34話:HONEY BLADE
放送では16人の名前が呼ばれたが、深谷春那、久木山忠則のどちらも、
捜し人の名前は呼ばれる事は無かった。
一先ず安堵した二人だったが、しばらくしてたった四時間の内に16人も死んでいる事実に慄く事となる。
ますますもって、捜し人――唐橋圭輔と久木山凌河――を見付けださなくては、と言う思いに駆られた。
そして、街中を歩いている時聞こえた爆発音。
春那と忠則は爆発のあったと思われる方向へ急行した。
そこで二人は凄惨な現場を目の当たりにする。
「こ、これは……何て惨いんだ」
「うっ……」
周囲に漂う火薬と血の臭い。
爆発現場には五人の死体が転がっていた。
腕が千切れていたり、破片が目に突き刺さっていたりしている。
しかし良く見ると、五人の内四人は、爆発で死んだのでは無く、撃ち殺されたようだった。
そして四人以外の一人、人狼の青年は額に小さなナイフが刺さっていた。
「ん、こいつは……」
人狼に、忠則は見覚えがあった。
良く良く見れば、先刻遊園地で女性を一人殺害した人狼と、同一人物のようだった。
「どうかしたんですか? 久木山さん」
「……この人狼だ、私が遊園地で見たのは」
「ええっ……そうなんですか」
「何があったんだ……そう言えば爆発音の後、銃声も聞こえたな……」
「一体誰がこんな……」
「まだ近くにいるかもしれない。もしかしたらここで死んでる誰かかもしれないが」
「……どうします? 久木山さん、この人達……」
「……野ざらしにしておくのは忍び無いが、かと言って埋める事も出来ん……放っておくしかない」
「そうです、か……」
「……いや、ちょっと待ってくれ」
忠則は、周囲に散乱する荷物や銃器に目が行く。
恐らくこの死者達の物だろう。
「……武器、一杯落ちてますね」
「……こう言う言い方は良くないかもしれないが、死んだ者に銃はいらないだろう……気が引けるが、貰って行こう」
「はい」
忠則と春那は犠牲者達の持っていた武器を回収する事にした。
二人共ろくな武器を持っていない、少し気が引けるが、これから先強敵と遭遇した時の事を考えると、
どうしても今持っている武器より、強力な武装が欲しかった。
忠則はコルト9mm短機関銃、ニューナンブM66短機関銃とそれぞれの予備弾倉を。
春那はベルグマンシンプレックス拳銃と予備弾倉、S&Wスコフィールド・リボルバーと予備弾、
クロスボウと予備矢、ミルズ型手榴弾を入手した。
「……すみません、これ、使わせて頂きます……」
忠則と春那は犠牲者達に一礼をしてからその場を去った。
【午前/E-4駐在所周辺の市街地】
【久木山忠則】
[状態]健康
[装備]クナイ
[持物]基本支給品一式、クナイ(2)、コルト9mm短機関銃(32/32)、コルト9mm短機関銃の弾倉(5) 、
ニューナンブM66短機関銃()、ニューナンブM66短機関銃の弾倉(30/30)、ニューナンブM66短機関銃の弾倉(5)
[思考・行動]
0:
殺し合いはしない。凌河を捜す。
1:深谷さんと行動。
[備考]
※唐橋圭輔の情報を得ました。
【深谷春那】
[状態]健康
[装備]日本刀
[持物]基本支給品一式、ベルグマンシンプレックス(3/8)、ベルグマンシンプレックスの弾倉、
S&Wスコフィールド・リボルバー(3/6)、.45スコフィールド弾(6)、ミルズ型手榴弾
[思考・行動]
0:圭ちゃんを捜す。
1:久木山さんと行動。
[備考]
※久木山凌河の情報を得ました。
≪支給品紹介≫
【ニューナンブM66短機関銃】
滝口信方に支給。
新中央工業(現ミネベア社大森製作所)において試作された短機関銃。
「短機関銃」の名を冠する唯一の国産銃器だが試作のみに留まった。9mmパラベラム弾を使用する。
最終更新:2012年05月27日 22:11