e-4、かなり古い、不気味な洋館の中に、織斑一夏は居た。
IS。
女性だけが作動させることのできる、本来軍事兵器として生み出された機械ユニットーーーが、様々な問題が浮き彫りとなり、『競技』へと変わっていった。
各国は代表候補生を選出して、世界大会優勝を目指して死に物狂いで足掻く。
国によっては一部の財閥や機関が候補生を作り出すため、適合手術などを行う事例もあるらしい。
その中で、一夏は唯一男性でISを作動できるイレギュラーであった。
IS学園で彼にフラグをたてられた少女たちも、
殺し合いに呼ばれていた。
「セシリアやシャルは勿論だけど、箒の奴も放ってはおけないな」
そうまで言った時、一夏はようやっと、接近してくる少女に気付いた。
青い髪に、活発そうな印象を受けるが、どこか影のある少女である。
そして、少女は無言で、片手に握った剣を勢いよく振るった。
一夏は逃げる。
追うのは少女。速度はあまり早くはないが、何にせよまるで体力は無尽蔵のよう。
一夏は地下室に潜り込みやり過ごそうとした時。
ぐらり、と電気スタンドが、一夏の頭を打った。
【一日目/e-6】
【織斑一夏@IS】
[状態]気絶
[装備]なし
[所持品]不明
[思考・状況]
基本:???
美樹さやかは、ゆるやかに壊れていった。
上條恭介を生かすために。
最終更新:2011年07月05日 09:44