支配より協調を、征服の代わりに友情を ◆70O/VwYdqM
廃ビルより離れた海岸線沿いに建つ古びた民家。
築30年は経っているであろう木造造り。
海風のせいか腐食が進んでいる箇所も窺える。
昼間に訪れれば、まだ住居としての姿を想像させるだけの外観なのだろうが、星明りの下に浮かび上がる姿はまさに廃墟そのもの。
そんな異界の入り口のような家に年若き男女が一組訪れる。
入り口を潜り、南側の8畳ほどの畳敷きの居間。
そこに緩慢な動きで女が男の体をやさしく横たえる。
窓から射し込んでくるわずかな星明りを頼りに数本の蝋燭を見つけ、火を点す。
蝋燭の小さな明かりが揺らめき、男の姿と顔を照らし出した。
男は瞼を閉じ、時折険しい表情を浮かべている。
女はその苦悶の表情を見て、吐息にも似た小さな溜息と妖艶な微笑を零し、そして、ゆっくりとその手を男の服へと伸ばし始めた。
男は、いまだ……目覚めない。
女の手が男の額に触れる。
安堵の表情を女が浮かべ、額に浮かんだ汗をふき取る。
女の右手が横たわる男の背中に回り、男の体を僅かに浮き上がらせた。
その瞬間、男の表情に再度苦悶の色が浮かぶ。
女は男の耳にそっと口を近づけ、囁く様に言葉を漏らす。
「……落ち着いてください、痛くしませんから……」
吐息と共に吐かれた言葉が男の耳とうなじを撫ぜ、無意識に体温を僅かばかり上昇させる。
女の左手が男の左肩に触れた。
女は、まるで羽箒で撫ぜるようにその周囲から穢れを取り払い、最後にチロリと舌を出して男の体から漏れ出した命の残滓を舐めとった。
満足げな表情を女が浮かべる。
男が目覚めるのは、やはり、まだ少し先……。
◆ ◆ ◆
ヒイロが目覚めた時、その眼前に広がる光景と、自身を取り巻く状況に驚かされることになった。
まず目の前に広がる光景。
星明りと周囲に並ぶ蝋燭の明かりのおかげで辛うじて浮かび上がった板張りの天井と、古ぼけた木の柱。
背中に感じるのは硬いようで温かみを感じる畳の感触。
それ以外は特に何も無い。
自分が今どこにいるのか、それが分からない。
そして、自分が置かれている今の状況。
何処かの古民家だろうということは推察できたが、そんな場所でなぜ自分が寝ていたのかが分からない。
しかも全裸で……。
そう、ヒイロは今何一つ身に纏わない姿だった。
掛けられた毛布を持ち上げ、ゆっくりと体を起こそうとして気がついた。
ヒイロは何一つ身に着けてない。
これは流石に事の異常性を再認識する。
ヒイロの中に浮かび上がるのは目覚める前までの記憶だ。
殺し合い、バトルロワイアル、赤い槍を持った女とその女に襲われていた桃色髪のドレス姿の女。
ドレス姿の女を逃がし、槍を持った女から自分も無事逃げ切った所で、再びドレス姿の女に出くわした。
そんな、記憶の流れの中からいくつかの記憶を取り出し、瞬時に現状への答えを導こうとする。
確か、あのユーフェミアという女が突然銃を……。
そこまで思い出して、自分が怪我を負った状態で海へと飛び込んだことを思い出した。
(俺は……、意識を失ってしまったのか……)
思い出した記憶に従い、そっと撃たれた左肩に右手が行った。
そこで初めて、左肩に巻かれた包帯に気がつく。
(手当てが……、助けられたのか……)
ヒイロは厳密に言えば全裸ではなかった。
銃撃を受けた左肩に巻かれた包帯の感触を右手で確かめ、その治療の確かさを感じ取る。
今まで培ってきた感覚により容易に推察できる治療の的確さ、そして、体の一部と錯覚するほどのフィット感を持つ巻かれた包帯。
それらを実感し、自分の置かれている状況をある程度察した。
(意識を失った俺を何者かがこの家まで運び込み、濡れた服を脱がし、手当てをしてくれた……。だが、いったい誰が?)
再び辺りを見回す。今度はもっと神経を張り巡らせて。
(人の気配……奥の部屋か……)
おそらく自分を助けた人間だろう気配を感じ取り、ヒイロは全身に緊張を張り巡らせた。
毛布を無音で剥ぎ取り、他に何か無いかと辺りを見回し、自身の所持品を探す。
だが、先ほど確認したとおり、何も無い。服も、銃も、デイパックも見当たらない。
一瞬窓から外に出る事も考えたが、自分を助けた相手すら確認せず姿を消すなど心情的に出来るわけもなく、
ヒイロは僅かに迷いながらも、何が起きても対応できるように慎重な動きで部屋の入り口まで近づいた。
襖に手が伸びる。
その時、まるでそのタイミングを狙ったかのように襖の向こうから声が掛けられた。聞いた事のある女の声が……。
「……あら、もう目が覚めたのですか?」
(この声は!!)
先に動いたのはヒイロだった。
記憶に残る特徴的な間延びした声を聞き取り、瞬時に襖の向こうにいる相手の姿を想像する。
襖に掛けていた手を戻し、一歩後退。
その距離は女の姿を想像した時点で連想された女の攻撃範囲。
無防備に、武器も無く接近すればどうなるか容易に想像出来る女の攻撃範囲から僅かに外れたギリギリの死活距離だ。
(なぜあの女が!!)
ヒイロの頭に浮かんだ女、それはこの理不尽なゲームにて最初に戦った女の姿だ。
赤い槍を自在に操り、銃弾すら弾く魔性の女。
妖艶な姿と独特な語り口により翻弄されたが、それを差し引いても十分ヒイロを正面から圧倒する戦力を持つ。
今の戦力では正面からは分が悪いと悟り、先ほどは潔く引いたというのに……。
「うふふ……、そんなに怯えなくても良いですよ。ただ、私は貴方とお話がしたいと思っただけなのですから……」
襖がゆっくりと開かれる。
女の姿を確認出来るか出来ないかと言うところで飛びかかろうかとも考えたが、未だ生かされているという事実がそれを押しとどめた。
そう、ヒイロは今“生かされている”のである。
やろうと思えば、ヒイロを見つけたときにでもやれた筈なのに、女はヒイロを生かしている。
あまつさえ、手当てまでして。
「お加減はいかがですか?」
女が現れる。
僅かな光りに照らし出された女の姿は、間違いない、ヒイロの想像通りの姿だった。右手に赤い槍を持っている姿までそっくりに。
ファサリナ。
それが女の名前である。この理不尽な殺し合いに乗った危険人物。
「……何が目的だ、なぜ俺を助けた」
ヒイロから出た最初の言葉は謝辞でも敵意でもない、ただ純粋な疑問だった。
目の前にいる女は、間違いなく先ほど殺しあった相手だ。
それを理解しているからこそ、現状は果てしなく受け入れがたい。
なぜ俺を殺さない?なぜ治療する?
理解できない相手との対面により、瞬間的に次に移すべき行動を選択できなくなっていた。
「あんまり警戒しないでください……、私は純粋に、貴方とお友達になりたいと思っただけなのですから……」
「ふざけているのか?貴様は殺し合いに乗った人間だろう、なぜ俺を助ける!」
くだらない問答は無用とばかりにヒイロが声を荒げる。
それを受け、ファサリナが悲哀の表情を浮かべた。
「……そう……、やはりそうなのですか……」
ファサリナが残念そうに言葉を詰まらせた。
その姿に、ヒイロも一瞬僅かに上がった熱を強制的に冷やされる。
そして、次に放たれたファサリナの言葉に衝撃を受ける事となった。
「……貴方は誤解しています。私はこんな野蛮な殺し合いには乗っていません」
◆ ◆ ◆
「……なんだと……?」
ヒイロの表情の変化を真摯な眼差しで訴えかけるように見つめるファサリナ。
勿論、どんな変化も見逃さないためだ。
そして見つける。一瞬、本当に一瞬だけヒイロに動揺の色が浮かんだのを見逃さなかった。
「馬鹿をいうな。貴様はあの時、あの女を殺そうとしていただろう。言い逃れできる状況じゃ……」
「いいえ……、信じてもらえないかもしれませんが、あれはあの方が先だったのです」
ヒイロの言葉を被せるように即座に否定し、先ほど見つけた動揺の正体を探り出すように用意していた言葉を紬始める。
語り口は単純、先ほどの一件を否定するには、ここには居ないもう一人の当事者に擦り付けるのが道理。
勿論、今の状況では、そんな話が通るほど簡単ではない事はファサリナも十分承知している。
今求めているのは、疑惑を晴らすことではない。
時間を掛けながら目の前の男の事を篭絡する術、それを見つけるためのやり取りである。
それをファサリナは確かな演技力で真実味を持たせるように言葉にしているのだ。
「この地に降り立ち、名簿で私の守るべき大切な人が一緒に参加させられているのを確認したところで彼女が現れました。
彼女は、最初笑顔で近づいてきましたが、突然豹変し、笑顔のまま持っていた銃で私を撃とうとしたんです……」
ファサリナの訴えは真に迫るものがあり、ヒイロはそれを感じ取る。
そして、逆にその反応をファサリナも目ざとく見つける。
言うまでも無いことだが、本来ならヒイロは一度危険視した相手に対し、僅かにでも警戒を緩めるような真似はしない。
それは当然培ってきたこれまでの経験があるからだ。
だが、この瞬間、ヒイロは考えてしまった。
考えて、連想してしまっていた。
あの桃色髪のドレスの女、ユーフェミアとか言う女が笑顔でファサリナに対して銃を向ける姿を……。
「……」
本来なら、ここでヒイロは否定の言葉の一つでもぶつけてもおかしくは無い。
だが、ヒイロは言葉を噤んだ。
その事実だけで、ヒイロに何か迷いが生まれたという事をファサリナは悟った。
「……幸い、あまり腕の立つお方ではなかったお陰で、発砲される前にバックから取り出したこの槍で反撃が適いました。
その時気づいたんです……。
ああ、この地では、こんな力の無い方でも、笑顔で他者に銃を向けてしまうんだ、と……
ならば、争い否定し、平和を愛するあの方“同志”お一人では、いつ危険な目にあってもおかしくは無い……。
それに気がつき、私は決意しました。
同志を守るため、同志の夢を守るため、みんなの夢を守るため、私の夢を守るため……、
この地でも、変わらず同志を守るという使命を果たさなければならい……。
そう思ったから、同士を傷つける危険性のある人間の排除を心に掲げ、彼女に槍を向けました……」
そこに貴方が来た、という言葉を飲み込んだ事に深い意味は無い。
ただ、出来るだけ状況を想像しやすいようにファサリナは話しただけだ。
ここから先は同じ記憶を共有するヒイロの主観に任せた方が都合いい。
なぜなら、ファサリナ一人が話しているだけでは記憶の押し付けになり、ヒイロの頭の中に浸透しない可能性が出てくるからだ。
ヒイロには出来るだけ考えて欲しい。
考えれば考えるほど、その空気の中から得られる情報も自然と増える。
ファサリナはその瞬間を待っているのである。
「私の話は以上です……。
……当然信じられるような内容ではないでしょう……貴方に対して敵意を向けたのは事実なのですから……。
でもあれは、……あの危険な方を守ろうとした貴方に対し、瞬時に弁明は適わないと判断し、
尚且つ、同志の安否が分からない事から生まれる危機感により一刻も早く危険人物を排除し、
少しでも同志の身の安全を確保しようとした結果の行動……。
冷静になって思えば、あの時はお話もしないで、大変失礼なことをしました……。
心から謝罪いたします……」
それは、戦っている時の妖艶なファサリナとは似ても似つかない程、粛々としたお淑やかな振る舞い。
何処か気品さえも感じられるファサリナのもう一つの姿。
元娼婦という、辛い過去に基づいて生まれた人形としての姿だ。
本来なら、そんな二つの顔を使い分けるような真似はしなかっただろう。
だが、目の前にいるヒイロは容易く人の話を信じ、耳に入れるような隙の多いタイプではない事をファサリナは少ないやり取りで気づいている。
ゆえに、ファサリナは言葉を選び、慎重に事を進めるのだ。
◆ ◆ ◆
「……解せないな」
ファサリナからの謝罪の後、少し経ってヒイロは口を開いた。
勿論、巧妙に隠されているファサリナの真意を確認するためだ。
何も、ヒイロは呆然と考えていたわけではない。
ファサリナの話を信じるとすれば、自分を撃ったドレスの女、ユーフェミアが一方的に悪いのであり、一応の筋が通ると理解できる。
ファサリナの行動も大切な者の為と言われれば、自分も似たようなスタンスなので一概に否定は出来ない。
たまたまタイミングが悪かった、そう言われればそう見えてしまう状況、ヒイロは自然とファサリナ寄りの思考に移ろいつつあった。
……だが、それをそのまま信じ切れるほど、ヒイロは他人を信じてはいない。
「その同志とやらを守るためなら、なぜ傷を負い、気絶している俺を助けた。
お前は一刻を争うのだろう?こんな見ず知らずの俺を助けている余裕は無いはずだ。
冷静になって、俺を殺す必要が無いと気づいたとしても、貴重な時間を使ってまで俺を助ける理由は無い、違うか?」
ヒイロの疑問は至極当然のもの。
ファサリナの目的はあくまで大切な人“同志”という何者かを守るために集約している。
なら、たとえ、危険人物を排除していくという方針にしても、出来るだけ多く移動し、他者と接触し、情報を得ていくほうが手っ取り早いと言えるだろう。
ゲーム開始時に出会い、明らかに目的とは無関係とも思えるヒイロとの再度の接触は完全に無意味である。
「……お前は何を考えている……、俺に何をさせたい……」
ヒイロは女の後ろに別の『何か』がいると感じた。
その考えはあながち間違ってないかもしれない。
女を取り巻く空気が僅かだが変わっていることに気がついた。
「……全ては同志のためです」
女が言った。
その時には既に、先ほど見せていた悲痛な面持ちは形を潜め、何の心象も移さない能面のような表情が浮かんでいた。
「貴方は怪我をしていました……。それも正面からの銃撃です。
ライフルでの遠距離狙撃ではないのは傷口を見れば明らか……。
銃弾が貫通していたことを考えると、目視できる距離だったのではないですか?
……そこで疑問に思いました。
貴方ほどの人が、なぜ正面から撃たれて怪我をしたのだろう……と」
ヒイロの手が治療された左肩へと伸びる。
「……貴方は裏切られたんじゃないですか?
優しく近づいてきた誰かに、突然銃を向けられた……。
私と同じように……」
その瞬間、ヒイロはファサリナの言いたいことが分かった。
欲望に目がくらんだわけでも、生き残りたいわけでもない。
自分と同じようにこの地で行われているゲームの本当の醜さを知る者としてヒイロを見つけたゆえに、
志を同じくするものとして協力して欲しい、ただそれだけなのだ……。
「私は貴方を理解します……。
そして、貴方も私を理解できる……。そう思ったから、私は貴方を助けました……」
ファサリナはそう言いながらゆっくりとヒイロへと近づく。
ヒイロは間合いを図るように再び後退。
だが、その行動に先ほどのような迷いの無さが感じられない。
ヒイロにもファサリナの言っている意味は理解できる。
このような場において、一人での優位性など信頼できる者と複数でいる時と比べられるものではない。
特に、大切な者を見つけ、守ると言う使命を帯びた者には、一人で出来ることの限界を容易く現実として実感してしまうのだ。
複数の協力者がいれば、人探しも、危険人物の排除も効率よく行える。
それを理解しているからこそ、信頼の置ける協力者は重要なのである。
だが、その信頼できる者と言うのが問題なのだ。
先ほど、ヒイロもファサリナもその身で実感した。
あのようなお嬢様然とした者が容易く殺し合いに乗っているのだ。
たとえ無害な弱者を見つけても、それが演技か本心かを見分けるのは至難の業である。
ゆえに戸惑い、踏み込めない。
昔からの自分の本当に信頼を置けるものを見つけるまでの間、疑うことを芯に置いて生きてきたものは、
この地では決して仲間など作れず孤立するのが目に見えている。
それだけに、ファサリナは意を決して提案しているのだ。
同じ志を持つもの同士、手を取り合おうと……。
「……一つだけ答えろ……同志とは、一体何者だ?」
ヒイロは、あえてその名前を口にした。
これまでのやり取りからファサリナの崇拝する存在のおおよその人となりは想像できる。
出来るゆえに、聞くのが怖かった。
その人物の姿が、ある完全平和と言う夢を掲げる少女と微妙に重なるから……。
「……同志は、とても偉大な方です。
平和を愛し、争い嫌い、人を愛し、人を信じている……。
自身を犠牲にしてまでも、この混沌とした世をその愛で満たし、穏やかに生きる世界へと導こうとしている……。
支配より協調を、征服の代わりに友情を……。
同志の夢は、この世界の未来のためだけにあるのです」
右手に持った槍を左手に持ち替え、右手を差し出す。
ヒイロはその右手を未だ解けぬ警戒心の狭間で見つめていた。
「……どうでしょう……、私に協力していただけませんか?」
その瞬間、ヒイロの心がざわめく。
何か、得体の知れないものに出会ったような、そんな感触だ。
だが、心なしか、自身が落ち着いていくのを感じていた……。
「私と……お友達になりましょう……」
求めるは女……。
答えるは男……。
果たして……。
【D-1/南、海岸線沿いの民家/1日目/黎明】
【ファサリナ@ガン×ソード】
[状態]:健康
[服装]:自前の服
[装備]:ゲイボルグ@Fate/stay night
[道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品3個(確認済み)
コルト ガバメント(自動銃/2/7発/予備7x5発)@現実、M67破片手榴弾x*********@現実
[思考]
基本:
カギ爪の男を守る。新しい同士を集める。戦力にならない人間は排除。
0:うふふふ……
1:カギ爪の男と合流し、守護する
2:カギ爪の男の意志に賛同する人間を集める
3:明確な危険人物の排除。戦力にならない人間の間引き。無理はしない。
[備考]
※21話「空に願いを、地に平和を」の
ヴァン戦後より参戦。
※ヒイロの名前はまだ知りません。
【
ヒイロ・ユイ@新機動戦記ガンダムW】
[状態]:左肩に銃創(治療済み)
[服装]:全裸
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考]
基本:???
1:ファサリナを警戒しつつ、答えを出す
2:リリーナ……
3:ユーフェミアは……
[備考]
※参戦時期は未定。少なくともアニメ後半、ヒイロが精神的に成長した頃以降。
※D-1エリアにおいて数度大きな爆発が起こりました。
※ヒイロの衣類は現在乾燥中。荷物はファサリナの手に渡りました。
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最終更新:2009年11月13日 23:48