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二人の悪女狐、その行動

53話「二人の悪女狐、その行動」

「ふうん。誰とも合わなくなったね…」

D-3の市街地路上で溜息を漏らすフォックスリング――狐獣人の女、ドーラ・システィール。
自分を襲った少女剣士に制裁を加えゴミ捨て場に捨てた後、
ドーラは他参加者を探し歩いていたが誰とも接触しなくなっていた。
空はすっかり明るくなり、ふとデバイスで時刻を確認してみればゲーム開始から5時間弱経過していた。
長い間歩き回りそろそろ足も疲れてきたのでどこかで休む事にした。
周囲には幾つかテナントが並び、適当に選んだ金物屋にドーラは侵入する。
店舗と住宅が一体化した建物で、店舗の奥に居住スペースがあった。
USPを持って警戒しながら家屋内を見て回ったが、どうやら先客の姿は無いようだった。

「はあ、疲れた…」

台所のテーブルの上に武器である自動拳銃、H&K USPとデイパックを置き、
椅子に腰掛けてリラックスするドーラ。
少し空腹を感じ始めていたので、デイパックの中から水とコッペパンを一個ずつ取り出し、コッペパンをかじる。
だが、正直言って味気無い。何か無いかと台所内を漁ると冷蔵庫に牛乳とマーガリンが入っていた。
念のため臭いを嗅ぐが変わった臭いは無いので食べても大丈夫そうだ。

「これで少しはマシになるかな」

スプーンでマーガリンをコッペパンに塗り、牛乳と共に口の中に押し込む。
随分と味が良くなった。

(しっかり食べておかないと…下手したらメシ食べる余裕も無くなるかもしれないし)

これから起こり得るであろう激戦に備え、ドーラは腹ごしらえに掛かる。



ほぼ同時刻、E-4市街地のある建物入口付近で血塗れで倒れる、雌の人狐の死体がゆっくりと起き上がった。
雌狐――費覧は仮死状態から蘇生し、立ち上がろうとしていたのだが。

「う、うわっ」

よろめきバランスを崩して路上に転んでしまう。
一度、ほぼ完全に身体が死亡した状態になったので、まだ身体には麻痺が残っていた。
仮死状態の原因となった首筋の傷は一応は塞がっていた。
喉の奥に溜まった血を吐き出し、再び立ち上がろうとするが、やはり上手く行かない。

「…まだ、身体中、痺れ、てるなぁ。もうちょっと、時間、経たな、きゃ、駄目、かあ」

路面に座り込んだまま、掠れた声で費覧が言う。
ふと空を見上げれば青空が広がっている。だがまだ暗めだ。日中という程では無い。

「もう、夜明け、か…章高、まだ、生きてる、かな」

ゲーム開始からかなりの時間が経った事を実感した費覧は、
この殺し合いで唯一の知人である章高の事を思い浮かべる。
生きているかどうか心配ではあったが、それは「自分が殺すまで死なないで欲しい」という、
彼女の歪んだ欲望から来るものだった。

「はぁ……早く、会いたい、けど、なあ。章高…ウフ、フフフフフ」

空を見上げながら、自分が章高を苦しめる様子を思い浮かべ、血塗れの妖狐は嗤い続けた。


【一日目/早朝/D-3市街地金物屋民家部分】

【ドーラ・システィール@FEDA】
[状態]:健康、返り血(少)、食事中
[装備]:H&K USP(15/15)
[所持品]:基本支給品一式(コッペパン消費中)、USPの予備マガジン(4)、
鉄パイプ@SIREN
[思考・行動]:
0:殺し合いに乗り、優勝し、元の世界へ帰還する。
1:しばらく休息。
[備考]:
※バド村殲滅作戦以前からの参戦です。


【一日目/早朝/E-4市街地】

【費覧@オリキャラ】
[状態]:頸動脈断裂(ほぼ完治)、失血、身体中に麻痺、胸と腹に貫通銃創(治癒中)、返り血(中)
[装備]:ルガーP08(2/8)
[所持品]:基本支給品一式、ルガーP08の予備マガジン(5)、コルトM1917(1/6)、
45ACPリムド弾(30)、 エロ本(5冊、調達品)
[思考・行動]:
0:皆殺し~♪ 最後には主催者も殺す。
1:しばらく動けそうに無いな…。
2:知人である章高は、限界まで犯してから食い殺す。
[備考]:
※仮死状態から蘇生したばかりなので身体中に麻痺が残っており、しばらく動けません。




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最終更新:2010年02月20日 22:44
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