事など、重々に承知している。
『―――【F-5】駅から【D-2】駅間の電車の復旧が完了しました。
ただし【D-6】から―――』
信長には分かっている。
ここで仕掛けてくる様な小者ならば、最初からこの魔王に話など持ちかけぬと。
荒耶には分かっている。
眼前に立つ魔王が、その様な小手先の真似をする訳が無いと。
『―――に関しては現在復旧作業中です。
中継地点の【D-6】駅の復旧は放送より1時間後、午後7時からに―――』
だからこそ、二人は傾聴という選択肢を選んだ。
言葉も、刃も、魔術も、敵意も。
彼等の間に交わすべきものは何もなく、闇夜にあるはただ静寂のみ。
『続いて、禁止エリアの発表です。
3時間後、午後9時以降より立ち入り禁止エリアが3つ増加します』
やがて、放送は禁止エリアの発表へとシフトする。
されど、この異端者達には今や、この地図上に踏み込めぬ場所など存在しない。
他の者達にとっては脅威たる地雷原も、安全地帯に他ならない。
つまり、彼等にとってこの発表とは、然したる意味を持たぬもの……しかし。
『今回の禁止エリアは【C-1】【D-7】【G-6】の3箇所です』
荒耶宗蓮にとってはその限りではない。
(……やはり、東部)
放送を聞いて、荒耶はやはりかという表情をした。
そう、この魔術師には会場東部に新たな禁止エリアが置かれるだろうという事は既に分かっていたのだ。
ただし、それは荒耶が主催側の人間であるからという理由だけではない。
「…………」
信長もまた、言葉にはせずとも気づいていた。
その理由……第一放送から、途切れることなく。
禁止エリアが会場の東部、特に北東部へと集中し過ぎている事に。
(……ここまで露骨では、怪しんでくれと言ってくれるようなものだな)
荒耶は帝愛―――既に遠藤が死している事を知らぬは幸か不幸か―――に内心で毒づいた。
一回目の放送では当然怪しむ者もいないだろうが、二回目には流石に勘づく者もいる。
そしてとどめにこの発表ときた。
これではそのまま、『北東部に自分達に繋がる何かがある』と暴露しているも同然ではないか。
先刻追加された新ルール―――首輪換金システムとて同じだ。
帝愛は、放送と共に己が弱点を曝しつつある。
(……待て。
それならば、第二放送までの時点で十分の筈……)
そこまで考えて、荒耶は一つ気付いた。
逆にそれは、この放送でなお禁止エリアを東部に設置する理由があるということか。
禁止エリアの集中、その理由自体は分かっている。
エリアの最北東―――そこに、バトルロワイアルの要石たる櫓があるからだ。
ならば、それを遠ざけるかのような北東部への禁止エリア集中もある種の必然と言えよう。
だが……その役目は、第二放送の時点で既に果たせている筈。
それを第三放送にまで、過剰な反応を見せてきたという事は。
(……櫓に異常が起きた可能性がある。
発生は、小川マンションの崩壊以後か)
櫓に異常が起きたのかもしれない。
しかし、解せぬは何者が手を出したのか。
真っ先に禁止エリア指定されたあの場は、己と目の前の魔王を除けば踏み込める者はいない筈。
そして、信長の犯行という線はありえない。
何故ならば、荒耶は小川マンション内で会場全体の様子を一度探っているからだ。
あの時点ではA-7に異常は感じられず、また信長の現在地も離れていた。
だとすれば、他に誰か首輪を無力化した者がいるのか。
その可能性はゼロではない……第六天魔王の存在こそがそれを何よりも証明している。
もしくは、別エリアからの攻撃による破壊か。
それは大いにありうる……先の刹那・F・セイエイと本多忠勝による未曾有の大破壊が良い例だ。
(これは、確認を急がねばならぬな)
これでまた一つ、工房に向かう必要性が増えた。
櫓に何が起きたか、急いで確かめねばならぬ。
あの場所に異常が起きた……最悪、破壊された可能性もある今。
この殺し合いは、荒耶達にとって最悪の事態―――結界の破壊が起こりうる。
何故ならば、あの櫓は文字通りの要石だから。
(我が身が完全ではない今……あそこを破壊される事は危険だ)
会場全体を覆う結界……それを成立させる上で、最も重要な基点に他ならぬのだから。
◇
(……光秀め。
奥州の独眼竜共々、逝きおったか)
やがて、放送が死者を告げる段階へと移り。
そこで告げられた二つの名に、信長は僅かばかりに眉を細めた。
伊達政宗、そして明智光秀。
前者に関しては、特に感ずるところなど微塵もない。
元より魔王に牙を剥く羽虫、死した所で寧ろ好都合だ。
されど……光秀の死には、さしもの信長も僅かばかりの憤りを覚えた。
それは無論、彼が死を憐れみ悲しむからではない……所以は真逆。
忌むべき謀反人たる男に、墳怒の刃を向けられなかったが為。
己が手で、存在を魂魄まで塵と化してやれなかったが為だ。
(……是非も無し)
しかし、もはや死した者へと不満を述べた所で意味はない。
全く心残りが無いと言えば確かに嘘にはなるが、死者を思った所でどうなる。
それはただ、その者が脆弱に過ぎなかっただけの事。
心に浮かべたその言葉通り、強者にして生者たる信長にとってはどうでもいい事だ。
だが……眼前に立つ、魔術師相手にはやや事情が異なる。
(荒耶宗蓮……先の放送でその名は呼ばれおった。
ならば偽装か、または冥府より這い出し亡者か)
そう、荒耶宗蓮の名は放送で一度呼ばれている。
それは既に死した者であると、生き残った誰もが認識しているのだ。
しかし事実として、目の前にこの魔術師は立っている。
故に信長は、二種の可能性を考えた。
一つは、先の放送そのものが参加者達を……否。
「帝愛が邪魔でしかない」と言い切った事からすれば、主催側ですらも欺く為に己が死を偽装したか。
もう一つは、死者はよみがえらないという根底を覆し、地獄の釜より舞い戻った亡者であるか。
前者はもちろん、後者でもありえぬと断じれる話ではない。
何せ、帝愛は最初から「死者の蘇生が可能だ」と公言している。
だとすれば、荒耶宗蓮が死を乗り越えた事にも不思議は無く、且つ帝愛の言葉に信憑性が表れる。
ちなみに事実は、その両方ともが正解である……信長には当然、それを知る由は無いのだが。
(面白い)
どちらにせよ、信長には好都合。
己を死人と欺き通す術か、地獄の底から這い上がる術か。
少なくとも、この死人が想像に及ばぬ優れた呪術を用いれる事はこれで確信した。
ならばこの女、生かしておく価値は存分にある。
少なくとも今は、存分に働いてもらおうではないか。
『ああ、施設といえば言い忘れていた……!前回の放送通りにこの放送よりギャンブル船、
および各地にある無人販売機の商品が追加されるっ……!
今までは銃か剣みたいな化け物連中にはクソの役にも立たない物ばかりだったが
今度からは少しはマトモな物が買えるハズだっ……!
商品追加は今後も放送毎に増えていく。施設はマメに見ておくことだな……!』
いつしか、放送はもはや恒例と化した遠藤の口上に切り替えられていた。
信長にとって―――恐らくは、生き残った大半の者も同様だろう―――耳障りでならぬ不快音。
聞いていて良い気分がするものではない。
されど、情報―――今回は商品が更に増えるという事―――を得る事は出来た。
それは武器と呼べる武器を持たぬ信長にとって、ある種の僥倖。
ならば切り捨てし下郎の首輪より、この魔王に相応しき品を手に入れてくれようではないか。
『それでは今回の放送はこれまでだ……!
1人でも多く死に、1人でも多く次の放送を聞く者がいることを期待して、
諸君らの顛末を見届けるとしようっ……!』
そして、放送は終わりを告げた。
時間にすれば、ほんの数分の出来事。
されど得られし物は、互いに大きかった。
やがて、しばしの沈黙が流れし後……魔王は改めて、口を開く。
「女、その言葉が真実ならば、この場にて我が傷を癒してみせい」
◇
(伊達政宗が逝ったか……)
野に胡坐をかき、座り込む信長。
その背より治癒を施す荒耶は、放送の内容について考えていた。
まず、彼にとって喜ばしき情報は二つ。
両儀式の生存と、伊達政宗の死亡だった。
前者に関してはもはや言うまでもない。
そして後者、工房に入り込んだ唯一の戦国武将、その死は荒耶に僅かながら安堵の感情を与えていた。
可能ならば始末をしておきたい相手だっただけに、手間が省けたというものである。
しかし……独眼竜以上に、荒耶には気がかりとなる死者があった。
(バーサーカーが倒された……残るサーヴァントは、ライダー一人か)
狂気の殺戮者、バーサーカー。
アーチャーに続いて、サーヴァントからまたも死者が出た。
ならば、その回収の為に言峰が確実に動く……問題は、バーサーカーがいかに打倒されたかだ。
あのサーヴァントは、本多忠勝や織田信長という規格外を除けば、とてもじゃないが一対一で倒せる相手ではない。
かの聖杯戦争においても、それを認識し、セイバーのマスターとアーチャーのマスターが同盟を結んだという事実がある。
一対多……その状況でバーサーカーが倒されたと考えるのが自然だ。
だとすれば、言峰の目的たるサーヴァントの回収は少々やり辛くなるかもしれない。
理由は単純……人目につく可能性が高いからだ。
既に白井黒子―――荒耶の認知外たる美穂子は除く―――の前に現れているとはいえ、
あまり大勢の前に姿を曝す事は彼としても好ましくないだろう。
最悪の場合、その目的を悟られることも覚悟せねばなるまい。
(……バーサーカーを倒したのは貴様か。
私のみならず、あの狂戦士をも知略を以て打倒するその手腕……
認めざるをえまいな、ルルーシュ・ランペルージ)
同時に、荒耶はバーサーカーを打倒したであろう人物にも当たりをつけていた。
それは先の政庁爆破を行ったと目される、ルルーシュに他ならない。
根拠は、バーサーカーの名が呼ばれたタイミングだ。
放送は原則として、死亡した順番からその名を告げられるようになっている。
そして、政庁崩壊のタイミング……それは、小川マンションの崩壊からしばし経過した時。
すなわち、海原光貴の死亡後であり……放送において、彼の後に名をあげられた死者は四人。
伊達政宗、張五飛、平沢唯、そしてバーサーカー。
政庁爆破が敵の打倒を目的としたものならば、もはやこの四者の誰を狙ったかは言うまでもない。
ルルーシュ・ランペルージは、悪魔染みた知略を用い狂戦士を死に至らしめたのだ。
(あの男が、たった一人で狂戦士に挑む事はまずありえぬ。
使える仲間が複数人いたからこそ、この様な大胆な手を打てたに違いあるまい。
そして、政庁にはその崩壊を聞きつけ確実に人が集まる。
言峰にとってはやり辛いだろうが……同時に、殺戮者にとっては好機か)
主催打倒を図る者、殺し合いに乗った者を問わず。
政庁に人が集まるは、もはや必然だ。
まさしく「混沌」と呼ぶに相応しい、ある種の魔界。
さて……そこにこの魔王が向かわばどうなるか。
それはまさに、地獄絵図そのものとなりうるだろう。
(……この男を向かわせぬ事が、幸か不幸かは分からぬな)
故に荒耶は、己の選択に僅かながらの躊躇を覚えていた。
そう、荒耶が指差した場所とは、確かに政庁の方角なのだが……彼が意識したのは、政庁そのものではなくその少し先。
このゲーム開始当初より、この第三放送開始のタイミングにおいて、多くの参加者が集結を決めていた場。
ゼクス・マーキスが提案した集合場所「象の像」なのだ。
殺し合いの初期の頃、工房より各参加者の情報を得ていた彼は、既にそこに人が集まる事を知っていた。
アリー・アル・サーシェスが同様に目論見、またルルーシュを初めとする対主催派の人間が危惧している事態。
そこに、荒耶もまた目をつけていた。
しかも相手は、現在この会場内で最強の実力者たる織田信長。
血の雨が降り注ぐ事は容易に想像できる。
だが……それには一つ、問題がある。
そう、このまま最短距離で象の像に向かえば、魔王は確実に政庁を横切るのだ。
それ自体は別に構わない……政庁に人が集まるのであれば、寧ろ駆逐には好都合と言える。
しかし、先の放送で僅かながら懸念材料が生まれた。
それは、政庁においてバーサーカーが死亡したという事実……すなわち。
(言峰に限り、不用意な真似はせぬだろうが……奴とて私と同じ。
表向きには帝愛の意思に従う以上、信長との接触は十分にありうる)
最悪の展開たる、回収に訪れた言峰と信長の対峙が起こりうる。
この両者が遭遇してしまえば、状況から見て闘う事にもなりうるだろう。
そうなれば、どちらかが痛手を負うのは必至……荒耶にとっては都合が悪い展開だ。
しかし、今更信長の行く先を代える事は出来ない。
一度口から出した言葉を舌の根も乾かぬ内に翻しては、不信感を抱かせるは確実。
折角の接触とて、無駄に終わる……ここは、一か八か賭けるしかあるまい。
早急に言峰がバーサーカーの死体を回収し、他の参加者と接触する前に去ってくれる事を。
「……終わったぞ、体調はどうだ?」
そう考えているうちに、信長の治癒は終わった。
本来の力を出せぬが故に時間をかけてしまったが、効能は十分の筈。
地より立ちあがり、信長は軽く手足を振るう事で体の様子を確かめる。
「よい……魔術師の名に偽りは無きか」
結果は魔王の期待に添えるものだった。
先刻受けた傷はほぼ塞がり、闘う分には一切の支障なし。
唯一不満があるとすれば、傷は癒せてもその疲労までは取り除けなかった事か。
しかしそれも、然したる問題ではない。
「魔術師よ、貴様は協力を惜しまぬと言ったな。
その荷に武具の類があらば、余に差し出せ」
「武具か……生憎、お前の要望に答えられる様なものは持ち合わせておらぬ。
だが、もしも我が手に入りし時あらば」
「……よかろう」
信長に残る要求は一つ。
先刻も考えた新たな武具の入手。
しかし残念なことに、荒耶の手持ちにその類は一切ない。
こればかりは、どうしても今すぐ叶えられる望みにあらず。
よって、出来るのは手に入り且つ再び出会う時に渡すという約束のみ。
信長とて、それに対して不満を述べる様な真似は流石にしない。
「何かあらば、我が方から伝えよう。
要望はそれで終わりか?」
「うむ」
荒耶に対する要望を、信長はこれで打ち切る。
正確には、もう一つ―――首輪の解除と言う要望もあるのだが、それは敢えてこの場では口にしなかった。
からくり技術の扱いには、それなりの準備が必要な事を承知しているが故。
そして準備に時を用いり過ぎれば、荒耶が指し示す方角にいる者達が散る恐れがあった。
よって、信長はここで要求を止めるという選択を選んだのだ。
「貴様の指す方角に誤りはあるまいな?」
「そうだ……E-3、象の像にこの放送のタイミングで幾らかの徒党が集まる手筈となっている。
また、通り道の政庁にも確実に何者かが現れよう……文句はあるまい」
再会を約束し、二人は道を分かつ。
魔術師が導くは西。
これより、多くの者達が集まり煉獄と化す事は必至の域だ。
魔王にとっては望むべき戦場。
「是非も無し……!!」
信長は魔術師に背を向け、力強く前へと踏み出す。
漆黒の闇夜に赤き花を咲かすべく。
その前に立つ愚か者どもを、尽く皆殺しとすべく。
第六天魔王は、進軍を始める。
たった一人、されど一騎当千に値する恐るべき進軍を。
【D-6/一日目/夜】
【織田信長@戦国BASARA】
[状態]:疲労(小)
[服装]:ギルガメッシュの鎧、黒のマント
[装備]:マシンガン(エアガン)@現実
[道具]:基本支給品一式、予備マガジン91本(合計100本×各30発)、予備の遮光カーテンx1 、マント用こいのぼりx1
電動ノコギリ@現実 トンカチ@現実、その他戦いに使えそうな物x?
[思考]
基本:皆殺し。
1:荒耶の言葉通り、西に向かい参加者を皆殺しにする。
2:荒耶は可能な限り利用しつくしてから殺す。
3:首輪を外す。
4:もっと強い武器を集める。その為に他の者達の首をかっきり、ペリカを入手する事も考慮。
5:高速の移動手段として馬を探す。
6:余程の事が無ければ臣下を作る気は無い。
[備考]
※光秀が本能寺で謀反を起こしたor起こそうとしていることを知っている時期からの参戦。
※ルルーシュやスザク、C.C.の容姿と能力をマリアンヌから聞きました。どこまで聞いたかは不明です。
※視聴覚室の遮光カーテンをマント代わりにしました。
※トランザムバーストの影響を受けていません。
※思考エレベータの封印が解除されましたが、GN粒子が近場に満ちたためです。粒子が拡散しきれば再び封印されます。
※瘴気によって首輪への爆破信号を完全に無効化しました。
※首輪の魔術的機構は《幻想殺し》によって破壊されました。
※具体的にどこへ向かうかは、次の書き手にお任せします。
※荒耶との間に、強力な武具があれば譲り受けるという約束を結びました。
「征天魔王、織田信長。
奴を仕向けられただけでも、上々と考えるべきかもしれんな」
魔王の背が視界より遠ざかりつつある中。
荒耶は、想定外の事態こそややあったものの、信長を無事に差し向けられた事に安堵の息を漏らす。
あの場で争う事になっていたならば、己とて勝ち目は薄かっただろう。
それだけに、起こりうる殺戮への期待は大きいのだが。
何か問題が起こりし時には、衛宮士郎に行ったのと同様、意識を飛ばし連絡をすればいい。
「……こちらも、急がねばならぬ」
荒耶もまた、己が目的を果たす為に行動を開始する。
未だ馴染まぬこの身を、完全なものとする為。
そして、会場内に起きている異常……特に、櫓の確認を急がねばならない。
「櫓は会場を覆う結界の基点。
そこが失われたとあれば、代替となる別の基点を用意せねば。
放置していては、結界そのものの消失は時間の問題だ」
帝愛側とて、それは分かっている筈。
恐らくは、何かしらの手を講じているに違いない。
しかし、抑止力の介入だけは何としても防ぎたい荒耶にとって、黙ってみている訳にはゆかぬ。
工房へと向かう歩み、荒耶はそれを自然と速めた。
「全ては……根源へと至る為に」
―――さて……信長を思惑通りに動かせた荒耶だが、彼は一つだけ致命的なミスを犯していた。
―――それは、魔王の首輪が完全に機能を失っていたと誤認していた件。
―――禁止エリアにいる以上、そう判断する事は至って自然かもしれない。
―――しかし……信長の首輪はあくまで爆破機能が停止したのみに過ぎない。
―――つまり、盗聴器の機能まで停止しているとは限らないのだ。
―――そして荒耶は、信長に荒耶宗蓮の名を名乗ってしまっている。
―――遠藤が死に、リボーンズ・アルマークが姿を現した事で主催側の体系が変わりつつある今。
―――その行動は、命取りとなるか、それとも……
【荒耶宗蓮@空の境界】
[状態]:身体適合率(大)、身体損傷(中)、発現可能魔力多少低下、格闘戦闘力多少低下、蒼崎橙子に転身
[服装]:白のワイシャツに黒いズボン(ボロボロで埃まみれ)
[装備]:
[道具]:オレンジ色のコート
[思考]
基本:式を手に入れ根源へ到る。
1:櫓の状況を確認すべく、工房に向かう。
2:体を完全に適合させる事に専念する。
3:信長を利用し、参加者の始末をしてもらう。
4:必要最小限の範囲で障害を排除する。
5:利用できそうなものは利用する。
6:可能なら、衛宮士郎の固有結界を目覚めさせ、異界として利用する。
※B-3の安土城跡にある「荒耶宗蓮の工房」に続く道がなくなりました。扉だけが残っており先には進めません。
※D-5の政庁に「荒耶宗蓮の工房」へと続く隠し扉がありますが崩壊と共に使用不可能になりました。
※エリア間の瞬間移動も不可能となりました。
※時間の経過でも少しは力が戻ります。
※今現在、体は蒼崎橙子そのものですが、完全適合した場合に外見が元に戻るかは後の書き手にお任せします。
※海原光貴(エツァリ)と情報を交換しました。
※エツァリに話した内容は「一応は」真実です。ただしあくまで荒耶の主観なので幾らか誤りのある可能性もあります。
※A-7の櫓に、何かしらの異常が起きた事を察知しました。
※バーサーカーを倒したのは、ルルーシュであると確信をしています。
※何か強力な武器が手に入ったら、信長に渡す約束をしています。
※信長の首輪が、爆破機能と共に盗聴機能まで失ったかは次の書き手様にお任せします。
もしも機能が失われていない場合、主催側に会話の内容が漏れた可能性があります。
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最終更新:2010年05月05日 21:31