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様々な恐怖と戦うしかない

38話:様々な恐怖と戦うしかない

リカオン獣人の少年は撃たれた傷の痛みに悩みながら、支給品の食糧を口に押し込んでいた。

(顎動かすと痛ぇけど、腹は減ったし……にしても、随分死んでるよな。
俺も下手したら、さっきの放送で名前を呼ばれてたかも……そう思うと怖いな……。
……島の中央部、か……俺を襲った奴、いるかな……もう死んでたら良いんだけど……)

放送後、病院にいた史哉を含む四人は島の中央部に行ってみる事になり、
それぞれ食事等を含めた準備をしていた。

(……治療して貰っておいて何だけど、あの医者が怖い……)

しかし何よりも、史哉は自分を治療してくれた医者、高光明秀が怖くて仕方無かった。
医者とはとても思えない風貌、性格、雰囲気。
腕は確かなようだが、治療時の明秀の表情が史哉は脳裏に焼き付いて離れない。

とても愉しそうだったのだ――――人を治療する事、に対してと言うよりもあれは――――。

「史哉君」
「! な、何ですか? 高光さん?」

不意に明秀に声を掛けられ驚き声が上ずる史哉。

「傷の具合はどうですか? 痛みますか?」
「……だ、大丈夫、です」

本当は痛むのだが先刻の凄まじい激痛を伴う治療の事が頭を過り、虚勢を張ってしまう。

「そうですか、でもまだ無理はしないで下さいね」
「は、はい」

それだけ言うと明秀は元いた場所に戻った。
そうなのである、彼は風貌や雰囲気こそ異質だがその実、善良な医者なのだ。
だから無駄に怖がる事は無い、とは頭では分かってはいた。
だが、本能的なものと言うのだろうか、どうしても史哉は明秀に対する恐怖心を拭えない。

「良し食った……」

ともかく食事を終えた史哉はゴミを屑入れに放り込み、座っていた診察ベッドから立ち上がる。

「それじゃ行こうか、各自、気を付けてね」

今給黎涼華が号令を掛ける。

「仲間が見付かると良いんですけど」
「フフフフ……用心に越した事は無いですが……いくら用心しても、限界がありますがね……」
「縁起でも無い事言わないの! 明秀さん」
「おお、すみません……涼華さん……まあ、怪我をしてもある程度までなら、
私が治療して差し上げますよ……フフフフフ」
「……っ」

絶対に明秀の世話にはならないようにしたいと、史哉は心の中で思った。


【午前/E-6病院】

【今給黎涼華】
[状態]健康
[装備]ベクターCP1(13/13)
[持物]基本支給品一式、ベクターCP1の弾倉(2)、スタングレネード(3)
[思考・行動]
0:殺し合いはしない。仲間を集める。
1:クラリッサさん、明秀さん、史哉君と行動。島の中央部へ向かう。
[備考]
※服を着替えました。

【クラリッサ・ブランチャード】
[状態]健康
[装備]日本刀・三日月宗近
[持物]基本支給品一式、スピリタス
[思考・行動]
0:殺し合いはせず、何とか脱出する手段を探す。
1:涼華さん、明秀さん、史哉君と行動。島の中央部へ向かう。
[備考]
※特に無し。

【高光明秀】
[状態]健康
[装備]ダガーナイフ
[持物]基本支給品一式、調達した医療道具
[思考・行動]
0:殺し合いをする気は無いが襲われたら容赦しない。
1:涼華さん、クラリッサさん、史哉君と行動。島の中央部へ向かう。
[備考]
※特に無し。

【小崎史哉】
[状態]後頭部から下顎付近にかけ貫通銃創(応急処置済)
[装備]草刈鎌、防弾チョッキ(衣服の下に着込んでいる)
[持物]基本支給品一式(食糧消費)
[思考・行動]
0:死にたくない。
1:涼華、クラリッサさん、明秀さん、と行動。島の中央部へ向かう。
[備考]
※特に無し。



前:治療or執行 今給黎涼華 次:get out from the shell
前:治療or執行 クラリッサ・ブランチャード 次:get out from the shell
前:治療or執行 高光明秀 次:get out from the shell
前:治療or執行 小崎史哉 次:get out from the shell

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最終更新:2012年05月27日 11:56
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