ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1542 でいぶの忠実な奴隷
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ankoss
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・胴つきの希少種が出ます
・独自設定あり
・ハイスペックなゆっくりが登場します
・餡子ンペ10春出展作品です
でいぶは従順な下僕を手に入れた。
そいつはでいぶがあまあま持ってこいと言ったら美味しい野いちごをとってきた。
そいつはでいぶが体を揉めと言ったら迷うことなく揉んだ。
そいつはでいぶが欲しい物は何でも持ってきた。
なんでも命令を聞く従順な下僕にでいぶは満足していた。
れいぶはやはり特別なゆっくりだ!!でいぶは世界一えらいゆっくりだ!!
そう考え始めていた。
だが下僕は、時折でいぶの姿を見てはクスッと笑うのであった。
でいぶの忠実な奴隷
「でいぶさまでいぶさま」
「ゆ!?なにぐぞどれい!!でいぶにぎやすくなはしかけないでね!!」
れいむは自分が偉くて当然なのだと言わんばかりの顔でそう答えた。
一方の奴隷は顔色を一切変えずに言葉を続けた。
「でいぶさまは世界を統治するにふさわしい頭脳と美貌をもった素晴らしいゆっくりでございます。
そろそろおろかな下僕達にそのご雄姿をお見せになるべきではありませんか?」
でいぶは言っている意味が分からなかった。
だが自分の頭脳で都合のいいように改竄していき、とりあえず自分の姿を見せてゆっくり
させてやるかわりに大量のあまあまを献上させようと決めた。
「ゆぅ!!そうだね!!でいぶのゆっくりできるすがたをみせて
でいぶのおせわをさせてあげるすばらしさをどれいたちにおしえてあげようね!!」
これを聞いた奴隷は一瞬ニヤリと笑った。
「さすがでいぶ様。見事な御英断です。では早速準備をいたしますのでこれにお着替えください」
そういうと奴隷は懐に手を伸ばし、何やら襟巻、メガネ、かつらっぽくみえる物を差し出した。
一方ででいぶはというとなにこれ?という顔をした。
「どれいのぶんざいででいぶにそんなものをけんじょうするの!?ばかなの!!しぬの!!」
奴隷の分際で何自分に必要のない物を献上しようとしているのかと怒り狂った。
だが一方の奴隷は顔色を変えずに
「申し訳ございませんでいぶ様。ですが、愚かな愚民のそのちっぽけな頭では
その偉大なお姿を見ただけで命を落とす者までございます。
これはそんな彼らでもでいぶ様のお姿をみても平気になるお召物です。
これをお召しいただけないのなら私はこの場で永遠にゆっくりしても構いません。」
ここまで言われたでいぶは怒りが収まり、上機嫌になった。
「ゆぅぅぅ…しょうがないね!!いだいなでいぶがつみなだけなんだね!!
ここはどれいのかおにめんじてあげるよ!!」
「ははぁぁぁぁ!!ありがとうございまするぅぅぅ!!」
「なにやっているの!!とっとときさせてね!!」
「ははぁ!!申し訳ございません!!では早速失礼します」
「こうえいにおもってね!!」
奴隷はなれた手つきででいぶに衣服、装飾を身につけさせていく。
なすび型になった腹のくびれ部分に腹巻を付け、伊達メガネにカツラを付けさせていく。
そして出来上がったのはどこからどう見てもあの日本一有名なお父さんだった。。
「出来上がりました。ああぁ、こんなお姿でもその御威光は隠しきれません…」
「ゆゆ~ん、とうっぜんだね!!」
でいぶは自身満々に言う。
「それではでいぶ様、街へと向かい愚かな愚民共に威光を示して差し上げましょう」
「ゆん!!でいぶのいこうさんにひれふしてね!!」
でいぶはお家の外へと向かった。
奴隷は腹と口を必死に抑え、収まるのを確認してから
懐から取り出したメモ帳を取り出して何か書きだした。
「くそどれい!!なにぐずぐずじでいるの!!はやくごいぃぃぃぃぃ!!」
「申し訳ございません。今行きます」
奴隷はメモ帳を懐に入れ直し、そばに置いてあったバッグを手に取りでいぶの元に向かった。
その際、懐から金色に輝くバッヂをこっそり服に取りつけた。
お家を出発して30分後、一向は駅にたどり着いた
お家は街の一角にある小規模な林の中にあった。
だがでいぶの歩みはそのふとましすぎる体が原因なのかナメクジ以下の速度だった。
途中から奴隷がでいぶを両手でもって運ぼうとしたが痛かったらしく
結局でぎゃーぎゃー騒ぎ出し、結局自分で歩くことになった。
でいぶは自身満々に胸を張り、ゆふんという顔をしていた。
その顔は虐待お兄さんに言わせるとまるで殺して下さいと言わんばかりの顔だという。
一方奴隷はにこにこしながら立っていた。
一方の通行人はあんまり関わり合いのないようにしていた。
虐待お兄さんが顔を邪悪な笑顔に変えながら指をポキポキ鳴らしながら近づいてきた事もあったが
ある距離まで近づくとあることに気付き、舌うちをしながら離れて行った。
なぜこのような事が起こったのか?それはでいぶの腰巻に書かれた字にあった。
『殴られ屋。一発100円』
つまりこのでいぶを一発殴れば隣にいる金バッジのゆっくりから100円徴収されてしまうのだ。
そこらへんにいるような野良のでいぶだったら虐待お兄さん、いや普通の通行人だったらその場で
殴り殺しているのだが、このでいぶを一回でも殴れば100円取られ、殺してしまったら
商品を駄目にされたと隣にいる金バッジの胴つきのゆっくりにいくら請求させるか分からない。
しかしあの衣装はさらに虐待心がくすぐられるようだ。何名かの虐待お兄さんは奇行に走っていた。
「やっちゃだめだやっちゃだめだやっちゃだめだ…」ひたすらブツブツ言っている者
「落ち着け俺のソウルよ!!やったらいくら請求させるか」必死に腕を押さえる者
「落ち着くんだ俺!!少し頭を冷やすんだ」と近くにあった壁に頭をぶつける者
「いや待て、あの金バッジのゆっくりは捨てられたゆっくりかも…くそ!!駄目だ!!
金バッジの中でも特に優秀なゆっくりに与えられる番号が振られていやがる!!
アレまでやっちまったらべらぼうな慰謝料を飼い主に…くそ!!」隙を見つけようとする者等
10名近くが辺りをうろうろし、通行人はでいぶの顔を見る度に顔に殺気が浮かんでいった。
このままどこかに行ってくれ…その場にいる者はそう思った。
だが、でいぶ自身がそんなことを許さなかった。
「おいそごのぐみん!!でいぶざまのおがおをみでかんっどうしたんでじょぉぉぉ!!
おどなじぐあまあまをげんじょうじろぉぉぉぉぉ!!」
でいぶが近くを通りかかったサラリーマン風のお兄さんに食ってかかった。
お兄さんはさっき上司に散々いびられてイライラしていた
「あぁ、何!?俺今忙しいんだけど!!」
「ぐみんのぶんっざいでただみなんてゆっるさないよ!!おどなじぐあまあまをおいでいげぇぇぇ!!
でだいどぜいっざいだぁぁぁぁぁ!!」
「うるっせえよ!!んなもんはねぇよ!!わかったらどっかいけよ糞饅頭!!」
「でいぶはぐぞじゃないぃぃぃぃ!!でいぶがじっきじきにぜいざいじでやるぅぅぅぅ!!」
でいぶが体当たりを仕掛けてきた。
ここで一つ言っておくとでいぶは腹巻やカツラを被ってはいたがその体は普通の野良、
いやそれ以上に汚かった。
そんな体で体当たりをしたものだから体の汚れがべっちゃりズボンについてしまった。
黒くて清潔感漂うズボンに緑色のヘドロのようなものが付着した。
この瞬間お兄さんはブチ切れた。
「なにしやがんだ糞饅頭が!!」
「ゆぼぉぉぉぉぉぉぉ!!」
でいぶは華麗に線を描きながら空を飛んだ。蹴られた痛みがなければお空を飛んでるみたい
と叫んでいただろう。
でいぶは顔面から着陸した。
「ゆべし!!」
でいぶが痛みにのたうちまわっている内にお兄さんはゆっくり近づき、でいぶに追い打ちをかける。
「この野郎!!俺のスーツを汚しやがって!!死ね!!死ね!!」
「ゆびぃぃぃぃ!!いだいよぉぉぉぉ!!」
お兄さんは思い思いにでいぶを踏みつける。
一撃加えては腹に痣が浮かび、さらに一撃加えては口から餡子を吐く。
怒り狂ったお兄さんは怒り狂ったかのように踏みつけ続けるかと思われた。
トントン
「邪魔すんじゃな…い…」
「お兄さん、今殴りましたね?」
奴隷がお兄さんの肩を叩いた。
それに気付いたお兄さんは自分が何をしたのかを理解しあわてた。
一方の奴隷はいつの間にかいつもの口調に戻ってお兄さんの耳元で何かささやいていた。
でいぶに見えないようにだが
「蹴りが1発、踏みつけが13発。瀕死ボーナスが付いて合わせて14000円ウサ」
「そ…そんな…」
お兄さんが肩をがっくりと落とし、怒りのあまりにこんなあからさまな手口に引っ掛かってしまった。
自分を責めたてようとした。だが…
「ふんぬ!!」
「ゆぼぉ!!」
後ろで必死に自分を押さえていて虐待お兄さんの一人がでいぶを蹴りあげていた。
「な、あんた…」
「なぁに気にすんな。兄ちゃんのお陰で、俺は大切な事を忘れていたぜ。」
これに続くかの様に周りで必死に自分を押さえていた虐待お兄さん達が集まってきた。
「ゆっくりが虐待できるなら!!」「たとえ火の中水の中!!」
「特にゲスは飼われていようがいなかろうがサーチアンドデストロイ!!」
「これが我ら!!虐待お兄さん!!」
後ろの方で火薬が爆発したら良い絵になりそうなポーズをとる虐待お兄さん達
決め終わったらリーダー格のお兄さんが一人ずいっと奴隷の前に出てきた。
「というわけだ。これからみんなでこいつを虐待する。お代は後払いでいいか?」
この言葉をきくと奴隷はニヤリと笑顔を浮かべると、無邪気そうな笑顔に戻った
「お兄さん達の心意気に惚れたウサ!!みんな制限なしで1000円で良いウサ!!
ただし、殺したら300000円だからね!!出血大サービスもつけとくウサ!!」
そういうと奴隷はかばんの中に入っていた物を見せた。
中にはこれでもかというぐらいオレンジジュースが入っていた。
「ほほぉ、お主もわるよのぅ!!」
「いえいえ、お兄さん程ではないウサ!!」
二人はこそこそしながら笑った。
一方のでいぶは奴隷が助けに来ない事に怒り心頭だった。
「なにやっでいるのぐぞどれいがぁぁぁ!!ざっざどでいぶをだずげろぉぉぉぉ!!」
だが奴隷は気付かない振りをした。
そしてお兄さんが高らかに声を挙げた。。
「ああ、なんというこうごうしいお姿なんだろう!!見ただけでゆっくりできました!!」(棒読み)
「ゆ!?…ゆふふふふ、いまさらりかいしてもおそいよ!!たっぷりせいっさいされてね!!」
でいぶはようやく自分の威光がこの愚民に伝わったと思いボロボロの顔をひどく不気味に歪ませた。
だが、現実はそうなるはずがなかった。
その場にいた虐待お兄さんやあのでいぶの態度に我慢できなくなった通行人達が奴隷にお金を払い
でいぶを取り囲み始めた。
「ああ、そのお姿に是非お触れさせて下さい!!」そういってゴム手袋を付け始めるお兄さん
「ああ、たまらねぇ…」そういってクギバットを片手に持つお兄さん
これらは全部レンタル品だった。
さすがのでいぶもこの怪しげな空気に恐れを抱き始めた。
「ゆ…なんがごわいよぉぉぉ。どれいぃぃぃぃなんどがじろぉぉぉぉ」
呼ばれた奴隷は顔をそっちに向け、笑顔になってこう言った
「なにを言っているんですか?これはでいぶ様の御威光がすごすぎるあまりに皆ハイテンションに
なっているだけですよ。愚民のためにその身を呈するのも王者の使命なのですよ」
「ぞんなのがんげいないぃぃぃぃ!!ばやぐなんどがじろぉぉぉぉぉ!!」
奴隷は知らないふりをして接客に戻って行った。
一方のお兄さん達は目をギラギラさせてますます近寄ってきた。
『もう我慢できねぇぇぇぇ!!ヒャッハァァァァァァ!!』
「ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
それから日が暮れるまで地獄だった。
奴隷が上から大量のオレンジジュースをかけ続ける間、お兄さん達はでいぶを殴る、蹴る、潰す
などして散々に虐待を続けた。
日が暮れる頃にはでいぶは青あざが浮かびまくった何か醜い袋に変貌していた。
「ふぅ、すっきりした」
「なんかぐじぐじするのがバカバカするのが馬鹿らしくなってきちまった!!」
参加したお兄さんは現実生活で溜まっていた鬱憤を払ったかのように清々しい顔になって
みな帰路について行った。
「ゆ…ゆぶ…」
一方のでいぶは目玉が飛び出たり、髪を引きちぎられたりはしなかったが虫の息のような状態だった。
奴隷が最後のオレンジジュースを上からかける
「お疲れさまでしたでいぶ様。みなでいぶ様の御威光のお陰でゆっくりできたと喜んでいました。」
「ゆぶぅ…ぞんな…ばげ…ないで」
「ああ、大変お疲れのようですね。ではお家までお送りします」
そういうとかなり雑な持ち方ででいぶを運び始めた。
「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!いじゃいぃぃぃ!!ざばるなぁぁぁぁ!!」
「ここで寝ていてもゆっくり出来ないでしょう?ここは私めにお任せを」
こうしてでいぶは約10分程死ぬかの様な痛みを味わったのだ。
帰ってからでいぶは奴隷に薬草(オレンジジュース)を飲みそのまま眠りについた。
奴隷はでいぶが眠りに就くのを確認するとそのままでいぶの家から出て行った。
翌日、昨日の傷が癒えたでいぶは奴隷が家にやってきたのを確認すると咆えた
「ぐぞどれいぃぃぃぃぃ!!よぐもでいぶをびどいめにあわざだなぁぁぁぁぁ!!」
「え?一体何の事でしょうか?」
奴隷は困惑したかのような顔をした。
だがでいぶの怒りはそんなことでは収まらない。
「でいぶがごんなべにあっだのもぜんぶおばえのぜいだぁぁぁ!!
じねぇぇぇ!!いばずぐごのばでじねぇぇぇぇぇ!!」
奴隷はこの涙目になり、ついに泣きだしてしまった。
「そんな、私はでいぶ様のためを思ってやっただけなのに。
お願いします。ご容赦を、ご容赦をぉぉぉぉ!!」
「ぶん!!どうやらはんっせいしたみたいだね!!でいぶはおんっこうだからこんかいのことは
みのっがしてあげるよ!!でもつぎはでいぶがひどいめにあったらかわってね!!」
「あ、ありがとうございますぅぅぅぅぅ!!」
奴隷は頭をふかぶかと頭を下げた。だが、顔を明らかに計画どおりと言っていそうな顔だった。
うまく自分の思惑通りに事が進んだと判断した奴隷はれいむの体、様子をじっくり見た。
そして頭の中でもうそろそろ良いかと判断を下した。
「それでですねでいぶ様!!本日は是非ともお連れしたい所がございます」
「ゆ?それはあまあまがいっぱいあるところ!!なかったらせいっさいするからね!!」
「はいそれはもちろんです!!それに今回は専用のお乗り物も用意させていただきました」
そういうと奴隷はゆっくり専用のキャリーケースを見せた。
このキャリーケースは飼いゆっくりを遠い所まで連れていくために作られており、
中はゆっくりがゆっくり出来るような設計になっている。
「ゆぅぅぅぅ!!でいぶにふさわしいすぃーだね!!どれいにしてはきがきくよ!!」
「ははぁ!!ありがとうございます。では早速向かいますのでお乗りください」
でいぶは奴隷に促されるままにキャリーケースに入り、入ったのを確認すると
奴隷はきちんとチャックをした。
そしてあまりにゆっくりできるかの中から寝息が聞こえてきたのを確認すると
奴隷はにやりと笑い、懐からメモ帳を取り出し何かを確認すると金バッジを胸に付けた。
でいぶが目覚めると、そこには大きな柵があった。
「ゆぅ…まっくらだよ!!どれいぃぃぃぃ!!ごごはどごだごだえろぉぉぉぉ!!」
でいぶは叫ぶ、だが奴隷からの返事が来ない。
「おへんじじろどいっでいるのがぎごえないのかぁぁぁぁ!!」
でいぶはイライラしてきたのかひたすら叫ぶ。だがそれでも返事が返ってこない。
そうこうしていると、突如派手な音楽が聞こえてきた
チャー!!チャチャチャー!!チャチャチャチャー!!
「ゆうぅぅぅぅ!!なにごのおどぉぉぉぉ!!」
『レディース!!アンド!!ジェントルメン!!ようこそ!!ゆっくりレースにお越しいただき
誠にありがとうございます!!
本日もゆっくりのお友達がとても素晴らしいお歌さん歌ってくれます!!みんな楽しみかい!!』
『いえぇぇぇぇい!!』
『では今夜もたくさん楽しみましょう!!では本日最初のレースは街に住んでいる金バッジまりさの
銀バッジのお友達ちぇんと!!みなさんの毎度おなじみ!!当レース場のヒール!!
街に住む金バッジていの野良のお友達れいむだぁぁぁぁぁ!!しかもこいつ!!良く見たらでいぶだぁぁぁ!!』
『うおぉぉぉぉぉぉ!!』
この言葉と同時に目の前の柵が開き、でいぶはやっと外に出られた。
出た先はコンクリートでできた床に円状の形をした建物、そして一直線に並ぶレーンがあった。
客席には客がひしめき合いながら座り、それぞれが思い思いに叫んでいた。
「うおなんだあのでいぶ!!あそこまで見事なでいぶは見たことないぜ!!」
「お!!あいつ昨日駅で殴られ屋やってたやつじゃねぇ?」
「やっべぇぇぇぇ!!見ただけで殺意が!!誰か俺を止めてくれぇぇぇぇ!!」
でいぶに関してはひどい物ばかりだった。
一方のちぇんに対しては
「がんばれよ!!飼い主が見守っているんだろ!!」
「あんなでいぶなんざ余裕で抜いちまいな!!」
「まけても軽い奴にしてやんから安心しな!!」
ひどい差であるがこの会場では飼いゆっくり対野良ゆっくりではこれぐらい差が出るのだ
この施設はゆっくりレースと呼ばれる虐待お兄さん達の憩いの場の一つである。
ここに出場するゆっくりは必ず飼いゆっくりの紹介という形で出る。
なんで飼いゆっくりの紹介かというと人間がそこ等辺の野良ゆっくりをとっ捕まえてくる事を
認めると際限がなく、飼いゆっくりに限定すれば野良や飼いゆっくりが苦しむ姿を見られ
その紹介者も友達がひどい目に会う様子をダイジックトなライブ映像で見て発狂する、まさに
虐待できない飼いゆっくりを虐める事が間接的に可能な施設なのだ。
無論例外な飼いゆっくりもいるが。
ここに出場するゆっくりは大抵中が本当にいいゆっくりか飼いゆっくりに騙されて
放り込まれたゆっくりである。ちぇんは前者であるならばでいぶは後者であった。
今回の場合、明らかに善良な銀バッジちぇんと野良で妙にぶくぶく太っているでいぶとでは
どっちを苦しめたいかと聞いたら大抵でいぶの方だろう。
でいぶは何がこれから起こるのかさっぱり分からず、ただ叫んでいた。
「うるざいぃぃぃぃ!!でいぶはどっでもえらいんだぞぉぉぉぉ!!
だばれぐみんどもぉぉぉぉぉ!!」
『ではここでレース前の二匹にインタビューすんぞぉぉぉ!!まずはちぇんだぁぁぁ!!』
「んにゃ!?ゆんとね…まりさにこんなのがあるってきいて…でて…ゆん…
らんしゃまにけいひんさんのあまあまをいっぱいいっぱぁぁぁぁいもってかえるんだよぉぉぉ!!」
ウオォォォォォォ!!
客席で声が上がる
「ええ子やええ子や…」
「うちのまりさはあんな子だったらなぁ…」
「がんばって持って帰ってやんな!!」
この声に紹介したまりさは紹介者専用の特別シートで
フレーフレーコールをしながら口に咥えたお手製の旗を振っていた。
『おぉぉぉっと!!これは予想以上の好印象だぞ!!ではれいむ!!どうぞ』
「なにいっでるのぉぉぉ!!でいぶはどっでもどっでもえらいんだぞぉぉぉぉぉ!!
ぞんなあだばのわるぞうなちぇんより、ぐみんのばかどもはでいぶにあまあまをげんじょうじろぉぉぉ!!
いばずぐだぁぁぁぁ!!」
この一言に一瞬会場が静かになった。
そして会場を震わす声が聞こえてきた。
ガァァァァァァァ!!
「ざけんじゃねえでいぶがぁぁぁ!!」
「だれがぐみんだわれぇぇぇぇぇ!!」
「ごろじでやる!!ごろじでやるぅぅぅぅ!!」
一瞬にして会場が殺気が満ち、レース場目掛けてゴミが大量に放り込まれる。
だが、客が放り投げた中には食いかけのゆっくり饅頭やポップコーンが紛れ込んでおり
でいぶは愚民共がでいぶにあまあまを献上していると判断して食べ始めた
「ゆゆん!!ざっざどだぜばいいんだよ!!む~じゃむ~じゃ…じあばぜぇぇぇぇ!!」
その様を紹介者専用の座席で見ていた奴隷は腹を抱えながらビデオカメラを回していた。
『では皆さまの怒りのボンテージも急上昇した所で本日のステージの紹介だぁぁ!!』
司会者の言葉と同時にステージが上がってきた。
特に目立つものはやはりあのゴールの所にある大きな皿である。
あいにく中身はシーツをかけられて分からないがかなり大きなものであるようだ。
『このステージはお菓子トラッブ、落とし穴があるぞぉぉ!!
頭の良いゆっくりではなかなか引っ掛からないため今回はデッドヒートゾーンをつくっておいたぞぉぉ!!
ではあのゴールのシーツをはがすと同時にレーススタートだ!!では用意!!』
ちぇんはこの言葉と同時に走る用意をし、でいぶは何が起こるのか分からず
喚き散らしていた。
『ドン!!』
この言葉と同時にゴールに置かれていたシーツがはがされた。
そこにあったのは山のように高く積み重ねられたお菓子だった。
その量は半端ないほどあり、ゆっくりから見たら富士山に匹敵するのではないだろうか?
この光景はどんな馬鹿で愚図なゆっくりでも何であるのか理解できる程のものだった。
「ゆぅぅっぅ…ずごいよ!!みんなでいぶにげんじょうずるつもりならざっざどおどなじぐざじだぜば
いいのに!!」
でいぶはその量に目を奪われた。
だがその視界の端でちぇんが必死な顔をしてお菓子の山に向かっている光景を見るや否や激怒した
「ゆがぁぁぁぁ!!でいぶのげんじょうひんにでをだずなぁぁぁぁぁ!!」
でいぶはずるりずるりと体を引きずりながら移動を開始した。
だがその歩みははっきり言ってナメクジ以下!!ちぇんとの距離はさらに離れていく。
だが、このステージがそんなでいぶにもチャンスがあるように作られていたことがここで幸いした。
スタート地点から少し行った下り坂でそれは起こった。
「ゆ?ゆぐわぁぁぁぁぁ!!」
下り坂の傾斜にでいぶが自分自身の体を支え切れなくなりでいぶは転げ落ちて行ったのだ。
その速さはちぇんの約2倍!!
ステージ上に仕掛けられた罠もなんのその!!
「めがまわるぅぅぅぅぅ!!い、いじゃいぃぃぃぃぃぃ!!」
ちぇんが通るのに時間がかかった画鋲ゾーンも自分の体に刺さらせて突き進み
「いやじゃぁぁぁ!!ゆっぐぢでぎないぃぃぃぃ!!」
ちぇんが通るのに時間がかかった死臭なお飾りゾーンも逆に脂ぎった体にまとわせて突き進み
「ゆべぇ!!ぶぐぅ!!ふごぉ!!」
ちぇんがパターンを覚えてから通ったパンチングゾーンもなんとあえて無視して突っ込むという
荒業を使って突破していった。
そして下り坂が終わり後は何もない一直線コースだった。
二匹はほぼ同時に下り坂の終わりにたどり着いた
「ゆん!!」
「ゆべぇ!!」
ちぇんは下りが終わりなだらかな一直線コースが見えることを確認し、そのまま進んでいった。
一方にでいぶはしばらくコロコロした後ようやく止まった
「ゆぅぅぅ!!どれいぃぃぃ!!ざっざどでいぶをだずげろぉぉぉぉ!!」
この声を聞いた奴隷はゲラゲラ笑いながら相変わらずカメラを回していた。
「どれいぃぃぃぃ!!ざっざどごいどいっでいるのがぎごえないのぉぉぉぉ!!
もういいぃぃぃぃぃ!!あどでみっぶんのじがいをだだぎごんでやるぅぅぅぅ!!」
そういうとでいぶは重い体を引きずるようにゴールへと向かった。
「ゆふぅ!!ゆふぅ!!あでもごれもびんなどれいのぜいだぁぁぁ!!
ぜっだいにぜい…ゆ?」
でいぶはここでちぇんがなぜか止まっている事に気付いた。
ある一線から横に右往左往して何か考えているようだった。
だがでいぶにはそんなことお構いなしだった。
「ゆ…ゆひゃひゃひゃひゃひゃ!!あのちぇんはのうみそがくさっているようだねぇ!!
でいぶのあまあまをうばおうどじだおじおぎだぁぁぁ!!ゆっぐりじないでじねぇぇぇ!!」
そう判断したでいぶはちぇん目掛けてナメクジ並みのスピードで近づき、体当たりを仕掛けた。
「じねぇぇぇ!!」
「わがらぁぁぁぁぁ!!」
ちぇんの体は宙を舞い、前方の方を吹き飛ばされた。
「ゆっゆっゆ!!でいぶのあまあまをよごどりじようどずるがらこんなめにあうんだよ!!
こうっかいじでね!!」
調子づいたでいぶがとっととあまあまを回収しようと少し歩いたその時であった。
ズ…
「ゆ?ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!」
突然体が地面に沈んだ。そうそこは落とし穴のトラップ地点だったのだ。
ちぇんはその存在に気付きどうやって超えた物か考えていた所をでいぶは体当たりをし、
ちぇんを安全な地点まで飛ばしてしまった。
こうなっては勝負は決まったも同然だった。
「どれいぃぃぃぃ!!でいぶのあまあまがあんなげずにどられるんだぞぉぉぉぉ!!
どうにがじろぉぉぉぉぉ!!」
どんなに叫んでも奴隷はただただ笑い転げながらカメラを回すだけだった。
そう言ってている間にちぇんは体勢を立て直し、ゴールへ向かって一気に駆けだした。
「までぇぇぇぇぇ!!ぞれはでいぶのだぁぁぁぁ!!よごどりずるなぁぁぁぁ!!」
この様には観客席からも笑い声が聞こえてきた。
「あははは、あいつやっぱ馬鹿だ!!」
「はあはあ、潰したい!!」
でいぶは必死になって穴から出ようとするが日頃の運動不足とたるんだ贅肉が邪魔をして
全く高く飛べない。
「ゆふぅ!!ゆふぅ!!どっどどでいぶをごごがらだぜぇぇぇぇぇ!!」
そんな事を言っているうちにちぇんはゴールにどんどん近付いていき、そして…
『ゴォォォォォル!!ゆっくりレース!!勝者はちぇんだぁぁぁぁぁ!!』
「わかるよぉぉぉ!!ちぇんはかったんだねぇぇぇ!!」
ゴールを告げる声と同時にクラッカーが鳴らされた。
ちぇんは勝負に勝った事に喜び、周りの観客も称賛の声を挙げた。
「おめでとぉぉぉぉぉ!!」
「うおっしゃぁぁぁぁぁ!!これであのでいぶを殺れる!!」
「ふっふっふっふ、今日はどのナイフでやろうかな…」
『今回のレースの勝者であるちぇんにはお菓子一年分が贈呈されます!!』
「らんしゃまのぷれぜんとさんができたよぉぉぉ!!わかるよぉぉぉ!!」
ちぇんは食べきれないばかりのお菓子の山を見てはしゃぎ始めた。
これを同居ゆっくりのらんにプレゼントするのだろう。その光景は愛でお兄さんならぜひ見たい
光景だろう。
だが、ここに集ったお兄さんお姉さん達はそんなシーンを見たくて来たわけではない。
『ではみなさんお待ちかね!!敗者への罰ゲームタイムだぁぁぁ!!』
うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
客席に声が響き渡る。そして先ほどまで穴に嵌って身動きが取れなかったでいぶが
見えない箱に納められた状態で上からススーっと出てきた。
「ゆごぉぉぉぉぉぉ!!でいぶのあまあまをがえぜぇぇぇぇっぇ!!」
『ではみなさま本日の罰ゲームの発表をします。本日は…ふむふむ』
司会者が箱から取り出した紙を見てうなずいた。
『針の山だぁぁぁぁぁぁ!!』
うおっしゃぁぁぁぁぁあっぁ!!
針の山…それはこのレースの敗者に課せられるバツゲームの中でももっともキツイ罰の一つで
客が持ち込んだ刃物、もしくは会場から提供された爪楊枝で客が一本ずつ刺すというものである。
刺し終えた客は刺されるゆっくりの声がどんどん低くなっていく様をビールを飲みながら楽しむという。
でいぶは係員によって周りに小さな穴がある箱に移されていた。
だがその様子は相も変わらずお菓子を返せと叫んでいるようだった。
『では始めてください!!』
うおっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!
虐待お兄さんがヤリやら包丁やらを持って一気に箱に殺到した。
だが、途中から一列になってきれいになった辺りは妙にシュールだった。
「ゆ!?ぐみんふぜいがでいぶをぞんながおでみづめないでね!!」
最初にやってきたでいぶを見てでいぶはそう言った。
だがお兄さんは刺すことしか考えていなかった。それだけこのでいぶはこの上ない最高の獲物だったのだ。
「はぁはぁ…どっせい!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!なにずるのぉぉぉぉぉうずぐじいでいぶのだまのはだをきずずつけたなぁぁぁ!!
どれいぃぃぃぃ!!ざっざどごのぐみんをじまづじろぉぉぉぉぉ!!」
ドライバーを突き刺されたでいぶはそう叫ぶ。だが一方の奴隷はもうそろそろいいかという顔で
ゆっくりでいぶに近づいて、呟いた。
「いやぁぁ、あんたは良い金ヅルだったウサ!!もう用済みだからそこで永遠にゆっくりするウサ!!」
「ゆ?」
でいぶには何が何だったのか理解できなかった。
だが爪楊枝が刺された痛みがでいぶの理解を現実へと戻した。
「ゆびぃぃぃぃぃぃ!!なにいっでるのぉぉぉぉぉ!!でいぶをだずげろぉぉぉぉ!!」
「なんで?」
「でいぶはえらいんだ…ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!」
今度はメスが刺された。
「偉い?こんなに薄汚いのにウサ?」
「でいぶはうすぎたないぃぃぃぃぃ!!」
「ま、ていにとってはどうでも良いウサ!!あんたのおかげでたんまり稼がせてもらったウサ!!
お礼は最後に用意しているからお楽しみにしておくウサ」
「ぶざげるなぁぁぁぁぁ!!どうでもいいいいぃぃぃぃぃぃx!!」
こうしてでいぶはどんどん刺されていった。
でいぶは最初の頃は元気よく悲鳴を上げていたが刺される物が増えていくにつれ声のトーンが
小さくなっていく。
「でいぶ様?お加減はいかがですか?」
奴隷がでいぶに近づいてきた。でいぶが瀕死の体のまま何か呟いている事に気付いた奴隷は
司会者からマイクを貰うとでいぶの声を拾った
「ゆ…ゆ…あばあばざんを…よごどり…じようどじ…べんまざい…」
それは普通では聞こえるはずがない、でいぶの謝罪の言葉だった。
普通ならこのようなケースの場合、周りから素晴らしいだの良かっただのの声が上がるのだが
ここはゆ虐をひそかに楽しむ紳士淑女の場。
最高の酒の肴だ
「ぶわっはははははっは!!いまさら謝罪かよ!!」
「しかも筋違いだし、根本自体の反省じゃあねえし!!」
「珍しい謝罪を聞いてもしょせんはでいぶじゃねえか!!」
周りの虐待お兄さんお姉さん達には更なるゆ虐心を揺さぶられる物だった。
奴隷を含めたその場の者が笑い転げいる最中、急に照明が落ち奴隷が照らし出された。
『さぁあ皆さん、この糞袋への引導を紹介ゆっくりにやってもらいます!!』
普通ならば大概の紹介ゆっくりはためらったり、拒否したりする。
だがこのステージでヒールとまで呼ばれている奴隷はニタリと笑うと机の端から肉切り包丁を取り出した。
『さあ殺ってもらいましょう!!』
ダカダカダカダカダカダカ!!
BGMが変わり、ていは静かにでいぶに近寄っていく。
そしてかなり耳元の辺りまで近づくと耳元で何か囁いた。
「大変楽しくごちそうになりましたよ、で・い・ぶ・さ・ま♪
これはほんのお礼ウサ。たっぷり味わうウサ!!」
そういうと奴隷はでいぶの核に当たる所に深く刺した。
「ゆあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
人間でいうと脳みそを弄られるのに匹敵する痛いにでいぶはあり得ないような悲鳴をあげる。
「さてと、ぎゃらりーには最高のショウをみせるウサ♪」
「ゆあぁぁぁぁ…ホンジ・ツハ・セイテ・ン・ナリ」
おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
これには初めて来た客は驚きを隠せないだろう。
この奴隷紹介して(大概良い負けっぷりになるように調教してから来る)負けたゆっくりの
脳をこのように弄り倒し、何か発音させるという技を披露してくれるのだ。
「デイ・ブ・ハ・ソウ・リ・ダイジ・ンデ・ス」
おぉぉぉぉぉぉぉ!!
客の興奮はでいぶをどのようにいじっても反応を示さなくなるまで続いた。
「はい、これは紹介料ね」
「ありがとうウサ!!」
レース場の出口で奴隷、いやゆっくりていは紹介料を貰っていた。
どの紹介ゆっくりにはこのように紹介料が与えられるが、ほとんどのゆっくりはあまあまを要求する。
現金を要求するのはこのていぐらいだ。
「しかしそのお金でどうするつもりだい?」
「んっふっふっふ、秘密ウサ!!それじゃあお兄さん、お休みウサ!!」
「はい、お休み」
ゆっくりていはお兄さんが手配してくれた車で帰路についた。
着いた先は普通の一軒家だった。
ていは懐からお家の鍵を取り出すと家の扉を開けて家に入った。
「今帰ったウサ!!」
「あらお帰り。あの子ならもう寝たわよ」
飼い主であるお姉さんのお母さんだ。
「今日もお友達と一緒に遊んでいたにしてた遅いわよ」
「て、ていのお友達が遠いとお~い所までていを連れて行っちゃったから帰ってくるのに
時間がかかっちゃったんだよ!!」
「…まあいいけどあの子がていはどこ?って私に何度も聞くのよ。だからもうちょっと
娘と一緒に過ごしてあげて。」
「…分かったウサ。もう少しお姉さんと一緒にいるウサ…」
「わかったなら良いわ。もう今日は遅いから早く寝なさい」
「分かったウサ。お休みウサ」
そういってていは二階に上がって行った。
そしてお姉さん兼ていのお部屋の前で立ち止まり、ていは静かに部屋に入った。
お姉さんはベッドで静かに寝ていた。聞こえるのは静かな寝息だけだった。
ていはお姉さんの顔に少し軽くす~りす~りするとてい用の棚から小さな箱を取り出した。
箱はダイヤル式の鍵が付いており、ていは暗記した番号通りにダイヤルを合わせ鍵を開けた。
そこには大量の紙幣と硬貨、そしてチェックしたでいぶの所在地をまとめた地図が入っていた。
(後ちょっとでお姉さんの病気さんがなおるのかなぁ?)
ていはそう考えながらお金を箱の中に入れ、データにチェックを入れ鍵がしまったのを確認すると
お姉さんのベッドの中に入り、お姉さんにピッタリすりつくように眠りに就いた。
ていがこのような事を始めたのは数カ月前だ。
お姉さんは体が弱く、ていがこの家に来たのも元は娘の寂しさを紛らわせるために母親が連れてきたのだ。
ペットショップでは性格に難ありと烙印を押され明日にも殺処分される寸前だった。
ていが来た頃はその難ありな性格を否応なく発揮していた。
「ていぃぃぃぃ!!私の手鏡かえしなさぁぁい!!」
「いやだウサ!!ていが有効に使ってやるウサ!!」
「こらぁぁぁ!!待ちなさぁぁぁい!!」
「嫌ウサ!!追いつけるものなら追いついてみろウサ!!」
これだけだったら唯のゲスであろう。だが実際はちょっと違う
「待ちな…ごほぉ!!ごほぉ!!」
「ウ…ウサ!!大丈夫ウサ!?大丈夫ウサ!?」
ガシ!!
「ぬふふふ、返してもらったわよ!!私の手鏡」
「ウサァァァァァァ!!ていをだますなんて酷いウサ!!こうしてやるウサ!!」
こちょこちょこよこちょ
「あ…あははははははは、ちょっとてい!!あははは、やめ、やめ!!」
「ていはお姉さんに騙されて傷心ウサ!!たっぷり懲らしめてやるウサ!!」
このていはただ単に構って欲しかったからわざと難ありな性格を演じていたのだ。
最初はこんな感じで絡んでいたがだんだん地の自分を出して接する事が出来るようになり
飼い主のお姉さんもていのいたずらをどこか楽しんでいるようになって顔になっていき
今はこうして二人一緒に寝たり、お風呂に入ったりする程仲が良くなった。
そしてその勢いでていは金バッヂ試験を大変優秀な成績を取得した。
優秀なゆっくりにしか与えられない番号”10489”はていとお姉さんの誇りでもある。
そんなお姉さんの症状が数カ月前から悪くなって来ており、
悪化するにつれ、ていは最悪なビジョンを浮かべるようになった。
お姉さんに抱かれない日々、お姉さんに甘えられない日々、お姉さんと一緒に寝られない日々
到底考えられなかった。
ていはいても経ってもいられなくなり必死に打開策を考え始めた。お姉さんが良くなるお金さんを集める方法を。
そこで考え付いたのがでいぶだ。でいぶは自分が正義で正しいと意味不明な根拠で
何から何でも我を突き通す事で有名なゆっくりで、雑誌でも殺したいゆっくり一位に何年も選ばれている。
ていはこのでいぶを利用することを考えたのだ。
そうでいぶを使った商売を…。
でいぶに自分を奴隷とみなさせ、自分の都合の良いように言葉巧みに誘導し、そして利益を得る。
これでいろんな商売が出来る。殴られ屋に店の客引き、しまいにはサッカボールの代用品に。
この世に虐待お兄さんがいればいるほどこの商売はうまく良く。
そしてもう限界だと思ったらあの会場に連れて見世物にしてしまえば万事OKだ。
それに相手は野良の中でもかなりタチが悪いゆっくり、だれも困らない!!
そして貯めたお金さんでお姉さんが良くなるようになってくれればていはお姉さんとずっと
一緒にいられる。
ていは動き出すまでが早かった。友達のゆっくりから聞いたあの会場の存在を知ってからはあの
会場を使い、それだけではしぼりとれないと判断したら様々な使い道でお金をためて行った。
そしてでいぶを言葉巧みに誘導し、もう潮時だと判断したらあそこに放り込んでやれば良いのだ。
今の所かなりの数のでいぶをあそこに放り込み、街の美化衛生にも貢献している。
お陰で大分お金がたまってきた。
一体いくらまで貯めればお姉さんが良くなるかなどていは全く知らなかった。
だが、自分の努力は必ず報われる時が来ることを信じて、ていはお姉さんと一緒に遊ぶ夢を
見るのであった。
翌日、ていは初の試みとして今まで録画したあのでいぶとの日々を編集してネットに上げた所
それなりに有名となり、もうひとつの収入源だったアフィリエイトの収入が嘘のように跳ねあがったという。
ていがとりあえずの目標として定めた金額に到達するのもそう遠くないだろう。
完
まずは一発。これで肥えたとしあき達の反応をみるんだぜ!!
・独自設定あり
・ハイスペックなゆっくりが登場します
・餡子ンペ10春出展作品です
でいぶは従順な下僕を手に入れた。
そいつはでいぶがあまあま持ってこいと言ったら美味しい野いちごをとってきた。
そいつはでいぶが体を揉めと言ったら迷うことなく揉んだ。
そいつはでいぶが欲しい物は何でも持ってきた。
なんでも命令を聞く従順な下僕にでいぶは満足していた。
れいぶはやはり特別なゆっくりだ!!でいぶは世界一えらいゆっくりだ!!
そう考え始めていた。
だが下僕は、時折でいぶの姿を見てはクスッと笑うのであった。
でいぶの忠実な奴隷
「でいぶさまでいぶさま」
「ゆ!?なにぐぞどれい!!でいぶにぎやすくなはしかけないでね!!」
れいむは自分が偉くて当然なのだと言わんばかりの顔でそう答えた。
一方の奴隷は顔色を一切変えずに言葉を続けた。
「でいぶさまは世界を統治するにふさわしい頭脳と美貌をもった素晴らしいゆっくりでございます。
そろそろおろかな下僕達にそのご雄姿をお見せになるべきではありませんか?」
でいぶは言っている意味が分からなかった。
だが自分の頭脳で都合のいいように改竄していき、とりあえず自分の姿を見せてゆっくり
させてやるかわりに大量のあまあまを献上させようと決めた。
「ゆぅ!!そうだね!!でいぶのゆっくりできるすがたをみせて
でいぶのおせわをさせてあげるすばらしさをどれいたちにおしえてあげようね!!」
これを聞いた奴隷は一瞬ニヤリと笑った。
「さすがでいぶ様。見事な御英断です。では早速準備をいたしますのでこれにお着替えください」
そういうと奴隷は懐に手を伸ばし、何やら襟巻、メガネ、かつらっぽくみえる物を差し出した。
一方ででいぶはというとなにこれ?という顔をした。
「どれいのぶんざいででいぶにそんなものをけんじょうするの!?ばかなの!!しぬの!!」
奴隷の分際で何自分に必要のない物を献上しようとしているのかと怒り狂った。
だが一方の奴隷は顔色を変えずに
「申し訳ございませんでいぶ様。ですが、愚かな愚民のそのちっぽけな頭では
その偉大なお姿を見ただけで命を落とす者までございます。
これはそんな彼らでもでいぶ様のお姿をみても平気になるお召物です。
これをお召しいただけないのなら私はこの場で永遠にゆっくりしても構いません。」
ここまで言われたでいぶは怒りが収まり、上機嫌になった。
「ゆぅぅぅ…しょうがないね!!いだいなでいぶがつみなだけなんだね!!
ここはどれいのかおにめんじてあげるよ!!」
「ははぁぁぁぁ!!ありがとうございまするぅぅぅ!!」
「なにやっているの!!とっとときさせてね!!」
「ははぁ!!申し訳ございません!!では早速失礼します」
「こうえいにおもってね!!」
奴隷はなれた手つきででいぶに衣服、装飾を身につけさせていく。
なすび型になった腹のくびれ部分に腹巻を付け、伊達メガネにカツラを付けさせていく。
そして出来上がったのはどこからどう見てもあの日本一有名なお父さんだった。。
「出来上がりました。ああぁ、こんなお姿でもその御威光は隠しきれません…」
「ゆゆ~ん、とうっぜんだね!!」
でいぶは自身満々に言う。
「それではでいぶ様、街へと向かい愚かな愚民共に威光を示して差し上げましょう」
「ゆん!!でいぶのいこうさんにひれふしてね!!」
でいぶはお家の外へと向かった。
奴隷は腹と口を必死に抑え、収まるのを確認してから
懐から取り出したメモ帳を取り出して何か書きだした。
「くそどれい!!なにぐずぐずじでいるの!!はやくごいぃぃぃぃぃ!!」
「申し訳ございません。今行きます」
奴隷はメモ帳を懐に入れ直し、そばに置いてあったバッグを手に取りでいぶの元に向かった。
その際、懐から金色に輝くバッヂをこっそり服に取りつけた。
お家を出発して30分後、一向は駅にたどり着いた
お家は街の一角にある小規模な林の中にあった。
だがでいぶの歩みはそのふとましすぎる体が原因なのかナメクジ以下の速度だった。
途中から奴隷がでいぶを両手でもって運ぼうとしたが痛かったらしく
結局でぎゃーぎゃー騒ぎ出し、結局自分で歩くことになった。
でいぶは自身満々に胸を張り、ゆふんという顔をしていた。
その顔は虐待お兄さんに言わせるとまるで殺して下さいと言わんばかりの顔だという。
一方奴隷はにこにこしながら立っていた。
一方の通行人はあんまり関わり合いのないようにしていた。
虐待お兄さんが顔を邪悪な笑顔に変えながら指をポキポキ鳴らしながら近づいてきた事もあったが
ある距離まで近づくとあることに気付き、舌うちをしながら離れて行った。
なぜこのような事が起こったのか?それはでいぶの腰巻に書かれた字にあった。
『殴られ屋。一発100円』
つまりこのでいぶを一発殴れば隣にいる金バッジのゆっくりから100円徴収されてしまうのだ。
そこらへんにいるような野良のでいぶだったら虐待お兄さん、いや普通の通行人だったらその場で
殴り殺しているのだが、このでいぶを一回でも殴れば100円取られ、殺してしまったら
商品を駄目にされたと隣にいる金バッジの胴つきのゆっくりにいくら請求させるか分からない。
しかしあの衣装はさらに虐待心がくすぐられるようだ。何名かの虐待お兄さんは奇行に走っていた。
「やっちゃだめだやっちゃだめだやっちゃだめだ…」ひたすらブツブツ言っている者
「落ち着け俺のソウルよ!!やったらいくら請求させるか」必死に腕を押さえる者
「落ち着くんだ俺!!少し頭を冷やすんだ」と近くにあった壁に頭をぶつける者
「いや待て、あの金バッジのゆっくりは捨てられたゆっくりかも…くそ!!駄目だ!!
金バッジの中でも特に優秀なゆっくりに与えられる番号が振られていやがる!!
アレまでやっちまったらべらぼうな慰謝料を飼い主に…くそ!!」隙を見つけようとする者等
10名近くが辺りをうろうろし、通行人はでいぶの顔を見る度に顔に殺気が浮かんでいった。
このままどこかに行ってくれ…その場にいる者はそう思った。
だが、でいぶ自身がそんなことを許さなかった。
「おいそごのぐみん!!でいぶざまのおがおをみでかんっどうしたんでじょぉぉぉ!!
おどなじぐあまあまをげんじょうじろぉぉぉぉぉ!!」
でいぶが近くを通りかかったサラリーマン風のお兄さんに食ってかかった。
お兄さんはさっき上司に散々いびられてイライラしていた
「あぁ、何!?俺今忙しいんだけど!!」
「ぐみんのぶんっざいでただみなんてゆっるさないよ!!おどなじぐあまあまをおいでいげぇぇぇ!!
でだいどぜいっざいだぁぁぁぁぁ!!」
「うるっせえよ!!んなもんはねぇよ!!わかったらどっかいけよ糞饅頭!!」
「でいぶはぐぞじゃないぃぃぃぃ!!でいぶがじっきじきにぜいざいじでやるぅぅぅぅ!!」
でいぶが体当たりを仕掛けてきた。
ここで一つ言っておくとでいぶは腹巻やカツラを被ってはいたがその体は普通の野良、
いやそれ以上に汚かった。
そんな体で体当たりをしたものだから体の汚れがべっちゃりズボンについてしまった。
黒くて清潔感漂うズボンに緑色のヘドロのようなものが付着した。
この瞬間お兄さんはブチ切れた。
「なにしやがんだ糞饅頭が!!」
「ゆぼぉぉぉぉぉぉぉ!!」
でいぶは華麗に線を描きながら空を飛んだ。蹴られた痛みがなければお空を飛んでるみたい
と叫んでいただろう。
でいぶは顔面から着陸した。
「ゆべし!!」
でいぶが痛みにのたうちまわっている内にお兄さんはゆっくり近づき、でいぶに追い打ちをかける。
「この野郎!!俺のスーツを汚しやがって!!死ね!!死ね!!」
「ゆびぃぃぃぃ!!いだいよぉぉぉぉ!!」
お兄さんは思い思いにでいぶを踏みつける。
一撃加えては腹に痣が浮かび、さらに一撃加えては口から餡子を吐く。
怒り狂ったお兄さんは怒り狂ったかのように踏みつけ続けるかと思われた。
トントン
「邪魔すんじゃな…い…」
「お兄さん、今殴りましたね?」
奴隷がお兄さんの肩を叩いた。
それに気付いたお兄さんは自分が何をしたのかを理解しあわてた。
一方の奴隷はいつの間にかいつもの口調に戻ってお兄さんの耳元で何かささやいていた。
でいぶに見えないようにだが
「蹴りが1発、踏みつけが13発。瀕死ボーナスが付いて合わせて14000円ウサ」
「そ…そんな…」
お兄さんが肩をがっくりと落とし、怒りのあまりにこんなあからさまな手口に引っ掛かってしまった。
自分を責めたてようとした。だが…
「ふんぬ!!」
「ゆぼぉ!!」
後ろで必死に自分を押さえていて虐待お兄さんの一人がでいぶを蹴りあげていた。
「な、あんた…」
「なぁに気にすんな。兄ちゃんのお陰で、俺は大切な事を忘れていたぜ。」
これに続くかの様に周りで必死に自分を押さえていた虐待お兄さん達が集まってきた。
「ゆっくりが虐待できるなら!!」「たとえ火の中水の中!!」
「特にゲスは飼われていようがいなかろうがサーチアンドデストロイ!!」
「これが我ら!!虐待お兄さん!!」
後ろの方で火薬が爆発したら良い絵になりそうなポーズをとる虐待お兄さん達
決め終わったらリーダー格のお兄さんが一人ずいっと奴隷の前に出てきた。
「というわけだ。これからみんなでこいつを虐待する。お代は後払いでいいか?」
この言葉をきくと奴隷はニヤリと笑顔を浮かべると、無邪気そうな笑顔に戻った
「お兄さん達の心意気に惚れたウサ!!みんな制限なしで1000円で良いウサ!!
ただし、殺したら300000円だからね!!出血大サービスもつけとくウサ!!」
そういうと奴隷はかばんの中に入っていた物を見せた。
中にはこれでもかというぐらいオレンジジュースが入っていた。
「ほほぉ、お主もわるよのぅ!!」
「いえいえ、お兄さん程ではないウサ!!」
二人はこそこそしながら笑った。
一方のでいぶは奴隷が助けに来ない事に怒り心頭だった。
「なにやっでいるのぐぞどれいがぁぁぁ!!ざっざどでいぶをだずげろぉぉぉぉ!!」
だが奴隷は気付かない振りをした。
そしてお兄さんが高らかに声を挙げた。。
「ああ、なんというこうごうしいお姿なんだろう!!見ただけでゆっくりできました!!」(棒読み)
「ゆ!?…ゆふふふふ、いまさらりかいしてもおそいよ!!たっぷりせいっさいされてね!!」
でいぶはようやく自分の威光がこの愚民に伝わったと思いボロボロの顔をひどく不気味に歪ませた。
だが、現実はそうなるはずがなかった。
その場にいた虐待お兄さんやあのでいぶの態度に我慢できなくなった通行人達が奴隷にお金を払い
でいぶを取り囲み始めた。
「ああ、そのお姿に是非お触れさせて下さい!!」そういってゴム手袋を付け始めるお兄さん
「ああ、たまらねぇ…」そういってクギバットを片手に持つお兄さん
これらは全部レンタル品だった。
さすがのでいぶもこの怪しげな空気に恐れを抱き始めた。
「ゆ…なんがごわいよぉぉぉ。どれいぃぃぃぃなんどがじろぉぉぉぉ」
呼ばれた奴隷は顔をそっちに向け、笑顔になってこう言った
「なにを言っているんですか?これはでいぶ様の御威光がすごすぎるあまりに皆ハイテンションに
なっているだけですよ。愚民のためにその身を呈するのも王者の使命なのですよ」
「ぞんなのがんげいないぃぃぃぃ!!ばやぐなんどがじろぉぉぉぉぉ!!」
奴隷は知らないふりをして接客に戻って行った。
一方のお兄さん達は目をギラギラさせてますます近寄ってきた。
『もう我慢できねぇぇぇぇ!!ヒャッハァァァァァァ!!』
「ゆびゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
それから日が暮れるまで地獄だった。
奴隷が上から大量のオレンジジュースをかけ続ける間、お兄さん達はでいぶを殴る、蹴る、潰す
などして散々に虐待を続けた。
日が暮れる頃にはでいぶは青あざが浮かびまくった何か醜い袋に変貌していた。
「ふぅ、すっきりした」
「なんかぐじぐじするのがバカバカするのが馬鹿らしくなってきちまった!!」
参加したお兄さんは現実生活で溜まっていた鬱憤を払ったかのように清々しい顔になって
みな帰路について行った。
「ゆ…ゆぶ…」
一方のでいぶは目玉が飛び出たり、髪を引きちぎられたりはしなかったが虫の息のような状態だった。
奴隷が最後のオレンジジュースを上からかける
「お疲れさまでしたでいぶ様。みなでいぶ様の御威光のお陰でゆっくりできたと喜んでいました。」
「ゆぶぅ…ぞんな…ばげ…ないで」
「ああ、大変お疲れのようですね。ではお家までお送りします」
そういうとかなり雑な持ち方ででいぶを運び始めた。
「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!いじゃいぃぃぃ!!ざばるなぁぁぁぁ!!」
「ここで寝ていてもゆっくり出来ないでしょう?ここは私めにお任せを」
こうしてでいぶは約10分程死ぬかの様な痛みを味わったのだ。
帰ってからでいぶは奴隷に薬草(オレンジジュース)を飲みそのまま眠りについた。
奴隷はでいぶが眠りに就くのを確認するとそのままでいぶの家から出て行った。
翌日、昨日の傷が癒えたでいぶは奴隷が家にやってきたのを確認すると咆えた
「ぐぞどれいぃぃぃぃぃ!!よぐもでいぶをびどいめにあわざだなぁぁぁぁぁ!!」
「え?一体何の事でしょうか?」
奴隷は困惑したかのような顔をした。
だがでいぶの怒りはそんなことでは収まらない。
「でいぶがごんなべにあっだのもぜんぶおばえのぜいだぁぁぁ!!
じねぇぇぇ!!いばずぐごのばでじねぇぇぇぇぇ!!」
奴隷はこの涙目になり、ついに泣きだしてしまった。
「そんな、私はでいぶ様のためを思ってやっただけなのに。
お願いします。ご容赦を、ご容赦をぉぉぉぉ!!」
「ぶん!!どうやらはんっせいしたみたいだね!!でいぶはおんっこうだからこんかいのことは
みのっがしてあげるよ!!でもつぎはでいぶがひどいめにあったらかわってね!!」
「あ、ありがとうございますぅぅぅぅぅ!!」
奴隷は頭をふかぶかと頭を下げた。だが、顔を明らかに計画どおりと言っていそうな顔だった。
うまく自分の思惑通りに事が進んだと判断した奴隷はれいむの体、様子をじっくり見た。
そして頭の中でもうそろそろ良いかと判断を下した。
「それでですねでいぶ様!!本日は是非ともお連れしたい所がございます」
「ゆ?それはあまあまがいっぱいあるところ!!なかったらせいっさいするからね!!」
「はいそれはもちろんです!!それに今回は専用のお乗り物も用意させていただきました」
そういうと奴隷はゆっくり専用のキャリーケースを見せた。
このキャリーケースは飼いゆっくりを遠い所まで連れていくために作られており、
中はゆっくりがゆっくり出来るような設計になっている。
「ゆぅぅぅぅ!!でいぶにふさわしいすぃーだね!!どれいにしてはきがきくよ!!」
「ははぁ!!ありがとうございます。では早速向かいますのでお乗りください」
でいぶは奴隷に促されるままにキャリーケースに入り、入ったのを確認すると
奴隷はきちんとチャックをした。
そしてあまりにゆっくりできるかの中から寝息が聞こえてきたのを確認すると
奴隷はにやりと笑い、懐からメモ帳を取り出し何かを確認すると金バッジを胸に付けた。
でいぶが目覚めると、そこには大きな柵があった。
「ゆぅ…まっくらだよ!!どれいぃぃぃぃ!!ごごはどごだごだえろぉぉぉぉ!!」
でいぶは叫ぶ、だが奴隷からの返事が来ない。
「おへんじじろどいっでいるのがぎごえないのかぁぁぁぁ!!」
でいぶはイライラしてきたのかひたすら叫ぶ。だがそれでも返事が返ってこない。
そうこうしていると、突如派手な音楽が聞こえてきた
チャー!!チャチャチャー!!チャチャチャチャー!!
「ゆうぅぅぅぅ!!なにごのおどぉぉぉぉ!!」
『レディース!!アンド!!ジェントルメン!!ようこそ!!ゆっくりレースにお越しいただき
誠にありがとうございます!!
本日もゆっくりのお友達がとても素晴らしいお歌さん歌ってくれます!!みんな楽しみかい!!』
『いえぇぇぇぇい!!』
『では今夜もたくさん楽しみましょう!!では本日最初のレースは街に住んでいる金バッジまりさの
銀バッジのお友達ちぇんと!!みなさんの毎度おなじみ!!当レース場のヒール!!
街に住む金バッジていの野良のお友達れいむだぁぁぁぁぁ!!しかもこいつ!!良く見たらでいぶだぁぁぁ!!』
『うおぉぉぉぉぉぉ!!』
この言葉と同時に目の前の柵が開き、でいぶはやっと外に出られた。
出た先はコンクリートでできた床に円状の形をした建物、そして一直線に並ぶレーンがあった。
客席には客がひしめき合いながら座り、それぞれが思い思いに叫んでいた。
「うおなんだあのでいぶ!!あそこまで見事なでいぶは見たことないぜ!!」
「お!!あいつ昨日駅で殴られ屋やってたやつじゃねぇ?」
「やっべぇぇぇぇ!!見ただけで殺意が!!誰か俺を止めてくれぇぇぇぇ!!」
でいぶに関してはひどい物ばかりだった。
一方のちぇんに対しては
「がんばれよ!!飼い主が見守っているんだろ!!」
「あんなでいぶなんざ余裕で抜いちまいな!!」
「まけても軽い奴にしてやんから安心しな!!」
ひどい差であるがこの会場では飼いゆっくり対野良ゆっくりではこれぐらい差が出るのだ
この施設はゆっくりレースと呼ばれる虐待お兄さん達の憩いの場の一つである。
ここに出場するゆっくりは必ず飼いゆっくりの紹介という形で出る。
なんで飼いゆっくりの紹介かというと人間がそこ等辺の野良ゆっくりをとっ捕まえてくる事を
認めると際限がなく、飼いゆっくりに限定すれば野良や飼いゆっくりが苦しむ姿を見られ
その紹介者も友達がひどい目に会う様子をダイジックトなライブ映像で見て発狂する、まさに
虐待できない飼いゆっくりを虐める事が間接的に可能な施設なのだ。
無論例外な飼いゆっくりもいるが。
ここに出場するゆっくりは大抵中が本当にいいゆっくりか飼いゆっくりに騙されて
放り込まれたゆっくりである。ちぇんは前者であるならばでいぶは後者であった。
今回の場合、明らかに善良な銀バッジちぇんと野良で妙にぶくぶく太っているでいぶとでは
どっちを苦しめたいかと聞いたら大抵でいぶの方だろう。
でいぶは何がこれから起こるのかさっぱり分からず、ただ叫んでいた。
「うるざいぃぃぃぃ!!でいぶはどっでもえらいんだぞぉぉぉぉ!!
だばれぐみんどもぉぉぉぉぉ!!」
『ではここでレース前の二匹にインタビューすんぞぉぉぉ!!まずはちぇんだぁぁぁ!!』
「んにゃ!?ゆんとね…まりさにこんなのがあるってきいて…でて…ゆん…
らんしゃまにけいひんさんのあまあまをいっぱいいっぱぁぁぁぁいもってかえるんだよぉぉぉ!!」
ウオォォォォォォ!!
客席で声が上がる
「ええ子やええ子や…」
「うちのまりさはあんな子だったらなぁ…」
「がんばって持って帰ってやんな!!」
この声に紹介したまりさは紹介者専用の特別シートで
フレーフレーコールをしながら口に咥えたお手製の旗を振っていた。
『おぉぉぉっと!!これは予想以上の好印象だぞ!!ではれいむ!!どうぞ』
「なにいっでるのぉぉぉ!!でいぶはどっでもどっでもえらいんだぞぉぉぉぉぉ!!
ぞんなあだばのわるぞうなちぇんより、ぐみんのばかどもはでいぶにあまあまをげんじょうじろぉぉぉ!!
いばずぐだぁぁぁぁ!!」
この一言に一瞬会場が静かになった。
そして会場を震わす声が聞こえてきた。
ガァァァァァァァ!!
「ざけんじゃねえでいぶがぁぁぁ!!」
「だれがぐみんだわれぇぇぇぇぇ!!」
「ごろじでやる!!ごろじでやるぅぅぅぅ!!」
一瞬にして会場が殺気が満ち、レース場目掛けてゴミが大量に放り込まれる。
だが、客が放り投げた中には食いかけのゆっくり饅頭やポップコーンが紛れ込んでおり
でいぶは愚民共がでいぶにあまあまを献上していると判断して食べ始めた
「ゆゆん!!ざっざどだぜばいいんだよ!!む~じゃむ~じゃ…じあばぜぇぇぇぇ!!」
その様を紹介者専用の座席で見ていた奴隷は腹を抱えながらビデオカメラを回していた。
『では皆さまの怒りのボンテージも急上昇した所で本日のステージの紹介だぁぁ!!』
司会者の言葉と同時にステージが上がってきた。
特に目立つものはやはりあのゴールの所にある大きな皿である。
あいにく中身はシーツをかけられて分からないがかなり大きなものであるようだ。
『このステージはお菓子トラッブ、落とし穴があるぞぉぉ!!
頭の良いゆっくりではなかなか引っ掛からないため今回はデッドヒートゾーンをつくっておいたぞぉぉ!!
ではあのゴールのシーツをはがすと同時にレーススタートだ!!では用意!!』
ちぇんはこの言葉と同時に走る用意をし、でいぶは何が起こるのか分からず
喚き散らしていた。
『ドン!!』
この言葉と同時にゴールに置かれていたシーツがはがされた。
そこにあったのは山のように高く積み重ねられたお菓子だった。
その量は半端ないほどあり、ゆっくりから見たら富士山に匹敵するのではないだろうか?
この光景はどんな馬鹿で愚図なゆっくりでも何であるのか理解できる程のものだった。
「ゆぅぅっぅ…ずごいよ!!みんなでいぶにげんじょうずるつもりならざっざどおどなじぐざじだぜば
いいのに!!」
でいぶはその量に目を奪われた。
だがその視界の端でちぇんが必死な顔をしてお菓子の山に向かっている光景を見るや否や激怒した
「ゆがぁぁぁぁ!!でいぶのげんじょうひんにでをだずなぁぁぁぁぁ!!」
でいぶはずるりずるりと体を引きずりながら移動を開始した。
だがその歩みははっきり言ってナメクジ以下!!ちぇんとの距離はさらに離れていく。
だが、このステージがそんなでいぶにもチャンスがあるように作られていたことがここで幸いした。
スタート地点から少し行った下り坂でそれは起こった。
「ゆ?ゆぐわぁぁぁぁぁ!!」
下り坂の傾斜にでいぶが自分自身の体を支え切れなくなりでいぶは転げ落ちて行ったのだ。
その速さはちぇんの約2倍!!
ステージ上に仕掛けられた罠もなんのその!!
「めがまわるぅぅぅぅぅ!!い、いじゃいぃぃぃぃぃぃ!!」
ちぇんが通るのに時間がかかった画鋲ゾーンも自分の体に刺さらせて突き進み
「いやじゃぁぁぁ!!ゆっぐぢでぎないぃぃぃぃ!!」
ちぇんが通るのに時間がかかった死臭なお飾りゾーンも逆に脂ぎった体にまとわせて突き進み
「ゆべぇ!!ぶぐぅ!!ふごぉ!!」
ちぇんがパターンを覚えてから通ったパンチングゾーンもなんとあえて無視して突っ込むという
荒業を使って突破していった。
そして下り坂が終わり後は何もない一直線コースだった。
二匹はほぼ同時に下り坂の終わりにたどり着いた
「ゆん!!」
「ゆべぇ!!」
ちぇんは下りが終わりなだらかな一直線コースが見えることを確認し、そのまま進んでいった。
一方にでいぶはしばらくコロコロした後ようやく止まった
「ゆぅぅぅ!!どれいぃぃぃ!!ざっざどでいぶをだずげろぉぉぉぉ!!」
この声を聞いた奴隷はゲラゲラ笑いながら相変わらずカメラを回していた。
「どれいぃぃぃぃ!!ざっざどごいどいっでいるのがぎごえないのぉぉぉぉ!!
もういいぃぃぃぃぃ!!あどでみっぶんのじがいをだだぎごんでやるぅぅぅぅ!!」
そういうとでいぶは重い体を引きずるようにゴールへと向かった。
「ゆふぅ!!ゆふぅ!!あでもごれもびんなどれいのぜいだぁぁぁ!!
ぜっだいにぜい…ゆ?」
でいぶはここでちぇんがなぜか止まっている事に気付いた。
ある一線から横に右往左往して何か考えているようだった。
だがでいぶにはそんなことお構いなしだった。
「ゆ…ゆひゃひゃひゃひゃひゃ!!あのちぇんはのうみそがくさっているようだねぇ!!
でいぶのあまあまをうばおうどじだおじおぎだぁぁぁ!!ゆっぐりじないでじねぇぇぇ!!」
そう判断したでいぶはちぇん目掛けてナメクジ並みのスピードで近づき、体当たりを仕掛けた。
「じねぇぇぇ!!」
「わがらぁぁぁぁぁ!!」
ちぇんの体は宙を舞い、前方の方を吹き飛ばされた。
「ゆっゆっゆ!!でいぶのあまあまをよごどりじようどずるがらこんなめにあうんだよ!!
こうっかいじでね!!」
調子づいたでいぶがとっととあまあまを回収しようと少し歩いたその時であった。
ズ…
「ゆ?ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!」
突然体が地面に沈んだ。そうそこは落とし穴のトラップ地点だったのだ。
ちぇんはその存在に気付きどうやって超えた物か考えていた所をでいぶは体当たりをし、
ちぇんを安全な地点まで飛ばしてしまった。
こうなっては勝負は決まったも同然だった。
「どれいぃぃぃぃ!!でいぶのあまあまがあんなげずにどられるんだぞぉぉぉぉ!!
どうにがじろぉぉぉぉぉ!!」
どんなに叫んでも奴隷はただただ笑い転げながらカメラを回すだけだった。
そう言ってている間にちぇんは体勢を立て直し、ゴールへ向かって一気に駆けだした。
「までぇぇぇぇぇ!!ぞれはでいぶのだぁぁぁぁ!!よごどりずるなぁぁぁぁ!!」
この様には観客席からも笑い声が聞こえてきた。
「あははは、あいつやっぱ馬鹿だ!!」
「はあはあ、潰したい!!」
でいぶは必死になって穴から出ようとするが日頃の運動不足とたるんだ贅肉が邪魔をして
全く高く飛べない。
「ゆふぅ!!ゆふぅ!!どっどどでいぶをごごがらだぜぇぇぇぇぇ!!」
そんな事を言っているうちにちぇんはゴールにどんどん近付いていき、そして…
『ゴォォォォォル!!ゆっくりレース!!勝者はちぇんだぁぁぁぁぁ!!』
「わかるよぉぉぉ!!ちぇんはかったんだねぇぇぇ!!」
ゴールを告げる声と同時にクラッカーが鳴らされた。
ちぇんは勝負に勝った事に喜び、周りの観客も称賛の声を挙げた。
「おめでとぉぉぉぉぉ!!」
「うおっしゃぁぁぁぁぁ!!これであのでいぶを殺れる!!」
「ふっふっふっふ、今日はどのナイフでやろうかな…」
『今回のレースの勝者であるちぇんにはお菓子一年分が贈呈されます!!』
「らんしゃまのぷれぜんとさんができたよぉぉぉ!!わかるよぉぉぉ!!」
ちぇんは食べきれないばかりのお菓子の山を見てはしゃぎ始めた。
これを同居ゆっくりのらんにプレゼントするのだろう。その光景は愛でお兄さんならぜひ見たい
光景だろう。
だが、ここに集ったお兄さんお姉さん達はそんなシーンを見たくて来たわけではない。
『ではみなさんお待ちかね!!敗者への罰ゲームタイムだぁぁぁ!!』
うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
客席に声が響き渡る。そして先ほどまで穴に嵌って身動きが取れなかったでいぶが
見えない箱に納められた状態で上からススーっと出てきた。
「ゆごぉぉぉぉぉぉ!!でいぶのあまあまをがえぜぇぇぇぇっぇ!!」
『ではみなさま本日の罰ゲームの発表をします。本日は…ふむふむ』
司会者が箱から取り出した紙を見てうなずいた。
『針の山だぁぁぁぁぁぁ!!』
うおっしゃぁぁぁぁぁあっぁ!!
針の山…それはこのレースの敗者に課せられるバツゲームの中でももっともキツイ罰の一つで
客が持ち込んだ刃物、もしくは会場から提供された爪楊枝で客が一本ずつ刺すというものである。
刺し終えた客は刺されるゆっくりの声がどんどん低くなっていく様をビールを飲みながら楽しむという。
でいぶは係員によって周りに小さな穴がある箱に移されていた。
だがその様子は相も変わらずお菓子を返せと叫んでいるようだった。
『では始めてください!!』
うおっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!
虐待お兄さんがヤリやら包丁やらを持って一気に箱に殺到した。
だが、途中から一列になってきれいになった辺りは妙にシュールだった。
「ゆ!?ぐみんふぜいがでいぶをぞんながおでみづめないでね!!」
最初にやってきたでいぶを見てでいぶはそう言った。
だがお兄さんは刺すことしか考えていなかった。それだけこのでいぶはこの上ない最高の獲物だったのだ。
「はぁはぁ…どっせい!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!なにずるのぉぉぉぉぉうずぐじいでいぶのだまのはだをきずずつけたなぁぁぁ!!
どれいぃぃぃぃ!!ざっざどごのぐみんをじまづじろぉぉぉぉぉ!!」
ドライバーを突き刺されたでいぶはそう叫ぶ。だが一方の奴隷はもうそろそろいいかという顔で
ゆっくりでいぶに近づいて、呟いた。
「いやぁぁ、あんたは良い金ヅルだったウサ!!もう用済みだからそこで永遠にゆっくりするウサ!!」
「ゆ?」
でいぶには何が何だったのか理解できなかった。
だが爪楊枝が刺された痛みがでいぶの理解を現実へと戻した。
「ゆびぃぃぃぃぃぃ!!なにいっでるのぉぉぉぉぉ!!でいぶをだずげろぉぉぉぉ!!」
「なんで?」
「でいぶはえらいんだ…ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!」
今度はメスが刺された。
「偉い?こんなに薄汚いのにウサ?」
「でいぶはうすぎたないぃぃぃぃぃ!!」
「ま、ていにとってはどうでも良いウサ!!あんたのおかげでたんまり稼がせてもらったウサ!!
お礼は最後に用意しているからお楽しみにしておくウサ」
「ぶざげるなぁぁぁぁぁ!!どうでもいいいいぃぃぃぃぃぃx!!」
こうしてでいぶはどんどん刺されていった。
でいぶは最初の頃は元気よく悲鳴を上げていたが刺される物が増えていくにつれ声のトーンが
小さくなっていく。
「でいぶ様?お加減はいかがですか?」
奴隷がでいぶに近づいてきた。でいぶが瀕死の体のまま何か呟いている事に気付いた奴隷は
司会者からマイクを貰うとでいぶの声を拾った
「ゆ…ゆ…あばあばざんを…よごどり…じようどじ…べんまざい…」
それは普通では聞こえるはずがない、でいぶの謝罪の言葉だった。
普通ならこのようなケースの場合、周りから素晴らしいだの良かっただのの声が上がるのだが
ここはゆ虐をひそかに楽しむ紳士淑女の場。
最高の酒の肴だ
「ぶわっはははははっは!!いまさら謝罪かよ!!」
「しかも筋違いだし、根本自体の反省じゃあねえし!!」
「珍しい謝罪を聞いてもしょせんはでいぶじゃねえか!!」
周りの虐待お兄さんお姉さん達には更なるゆ虐心を揺さぶられる物だった。
奴隷を含めたその場の者が笑い転げいる最中、急に照明が落ち奴隷が照らし出された。
『さぁあ皆さん、この糞袋への引導を紹介ゆっくりにやってもらいます!!』
普通ならば大概の紹介ゆっくりはためらったり、拒否したりする。
だがこのステージでヒールとまで呼ばれている奴隷はニタリと笑うと机の端から肉切り包丁を取り出した。
『さあ殺ってもらいましょう!!』
ダカダカダカダカダカダカ!!
BGMが変わり、ていは静かにでいぶに近寄っていく。
そしてかなり耳元の辺りまで近づくと耳元で何か囁いた。
「大変楽しくごちそうになりましたよ、で・い・ぶ・さ・ま♪
これはほんのお礼ウサ。たっぷり味わうウサ!!」
そういうと奴隷はでいぶの核に当たる所に深く刺した。
「ゆあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
人間でいうと脳みそを弄られるのに匹敵する痛いにでいぶはあり得ないような悲鳴をあげる。
「さてと、ぎゃらりーには最高のショウをみせるウサ♪」
「ゆあぁぁぁぁ…ホンジ・ツハ・セイテ・ン・ナリ」
おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
これには初めて来た客は驚きを隠せないだろう。
この奴隷紹介して(大概良い負けっぷりになるように調教してから来る)負けたゆっくりの
脳をこのように弄り倒し、何か発音させるという技を披露してくれるのだ。
「デイ・ブ・ハ・ソウ・リ・ダイジ・ンデ・ス」
おぉぉぉぉぉぉぉ!!
客の興奮はでいぶをどのようにいじっても反応を示さなくなるまで続いた。
「はい、これは紹介料ね」
「ありがとうウサ!!」
レース場の出口で奴隷、いやゆっくりていは紹介料を貰っていた。
どの紹介ゆっくりにはこのように紹介料が与えられるが、ほとんどのゆっくりはあまあまを要求する。
現金を要求するのはこのていぐらいだ。
「しかしそのお金でどうするつもりだい?」
「んっふっふっふ、秘密ウサ!!それじゃあお兄さん、お休みウサ!!」
「はい、お休み」
ゆっくりていはお兄さんが手配してくれた車で帰路についた。
着いた先は普通の一軒家だった。
ていは懐からお家の鍵を取り出すと家の扉を開けて家に入った。
「今帰ったウサ!!」
「あらお帰り。あの子ならもう寝たわよ」
飼い主であるお姉さんのお母さんだ。
「今日もお友達と一緒に遊んでいたにしてた遅いわよ」
「て、ていのお友達が遠いとお~い所までていを連れて行っちゃったから帰ってくるのに
時間がかかっちゃったんだよ!!」
「…まあいいけどあの子がていはどこ?って私に何度も聞くのよ。だからもうちょっと
娘と一緒に過ごしてあげて。」
「…分かったウサ。もう少しお姉さんと一緒にいるウサ…」
「わかったなら良いわ。もう今日は遅いから早く寝なさい」
「分かったウサ。お休みウサ」
そういってていは二階に上がって行った。
そしてお姉さん兼ていのお部屋の前で立ち止まり、ていは静かに部屋に入った。
お姉さんはベッドで静かに寝ていた。聞こえるのは静かな寝息だけだった。
ていはお姉さんの顔に少し軽くす~りす~りするとてい用の棚から小さな箱を取り出した。
箱はダイヤル式の鍵が付いており、ていは暗記した番号通りにダイヤルを合わせ鍵を開けた。
そこには大量の紙幣と硬貨、そしてチェックしたでいぶの所在地をまとめた地図が入っていた。
(後ちょっとでお姉さんの病気さんがなおるのかなぁ?)
ていはそう考えながらお金を箱の中に入れ、データにチェックを入れ鍵がしまったのを確認すると
お姉さんのベッドの中に入り、お姉さんにピッタリすりつくように眠りに就いた。
ていがこのような事を始めたのは数カ月前だ。
お姉さんは体が弱く、ていがこの家に来たのも元は娘の寂しさを紛らわせるために母親が連れてきたのだ。
ペットショップでは性格に難ありと烙印を押され明日にも殺処分される寸前だった。
ていが来た頃はその難ありな性格を否応なく発揮していた。
「ていぃぃぃぃ!!私の手鏡かえしなさぁぁい!!」
「いやだウサ!!ていが有効に使ってやるウサ!!」
「こらぁぁぁ!!待ちなさぁぁぁい!!」
「嫌ウサ!!追いつけるものなら追いついてみろウサ!!」
これだけだったら唯のゲスであろう。だが実際はちょっと違う
「待ちな…ごほぉ!!ごほぉ!!」
「ウ…ウサ!!大丈夫ウサ!?大丈夫ウサ!?」
ガシ!!
「ぬふふふ、返してもらったわよ!!私の手鏡」
「ウサァァァァァァ!!ていをだますなんて酷いウサ!!こうしてやるウサ!!」
こちょこちょこよこちょ
「あ…あははははははは、ちょっとてい!!あははは、やめ、やめ!!」
「ていはお姉さんに騙されて傷心ウサ!!たっぷり懲らしめてやるウサ!!」
このていはただ単に構って欲しかったからわざと難ありな性格を演じていたのだ。
最初はこんな感じで絡んでいたがだんだん地の自分を出して接する事が出来るようになり
飼い主のお姉さんもていのいたずらをどこか楽しんでいるようになって顔になっていき
今はこうして二人一緒に寝たり、お風呂に入ったりする程仲が良くなった。
そしてその勢いでていは金バッヂ試験を大変優秀な成績を取得した。
優秀なゆっくりにしか与えられない番号”10489”はていとお姉さんの誇りでもある。
そんなお姉さんの症状が数カ月前から悪くなって来ており、
悪化するにつれ、ていは最悪なビジョンを浮かべるようになった。
お姉さんに抱かれない日々、お姉さんに甘えられない日々、お姉さんと一緒に寝られない日々
到底考えられなかった。
ていはいても経ってもいられなくなり必死に打開策を考え始めた。お姉さんが良くなるお金さんを集める方法を。
そこで考え付いたのがでいぶだ。でいぶは自分が正義で正しいと意味不明な根拠で
何から何でも我を突き通す事で有名なゆっくりで、雑誌でも殺したいゆっくり一位に何年も選ばれている。
ていはこのでいぶを利用することを考えたのだ。
そうでいぶを使った商売を…。
でいぶに自分を奴隷とみなさせ、自分の都合の良いように言葉巧みに誘導し、そして利益を得る。
これでいろんな商売が出来る。殴られ屋に店の客引き、しまいにはサッカボールの代用品に。
この世に虐待お兄さんがいればいるほどこの商売はうまく良く。
そしてもう限界だと思ったらあの会場に連れて見世物にしてしまえば万事OKだ。
それに相手は野良の中でもかなりタチが悪いゆっくり、だれも困らない!!
そして貯めたお金さんでお姉さんが良くなるようになってくれればていはお姉さんとずっと
一緒にいられる。
ていは動き出すまでが早かった。友達のゆっくりから聞いたあの会場の存在を知ってからはあの
会場を使い、それだけではしぼりとれないと判断したら様々な使い道でお金をためて行った。
そしてでいぶを言葉巧みに誘導し、もう潮時だと判断したらあそこに放り込んでやれば良いのだ。
今の所かなりの数のでいぶをあそこに放り込み、街の美化衛生にも貢献している。
お陰で大分お金がたまってきた。
一体いくらまで貯めればお姉さんが良くなるかなどていは全く知らなかった。
だが、自分の努力は必ず報われる時が来ることを信じて、ていはお姉さんと一緒に遊ぶ夢を
見るのであった。
翌日、ていは初の試みとして今まで録画したあのでいぶとの日々を編集してネットに上げた所
それなりに有名となり、もうひとつの収入源だったアフィリエイトの収入が嘘のように跳ねあがったという。
ていがとりあえずの目標として定めた金額に到達するのもそう遠くないだろう。
完
まずは一発。これで肥えたとしあき達の反応をみるんだぜ!!