傷キズ泣ナ語ガタリ 螺旋眼・浅上藤乃 ◆mist32RAEs
◇◇◇
黒い壁が目の前にそそり立つ。
まるで矮小な存在が前に進もうとするのをあざ笑うかのように。
輝いていたはずの朝日は隠れ、全て闇に染まる。
「はは……なんだこりゃ」
全て真っ暗な中で、震える声で阿良々木さんは笑った。
命の危機だというのは分かっていてもあまりにバカバカしいほどの出来事で、もはや笑うしかないといった心境なのだろう。
「ごめん、浅上。僕は君を救えない」
ただ、呆然と――ではない。
悔しそうに、本当に悔しそうに。
阿良々木さんの声は震えていた。
どうしてそうしようと思ったのか。
私は声のする方へと手を寄せて、そして彼の手を探った。
強く握りしめた拳があった。
そこに温かさがあった。
痛みを取り戻して、そして得た温もり。
生きている痛みと、そして温もり。
私は、
浅上藤乃は生きている。
「阿良々木さん」
「あ……さ、がみ……」
痛い。
心が痛い。
自分のことを、そんなふうに想ってくれる人が泣いているのは辛いから。
このまま死ぬのだろうか。
そんなのは嫌だ。
だって私はなにも残していない。
だって私はなにも伝えていない。
そんなのはむなしすぎる。
そんなのはかなしすぎる。
ただ消えていく孤独はつらすぎる。
だから私は、今までずっと意固地になって守ってきた、ちっぽけでささやかな願いを……伝えた。
「泣かないでください、阿良々木さん」
「貴方が泣いていると、こんなにココロが痛いと、わたし、泣いてしまう」
「藤乃は……泣いても、いいんですか」
阿良々木さんは息を詰まらせて、そして――ごめん、とだけ言いながら、私の手を強く握り返した。
――あたたかい。
生きているから、痛い。
生きているから、温かい。
死にたく、ない。
失うのが、怖い。
脳裏に船着場全てを飲み込もうとする黒い津波が浮かぶ。
そして、こちらに襲いかかる寸前に位置する波の中に、地面から空への方向に向かって回転軸を作り――それを曲げる。
そう念じると、途端に頭の中が溶けそうになるくらいの灼熱で満ちて、視界が赤く染まった。
赤い景色。
夕焼けはいつも赤い色。
私はずっと前に、三年前の夕暮れに、先輩が教えてくれた言葉を思い出していた。
――馬鹿だな、君は。いいかい、傷は耐えるものじゃない。痛みは訴えるものなんだよ、藤乃ちゃん。
私は痛みを知らなかった。
だからあの時、お祭りみたいな総体の時に挫いたくるぶしは全く痛まなかった。
痛まなくても見るからに尋常ではない腫れ上がり方をしていたから、だから私は仕方なく動けず、独りで途方に暮れていた。
助けは呼ばなかった。呼んだら、きっとみんな訝しげに聞くんだ。
――痛くないの?
――よく我慢できたね。
――とか。
私はそれが嫌で、普通のふりをして座り込んでいた。
痛みを知らない私は異常なんだ。
だからせめて普通のふりをしていなくちゃいけないんだと、そう思っていた。
他校の生徒だったあのひとに声をかけられて、「痛いの?」と言われても、私は認めてなんかやるもんかと首を振った。
痛みがわかる普通の人なんかにかけられる無神経な言葉を、私は聞きたくなかったから。
けれども、次にやってきたのは違う言葉だった。
誰も気付かない、気づかせない筈だった自分の苦しみを案じてくれたあの言葉。
あの言葉を私はずっと覚えている。
あの言葉が、淡い夢みたいな思い出が、溶けかかった思考をつなぐ。
燃え尽きそうになりながら、あの時の、遠くの地平線が燃えているみたいな夕暮れ時を思い出して。
私は、灰になるまで叫んだ。
「凶がれえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」
◇◇◇
巨大なるものは強い。
単純なる大質量は
小難しい理屈など地の果てまで吹き飛ばす。
計略だの兵法だのが馬鹿らしくなるような光景がそこにはあった。
魔王が放った瘴気の津波は、船着場の一帯全てを文字通り闇へと沈めていた。
それはまるで黙示録の断罪された世界のよう。
「なんて……ことですの!」
衣と式を抱えて上空へと逃れた黒子は自らの無力を嘆き、絶望するしかなかった。
このあたりは元から瓦礫と化していたが、もはやそれすら跡形も残らず飲み干されてしまった。
背後の豪華客船も漆黒の大波の直撃を受けて横転し、真っ二つに割れ、そして外壁を溶かされて無残な有様を晒している。
もう少し経てば完全に水没、おそらく乗っていた黒服もすでに生きてはいないだろう。
「……なんで助けた」
左肩に衣を抱え、そして反対の右手の先からぶっきらぼうな声が聞こえた。
撃ち抜かれた右肩がズキリと痛む。
だがこの怒りに比べれば痛みなど眼中になかった。
「あなたなんか……!」
つないだその手を握りつぶさんばかりに、強く力を込める。
そして吐き出される少女の叫び。
「士郎さんを殺しておいて、よくもそんな事を!!」
「……」
「絶対に許しませんわ。あなたの望みどおりの死に方なんて、絶対にさせてやるものですか!!」
「許さない、か……」
叫びと共にこぼれ落ちた黒子の涙が、その下に位置する式の頬に触れた。
やがて宙空に浮かんでいた三人の身体が、重力加速度の法則に従って高速で落下していく。
「私は阿良々木さんたちを見捨てましたわ! 私の判断で! あなたを助けて他の皆さんを見捨てた!」
あの瞬間、衣を助けてくれと指示したのはグラハムだ。
だがそれも自分の判断だと黒子は考えていた。
黒子、衣を含めてテレポートできる重量限界では、暦、スザク、グラハムの三人は成人男子という時点で限界ギリギリ、もしくは確実なアウトだ。
衣を見捨てて三人のうち誰かを助けるという選択はグラハムが簡単には許すまい。悩んだり説得したりする時間はないのだ。
そして失敗すれば黒子自身と衣の身すら危うくなるリスクを考えれば、おのずと式か藤乃のどちらかを助けるべきだと言える。
黒子との立ち合いでも凄まじい身のこなしを発揮、そしてルルーシュとのコネクションを考えれば式を選ぶことはよしとすべき判断。
だが――そんなものは所詮、机上の空論だ。
選んだ方の命しか助けられない。選ばなかったほうは永久に失われて二度と戻らない。
その重さの前にはいかなる理屈も紙のように吹き飛ぶ。
「死にたくないですって!? でも仕方ないですって!? 私は逃げも言い訳もしませんわ! 見苦しくとも、泣きわめいても、最後までっ!
あなたのように、生きることに投げやりになるなんて絶対に私は許しませんの!!」
「生きることに……投げやりに……」
「どうして私と戦ったときも! そうやって自分も他人もどうでもいいみたいな態度で!」
「うるさい! 俺だって……!」
何があっても無気力でぶっきらぼうな態度ばかりだった式が、珍しくむきになって何かを言い返そうとした瞬間だった。
いきなり視線を黒子から外して、眼下に広がる地獄のような光景を見つめる。
「浅上……阿良々木も」
「なんですって!?」
上空から見れば、黒い泥沼に染まる船着場の真っ只中で、浮島のように見えるわずかなコンクリートの上に二人はいた。
ほっと息をつくのもつかの間、そこに近づく巨大なる影も同時に発見する。
「信長だ……! おい、早く私をあそこに送れ。できるだろ!」
「くっ……言われなくともっ!」
怪我の痛み、身体面と精神面両方の疲労で本当はとっくに限界だ。
だがここで弱音を吐くわけにはいかない。いや吐くことは許されない。
気合でカバーだ。根性があればなんとかなる。ついでにこの無責任女への八つ当たりも追加だ。
黒子はそんな根拠のない理屈で己を奮い立たせ、再びテレポートのための演算を開始した。
◇◇◇
突然、視界が変わった。
今の今まで遠かった地面が直ぐ目の前にある。
「とっ――」
とっさに体勢を整え、地を覆うぬるりとした黒い泥に足を取られないよう慎重に着地。
ブーツの底が、じゅうっという音を立てて湯気を発生させる。
まるで強酸性の液体のようだ。
黒子は大丈夫かと、繋いだ手の方を見やると案の定バランスを崩して転びそうになっていた。
抱えた金髪の子供と一緒に支えてバランスをとってやる。
「ぐっ……余計な……」
次の瞬間に文句がマシンガンのように飛んできそうな表情だが、顔色が極めて悪い。
怪我のせいか、疲れているのか。おそらくは両方だろう。
結局文句をいう元気もなく、またフラリと崩れ落ちそうになる。
すぐ近くにかろうじて残った瓦礫に座らせてやった。
浅上は――いた。
「気絶だけはするなよ。その子供は守ってやれ」
「い、言われ……」
その言葉を最後まで聞かず、自分のデイパックを強引に押し付けてやった。
すでに取り出しておいた刀を抜いて走りだす。
「預けとく」
待ち受けるのは間違いなく命ギリギリの死闘。
戦力差を考えれば一騎打ちで10回やったとして一回勝てればいい方だ。いや、もっとか。
だけど、それがいい。
――そうやって自分も他人もどうでもいいみたいな態度で!
どいつもこいつも人間ってやつは勝手に人の像を作る。
外見がそうだからって、なんで中身まで判断できるって言うんだ。
私のことなんて私自身ですらわからないのに、他人なんかにどれほどわかるっていうんだ。
ああ、それでも――、
――そっか。じゃあ仕方ない。式の罰は、僕が代わりに背負ってやるよ。
――ならその減らず口が叩けねぇように、今ここでぶっ殺しておいてやろうか! 鬼が死神に殺されるなんざ、さぞかし洒落た絵面だろうなァ!?
――絶対に許しませんわ。あなたの望みどおりの死に方なんて、絶対にさせてやるものですか!!
なんで、なぜ他人なんかに、私なんかに構うんだ。
ココロが空っぽになって、何をしても埋められなくて、誰かが埋めてくれたと思えば消えて失くなる。
そして伽藍洞は前よりもどんどん広がって、もう何が何だか分からない。
織田信長。
今の私はお前と戦って死の際を、生きる実感を得られるか。
お前は何のために人を殺すんだ。見境もなく、どこまでも際限なく。
お前はなんだ。答えを見せてくれ。
私の身体、速く、速く、走れ。
浅上藤乃。
私と似たもの同士で、そして決定的に違っていたお前は、なぜあんな風に言い切れるんだ。
殺したくないなんて言いながら、殺すのを愉しんでおいて。
生きたいと、そう言える理由はなんだ。
死にたくないだけ、死ぬことを許されないだけの私は、じゃあどう生きればいい。
私の身体、速く、速く、走れ。
疾く、あそこへと辿りつけ。
たとえ無駄でも構わない。
私に――何らかの答えをくれ。
◇◇◇
まるで暗い棺に閉じ込められたかのようだった。
凄まじい衝撃が襲いかかり、上下左右に狭いスペースを撹拌していく。
狭い内壁に肘や膝を押し付け、無理矢理にでも自分の身体を固定しようと試みる。
身体が揺れれば視界は安定しない。
そうなれば生き残るための一縷の望みすら潰えてしまう。
だがまるでになぶられる一枚の木の葉のように、己の力は矮小でどうしようもなかった。
連続して襲いかかる衝撃が再び視界を撹拌する。
眼前のモニターが左右に大きくブレて映った。
天地無用――もはやどちらが天でどちらが地なのかわからない。
ここで終わりかと弱い考えが浮かぶ。
そんなことはあるものかと操縦桿を強く握り直すも、それをどちらに向けていいのかわからない。
このままか、それともこちらに倒すか、それとも――結局、無駄か。
そんな中で、狭い空間の中で、ふと目に入った強く光る赤い双眸だけが、ひどく
グラハム・エーカーを惹きつけた。
サザーランドの操縦桿を握るグラハムの手に別の手が添えられる。
それは同乗者である
枢木スザクの隻腕だった。
◇◇◇
阿良々木暦は空を見上げていた。
真っ白な朝日が東から顔を覗かせ、空は夜闇の残滓と朝焼けのコントラストで彩られている。
痛い、と暦は思った。
手足がまるで焼けるようだった。
だが、その程度のダメージならここに来てからいくらでも受けてきた。
吸血鬼もどきの再生力がなかったらとっくに手遅れだったろうが、とにかくこんなときは大抵ろくな目に合わない。
女の子に刺されたり、女の子に切られたり、女の子に捻られたり――といったところで実は女難の相でもでているんじゃないかと、自分の不運にセルフツッコミを忘れない。
とにかく痛かろうが何だろうが倒れていることは許されなかった。
というか、倒れていたら間違いなく死んでいた。そんなケースの連続だった。
経験による、さらなる危機の予感無理やりに身体を起こそうとして、そして自分が誰かに抱きかかえられていることに気付く。
女の子だった。
その子はとても綺麗だった。
だけど泣いていた。
尋常じゃない赤い涙を流しながら、でもその顔はとても美しかったのだ。
彼女のくちびるが動いている。
暦はその美しさに呆けて、涙の赤さも、自らの激痛も一瞬忘れてその動きを追った。
――い
――た
――い
「痛い――の?」
彼女にそう尋ねた。
そしてつい先刻聞いた言葉を思い出す。
――もっと、生きて いたい
――もっと、話して いたい
――もっと、想って いたい
――まだ、ここに いたい
その涙の正体が血だと、目の前にいる女の子が浅上藤乃であると、ようやく暦は認識する。
周辺はすべて黒い泥に覆われ、得体のしれぬおぞましい大気に包まれている。
信長に襲われる直前に、浅上と二人で乗り込もうとしていた軍馬はすでに跡形もなく消えていた。
真っ黒な地獄の中で、阿良々木暦と浅上藤乃だけがそこに在った。
「浅上ッ!!」
矢も盾もたまらず、体を起こして彼女の肩を掴んだ。
そしてぬるりとした嫌な感触。
ほんとうに嫌な感触だった。
おぞましいと思えるほどの、激痛の思い出と共にある傷の記憶。
「浅上――!!」
もう一度、その名を呼んで背中に手を回した。
ぬるりとした感触は増し、さらにぶよぶよした何か、そして指先に刺さる硬い何かの感触があった。
津波が襲いかかる直前に「曲がれ」と叫ぶ声を聞いた。
誰が言ったかなど考えるまでもない。
だが液体を――ましてや波を曲げようとしたところで、流水というものは変幻自在に形を変え、最後には大きな流れに従う。
浅上藤乃はそれでも阿良々木暦を守った。
黒い泥沼の中に、ぽつんと浮かぶ僅かなスペースは、彼女がこの赤い血の涙と、えぐれて溶けた肉を代償に守りぬいたものだった。
異能で大津波を曲げるなど、どれほどのことなのか暦にはわからない。
だがそれは素人目にも聞くだけでおおよそ無茶な所業であって、挑戦しようなど考えもしない。
だから諦めた。
だから浅上に謝った。
諦めずに守ってくれた彼女に、そうしなければならなかった。
「ごめん、浅上……! ごめん……!」
彼女の真っ青なくちびるが震えた。
でもそれはもう、何らかの言葉を紡ぐ力など残っていない。
何かを言おうとして、そして力尽きたように微かに息をつく。
それが最期。
どんなにそうであって欲しくないと願っても、もう二度と動かないことは誰よりも阿良々木暦が理解していた。
【浅上藤乃@空の境界 死亡】
◇◇◇
「どうやら君のおかげで助かったようだ。礼を言う、スザク」
「いえ――それよりもどうしますか。いまの僕らでは……」
船着場から離れた、倉庫などの施設群。
そこに立つのはグラハム・エーカーと枢木スザク。
彼らの背後には手脚や装甲が半ば以上も溶け落ちた無残なサザーランドの残骸が横たわる。
あの津波が襲いかかってきた瞬間に、グラハムは咄嗟の指示で黒子に衣を預けた。
直後、スザクと自分の二人でサザーランドのコクピットへと乗り込んだのだ。
そしてあの漆黒の津波をナイトメアフレームで泳いだ。
無茶な真似は百も承知、だが選択肢が他になければ是非もなし。
初撃の黒い壁をブーストでかわした。が、逃げ切れずに脚部をもっていかれる。
あの波が強酸性の液体に似た特性を持っているとここで判明し、そしてその後は激流に逆らわずに流される。
そして極力コクピットブロックを波に触れさせないように機体を制御する必要があった。
いかにユニオンのエースとはいえ、慣れない機体を操るグラハムには荷が勝ちすぎる作業だった。
しかしもはや絶体絶命かと諦めかけた時に手を貸してくれたのがスザクだった。
一人乗りのコクピットに無理やり二人詰め込んだ状態、しかも隻腕で命がけの超難度機体制御を見事にやり遂げた。
まさに恐るべき技量。
「おとめ座の私としてはセンチメンタルな嫉妬を感ぜずにはいられないな……」
「は?」
「いや、何でもない。それよりも彼女たちが無事かどうかが気になるな」
グラハムは、たしかに指示はだしたが、あれでどれほどが助かったかは分からない。
あの瞬間にグラハムたちから距離が離れすぎていた浅上藤乃と阿良々木暦の二名には、声すらかけてやれなかった。
見捨てたも同然だ。無力感がつのり、屈辱が胸を焼く。
「もどるんですか」
「当然だ。だが、君は行く必要はない」
「何故です」
ルルーシュという、君の主のためだ――とグラハムは返した。
こちらの集団はすでに壊滅状態だ。頼みのサザーランドもすでに無く、式は生死不明。
はや人数的に考えて信長や
一方通行に勝てるのは、彼ら以外にいないと断言していい。
そしてその集団ともっともスムーズに渡りをつけられそうなのは、スザクを置いて他にないのだ。
「君は死ねない。死なせるわけにはいかない。黒子の話を聞く限り、一方通行が信長の力を防げるかはわからん。
だがもし奴がそれすら跳ね返せるなら、倒せるのは君を置いて他にない」
「……」
スザクは押し黙る。
そして口を開いて言った。
「さっき僕に言ったでしょう、背負うなと」
「ああ、だから私は何も背負わない。君がどんな事情を抱えているのか知ろうとも思わん。
ただ私はグラハム・エーカーとして、戦う。まだ戦友が生きてあそこで戦っていると信じ、自らの意思のみで戦場へと戻るだけだ」
「……ずるいですよ」
「そうかもしれんな。だがあえて言わせてもらおう、それがグラハム・エーカーであると」
◇◇◇
阿良々木暦の眼前に織田信長の刃が迫っていた。
両儀式のからの距離は10メートルより僅かに遠いか。
浅上藤乃は――手遅れだ。
彼女に尋ねたいことがあった。
だが死んでしまったのなら、それはもはやモノだ。
用があったのは浅上藤乃という人殺しであって、モノじゃない。
それにもう既に一度殺した相手だ。だからもう興味はなかった。
だが阿良々木は何をやっているのだろう。
あんなモノを抱きかかえて、命が危ないってのにそこから動かない。
別に他人なんてどうだっていい。
でも死は嫌だ。だからできるだけ助けてやろうと思う。
だからさっさと逃げればいいのにそこから動かない。
「――まあ、いい」
無理ならこっちも勝手にやるだけだ。
思考を切り替え、信長に集中。
刀を持つことにより、自らの肉体と精神を極限まで戦闘用に切り替えた。
感覚が鋭敏になり、それでいながら痛みや恐怖に必要以上に頓着しなくなる。
相対距離は10メートルを切った。
一足飛びで届く間合いに、一切の恐れなく飛び込む。
「――ふざけんじゃねえぞ、馬鹿野郎!!」
突如、ズタボロの血まみれで、阿良々木が吠えた。
その手にはいわゆるロケットランチャー。
式は慌ててブレーキをかける。
信長に向かって、そして着弾とともに炸裂する爆音と爆風。至近距離。
「ムチャを――!」
この距離じゃあほとんど自爆だ。
もうもうと煙が立ち込め、あたりは視界がきかなくなった。
「くそっ……邪魔が――」
「邪魔ってなんだ! 殺し合いかよ! お前らそれだけ強いくせに、殺しあうことしか能がないのかよ!」
「……ああ、そうだ。俺は人殺しだ。それしか能がない」
「この野郎……!」
それだけの言葉を素っ気なく返して、式はやがて晴れゆく煙の向こうだけを見つめていた。
やがて地獄の底より沸き起こるような声が響く。
式の興味はその向こうにしかない。
「くくくくくく……」
やっぱりだ。ろくに効いちゃいない。
式も再び刀を構える。
「笑止……! この世に生を受けて、滅せぬもののあるべきか! 人も! 物も! 全て死に絶え、滅するために生まれてきたのだ!
そしてその滅びを与えるは、この織田信長よぉぉぉぉおおおお!!!!」
大音声。
そして軍馬にまたがった漆黒の鎧武者は再び黒い瘴気を操り、身にまとう。
それを式は真っ向から紫蒼に輝く瞳で睨みつけた。その厚みが先程に比べて弱まっていることを直死の魔眼は教えてくれている。
「さっきと比べて弱まってるな……お前の取り巻き、死が視え易くなってるぜ。さっきの一発でだいぶ疲れたんだろ」
「死が視えるとな……面白い」
「ああ……面白い、か。お前は楽しいのか」
「フン、その妖しく輝く眼を抉りとって食ろうてやるわ。くるがいい、人も物も、戦国という時代すらも全て滅ぼすが、この信長よ。
貴様の如き小娘など眼中にありはせん――!!」
――なぜだろう。こいつは極上の獲物だ。ギリギリのところで殺しあえるってわかってるのに、楽しくない。
――なぜだろう。こいつはアラヤとはまるっきり違う。いや、似ているのか――人間じゃない、すべてを滅ぼすという概念に充ち満ちた存在。
――そうなのだろうか。なぜだろう。わからない。
――うん、じゃあ、わかりあおう。
――殺し合おう。
【F-3/船着場/二日目/早朝】
【阿良々木暦@化物語】
[状態]:疲労(中) 、全身に銃創(処置済み、治療中)、手足に火傷のようなダメージ、失血(大)
[服装]:直江津高校男子制服(破損:大)
[装備]:ベレッタM1
934(5/8)
[道具]:基本支給品一式、毛利元就の輪刀@戦国BASARA、マウンテンバイク@現実、拡声器@現実
ギー太@けいおん!、ピザ@現実×10、RPG-7(グレネード弾×2、煙幕玉×2付属)、衛宮邸土蔵で集めた品多数
軍用ゴーグル@とある魔術の禁書目録、沢村智紀のノートパソコン@咲-Saki、レイのレシーバー@ガン×ソード
[思考]
基本:戦場ヶ原だけじゃなく、個人の意思としてこのゲームから生きて脱出。
0:浅上を助けられなかった……。
1:対一方通行戦の準備。
2:―――戦場ヶ原……。
3:ルルーシュ達との確執は最大限妥協する。特に憂の事は結果はどうあれ決着を付ける。
4:支給品をそれぞれ持ち主(もしくはその関係者)に会えれば渡す。
原村和とは一方的な約束済。
5:落ち着いたら【ホール】を再調査してみる。
[備考]
※アニメ最終回(12話)終了後から参戦。
※回復力は制限されていませんが、時間経過により低下します。
※サポート窓口について知りました。また、原村和が主催側にいることを知りました。
※衛宮邸の土蔵にあったガラクタを多数回収しました。武器の類は入ってません。
ひょっとしたらなんらかの特別な物が混入してる可能性もあります。
※衣の負債について、直接内容は分かっていませんが、何らかのリスクを負ったと想定しています。
【補足備考】
※薬局、遺跡で何か買ったかどうかは後の書き手の自由です。ペリカの差し引きはお忘れなく。
【
天江衣@咲-saki-】
[状態]:頭部失血中(応急手当済)、血液700ccマイナス、グラハムに抱えられ睡眠中、首輪爆発まであと2~3時間(現在の負債:2億ペリカ)
[服装]:いつもの私服
[装備]:チーズくんのぬいぐるみ@コードギアス
[道具]:麻雀牌セット、エトペン@咲-Saki-、水着セット@現実、サンドイッチ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20
ペリカード、血液700cc
[思考]
基本:殺し合いには乗らない、麻雀を通して友達を作る。
0:Zzz……
1:グラハムとまた会えて嬉しい。
2:ギャンブルルームで麻雀をする。
3:誰にもバレないように負債を返済する。
4:《はらむらののか》と《清澄の嶺上使い》を救い出したい!
5:ギャンブルではない麻雀をして友達をつくる。
6:チーズくんを持ち主である『しーしー』(
C.C.)に届けて、原村ののかのように友達になる。
7:
インデックスと友達になりたい。浅上、白井とは友達になれた……?
8:東横を止めたい
[備考]
※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。
※エスポワール会議に参加しました。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。
※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。
※帝愛グループに1億ペリカの借金をしました。借金は定時放送を迎えるごとに、倍額になります。
7時32分までに借金を返済出来ない場合、首輪が爆破されます。
【
白井黒子@とある魔術の禁書目録】
[状態]:疲労(極大)、全身に切り傷、刺し傷、擦り傷(いずれも処置済み)、右肩口貫通(麻酔処置)、転移能力精度低下
[服装]:常盤台中学校制服(破損:大、右襟排除)、両手に包帯
[装備]:スタンガン付き警棒@とある魔術の禁書目録
[道具]:基本支給品×6、ペーパーナイフ×6@現実、USBメモリ@現実、ティーセット@けいおん!
ルイスの薬剤@ガンダムOO、特上寿司×37@現実、空のワインボトル×2@現実
ピザ×8@現実、シャトー・シュヴァル・ブラン 1947 (1500ml)×25@現実、麻酔注射器、痛み止め、
落下杖(故障)、
伊達政宗の眼帯、基本支給品外の薬数種類@現地調達 、ペリカード(残金5100万)
[思考]
基本:士郎さんの夢は、わたくしが。
1:士郎さんを殺した両儀式に守られる……
2:この短剣で魔術を解除できる……?
3:グラハム達と合流する。
4:薬局での天江衣のリスクを調べる。
5:対一方通行の作戦を練る。
6:スザクに頼もしさと警戒。ルルーシュとの同盟は何としても成功させたい。
7:士郎さんが解析した首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す
8:お姉さまが死んだことはやはり悲しい。
9:
アリー・アル・サーシェス……
10:イリヤって士郎さんとどういった関係なのでしょう?
11:危険人物を警戒。藤乃のことは完全に信用したわけではないが、償いたいという気持ちに嘘はないと思う。
[備考]
※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です
※空間転移の制限
・距離に反比例して精度にブレが出るようです。ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が
130.7kg。
※エスポワール会議に参加しました。
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※
衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。
上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。
※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※衛宮士郎の能力について把握しました。
※衣の負債について、直接内容は分かっていませんが、何らかのリスクを負ったと想定しています。
※帝愛グループは、ギャンブルに勝ちすぎた参加者側を妨害すべく動いていると推測しています。
※傷の痛みで空間転移の精度が落ちています。程度は後の書き手次第に。
※両儀式の荷物を一時的に預かっています。
【両儀式@空の境界】
[状態]:ダメージ(小)・切り傷多数
[服装]:白い和服(原作第五章・荒耶との戦いで着たもの)
[装備]:九字兼定(投影)@空の境界
[道具]:基本支給品一式(水1本消費)、首輪、ランダム支給品0~1 、ルールブレイカー@Fate/stay night 、陸奥守吉行@現実、鬼神丸国重@現実
※今はデイパックごと黒子が預かっています。式自身は装備品のみ。
[思考]
基本:私は死ねない。
0:戦う。
1:士郎との約束に基づき、白井黒子を守る。
2:澪との約束は守る。殺そうとしてくるヤツを……殺す?
3:澪に衛宮士郎の遺言を伝える。
4:そういえばデュオを置いてきてしまった。
5:荒耶は確実に殺す。
6:刀を誰かに渡すんだっけ?もったいないな……。
7:荒耶がこの殺し合いに関わっているかもしれないとほぼ確信。荒耶が施したと思われる会場の結界を壊す。
8:首輪は出来るなら外したい。
[補足]
※A-5の敵のアジトが小川マンションであると分かりました
※以下の仮説を立てています。
・荒耶が殺し合いの根幹に関わっていて、会場にあらゆる魔術を施している。
・施設に点在している魔法陣が殺し合いの舞台になんらかの作用がある。
・上の二つがあまりに自分に気付かせんとされていたこと自体に対しても疑念を抱いている。
・首輪にはなんらかの視覚を始めとした五感に対する細工が施されてある。または魔眼の効果を弱める細工がある。
※ルルーシュと情報交換をしました。阿良々木暦が殺し合いに乗っていると吹き込まれました。
※
平沢唯から聞いた信頼できる人間に刀を渡すというプランを憶えています(引き継ぐかは不明)
※荒耶が生きていることを知りました。
【備考】
※今の九字兼定は投影品です。耐久力や存在していられる期間などは後の書き手にお任せします。
【織田信長@戦国BASARA】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)治療済み
[服装]:ギルガメッシュの鎧、遮光カーテンのマント
[装備]:カリバーン@Fate/stay night
[道具]:なし
[思考]
基本:皆殺し。
1:伊達軍の馬を駆り、参加者を殺し尽くす。
2:荒耶は可能な限り利用しつくしてから殺す。情報に不備があった場合、問答無用で殺すつもりでいます。
3:首輪を外す。
4:もっと強い武器を集める。その為に他の者達の首をかっきり、ペリカを入手する事も考慮。
5:余程の事が無ければ臣下を作る気は無い。
[備考]
※光秀が本能寺で謀反を起こしたor起こそうとしていることを知っている時期からの参戦。
※ルルーシュやスザク、C.C.の容姿と能力をマリアンヌから聞きました。どこまで聞いたかは不明です。
※トランザムバーストの影響を受けていません。
※思考エレベータの封印が解除されましたが、GN粒子が近場に満ちたためです。粒子が拡散しきれば再び封印されます。
※瘴気によって首輪への爆破信号を完全に無効化しました。
※首輪の魔術的機構は《幻想殺し》によって破壊されました。
※荒耶との間に、強力な武具があれば譲り受けるという約束を結びました。
※伊達軍の馬の裏切りを許しました。ただし、もう一度裏切った場合は問答無用で切り捨てるつもりでいます。
◇◇◇
「これは……!」
それはスザクが見つけたコンテナ倉庫だった。
グラハムがすぐさまジープで船着場に戻ろうとしたのだが、黒津波で流された工業地帯の瓦礫が運悪く道を塞いでおり、車が走れる場所まで歩かなければならなかった。
いや、運は良かったのかもしれない。
なぜならそこで見つけたものは、彼らが欲してやまないものだったのだから。
最初に見つけたのはルルーシュたちだった。
ガンダニュウム合金でできていると推測された特性のコンテナ群。
おまけに式の魔眼にすら見切らせない、なんらかの仕掛けが施されたいかにもなにかあるといった感じの特別性だった。
信長の放った黒い津波がそのコンテナを流し、そして溶かし、偶然にもその中身が無事だったのはちょうど二体。
まさに神の思し召しか。
いや、それによって最終的にグラハムとスザクがどんな道を選び、どんな未来にたどり着くかは誰も知らない、
この二体の機神がどんな運命をもたらすかは、まだ誰も、わからない。
神が微笑むのか、悪魔があざ笑うのか、結末は未だ闇の中。
【F-3/倉庫群/二日目/早朝】
【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダムOO】
[状態]:疲労(中)、全身にガラスによる刺し傷(処置済み)
[服装]:ユニオンの制服(破損:小)
[装備]:コルト・パイソン@現実 6/6、コルトパイソンの予備弾丸×30 、GN拳銃(E残量:小)、ゲイボルグ@Fate/stay night
[道具]:基本支給品一式、サザーランドのキー、SIG SG552(30/30)@現実(予備弾30×3)、軍用ジープ@現実、ゼクスの手紙、RPG-7(グレネード弾×3、煙幕玉×2付属)
双眼鏡、手術用の針、手術用の糸、消毒用エタノール、
ヴァンのテンガロンハット、水着セット@現実、ミネラルウォーター@現実×15
ギャンブル船商品カタログ(機動兵器一覧)第3回放送分@オリジナル、『ガンダムVSガンダムVSヨロイVSナイトメアフレーム~
戦場の絆~』解説冊子、
2757万ペリカ(端数変動)、包帯(20m)×3、治療に使えそうなもの(1万ペリカ分)
[思考]
基本:断固として殺し合いには乗らない。主催の思惑を潰す。
0:この機動兵器は……?
1:信長を倒す。
2:できれば薬局で治療のリスクを調べたい
3:ルルーシュ(とスザク)には最大限の譲歩を。もし対立が不可避なら……。
4:天江衣をゲームから脱出させる。脱出までの間は衣の友達づくりを手伝う。
5:首輪を解除したい。首輪解除後は『ジングウ』を奪取または破壊する。
6:
荒耶宗蓮への警戒。
7:ガンダムのパイロット(刹那)と再びモビルスーツで決着をつける。※刹那の名を知らない為、相手が既に死んでいることを知りません。
8:サザーランドもいいがモビルスーツが欲しい。できればフラッグ。更に言うならオーバーフラッグ。
9:可能ならば、クレーターと遺跡の隠し通路を調査したい。
【備考】
※バトル・ロワイアルの舞台そのものに何か秘密が隠されているのではないかと考えています。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。エスポワール会議に参加しました。
※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。この情報だけでは首輪の解除は不可能です。
※『黒子の仮説』を聞きました。
※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。
※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。
※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。
※ヒイロから【憩いの館】にある遊技台、『戦場の絆』について聞きました。
※衣の負債について、直接内容は分かっていませんが、何らかのリスクを負ったと想定しています。
【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュR2】
[状態]:疲労(中)、左腕切断(処置済)、
[服装]:ナイトオブゼロの服(マント無し)
[装備]:レイのレシーバー@ガン×ソード、アゾット剣@Fate/stay night
[道具]:基本支給品一式×2、鉈@現実、
スフィンクス@とある魔術の禁書目録、あずにゃん2号@けいおん!、アーサー@コードギアスR2
イングラムM10(9mmパラベラム弾32/32)イングラムの予備マガジン(9mmパラベラム弾32/32)×4
シグザウアーP226の予備弾倉×3@現実、M67破片手榴弾×2@現実、シャベル@現実
軽音部のラジカセ@けいおん、お宝ディスク、Blu-ray Discドライブ搭載ノートパソコン、水着セット@現実
サンドイッチ@現実×10、ピザ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20)、
[思考]
基本:生きて、ユーフェミアの約束(命令)を果たす。
0:どうする……。
1:態勢を立て直す。当面の目的はルルーシュとの合流。
2:阿良々木とルルーシュとの間の仲裁に入る。その際ルルーシュがギアスを使える状況を作る。対立が決定的ならルルーシュに付く。
3:ショッピングセンターで義手をとりつけたい。
4:ユフィ……。
[備考]
※ラウンズ撃破以降~最終決戦前の時期から参戦。
※主催が不思議な力を持っていることは認めていますが、死者蘇生が可能という点は全く信じていません。
※一回放送の少し前に、政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。また、ビデオメールの送信元と受信時間を確認しました。
※飛行船についての仮説、
ライダーの石化能力と藤乃の念動力についての分析を一方通行から聞きました。
※二日目深夜に、ルイスの薬剤@ガンダムOOを飲みました。
※一方通行の反射の壁を越える方法を理解しました。
【コンテナ群の機動兵器について】
※ルルーシュや式たちが調べたうち、当たりと見た四体のうちの二体が残っています
※当たりの四つにしても時間制限があったり、定員が決まっていたり、中途半端に使えないものばかりかもしれません。
※グラハムとスザクがどうするか、どんな機体があるかは次の書きてさんにお任せです。
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最終更新:2010年11月02日 07:03