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嬉しさ噛み締める

44話「嬉しさ噛み締める」

「うっひゃー過激~。気持ち良さそう…エヘへ」

ニヤケ顔をしながら私が見ているのは狐獣人の女性のみを扱ったエロ本。
内容はあんまり詳しくは言えないけど、どれもこれも興奮モノ。いいねぇ。
ああこれこれ、うひゃあ~~これはもう実況不可能でしょ~うへぇ~~やりたいな~。
もちろん章高の奴をこんなプレイで干からびさせたいねぇ。

今私――費覧がいるのはエリアE-4にあるエロ本屋。
実を言うと最初、スタート地点から始まって最初の一人を殺してからほとんど移動してない。
まあ何故かって言うとこのエロ本屋を見付けてしまったからなんだけども。
店員なんている訳無いしビニールの包装破いて見放題なのは良い。
暗いからちょっと読みにくいけどそこは我慢。

私はこの殺し合い、乗る気でいる。
殺し自体は全然平気だしね。見た目はピチピチの狐娘だけど、伊達ににひゃ、ゲフンゲフン!
……伊達に長生きはしてない。殺してきた動物、人の数は少なくとも100を超える。
知り合いかつ私の玩具、章高も参加している。
もし見つけたらとっ捕まえて誰にも邪魔されない場所でたっぷり性的な意味で弄んでから、食い殺してあげよう。
章高の恐怖に引き攣る顔が目に浮かぶなあ。ウフフ。
そして、最後には私をいきなり殺し合いなんかに連れて来たあのセイファートも殺すつもり。
見た感じ結構イイ身体してたから、やっぱりたっぷり弄んでから残酷に、惨たらしく、殺す。

さてと、気に入ったエロ本をデイパックの中に入れまして…そろそろ獲物探しに本格的に動く事にしますか。
今私が持っている武器は自分の支給武器、ルガーP08と鹵獲したコルトM1917。
ルガーの方が装弾数が多いから、ルガーの方を主力にしよう。
少し装弾方法が面倒だけど、添付の説明書を熟読して何とか理解した。
M1917はリボルバーだから説明書見るまでも無いね。

「ふう、それにしても…治りが悪いなあ」

私の自慢の乳房、身体。だけど…左側の乳房とお腹に、銃で撃たれた穴が空いている。
もう血は止まったけど、おかしいなあ、いつもなら早く治癒するはずなんだけど、何だか治りが遅い。
……主催者が何か仕掛けてるんだろうなきっと。
となれば余り無茶な行為は避けるべきね。普段みたいにわざと猟師に撃たれて不意討ち、みたいな戦法も、
この状況では難しいかな。はあ、面倒ね……。

さて…荷物をまとめてそろそろ出るとしようかな。


「はい止まって」
「いっ…?」

出た瞬間、学生服姿の茶髪セミロングの女の子と鉢合わせになった。
女の子も銃を持っていて、私の姿を確認した瞬間、構えようとしたけど、
私が女の子の頭に向けてルガーを構える方が早かった。
女の子は私を睨み付けているけども、見動きは取れないよね。

「何か言い残す事ある?」
「……出会い頭に銃を向けて、開口一番それですかそうですか」
「今から死ぬんだよ? 怖く無い?」
「……とりあえず、私は北沢樹里。アンタは? 狐さん」

あら、何故に自己紹介? まあ、いいか。名前ぐらいは名乗ってあげよう。

「私は費覧。見ての通り可愛い狐娘ちゃんです」
「自分で可愛いとか言うな」
「うっさいわね。いいでしょ別に、じゃあ、そう言う事で、何か言い残す事あるー?」
「……」

次の瞬間、樹里と名乗った女の子は私の胴体に強烈なタックルを食らわせてきた。

「ぐえ!?」

衝撃で思わずルガーを空に向けて発砲し、私は後ろへ大きく吹き飛ばされた。
そしてエロ本屋のガラス扉に盛大に突っ込む。
派手な音を立ててガラスが割れ、そして。

ザクッ

「ぎゃっ、いっ、たあああ……」

ガラス片で首筋を、頸動脈を思い切り、掻き切ってしまった。
生温かい血液が私の首筋からどんどん流れ落ち、たちまち私の黄色と白の毛皮に覆われた身体は血塗れ、
床にも大きな血溜まりが広がる。
妖狐である私は死ぬ事は無い、けど、一気に大量の血が無くなって頭がクラクラする。

「アンタ、よくもっ……あれ?」

首を押さえながら樹里の方を向いた――けど、そこにはもう誰もいなかった。
だけどよく見れば、西の方角に猛スピードで走り去っていく人影が。

「は、早………」

凄い俊足……あの子、陸上部かマラソン選手か何か?
いや、そんな事はこの際どうでも、いいか……それより、ああ、やばい、意識が飛びそう。
しばらく、動けそうに無いな、これ……ああもう、あの小娘めええ!
今度……会ったら………絶対…………こ………ろ………………。


………………。


◆◆◆


「ハァ……ハァ……ハァ……」

久々に走ったから…ちょっと、体力が落ちてるし、足も鈍ってるかな。
でも……でも……。

「嬉しい…本当に…また、走れるようになったんだ」

前回の殺し合いで愛餓夫の奴に奪われた私の足。
もう県大に出れない、いや、両親のようなプロの選手にもなれないって、
絶望して、心の底から絶望して――。
でも、今、こうして走れるようになった。なったんだ……!

「……ぐすっ……」

改めて走れるという事を実感した私の目から涙が溢れる。
正に嬉し涙って奴ね…でも、まだ泣くのは早い。
制服の裾で涙を拭い、走って来た道を振り向く。追ってくる影は見当たらない。
さっき、突然狐族の女(何故全裸だったのかは気にはなったけど聞かなかった)と遭遇して、
おまけに拳銃を頭に向けられた時は表面上は出来るだけ冷静を装っていたけど、
内心ではかなり焦ったわ。

でも何とか隙を突いて費覧と名乗った狐女に思い切りタックル食らわせて何だかいかがわしい店のガラス戸にぶち込んでやった。
そして費覧がガラス片で首を切って大量出血して呻いているその隙に、全力疾走で逃げてきた訳。

どうなったかな費覧、死んでるならいいけど、何だか、死んで無いような気がするのは何故…?


【一日目/黎明/E-4市街地】

【費覧@オリキャラ】
[状態]:頸動脈断裂、失血、仮死状態、胸と腹に貫通銃創(治癒中)、返り血(中)
[装備]:ルガーP08(2/8)
[所持品]:基本支給品一式、ルガーP08の予備マガジン(5)、コルトM1917(1/6)、
45ACPリムド弾(30)、 エロ本(5冊、調達品)
[思考・行動]:
0:(仮死状態)
[備考]:
※仮死状態です。見た目には死んでいるようにしか見えませんが、
死亡扱いにはなりません。また、いつ頃目覚めるのかは不明です。


【一日目/黎明/E-4とE-3の境界線付近】

【北沢樹里@自作キャラでバトルロワイアル】
[状態]:肉体的疲労(中)
[装備]:カーマインエッジ@オリジナル(8/14)
[所持品]:基本支給品一式、カーマインエッジの予備マガジン(5)、
二十六年式拳銃@SIREN(4/6)、ルミーア・ホワイトのデイパック
[思考・行動]:
0:殺し合いに乗り、優勝を目指す。
1:回収したデイパックの中身の確認をしたい。
2:クラスメイトとは出来れば会いたくは無い。
3:足、元に戻って嬉しいな。
[備考]:
※本編死亡後からの参戦です。


※E-4一帯に銃声が響きました。



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最終更新:2010年02月09日 01:14
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