玉堤英人は殺風景な病室のベッドの上で意識を取り戻す。
「……僕は死んだはずじゃ……どうして生きているんだ……?」
自分は確かに死んだはずだった。以前の――クラスメイト同士の殺し合いにおいて、
自分を襲った貝町ト子を返り討ちにし、自分もまた落命したはずだった。
しかし、確かに自分は今、生きている。あのヒリューと名乗った竜が生き返らせたとでも言うのだろうか。
死んだ人間をレプリカントとして蘇生させる技術があるとは聞いた事はあるが――。
「…いや…考えるのは後にしよう…」
どうして生き返れたのかを考えていても恐らく答えは出ないと、英人は思考を切り上げる。
傍に置かれていたデイパックを開け中身を漁る。
名簿を取り出し開いて見ると自分を含め58人分の名前が印刷されていた。どうも五十音順では無いようだった。
その名前の羅列の中に、クラスメイトの名前が何人か見付かった。
死んだはずのフラウや森屋英太などの名前も。
「あいつらも生き返ったって言うのか? ……むぅ……」
とても信じられなかったが死んだはずの自分がこうして蘇生しているのだから、有り得ない話では無い。
もし本当に彼らが生きているのだとしたら、是非とも会いたいと英人は強く思った。
「……ランダム支給品は……」
更にデイパックを探る英人。そして見付けた物は自動拳銃ベレッタM92FSと予備の弾倉2個。
以前の時のUSBメモリに比べれば遥かに「当たり」の部類に入る支給品である。
添付されていた説明書には扱い方がかなり分かり易く書かれていた。
M92FSを装備し、英人は地図を広げる。小さな島の絵が描かれており主要な施設の表示がある。
(病院だろうなここは、だとすると、エリアE-2か…)
おおよその現在位置を確認し地図をしまう。
「病院の中、探索でもしてみるか」
デイパックを持ち、英人は病室の出口に向かった。
◆
◆xR8DbSLW.wと言う仮名でバトルロワイアル・パロディ、略称パロロワをネット上で執筆している少年。
まさか自分がバトルロワイアルの参加者になるとは思ってもいなかったであろう。
ほんの数時間前まで彼はごく普通の高校生として生きていたのだから。
「やめろ、やめろよ…!」
殺し合いが始まって間も無く、◆xR8DbSLW.wは窮地に立たされる。
病院二階のナースセンターは、彼ともう一人の戦いによって酷く荒れていた。
いや、戦いと言うより、◆xR8DbSLW.wが一方的に嬲られるだけだったが。
(畜生、痛ぇ…! まるで、焼けた鉄か何かをずっと、押し付けられてるみたいだ…!)
鋭利な刃物で切り裂かれた右上腕からは決して少なく無い量の血液が流れ出る。
◆xR8DbSLW.wは左手で傷口を押さえるがその程度でどうにかなるはずも無い。
今まで感じた事も無い灼熱にも似た激痛が彼に凄まじい脂汗をかかせる。
「痛いか? ん? 少年」
机の上に乗り◆xR8DbSLW.wを見下ろすのは背中に血の付いた鎌を浮かせた巨躯の狼。
「何だってんだよ、クソッ!! 俺が何したってんだよ!!」
「これは殺し合いだろ? 愉しまなきゃな?」
「……流石◆ymCx/I3enU氏のキャラ…最低の下衆だ……」
「何か言った?」
狼が背中の鎌を魔力で操り、◆xR8DbSLW.wの顔面の前で薙ぎ払う。
「ひっ」
◆xR8DbSLW.wの鼻先に軽い傷が付く。
そして鎌は狼の背中に戻った。
「そうだな、そろそろ飽きてきたし、片付けようか」
「! い、嫌だ、よせ、よせ、よせ!!」
「運が悪いと思って、諦めろ少年」
「うわあああああああああ!!?」
迫り来る死。紛う事無き死。少年は絶叫した。
ダァン!!
「!?」
しかし一発の銃弾が狼の足元にあるファイルの束を吹き飛ばし、狼の動きを止めた。
「誰だ…?」
「そこまでだ」
「……?」
狼が睨む先、ナースセンターのカウンターの向こうには拳銃を構えた、◆xR8DbSLW.wとほぼ同年代と思われる、
学生服姿の少年が立っていた。
「ふん、邪魔が入ったか、まあいい…ああ、俺はアインリアだ、覚えておけ、次会ったら二人共殺してやる」
アインリアと名乗った狼はナースセンターから飛び出すと、そのまま走り去って行った。
「おい、大丈夫か?」
「う……助かった、ありがとう」
「! 酷い怪我だ……応急手当ぐらいは出来る、歩けるか?」
「あ、ああ…」
「…僕は、玉堤英人、君は…」
「ええと、名簿には◆xR8DbSLW.wって書かれてる…本名はちょっと言えないんだ、
だからxRって読んでくれないか」
「? …分かった」
何か深い理由があるのだろうと思い、英人は深くは聞かない事にした。
別段深い理由など無いのが事実なのだが。
◆◆◆
アインリアは病院の非常階段から病院の外に出た。
「やっぱり相手が男だと余りテンションが上がらないな…可愛い女の子じゃないと…。
女の子の悲鳴、喘ぎ声、匂い、瑞々しい肌、そして乳房にヴ*ギナ…ああ、俺を興奮させる女の子を、
さっさと捜そう……そして、たっぷりと甚振って、俺の種を注いでから殺そう、クク、どこにいるのかな…?」
彼にとって殺し合いに巻き込まれた事は特に気にする事では無い。
他人を殺し、蹂躙し奪うのはそれなりに慣れた事。
自分の欲望――それを満たす事こそが、アインリアにとってとても大事な事なのだ。
殺し合いはあくまで欲望を満たすための「手段」程度にしか捉えていない、彼はそういう人――いや、狼。
まだ見ぬ自分の欲望の捌け口となる相手を捜し、淫狼は肌寒い市街地を歩き始める。
「そうだ、さっきの少年には鎌しか使わなかったけれど…もう一つの支給品…どうするか…」
【早朝/E-2病院二階】
【玉堤英人@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]健康
[装備]ベレッタM92FS(14/15)
[持物]基本支給品一式、ベレッタM92弾倉(2)
[思考・行動]
基本:殺し合いはしない。
1:xRを手当てする。
2:現状把握。自分やフラウ達は死んだはずじゃないのか…?
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※アインリアを危険人物と認識しました。
【◆xR8DbSLW.w@非リレーロワスレ書き手】
[状態]右上腕裂傷(出血多)、鼻先に軽い傷
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???(1~2)
[思考・行動]
基本:殺し合いをする気は無い。とにかく生き残りたい。
1:英人に手当てして貰う。
2:他の書き手さんはどうしてるんだ…?
[備考]
※他書き手と面識がある設定です、また、他書き手オリキャラの情報をある程度持っています。
※アインリアを危険人物と認識しました。
【早朝/E-2病院周辺】
【アインリア@オリキャラ】
[状態]健康
[装備]草刈鎌
[持物]基本支給品一式、???
[思考・行動]
基本:自分の欲望の赴くままに行動し、ついでに優勝も目指す。
1:可愛い女の子は犯してから殺す。それ以外は甚振って殺すかさっさと殺すか無視。
[備考]
※ロワ参加前からの参戦です。
※◆xR8DbSLW.w、玉堤英人の外見を記憶しました。
※E-2病院二階ナースセンターが荒れています。
最終更新:2012年02月02日 11:52