セイバーは、ただひたすらに一人の少女と斬り合っていた。
事の発端は些細なことである。
集たちが次に『殺し』を行う際にどういう行動を取るのかという打ち合わせだったのだが、そこをマーダーキラーの少女に聞かれ、問答無用で戦闘となった。
『直死の魔眼』と『騎士王』の戦いは、互角であった。
「ハハ、そんなものか、期待外れだよ、おまえ」
「こちらの台詞ですね、直死の者よ」
式の攻撃は一撃が確実な致命傷となる。
セイバーは圧倒的な戦闘能力を持ちながらも、防戦に徹していた。
この戦いの終わりは、やがて訪れる。
最終更新:2011年07月14日 23:13