「なぁ、いいだろ?一発くらいヤらせろって」
「……はっ、はっ…嫌、よ。貴方みたいな獣になんか」
a-2エリアのデパートにおいて、
追いかけっこが行われていた。
追うのは連続強姦魔、長谷川慶。
静脈注射系の麻薬を服用し、体質により目は充血して真っ赤、という明らかな『異常者』。
警察からはまさに獣のような運動神経で逃げ続けてきた、最悪の性犯罪者。
しかし彼は愚かだった。
悪漢に追われる脆弱な少女。『仁義』の男が、それを見逃せるわけはなかった。
「ーーー兄ちゃん。そんくらいにしとけや」
金髪に僅かな髭を生やした、ダンディズム漂う男。
引き締まった肉体に不敵な笑み。
『見せしめ』の組織における本来の組長候補、関川智。
ーーーーー『鎖のサトシ』と呼ばれた男を、本気にさせてしまったのだ。
「男に興味はねえ!死n」
ベキャッ。
長谷川の顔面に智の拳が炸裂し、勢いよく吹き飛んだ。
「…あのよぉ。俺がやめとけって言ったらもう命令だ。年上の言うことは聞け」
はあ、とため息をつく智は、追われていた少女、宮本葉月の方を見るーーー
と、葉月の姿はどこにもなかった。
「怖がらせちまったかな…」
彼は知らない。
宮本葉月は、生きながらにして妖の境地にたどり着いた怪物なのだと。
◆
「………ごめんなさい」
葉月は、そっと呟く。
彼女は
殺し合いを盛り上げるサクラーーージョーカーなのだ。
人質は彼女の唯一の肉親の弟。
葉月の周りには、彼女が妖怪となったゆえんの物体ーー「死神胡蝶」がひらひらと舞っている。
触れたものに一撃で致命傷を負わせてしまう最強の能力。
【一日目/深夜/a-2】
【宮本葉月】
[状態]健康
[装備]“死神胡蝶”
[所持品]不明
[思考・行動]
基本:ジョーカーとして行動する。
【関川智】
[状態]健康
[装備]なし
[所持品]不明
[思考・行動]
基本:主催者をぶっ殺したい
1:弱者を守る
【長谷川慶】
[状態]気絶
[装備]なし
[所持品]不明
[思考・行動]
基本:女を手当たり次第に犯す。
1:………
【宮本葉月】
人の身にして妖怪となった17歳の少女。
モットーは純潔で、最愛の弟がいる
【関川智】
××組の組長候補筆頭。
圧倒的かつ仁義に乗っ取った戦いを行い、通り名は『鎖のサトシ』
【長谷川慶】
巷を騒がせている連続強姦魔で、前述の通り異常者。
もっとも麻薬をやる前から強姦魔
最終更新:2011年06月04日 00:09