「salvere000!!」
「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)!」
金色の英雄王の周辺から数十本の宝剣が一気に地上の"聖人"神裂火織に降り注ぐ。
神裂はそれらをただの日本刀でことごとく斬り落としていく。
宝具特化の英雄王とは違い、神裂は肉体能力を高めたおかげで、乱れ飛ぶ剣の雨をただの日本刀で切り落とす。
もっとも英雄王ギルガメッシュも負けてはいられない。
隙を見ては近接戦闘に持ち込むが、聖人の並外れた反射速度は英雄王の力をも上回る。
神裂は驕らない。
どんな敵にさえすべての力を叩き込み撃破する。
それが、一流の剣士の流儀であった。
一方ギルガメッシュは、一歩後退して不敵に笑む。
「ーーーー天地廻離す開闢の星(エヌマ・エリス)」
ドリルのような槍のような形状をした、彼最高の宝具。
神裂もその脅威を察知して、再び彼女の意志でもある魔法名を口にする。
二つの光が走り出す。
「ハァァァアアアアアア!!」
「真説・唯閃!」
二つの光は、ぶつかり合った。
■
風が吹き荒れた。
神裂火織の姿は無く、日本刀の先端の破片が落ちていた。
結果、神裂は運が悪かったのだ。
英雄王の最大の宝具による最大の一撃は、ふつうの刀で耐えられる衝撃では決してない。刀の方が破壊されてしまったのだ。
「逃げおったか」
憎々しげに吐き捨てる。
【深夜/b-6】
【ギルガメッシュ@Fate/stay night】
[状態]疲労(大)
[装備]なし
[所持品]不明(捨てた)
[思考・行動]
基本:生き残り、後に主催者を殺す。
1:弱者は基本放置。強者とは戦う。
2:騎士王(
セイバー)を探して戦う
※宝具の力が大幅に抑えられています
■
神裂は逃走したわけではなかった。
戦いの中、刀が破壊されると同時に、白っぽい髪をした小さな少女を発見した。
弱者の保護を戦いより優先したのだが、それだけではない。
神裂の守るべき相手。
禁書目録の少女に、どこか似ていた。
すぐに気付いたのだが、少女の肉体は霊力で構成されていた。幽霊のたぐいを知る神裂には、さほど驚きもしなかった。
気絶している少女を安全な場所に寝かせ、やっと一息ついた。
【神裂火織@とある魔術の禁書目録】
[状態]疲労(大)
[装備]折れた刀
[所持品]不明1
[思考・行動]
基本:
殺し合いを終わらせる。
1:人は殺さない。
※第二期六話からの参加です
最終更新:2011年07月03日 00:08