JUST COMMUNICATION ◆CcfuOxf30g
ゼクス・マーキスは民家街最北に立つ、高めのオフィスビルと思しき建物にいた。
先に聞こえたMSが墜落したかのような衝突音が気になりはした。
だが、ゼクスはその音を単身で生み出せるほどの能力者”
一方通行”を知っている。
彼ほどの能力者がゲームに乗っていたと仮定しよう。
その現場に向かうことは、一介の軍人であれどなんの特殊な能力を持たないゼクスには自殺行為に等しいものだ。
いくら参加者との接触を目的にするとはいえ、自身の命を投げ出してしまっては意味がない。
それに戦地に向かうとしても、軍人はいかなる戦場でも事前に調査をした上で勝率を限界まで高めた上で戦いに臨むことが常である。
その軍人であり、この殺し合いでの自身の非力さをゼクスは理解している。
彼が下した判断は状況の把握、すなわち傍観者に徹するという選択であった。
ビルの入口と自身のいるフロアには、デパートと同様に他者の来訪を知らせるための呼び鈴の罠を仕掛けてある。
少なからず、突然の奇襲はこれで防げるだろうと判断し、オフィスビルの最上階へと昇った。
窓へと向かい、外からこちらが気づかれにくい位置ギリギリまで顔を寄せ、先ほど轟音がした駅方面を見渡す。
眼球から円筒状のプラスチックを通し、二枚に重ねられた凸レンズ越しに見える光景。
デパートから拝借してきたおもちゃ製の双眼鏡を彼は覗き込んでいた。
先に聞こえた激しい衝突音からある程度想像をしていたが、そこには荒々しい破壊の跡と、参加者同士の戦闘の様子が映し出された。
運休停止のはずだった電車は民家街を散らし、無残に崩壊。
赤いジャケットと赤いハチマキを身につけ、紅い炎を全身に纏い咆哮する男。
薄紫色の蛇を思わせる髪を靡かせながら到底普通の人間では為し得ない俊敏な動作でその男と対峙する女性。
赤いジャケットの男に関しては
伊達政宗らと出会った折、彼から聞いた
真田幸村なる人物とその外見は一致。
政宗の話によると、彼はゲームに乗るような男ではなく、むしろその逆の真っ先に主催を打倒せんとする熱血漢だと聞いた。
ならば、彼と対峙する女性がゲームに乗った者として、彼に襲いかかっているのであろうか。
そう思考するゼクスの視界に、新たな人物が現れた。
黒服の少女。彼女が現れるや、その目から緑と赤の光が発せられ、赤いジャケットの男の首へと向かっていく。
その光景が何度か続けられた後、赤いジャケットの男は倒れた。
「死んだか……」
ゼクスは囁きを漏らす。
彼がゼクスの予想通りに伊達政宗がその好敵手として認めていた存在ならば、この殺し合いを壊すためには貴重な者を失ったこととなる。
多少の無念は残るものの、自身があの場に介入していたとしても亡骸が一つ増えるだけだったであろう。
(しかし、あの二人。手を組んでいるというのか…?)
ゼクスの視線の先には紫色の髪の女性と黒服の少女が会話している姿があった。
だが、幸村と思しき人物が真田幸村本人とは確定したわけではなく、彼がゲームに乗った者だと断言はできない。
少なからず、ゼクスが見た光景だけで判断するならば。
だが、仮にあの女たちがゲームに乗った上で手を組んでいたとなれば、今後厄介な存在になりかねないであろう。
(しかし、困ったものだ…)
先の二人は駅の建造物の中に入ったため、監視ができなくなった。おそらく中で休んでいるのであろう。
この分だとこちらの監視にあの二人は気づいていない様子だ。
こちらが動くには今がチャンスである。
だが、ゼクスがこのビルを出た後、彼女らが動きだして遭遇する可能性もある。
彼女らがゲームに乗ったかもしれない以上、特殊な能力を持ち合わせる彼女らと接触するのはリスクが高すぎる。
ゼクスは移動し、今度は駅とは反対側にとりつけられた窓から景色を眺める。
そこには一面の草原と、その右側には砂浜と海があった。
双眼鏡を覗きこみ、窓から見渡せる範囲の景色をくまなく調べる。
双眼鏡を草原から砂浜、さらに砂浜から海へとへと動かす途中、ゼクスはその視界に動く何かを捉えた。
(軍用車か…。乗っているのは三人か…)
もともとは玩具である双眼鏡ゆえ、その姿をあまり鮮麗に捉えることはできなかった
しかし、かろうじて移動中の軍用車に人間が三人乗っていることを把握できた。
(この状況下で団体行動をするということは、少なからずゲームには積極的ではない、とみるか…)
あの団体と接触し、情報を渡すのも悪くない。
ゼクスは次の行動の選択肢に新しい項目を加え、再び駅方面を双眼鏡で見渡した。
そこには、先の女性とまたしても新しく現れたマントを羽織った青年が戦闘を起こしている光景が映しだされる。
たったの数分目を離した隙に、状況がまたしても動いた。
ゼクスは想像以上に殺し合いが速度を増している事実を再認識する。
◇
しばらく、その戦闘を監視し続けていたゼクス。
紫色の髪の女が足を負傷し、黒服の少女が駅から離れた。
それを好機と踏んだゼクスは、その隙にビルを離脱した。
あの状況では誰がどのようなスタンスで戦闘を行っていたか、ゼクスには判断がつかない。
強いてわかるのは、真田幸村と思しき男を殺した二人の女性がゲームに乗っているかもしれない…という可能性ぐらいだけだ。
あの戦闘に介入するにせよ、今は武器も槍だけと乏しく、ゲームに乗った者の格好の的に成りかねないだけだ。
今はあの状況が収束するのを待ち、その傍らで他の参加者…先に見た軍用車で移動する団体と接触しておく方が良いだろう。
そうゼクスは判断した。
(案外、あの中に一方通行並みの者もいるかもしれないな…)
あるいは、あの参加者たちの中に殺し合いを止め得る力を持つ者がいるかもしれない。
そうとなれば、駅周辺の戦闘への介入の可能性も開ける。
(さて、ここで引く札は果たしてエースか、あるいはジョーカーなのだろうか……)
◇
グラハム・エーカーの運転する軍用車は砂浜を抜け、海沿い道路へとさしかかろうとしていた。
だが突如西方面から聞こえ出した銃声にグラハムが気づき、軍用車は停車。
同乗していた士郎と黒子も銃声に気づき、グラハムが停車した意図を察知した。
「さて、どうしたものか。この場合、向かうべきなのかな?――衛宮少年、君はどう考える?」
グラハムは『みんなに負担が掛からないルート』と軍用車の進路を指定した士郎に問う。
士郎はそう言った手前、ここでは銃声のした方向を避けて進むと判断するべくなのが道理だ。
「そんなの決まっているだろう、殺し合いに乗る者がいるとしたら止めなくちゃいけない――」
さも当前の如く、士郎は言ってみせた。
「
正義の味方になる」という観念に取り憑かれた彼にとって、それは当り前と言える判断だった。
「だが、衛宮少年。それは君が言った『みんなに負担が掛からないルート』とは真逆の危険な道となる。その点についてはどう弁明するのだ?」
なんとなく予想はしていたが、まさか即答で答えようとは…、とグラハムは少し呆れていた。
思春期ゆえの無鉄砲さなのだろうが、この少年はなまじ純粋すぎる。
黒子に対する優しさも、そこから生まれるものなのであろう。
だが、軍人であるグラハムにはわかる。
そのような青臭い理想を掲げて動く人間は戦場では真っ先に死ぬ所か、足手纏いに成りかねないことを。
「だったら、俺が1人で様子を見てくるさ。それなら、白井やグラハムさんに負担は掛からないだろう?」
「なるほど、確かにそれならに我々に負担は掛からないな…」
グラハムは軍用車から降り、銃声のした方角を眺める。
士郎もそれに続き、車から降りる。
「じゃあ、白井とここで待っていてくれ。絶対に止めてみせるさ。こんな殺し合いで人が死ぬなんて、間違っている」
「ああ、御武運を祈らせてもらおう――」
そして、士郎は勝利すべき黄金の剣を片手に、単身で銃声のした方角を目指して駆け出していった。
その身を『正義の味方』と理想に委ね、殺し合いを止めんと誓って――
【D-7/市街地沿岸部/一日目/昼】
【衛官土朗@Fake/stay night】
[状態]: 健康、額に軽い怪我(処置済み) 、正義の味方状態
[服装]: 穂村原学園制服
[装備]: カリバーン@Fake/stay night
[道具]: 基本支給品一式、特上寿司×20人前@現実
[思考]
基本:俺が正義の味方だッ―――!!
1:銃声のした方角へ向かい戦いを止めて、正義の味方になる。
2:島を時計回りに移動しながら、グラハムらと共に仲間を探し、他の参加者のための正義の味方になる。
3:黒子を守る。しかし黒子が誰かを殺そうとするものなら全力で止めて、正義の味方になる。
4:女の子を戦わせない。
セイバーも戦わせない。出来るだけ自分で何とかして正義の味方になる。
5:一方通行、
ライダー、
バーサーカー、
キャスターを倒し、正義の味方になる。
[備考]
※参戦時期は第12話『空を裂く』の直後です
※残り令呪:1画
と思った、瞬間―――
士郎の視界は暗転する。
「―――と、この私が言うとでも、思ったか!」
グラハムは走りだそうとした士郎の体を掴み、巴投げの要領で彼の体を転倒させた。
「一介の軍人として、そして君の同行者としてだ。何の力も策もなしに、君を死にに行かせるわけにはいかないな」
「黙って聞いていれば。まあ、衛宮さんも飛んだ甘やかしさんですのね」
少女の声色ながらも、高貴な中年女性のような洗練された丁寧な口調の声が響く。
一連の会話を静観していた黒子も車から降りて、会話への参加を決め込んだ。
もとより、彼女もグラハムが士郎を止めなければ、テレポートして彼の行く手を阻もうと考えていた。
「離してくれ、こんなことしている間にも誰かが死んでいるのかもしれないんだぞ!」
少年の声が虚しく響き渡る。
その様を見て呆れた黒子は溜息交じりに返した。
「だいたい、衛宮さんは銃弾の中に飛び込んで、戦闘行為を止められると本気でお考えなのですか?」
「そんなのやってみないとわからないだろう―――」
「無理だな。私にさもたやすく転倒させられた君が銃を相手にできるとは思えんな」
今度は士郎の服掴んだまま彼を拘束しているグラハムが返す。
グラハムは士郎から手を離すと、腰から拳銃を取り出した。
「ここは軍人である私が様子見と行くのが道理であろう。君たちにはそこでおとなしく待っておいていただこう。
―――と行きたいところだが、どうやら来客の様だ」
グラハムは手に持った銃を眼前に構える。
その銃口の先には、両手を挙げた男の姿があった。
◇
「ゼクス・マーキスだ。殺し合いには乗っていない」
「ほう、ならばあえて言わせてもらおう。グラハム・エーカーであると」
そうは言うものの、銃口は依然変わらずにゼクスへと向けられている。
「一つ聞かせてもらおうか。あちらから銃声が聞こえていたが、何か心当たりはないだろうか?」
ゼクスは銃声のした方角から現れた来訪者である。
いくらこちらに無抵抗との意志を表そうと、必要以上に警戒すべく必要があるとグラハムは判断した。
「ああ、あれなら先ほどまで見てはいたが…。どうやら私の手には負えぬ相手ゆえ、手出しはしなかった」
「なるほど。それで戦場からは離れた、と」
「そうだ」
ゼクスは両手を挙げたまま、頷いた。
グラハムは銃を下げ、頭を少し下げた。
「失礼した。我々も殺し合いを止めるべく動いている。できれば協力を仰ぎたいところだ」
ゼクスは両手を挙げたまま、グラハムたちのもとへと歩み寄った。
◇
「ところでゼクス・マーキスよ、その服は軍服と見たが…。どこに所属しているのかな?」
見覚えのない、彼の知るユニオン、人革連、AEUのどれにも該当しない軍服。
あるいはソレスタル・ビーイングの者かもしれない―――、淡い期待を込めてグラハムはゼクスに問うた。
「OZだ。そういう君もその佇まいと服装から見るに軍人だと思えるのだが…」
「ああ、私はユニオン軍所属のグラハム・エーカーだ。しかし、オズなどという軍は聞いたことはないが…」
両者は多数の参加者に出会い、それぞれが別の世界から来たという可能性を知っている。
そして、ゼクスは先にデパートで行ったゲームにて見知らぬ世界の知識の片鱗に触れていた。
自分の知らないガンダムの存在を―――
「一つ確認で聞いておきたいのだが――。ガンダム、ヨロイ、ナイトメアフレーム――この中で君の軍が使っている機体はないか?」
ゼクスが発したとある単語に、グラハムの表情が揺らいだ。
「ガンダム――だと―――ッ!知っているのか、ゼクス・マーキス!この私を魅了して病まないガンダムの存在をッ――!!」
「ああ、知っているが――。おそらく、君の知るガンダムとは違うものだろうな――」
ゼクスがデパートでゲームを行った際、ガンダムと名のついた機体には自身が見知ったもの以外に、見たこともない機体もあった。
それにそのゲームの名が『ガンダムVSガンダムVSヨロイVSナイトメアフレーム~
戦場の絆~』であったこともゼクスは記憶していた。
なぜ、わざわざ『ガンダムVSガンダム』と繰り返すのだろうと疑問に思ってはいた。
だが、グラハムが自分の聞いたこともない名前の軍に所属する者であり、ガンダムを知っていると言った時点でその疑問に対して答えがでた。
『ガンダム』の存在する世界が二つあるのかもしれない――という答えだ。
「それはどういうことだ」
「気持ちはわかるが、それは後にしよう。 銃声が止んだかと思うと今度は衝撃音だ。
何か進展があったかもしれない。今は一度、私があの場で見たことを話しておくべきだろう」
駅方面から聞こえた衝撃音に気づいたグラハムは頷き、ゼクスの意見に賛同の意を表す。
たしかにガンダムの情報はグラハムにとって喉から手が出るほど欲しいものだが、彼とてこの状況で優先すべきことは心得ている。
この瞬間を皮切りに、ゼクスは先ほど目撃した駅周辺での戦闘の様子をグラハムらに伝えた。
この場にもその戦火が届くいてもおかしくない状況。現状の把握は何よりも保身するにあたって大切なことだ。
その中でゼクスが目撃した薄紫色の髪の女性が、ライダーというサーヴァントなる超人的な存在であるかもしれないと
衛宮士郎から聞き出せたことだ。
「話には聞いていたが、本当にそのような厄介な者が存在しているのか…」
誰かが襲われているというならば、軍人の務めとして助けにいきたいところだとグラハムは思う。
だが、ゼクスや士郎の話が本当ならば、拳銃一つでどうにかなる相手ではないだろう。
「ライダーは危険だ…!あいつは何の関係もない学校の生徒を殺すことも厭わないような女なんだ」
そう言い終わる前に士郎はグラハムの隙をついて市街地へと向かわんと駆けだす。
「まったく、聞き分けの悪いこと…」
しかし、その行く手をテレポートしてきた黒子に阻まれ、挙句の果てには、その身体を倒されて羽交い絞めにされた。
中学生の黒子が風紀委員で得た護身術にさえ負かされるほど、今の士郎は冷静さに欠けているとその身を持って証明してしまった。
「失礼。聞き分けの悪い少年でね。志は立派なんだが、実力が伴っていないものでな」
グラハムはゼクスにそう言って、黒子に士郎を軍用車で待機させて見張っておけと指示した。
士郎と黒子が軍用車に戻ったことを確認すると、グラハムはゼクスとの情報交換を再開した。
まずはエスポワールで会議を行い、参加者を探索することになった経緯を話す。
「なるほど、私とは逆か」
参加者を探索――ゼクス自身が行っていた行動は遭遇する者を一か所に集めるというプラン。
対して、グラハムの場合は一度集まった参加者が一度別れて、再度合流という順序が逆の性質のものだ。
その情報に呼応して、ゼクスは三回放送の前後に『E-3 象の像』に集まるというプランと、すでにそれを伝えている参加者が数名いるという情報を与えた。
「なるほど、だとするなら船に一度戻ってそれを伝えておいた方が良いかもしれんな。あるいは、そこに集まった者が船に移動する――」
ゼクスの情報に対して自分の見解を語るグラハム。
だが、その意図は別の所にあった。
ゼクス・マーキスなる者の頭のキレと情報量ならば、主催者への考察も何か考えついているかもしれない。
そう思ったグラハムは制服のポケットを漁り、士郎と黒子に主催者に関しての考察を伝える際に使ったメモ帳を取り出して、ゼクスに渡していた。
ゼクスはそれを黙って読み、それを理解したと首肯で返す。
その時ふと視界に映ったグラハムは腕時計に視線を寄せた。
「まだまだ知りたい情報も伝えたい情報もあるのだが―――
次の動きを決めるのは、放送が終わってからにするべきだろうな」
気づけば二回目の放送も直に迫っている。
放送で伝えられる、禁止エリア、死亡者といった情報によってはゼクスとエスポワール組のプランは変更せざるを得ない可能性がある。
ゼクスは頷き、忌々しい放送が響くのを待つことにした。
【D-7/市街地沿岸部/一日目/昼】
【ゼクス・マーキス@新機動戦記ガンダムW】
[状態]:健康 新たな決意
[服装]:軍服
[装備]:真田幸村の槍×2
[道具]:基本支給品一式 、ペリカの札束 、おもちゃの双眼鏡@現地調達、その他デパートで得た使えそうな物@現地調達
[思考]
0:放送を待ち、その内容を踏まえた上で、グラハムらと情報交換し方針を決定する。
1:新たな協力者を探す。どんな相手でも(襲ってこないのなら)あえてこちらの情報開示を行う。
2:第三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、一度信頼出来る人間同士で集まる
3:集団の上に立つのに相応しい人物を探す
[備考]
※学園都市、および能力者について情報を得ました。
※MSが支給されている可能性を考えています。
※主催者が飛行船を飛ばしていることを知りました。
※知り合いに関する情報を政宗、神原、
プリシラと交換済み。
※悪人が集まる可能性も承知の上で情報開示を続けるようです。
※サーシェスには特に深い関心をしめしていません(リリーナの死で平静を保とうと集中していたため)。
※ライダーと黒服の少女(藤乃)をゲーム乗った特殊な能力者で、なおかつ手を組んでいると推測しています。
※ギャンブル船で会議が開かれ、参加者を探索していることを知りました。
※グラハムから以下の考察を聞きました。
・帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいる。そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があった。
【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダムOO】
[状態]:健康
[服装]:ユニオンの制服
[装備]:コルト・パイソン@現実 6/6、コルトパイソンの予備弾丸×30、軍用ジープ@現実
[道具]:基本支給品一式、五飛の青龍刀@新機動戦記ガンダムW
[思考]
基本:殺し合いには乗らない。断固辞退
0:放送を待ち、その内容を踏まえた上で、ゼクスと情報交換し方針を決定する。
1:ゼクスからガンダムについて詳しく聞きたい
2:島を時計回りに移動しながら、士郎らと共に仲間を探す(エスポワール組の知人優先)
3:
張五飛と接触したい
4:主催者の思惑を潰す
5:ガンダムのパイロット(刹那)と再びモビルスーツで決着をつける
6:地図が本当に正確なものかどうかを確かめるために名所を調べて回る
7:衣の友達づくりを手伝う。ひとまずは一万ペリカを手にいれ、『麻雀牌セット』を買ってやりたい
【備考】
※参戦時期は1stシーズン25話「刹那」内でエクシアとの最終決戦直後です
※バトル・ロワイアルの舞台そのものに何か秘密が隠されているのではないかと考えています
※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※張五飛がガンダムのパイロット、少なくともソレスタルビーイングのメンバーであると知れないと考えています
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
※ゼクスから駅周辺で戦闘が行われていることを聞きました。
※第三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、参加者同士で集まるというプランをゼクスから聞きました。
◇
「あら。だめですこと、衛宮さん」
黒子はグラハムの指示通りに、今にも動き出さんとする士郎を軍用車の中へ追いやって見張り続けていた。
士郎は黒子にもグラハムにも行く手を阻まれた結果、仕方なしに軍用車内に座り込み、手元の剣を見つめていた。
(…ああ、確かに俺は無力かもしれない)
だが、士郎はその身が続く限り、正義の味方であり続ける。
今だってゼクスが言っていたライダーと思しき者が殺し合いを行って犠牲者が出ているのかもしれないのだ。
動けるものならすぐにでも駆けだしたい。
(だけど…俺には一体何ができるんだろうか…)
手元にある、セイバーがライダーを倒した際に使った剣にも似た、黄金の剣を見つめる。
自分には大した魔術もなく、サーヴァントのような身体能力もない。
あるのは、魔術師の基本中の基本であり、とるに足らない魔術のみだ。
「解析――開始――(トレース・オン)」
士郎はとくに理由もなしに――強いていうならばその剣に魅かれたからだろうか――自分に出来る唯一の魔術を行使した。
剣の構造を解析したところでなんの力にもなりはしないだろう。
だが、士郎が今行えることと言えば、このようななんの意味も為さないことしかないのだ。
「衛宮さん、今のはなんですの?」
「ああ、この剣があまりに綺麗だったから。俺が使える唯一の魔術でちょっと構造を解析してみただけさ」
黒子は魔術と聞き慣れぬ単語に少し引っかかるものの、このゲームでの参加者間の常識の齟齬は船の会議である程度は理解していた。
おそらくは黒子の知る超能力に当たるものを、士郎たちは魔術と呼んでいるのだろう。
しかし、士郎がこんな能力を持っていたとは、と黒子は少し驚く。
確かにこの状況では役に立たないものゆえ、使う機会も、とりわけて話す必要もなかったのだろう。
さて、士郎の能力は自分の知る超能力で言うならば、どの様な能力に分類されるのだろうか――
黒子は風紀委員で出会った様々な事件の際に、他者の能力を見ると反射的にそれを分析する癖がついていた。
今回もそれは例外なく、黒子は士郎の能力について思考する。
「構造を……解析…」
つまるところ、透視に分類される能力ではないだろうか。
ならば、黒子には思い当たる節がある。
彼女の所属する風紀委員の先輩である固法美偉が持つ能力、透視能力(クレアボイアンス)。
この場合は見えない物を眼球に頼らずに透視する、つまり自身から離れ視覚情報をもたらす『動く眼』といったところだろうか。
士郎の場合は範囲は狭いものの、近くの物をより詳細に透視するいわば『顕微鏡』のようなものか。
厳密には違うにしても、本質は近いものがある。
――だとするならば。
とある、可能性が黒子の頭で閃く。
「衛宮さん」
黒子は士郎の肩を叩き、その視線を自身へと向けさせる。
「なにさ――」
士郎が振り返ると、そこには唇の前に人指し指を立て、もうひとつの人差し指で首輪を指している黒子がいた。
(―――ハッ!)
どうして今まで気づかなかったのだろうと思う。
他でもない、自分たちを殺し合いへと駆り立てる最大の要因、首輪。
それを解析できる力が自分にはあるということを。
【衛宮士郎@Fate/stay night】
[状態]: 健康、額に軽い怪我(処置済み)
[服装]: 穂村原学園制服
[装備]: カリバーン@Fate/stay night
[道具]: 基本支給品一式、特上寿司×20人前@現実
[思考]
基本:主催者へ反抗する
0:首輪を解析……だと…
1:出来るなら、今すぐにでも駅周辺の戦闘を止めたい。
2:島を時計回りに移動しながら、グラハムらと共に仲間を探す(エスポワール組の知人優先)
3:黒子を守る。しかし黒子が誰かを殺すなら全力で止める
4:女の子を戦わせない。出来るだけ自分で何とかする
5:一方通行、ライダー、バーサーカー、キャスターを警戒
[備考]
※参戦時期は第12話『空を裂く』の直後です
※残り令呪:1画
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
【
白井黒子@とある魔術の禁書目録】
[状態]:健康、精神疲労(中)、空虚感
[服装]:常盤台中学校制服、両手に包帯
[装備]:スタンガン付き警棒@とある魔術の禁書目録
[道具]:基本支給品一式
[思考]
基本:なるべく普段通りに振舞う(スタンスは決めあぐねている)
0:衛宮さんの能力で首輪を解析できるかも…
1:島を時計回りに移動しながら、士郎らと共に仲間を探す(エスポワール組の知人優先)
2:お姉さまを生き返らせるチャンスがあるなら……?
3:衛宮さんはすぐに人を甘やかす
4:一方通行、ライダー、バーサーカー、キャスターを警戒
5:少しは衛宮さんを頼る
[備考]
※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です
※空間転移の制限
距離に反比例して精度にブレが出るようです。
ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が
130.7kg。
その他制限については不明。
※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました
※エスポワール会議に参加しました
※美琴の死により常に空虚感があります
空間転移は正常に使用できない可能性が高いです
※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。
そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。
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最終更新:2010年01月10日 10:27